JPS625407Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS625407Y2 JPS625407Y2 JP1980014292U JP1429280U JPS625407Y2 JP S625407 Y2 JPS625407 Y2 JP S625407Y2 JP 1980014292 U JP1980014292 U JP 1980014292U JP 1429280 U JP1429280 U JP 1429280U JP S625407 Y2 JPS625407 Y2 JP S625407Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- buffer layer
- back side
- synthetic resin
- protrusion
- resin foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 239000006260 foam Substances 0.000 claims description 16
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 14
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 14
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 4
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- 229920005749 polyurethane resin Polymers 0.000 description 2
- 210000003491 skin Anatomy 0.000 description 2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は自動車の運転席下方に装備されるニ
ーパツド(膝部保護緩衝体)の改良に関する。
ーパツド(膝部保護緩衝体)の改良に関する。
従来この種ニーパツド30は、添付の図面第6
図にその一例の断面図を示したように、外殻表皮
31内に軟質または半硬質のポリウレタン樹脂発
泡体からなる緩衝層32をその背面側30bまで
一体に充填した構造のものが用いられている。こ
の軟質または半硬質合成樹脂発泡体は、周知のよ
うに自動車の室内用緩衝材として近時多用されて
いるのであるけれども、第7図の荷重−撓み試験
の結果(破線部分)からも明らかなように、低変
位域(低速域)における衝撃の低減効果は比較的
良いが、高変位域(高速域)における衝撃の低減
効果は大幅に劣る。そこで、本考案者はこの考案
に係るニーパツドの研究過程において、上記の軟
質または半硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝層3
2に代え、硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝層2
2の採用を試みた。このニーパツド20は添付の
図面第5図に示され、その荷重−撓み試験の結果
は第7図において鎖線部分として表わされている
が、従来の軟質または半硬質合成樹脂発泡体部分
をそつくり硬質のそれに置き代えた場合には、荷
重−撓み試験におけるエネルギー吸収効率は良い
が、高変位域の発生荷重が大きくなり従つて衝撃
度も大きく乗員の安全に問題があることを知つ
た。
図にその一例の断面図を示したように、外殻表皮
31内に軟質または半硬質のポリウレタン樹脂発
泡体からなる緩衝層32をその背面側30bまで
一体に充填した構造のものが用いられている。こ
の軟質または半硬質合成樹脂発泡体は、周知のよ
うに自動車の室内用緩衝材として近時多用されて
いるのであるけれども、第7図の荷重−撓み試験
の結果(破線部分)からも明らかなように、低変
位域(低速域)における衝撃の低減効果は比較的
良いが、高変位域(高速域)における衝撃の低減
効果は大幅に劣る。そこで、本考案者はこの考案
に係るニーパツドの研究過程において、上記の軟
質または半硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝層3
2に代え、硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝層2
2の採用を試みた。このニーパツド20は添付の
図面第5図に示され、その荷重−撓み試験の結果
は第7図において鎖線部分として表わされている
が、従来の軟質または半硬質合成樹脂発泡体部分
をそつくり硬質のそれに置き代えた場合には、荷
重−撓み試験におけるエネルギー吸収効率は良い
が、高変位域の発生荷重が大きくなり従つて衝撃
度も大きく乗員の安全に問題があることを知つ
た。
この考案はこのような情況に鑑みて提案された
ものであつて、硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝
層の裏面側長手方向に略平行な2つの切欠部を設
けることによつて本体裏面側の中芯部分に断面略
山状の突部を形成するとともに前記突部緩衝層を
はさんで上部緩衝層ならびに下部緩衝層を形成し
て、緩衝層表面側から加わつた衝撃を前記裏面側
各部において分散しまたは各部の挫屈によつて衝
撃吸収をなすようにするしたことを特徴とするも
のであつて、この構成を有する緩衝層は極めて好
ましい衝撃低減効果を持つことが確認された。
ものであつて、硬質合成樹脂発泡体からなる緩衝
層の裏面側長手方向に略平行な2つの切欠部を設
けることによつて本体裏面側の中芯部分に断面略
山状の突部を形成するとともに前記突部緩衝層を
はさんで上部緩衝層ならびに下部緩衝層を形成し
て、緩衝層表面側から加わつた衝撃を前記裏面側
各部において分散しまたは各部の挫屈によつて衝
撃吸収をなすようにするしたことを特徴とするも
のであつて、この構成を有する緩衝層は極めて好
ましい衝撃低減効果を持つことが確認された。
以下添付の図面についてこの考案の実施例を説
明すると、第1図はニーパツド10の装着部位を
示す自動車の要部の側面図、第2図はニーパツド
10の斜視図、第3図はその断面図である。図示
したようにこの考案に係るニーパツド10は、外
殻表皮11内の緩衝層12がポリウレタン樹脂等
の硬質合成樹脂発泡体から構成されている。そし
て、パツド本体の裏面側(運転席に対しては前部
ボンネツト側)10bの長手方向には略平行な2
つの切欠部14,14が設けられていて、図示し
たように本体裏面側10bの中芯部分に断面略山
状の突部15が形成される。切欠部14,14の
深さは緩衝層12の厚みの略2分の1ないし3分
の2程度とすることが好ましい。
明すると、第1図はニーパツド10の装着部位を
示す自動車の要部の側面図、第2図はニーパツド
10の斜視図、第3図はその断面図である。図示
したようにこの考案に係るニーパツド10は、外
殻表皮11内の緩衝層12がポリウレタン樹脂等
の硬質合成樹脂発泡体から構成されている。そし
て、パツド本体の裏面側(運転席に対しては前部
ボンネツト側)10bの長手方向には略平行な2
つの切欠部14,14が設けられていて、図示し
たように本体裏面側10bの中芯部分に断面略山
状の突部15が形成される。切欠部14,14の
深さは緩衝層12の厚みの略2分の1ないし3分
の2程度とすることが好ましい。
この切欠部14,14による山状突部15の形
成により、結局このパツド本体はその裏面側長手
方向において、上部緩衝層13、突部緩衝層1
5、下部緩衝層13′の3つの部分が突出した構
造となる。そして、表面側10aより加わつた衝
撃は、その衝撃荷重が低いときには、上記した3
つの各部分に分散し、さらに強い衝撃が加わると
各部はパツド前面部に先立つて挫屈変形を生ず
る。特に、この考案にあつては、高衝撃荷重時に
おいて、パツド裏面側各部がまず挫屈することに
よつて、その衝撃エネルギーを吸収して反作用で
ある発生荷重を押え、しかも裏面側の突部緩衝
層、上部緩衝層ならびに下部緩衝層は平行切欠部
と隣接しているのでそれらの挫屈変形量を大きく
とることができ、その結果、高衝撃荷重時におけ
るエネルギー吸収量を大とするとることができる
のである。このように衝撃時におけるエネルギー
の分散および各部の挫屈変形が、ニーパツドとし
ての極めて効果的なエネルギーの吸収を行なう。
すなわち、第7図における実線部分はこの考案に
係る構成を有するニーパツドの荷重−撓み曲線を
示すが、エネルギー吸収量に対する発生荷重P
は、前記の硬質合成樹脂発泡体層のみからなるニ
ーパツド20のそれP′に比し大幅に低減される。
成により、結局このパツド本体はその裏面側長手
方向において、上部緩衝層13、突部緩衝層1
5、下部緩衝層13′の3つの部分が突出した構
造となる。そして、表面側10aより加わつた衝
撃は、その衝撃荷重が低いときには、上記した3
つの各部分に分散し、さらに強い衝撃が加わると
各部はパツド前面部に先立つて挫屈変形を生ず
る。特に、この考案にあつては、高衝撃荷重時に
おいて、パツド裏面側各部がまず挫屈することに
よつて、その衝撃エネルギーを吸収して反作用で
ある発生荷重を押え、しかも裏面側の突部緩衝
層、上部緩衝層ならびに下部緩衝層は平行切欠部
と隣接しているのでそれらの挫屈変形量を大きく
とることができ、その結果、高衝撃荷重時におけ
るエネルギー吸収量を大とするとることができる
のである。このように衝撃時におけるエネルギー
の分散および各部の挫屈変形が、ニーパツドとし
ての極めて効果的なエネルギーの吸収を行なう。
すなわち、第7図における実線部分はこの考案に
係る構成を有するニーパツドの荷重−撓み曲線を
示すが、エネルギー吸収量に対する発生荷重P
は、前記の硬質合成樹脂発泡体層のみからなるニ
ーパツド20のそれP′に比し大幅に低減される。
一般に、人間の膝部に対して重大な損傷を与え
るのは700〜1000Kg以上の荷重域であるとされ、
なるべくこの荷重を発生させないで多くの衝撃エ
ネルギーを吸収することが、ニーパツドの機能と
して要求される。この考案はこのような要求に対
して十分に応えうるものである。
るのは700〜1000Kg以上の荷重域であるとされ、
なるべくこの荷重を発生させないで多くの衝撃エ
ネルギーを吸収することが、ニーパツドの機能と
して要求される。この考案はこのような要求に対
して十分に応えうるものである。
第4図の実施例に示したニーパツド10′は、
切欠部14,14に軟質または半硬質合成樹脂発
泡体16,16を嵌装したものである。
切欠部14,14に軟質または半硬質合成樹脂発
泡体16,16を嵌装したものである。
上述したようにこの考案によれば、パツド本体
を硬質合成樹脂発泡体によつて構成するととも
に、パツド本体裏面側に略平行な2つの切欠部を
設けることによつて裏面側の中芯部分に断面略山
状の突部を形成するとともに前記突部緩衝層をは
さんで上部緩衝層ならびに下部緩衝層を形成し
て、緩衝層表面側から加わつた衝撃を前記裏面側
各部において分散しまたは各部の挫屈によつて衝
撃吸収をなすようにするしたものであるから、硬
質合成樹脂発泡体の緩衝効果を十分に活かしつ
つ、さらにそのエネルギー吸収効率を高め、発生
荷重の低減を可能にしたものである。従つて、自
動車用ニーパツドとしての緩衝機能を大いに高
め、乗員の安全確保に寄与するところが大きい。
を硬質合成樹脂発泡体によつて構成するととも
に、パツド本体裏面側に略平行な2つの切欠部を
設けることによつて裏面側の中芯部分に断面略山
状の突部を形成するとともに前記突部緩衝層をは
さんで上部緩衝層ならびに下部緩衝層を形成し
て、緩衝層表面側から加わつた衝撃を前記裏面側
各部において分散しまたは各部の挫屈によつて衝
撃吸収をなすようにするしたものであるから、硬
質合成樹脂発泡体の緩衝効果を十分に活かしつ
つ、さらにそのエネルギー吸収効率を高め、発生
荷重の低減を可能にしたものである。従つて、自
動車用ニーパツドとしての緩衝機能を大いに高
め、乗員の安全確保に寄与するところが大きい。
第1図は、自動車用ニーパツドの取付部位を示
す自動車の要部の側面図、第2図はこの考案の一
実施例を示すニーパツドの斜視図、第3図はその
縦断面図、第4図は他の実施例を示す縦断面図、
第5図は硬質合成樹脂発泡体を緩衝層とするニー
パツドの縦断面図、第6図は軟質または半硬質合
成樹脂発泡体を緩衝層とするニーパツドの縦断面
図、第7図は荷重−撓み試験の結果を示す表であ
る。 10……ニーパツド、11……外殻表皮、12
……緩衝層(硬質合成樹脂発泡体)、14……切
欠、15……突部、16……軟質合成樹脂発泡
体。
す自動車の要部の側面図、第2図はこの考案の一
実施例を示すニーパツドの斜視図、第3図はその
縦断面図、第4図は他の実施例を示す縦断面図、
第5図は硬質合成樹脂発泡体を緩衝層とするニー
パツドの縦断面図、第6図は軟質または半硬質合
成樹脂発泡体を緩衝層とするニーパツドの縦断面
図、第7図は荷重−撓み試験の結果を示す表であ
る。 10……ニーパツド、11……外殻表皮、12
……緩衝層(硬質合成樹脂発泡体)、14……切
欠、15……突部、16……軟質合成樹脂発泡
体。
Claims (1)
- 硬質合成樹脂発泡体よりなる緩衝層12裏面側
長手方向に略平行な2つの切欠部14,14を設
けることによつてパツド本体裏面側の中芯部分に
断面略山状の突部緩衝層15を形成するとともに
前記突部緩衝層をはさんで上部緩衝層13ならび
に下部緩衝層13′を形成して、緩衝層表面側か
ら加わつた衝撃を前記裏面側各部において分散し
または各部の挫屈によつて衝撃吸収をなすように
したことを特徴とする自動車用ニーパツド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980014292U JPS625407Y2 (ja) | 1980-02-07 | 1980-02-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980014292U JPS625407Y2 (ja) | 1980-02-07 | 1980-02-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56116250U JPS56116250U (ja) | 1981-09-05 |
JPS625407Y2 true JPS625407Y2 (ja) | 1987-02-06 |
Family
ID=29610790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980014292U Expired JPS625407Y2 (ja) | 1980-02-07 | 1980-02-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS625407Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849134A (ja) * | 1971-10-20 | 1973-07-11 | ||
JPS51129044A (en) * | 1975-04-30 | 1976-11-10 | Nissan Motor Co Ltd | Collision absorbing structure and process of manufacture |
JPS5215556U (ja) * | 1975-07-21 | 1977-02-03 |
-
1980
- 1980-02-07 JP JP1980014292U patent/JPS625407Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849134A (ja) * | 1971-10-20 | 1973-07-11 | ||
JPS51129044A (en) * | 1975-04-30 | 1976-11-10 | Nissan Motor Co Ltd | Collision absorbing structure and process of manufacture |
JPS5215556U (ja) * | 1975-07-21 | 1977-02-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56116250U (ja) | 1981-09-05 |
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