JPS6251900B2 - - Google Patents

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JPS6251900B2
JPS6251900B2 JP54049146A JP4914679A JPS6251900B2 JP S6251900 B2 JPS6251900 B2 JP S6251900B2 JP 54049146 A JP54049146 A JP 54049146A JP 4914679 A JP4914679 A JP 4914679A JP S6251900 B2 JPS6251900 B2 JP S6251900B2
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JP
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fuel
reactor
chloride
iron
iron oxide
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JP54049146A
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Jeimuzu Haaku Deiuitsudo
Uiriamu Riiuzu Jeimuzu
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EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
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Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
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Publication of JPS6251900B2 publication Critical patent/JPS6251900B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G49/00Compounds of iron
    • C01G49/02Oxides; Hydroxides
    • C01G49/06Ferric oxide [Fe2O3]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B7/00Halogens; Halogen acids
    • C01B7/01Chlorine; Hydrogen chloride
    • C01B7/03Preparation from chlorides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩化鉄から塩素と酸化鉄を製造するた
めの改良法に関する。さらに具体的に云えば、塩
化第二鉄を流動層反応装置中で酸素で気相中処理
するような方法に関する。 チタニア(酸化チタン)を製造するためのイル
メナイト鉱の直接塩素化のような二三の工業的工
程においては、多量の副産物の塩化鉄が発生す
る。この塩化鉄の廃棄は潜在的公害問題を起し、
また副産物の含有塩素の経済的損失にもなる。 Harrisら著のWorld Mining and Metals
Technology(アルフレツド・ワイス書店刊行、
Mining Engineers学会、ニユーヨーク、1976年
8月)の第44章693〜712頁の「チタン含有材料の
塩素化および塩化鉄の脱塩素化」には、塩化第二
鉄は流動層反応装置中で酸素で気相中処理できる
ことが示されている。その方法は可溶性の塩化物
廃物の代りに塩素ガス−これはイルメナイトの塩
素化工程に再循環させることができる−と酸化鉄
の副産物を生成する。Harrisらによれば、実験室
規模の装置で500〜550℃の温度で研究したその方
法は次の工程を含んでいる:予熱した酸素を反応
装置の底部から向流式に導入して酸化鉄を生成さ
せその酸化鉄は反応装置の底部から出して集める
こと;固体の塩化第二鉄粒子を反応装置へ供給す
ること;系に熱を与えるために必要ならば少量の
炭素を供給すること;および別の流れの中で、集
められた酸化鉄の一部を塩化ナトリウムで処理
し、その酸化鉄と塩化ナトリウムを、供給する塩
化第一鉄の重量の約25%の量で触媒として反応装
置へ再循環させることを含んでいる。この方法は
実験室規模では満足に操業されると報告されてい
るけれども、脱塩素化による塩化第二鉄の廃物の
転化の工業的方法がなお必要であることを著者は
指摘している。 Sawyer(ソーヤー)の米国特許No.2642339のよ
うな他の方法でも、流動反応装置によつて気相中
での酸素による同様な塩化第二鉄の処理が記載さ
れているけれども、これらの方法は反応装置中で
の補助の燃料の使用を示していない。Dunn(ダ
ン)らの米国特許No.3376112は四塩化炭素、一酸
化炭素、ホスゲンあるいは炭化水素のような炭素
を含有する燃料物質を随意に使用することのでき
る移動層型反応装置中での脱塩素化反応の実施に
ついて記載している。気相中での酸素による塩化
鉄のさらに別の処理方法において、Nelson(ネ
ルソン)らの米国特許No.3092456には、1回通過
式の気相燃焼室の使用、すなわち反応生成物の流
れの中へ反応領域の下流の位置のところで水素、
アンモニア、メタン、発出炉ガス、ベンゼン、ジ
エチルエーテル、アセトン、一酸化炭素もしくは
微粉砕した冶金用コークスのような材料を導入す
ることによつて、生成物の流れの中の酸素を不活
性化することによつて、燃焼室の下流にある装置
の壁上に酸化鉄の外皮がおおい付くのを防止でき
るような燃焼室の使用について記載されている。 上述の諸方法のおのおのは工業的応用に対して
いくらか有望であつたけれども、塩化鉄を工業的
規模で塩素と酸化鉄に最高率で転化するために
は、たとえばReeves(リーブス)らの米国特許
No.3793444によつて示された型の再循環式流動層
反応装置が好適であることが見出された。 Reevesらは少くとも工業的規模の操業におい
ては一度定常状態に達したら一般にその系に熱を
直接供給する必要はないことを述べている。しか
しながら、この種類の工業的規模の装置において
は、特に塩化第二鉄の供給速度の変化する間の温
度制御が極めて困難であり、しばしば無制御の温
度状態になつてしまうことが見出された。 再循環式流動層反応装置中の制御されない温度
状態に関連する問題を克服するために、本発明は
特定の固体炭素質燃料を添加することを提供す
る。工業的規模の再循環式流動層反応装置におけ
る塩化第二鉄の脱塩素化反応に関連するこの温度
問題を克服するにはある特殊の燃料だけが満足で
きるということは驚くべきことであつた。 本発明は塩化第二鉄を流動層反応装置中で、塩
化ナトリウムと酸化鉄とから造つた触媒の存在下
で550〜800℃の温度において過剰の酸素によつて
気相処理し、そのとき補充の熱を供給するために
反応装置の中へ炭素質燃料を供給することによつ
て、塩素と酸化鉄を製造するための改良法を提供
する。この改良は流動層物質の一部を反応装置内
を連続的に再循環させること、およびその燃料
を、反応装置に供給した塩化鉄の重量の1〜9%
に等しい量の乾燥した粉砕した固体として供給す
ることを含んでいる。その燃料は空気中で500℃
しかない安定な発火温度(ignition
temperature)を有し、燃料の重量に対して0.5〜
2.5%の量の水素を含有する。 好適な条件として次のことが含まれる:塩化鉄
全部を酸化鉄にまた燃料中の炭素および水素の全
部をそれぞれ二酸化炭素および水に転化するに必
要な化学量論的量の103〜170%の酸素を反応装置
に供給すること;塩化鉄の供給速度の重量の1〜
10倍、最も好適には2〜6倍の量の物質を反応装
置内を再循環させること;および供給される塩化
鉄の重量の3〜7%の量の燃料を供給しその燃料
は350〜450℃の安定な発火温度と0.6〜1.5重量%
の水素含有量を有することである。 再循環式流動層反応装置中で塩化第二鉄を酸素
と気相反応させて塩素ガスと固体の酸化鉄をつく
るための工業的方法の操業は、一般に2〜10フイ
ート(0.6〜3m)の直径を有する長い反応層を
必要とする。しかしながら、このような反応層内
で安定な均一な温度を得ることは非常に困難であ
る。外熱式加熱器は通常不適当である。内燃式加
熱器は反応装置の設計を複雑にし、反応装置の腐
食性のふん囲気中での維持が困難であり、一般に
供給物の変化あるいは乱れに対して満足な応答を
しない。 温度の安定性の問題の可能な解決法は炭素質燃
料を反応物質に混ぜその燃料を反応装置内で均一
に燃やすことであろう。しかしながら、従来技術
において示されている冶金用コークスのような固
体の炭素質燃料を使用した場合、温度安定性の問
題はやはり克服されない。たとえば、水素含有量
が0.1重量パーセントより少なく空気中で約650℃
の安定な発火温度を有する冶金用コークスを、再
循環式流動層反応装置の反応物質に混合した場
合、反応装置内を1回通過での炭素の燃焼は不完
全である。再循環式流動層では、不完全燃焼は反
応装置内に炭素が多量に蓄積する結果となり、温
度安定性に有害である。たとえば、系中の普通の
変化あるいは小さな乱れのために生ずるような、
塩化鉄の供給速度の減少が起る場合、もしくは酸
素の供給速度の増大が起る場合には、反応層中の
炭素の燃焼速度が大きくなり、反応層内の温度が
制御されずに高くなる結果となる。逆に、塩化鉄
の供給速度の増大もしくは酸素の供給速度の減少
となる変化は、炭素の燃焼速度を減少させ、温度
が制御されずに低くなる結果となる。このような
無制御の温度状態は収率および生産性に不利な影
響をおよぼし反応を停止させることさえある。 驚くべきことに、固体の炭素質材料を注意深く
選択することによつて、上述の温度の不安定性の
問題が避けられ、炭素は反応装置系の1回の通過
で実質的に完全に燃焼させられることが今度見出
された。本発明の特別の固体の炭素質燃料は燃料
の全重量に対して0.5〜2.5%の水素含有量を有し
500℃以下の安定な発火温度を有するものであ
る。最適操業のためには燃料は0.6〜1.5重量%の
水素含有量および350〜450℃の空気中での安定な
発火温度を有する。 固体の炭素質燃料の水素含有量が約0.5重量%
より少いと、上述したように冶金用コークスの使
用に関連した問題が生ずる。水素含有量が約2.5
重量%より大きいと、水素と酸素との反応によつ
て過剰の量の水が発生する。水は非常に吸湿性で
ある未反応の塩化第二鉄によつて急速に吸着さ
れ、低融点の粘着性の水和物を形成しそれが系を
汚したりつまらせたりする。燃料中の過度の水素
はまた水素と塩素とが反応して非常に腐食性であ
る塩化水素を生成させるために、塩素の生成物の
損失となる結果となる。 本発明においては燃料の水素含有量が0.5〜2.5
重量%に好適には0.6〜1.5重量%に制限されるほ
かに、燃料はまた空気中で500℃以下の好適には
350〜450℃の安定な発火温度を有することが必要
である。空気中でこのような安定な発火温度は、
燃料が反応装置中の1回の通過で実質的に完全に
均一に燃焼することを確実にすることがわかつ
た。燃料が本発明の上述の水素含有量および発火
温度の限度内にある場合には、炭素を再循環させ
るにしても、非常に少量を再循環させるだけであ
る。したがつて、冶金用コークスの使用の場合に
起るような炭素の大きい再循環速度に関連した温
度の不安定性は避けられる。 本発明において使用するに適する固体の炭素質
燃料は平均粒度が非常に広い範囲のものである。
たとえば、平均粒度が1/4インチ(6.35mm)以下
から50ミクロン以上の粉末が有用であることがわ
かつている。平均粒度150〜350ミクロンが好適で
ある。これらの粒度はASTM−D−310−34に記
載されているような慣用のふるい分け技術によつ
て求められるような重量平均によるものである。 再循環式流動層反応装置へ供給される粉砕した
炭素質燃料の重量は一般に塩化鉄供給物の重量の
1〜9%の量である。供給する燃料の量の系の熱
損失および塩化第二鉄と酸素の気相反応がおこな
われる温度に依存する。反応温度が高く熱損失が
大きければ、燃料対塩化鉄の重量比が高い範囲に
なるような燃料供給速度が必要である。同様に、
低い反応温度および低い熱損失では燃料対塩化鉄
比の範囲の低い方になるような燃料供給速度が必
要である。 本発明に使用するに適する固体の炭素質燃料は
便宜的には亜炭もしくは亜瀝青炭のような“低
級”燃料から従来のコークス製造装置で製造する
ことができる。これらの低級燃料は通常700〜900
℃の高温で炭化させる。炭化処理は燃料の水素含
有量が希望の範囲に減少するまでつづける。次い
で燃料は希望する大きさに粉砕する。もし必要な
らば、粉砕した燃料は乾燥し、再循環式流動層反
応装置に実質的に水のない状態で供給できるよう
にする。 燃料の空気中での安定な発火温度の測定方法は
次のようである:粉砕した燃料の試料10mgを
DuPont951型熱重量分析装置のような熱重量分析
装置の試料ホルダーに入れる。試料は粒子と粒子
が最小限度に接触した粒子1個の厚さの燃料の層
が得られるようにホルダー内に拡げる。試料上に
毎分40mlの速度で空気を流しながら試料が毎分10
℃の温度上昇をするように試料を加熱する。試料
温度は感度のよい熱電対で監視する。燃料試料が
150℃の温度に達したときその重量を記録する。
さらに加熱をつづけて、10%の減量になるときの
温度が“空気中における安定した発火温度”の測
定値である。 燃料の水素含有量(水分からの水素も含まれ
る)はASTM標準、Part19、1967年3月制定、第
D−271頁“石炭およびコークスの試料採取とに
分析”にしたがつて水素の基本的分析法によつて
定量する。 本発明の実施においては塩化鉄の供給物材料は
多くの異つた起源のいずれからでも得ることがで
きる。明確にはその供給物は化学的に純粋な塩化
第二鉄であることになるけれども、工業的見地か
らもつと重要なことは、供給物は酸化チタン製造
用のイルメナイトの塩素化工程からの副産物の流
れのような工業的な工場からの副産物の混合物中
に得られるものである。このような副産物の流れ
の典型的な組成は次のようである: 成 分 重量% FeCl3 87 FeCl2 5 TiCl4 3 AlCl3 2 MnCl2 2 MgCl2 0.6 その他 0.4 大体この組成の供給物材料が下記に記載されて
いる実施例および比較試験に用いられた。 本発明の方法の操業においては、塩化第二鉄を
気化し過剰の酸素で処理して塩素ガスと固体の酸
化鉄を生成させる。生成物の塩素はイルメナイト
の塩素化工程へ直接再循環させるかもしくは他の
用途のために回収する。本方法の条件下では塩化
鉄供給物中の塩化第一鉄は塩化第二鉄に転化され
たのち酸化第二鉄生成物へ転化される。酸素によ
る塩化第二鉄の処理は、塩化第二鉄を酸化第二鉄
に転化するための触媒をつくるために塩化ナトリ
ウムで処理した酸化鉄の流動する粒子の存在下で
おこなう。上記に記載したように、本発明によつ
て必要とされる水素含有量および発火温度の特性
を有する粉砕した炭素質燃料も、安定な反応温度
を保持し補充の熱を与えるために反応系に供給さ
れる。供給する酸素の量は供給物中のすべての塩
化鉄を酸化第二鉄にそして燃料中のすべての炭素
と水素をそれぞれ二酸化炭素と水に転化するに必
要な化学量論的量より過剰の量である。好適には
酸素の供給量は化学量論的量の103〜170%であ
る。反応装置中では、流動層の酸化鉄粒子の再循
環速度は広い範囲で変えることができる。一般に
は反応層物質は塩化鉄の供給速度の1〜10倍に等
しい重量の流速で再循環される。好適な再循環速
度は塩化鉄供給物の重量速度の2〜6倍である。 本発明を連続的方法としておこなうための適当
な装置は本特許出願に添付した図面(図式図)に
描かれている。 図に示したように、酸素はライン1へ供給され
る。加熱されていない酸素は約100psig(6.8気
圧)の圧力で供給される。ライン1の大きさは供
給する酸素を、ガスたとえばN2で加圧された加
圧貯蔵容器2,3および4および再循環ライン2
8からそれぞれライン1へ供給される塩化鉄、塩
化ナトリウム、粉末燃料および再循環物質を輸送
するのに十分な高速度に保持するような大きさで
ある。貯蔵容器中の材料は乾燥状態に保たれる。
酸素と加圧貯蔵器から出るガスおよびライン1内
をガスで運ばれる固体材料は、反応容器51の底
部から、数字51、52、53および54によつて指定さ
れた装置を含む反応装置へはいる。 上記したように、反応装置は数個の部分にわか
れている。ライン1から来る材料がはいる第1の
部分すなわち反応容器51は、2−1/2フイート
(76cm)の内径の部分にセラミツクの内張りがな
され、円錐形の底部の高さ2フイート(0.61m)
と半球状の頭部の高さ1.25フイート(0.38m)を
含めて9.3フイート(2.85m)の高さである。ラ
イン32から供給される補充の酸素の4個所の入
口は反応容器51の底部の円錐形部分の大体中間
の高さにある。そのノズルは90゜の間隔で離れて
おり円錐の中心へ放射状に酸素を注入する。反応
容器へ供給される全酸素の約5〜15%はこれらの
ノズルから供給される。流動層粒子、反応物質お
よび生じた生成物は反応容器51から、内径9イ
ンチ(22.9cm)で長さ約6フイート(1.83m)の
寸法のセラミツクの内張りをしたパイプ52を通
つて、内径約2フイート(61cm)で長さ4フイー
ト(1.22m)の寸法の拡大されたセラミツクの内
張りをした部分53の中へ並流式に流れる。パイ
プ52中では、流速が速いので固体物質の濃度は
反応容器51中より低い。拡大されている部分5
3は、粒子を減速させ、パイプ52と同じ直径で
長さが28フイート(8.54m)のセラミツク内張り
したパイプ54へ流れが入つてゆく前にミキサー
として働くのに役立つ。 反応容器51内では、ライン1から供給される
材料は550〜800℃の範囲の温度に加熱され;塩化
第二鉄は気化し;炭素は燃焼し;そして塩化ナト
リウムと酸化第二鉄は触媒層の粒子を形成し;こ
の塩化第二鉄と酸素は反応容器51中と同じく反
応装置部分52,53および54の中で反応して
塩素と酸化第二鉄の生成物を生ずる。 反応容器51,52,53および54から出る
流れはライン21からサイクロン分離器6へ入
る。反応容器51の頂上とサイクロン分離器6へ
の入口の間の高度差は約70フイート(21.3m)で
ある。サイクロン分離器6中では、粗粒子の酸化
鉄は流れから分離されライン33を経て高温固体
物質の貯蔵タンク7の中に堆積され、そこからラ
イン30を経て反応容器51の円筒部分の底部へ
再循環される。サイクロン分離器6を出るガス流
および微粒子の酸化鉄はライン22を経てサイク
ロン分離器8へ輸送され、この分離器8は分離器
6より高い分離能率で操業され残りの固体の大部
分をガス状の生成物の流れから除去する。このガ
ス状の生成物の流れはつづいてライン23を経て
流動層冷却器9の底部へ導入される。冷却器9に
は水冷式内部コイル31が設けられていて冷却器
内の温度を約150℃に下げる。冷却器9中におい
て、未反応ガス状の塩化鉄は高温固体物質の貯蔵
タンク7からライン29を経てライン23を通つ
て冷却器9へ供給される酸化鉄粒子の流動層の
(粒子の)上へ凝縮する。その未反応の塩化第二
鉄と酸化鉄の粒子はライン28を経てライン1を
通つて反応装置へ戻される。 流動層冷却器9を出る冷却された加圧ガス状の
生成物は、ライン24を経て最後のサイクロン分
離器10へ導入され残留している連行された固体
を除去される。ガス状生成物は主として塩素であ
り、これはイルメナイトの塩素化工程へ直接再循
環させるかもしくは他の用途のために集められ
る。 酸化鉄生成物の一部分はライン27から得られ
る;残りはライン26から得られる。サイクロン
分離器8を系から除いて操業することも可能であ
り、その場合、酸化鉄生成物は反応装置への再循
環ライン30中のタツプ(取出し口)から取り出
される。 下記の開始操作は上に記載した系に対して十分
であることがわかつた。反応装置系51,52,
53および54、第1のサイクロン分離器6、高
温固体物質の貯蔵タンク7、反応装置への酸化鉄
の再循環用ライン30および相互の連結配管2
1,23を、約1000℃に予熱され酸素および供給
材料の導入用ライン1を通つて装置へ供給される
空気によつて、350゜〜500℃の範囲の温度に加熱
する。最初の加熱の間に酸化鉄粒子を系に供給し
循環させ、流動層に必要な貯留を形成させる。系
の温度が350〜500℃の範囲に達したとき、空気を
未反応の酸素ととり替え粉砕した炭素質燃料を反
応装置系の中へ(貯蔵容器4から)供給する。燃
料はそこで燃焼して装置と酸化鉄粒子を550〜800
℃の希望する操業温度の範囲までさらに加熱す
る。塩化ナトリウムを(貯蔵容器3から)反応装
置系へ供給し再循環する酸化鉄の流動層粒子と化
合させて触媒を生成させる。供給する塩化ナトリ
ウムの量は、重量で流動層粒子の0.1〜10%、好
適には0.4〜1.0%の範囲の塩化ナトリウム濃度を
与えるもので十分である。この時点で、系は希望
する定常状態の操業条件および物質の流れをおこ
なわせる準備ができている。下記の範囲の操業条
件が適当である: 反応装置の温度 550〜800℃ 反応装置の入口圧力 50〜150psig(3〜7
気圧) 塩化第二鉄の供給量 3000〜15000
ポンド/時間 (1360~6820Kg/時間) 酸素の供給の過剰分 3〜70% 炭素質燃料の供給量 150〜400ポンド/時間 (68~180Kg/時間) 塩化ナトリウムの供給量 50〜300 ポンド/時間 (23~136Kg/時間) 反応装置への酸化鉄の再循環量 15000〜60000ポンド/時間 (6800〜27200Kg/時間) これらの条件に対して、塩化鉄の酸化鉄への転
化率は一般に90%を超える。反応装置出口温度が
600℃より高い場合、95%もしくはそれより大き
い転化率が一般に得られる。 下記の実施例は本発明を例証するために示され
るものであつて、これに限定するものではない。
他に説明しない限り、すべての百分率は重量によ
る。下記にあげられた実施例および比較試験にお
いては、図面を参照して上記に説明した装置が同
じく上記に説明した開始操作法および操業操作法
のように用いられた。本発明は図面の再循環式流
動層反応装置系によつて具体的に例示されている
けれども、米国特許No.3793444に記載されている
ような他の反応装置も本発明の方法に満足に機能
できることに注意すべきである。 実施例 反応装置系51,52,53,54、第1のサ
イクロン分離器6、高温固体物質の貯蔵タンク
7、反応装置への酸化鉄再循環ライン30および
相互の連結配管21,33を600〜700℃の範囲の
温度に予熱した。次いで、第表に表示した条件
に設定し全系を連続15時間操業した。反応装置へ
の供給速度が塩化鉄の貯蔵容器を満すために用い
た装置の能力を超えているため、操業は塩化鉄の
貯蔵容器2がついに空になつたときに終了させ
た。 15時間の操業の間、反応装置の出口温度は700
〜720℃の間でせまく変化し、酸化鉄の再循環速
度は20000〜30000ポンド/時間(9060〜13600
Kg/時間)の間で変化した。 この操業において使用した乾燥した粉砕した炭
素質燃料は、本発明の方法に使用するのに好適な
燃料であることを示した。燃料は亜炭でつくられ
たもので0.7%の水素を含有し約400℃の安定な発
火温度を有した。 15時間の操業の間、塩化鉄の酸化鉄への転化率
は90%から約95%まで変化し;望ましくない温度
になることはなく;燃料は反応装置系の1回の通
過で完全燃焼をおこない;そして流動層冷却器の
冷却面は実質的に汚れのないまゝであつた。 実施例 600〜700℃の範囲の予熱温度に達したのち第
表にまとめた操業条件に設定した。この実施例に
使用した乾操した粉砕した炭素質燃料は亜炭から
製造したもので、390℃の安定な発火温度および
2.2%の水素含有量であつた。この方法は7時間
満足に操業したけれども、その間制御されない温
度状態は起らず、反応装置系の1回の通過で燃料
は完全燃焼し、そしてただ流動層冷却器の冷却面
上に低融点の塩化第二鉄水和物がゆつくりと生成
するのだけが見られた。このあとの方の冷却器が
ゆつくり汚れたことが操業を終了させた理由であ
つた。塩化鉄から酸化鉄への約95%の転化率が操
業中に達せられた。 比較試験 前記の両実施例におけるように、600〜700℃の
範囲の温度に予熱したのち比較試験AおよびBに
ついて第表にまとめた条件に設定した。これら
の試験結果は実施例およびの結果と較らべる
と、本発明の方法の操業におよぼす水素含有量と
燃料の発火温度の影響を示している。比較試験A
においては、亜炭から製造された乾燥した粉砕し
た燃料は希望されるように約390℃の低い安定な
発火温度を有していたけれども、3±1/4%とい
う望ましくない多量の水素を含有していた。比較
試験Bにおいては、瀝青炭から製造された燃料は
0.3〜0.4%の非常に低い水素含有量であつたけれ
ども、また570℃の望ましくない高い発火温度を
持つていた。 実施例およびと反対に、燃料の水素含有量
が3%であつた比較試験Aは、流動層冷却器の冷
却面が塩化第二鉄の水和物によつてはなはだしく
汚れるために、わずかに2−1/2時間の連続操業
後に止めなければならなかつた。しかしながら、
満足な温度制御、反応装置系中の1回の通過での
燃料の完成燃焼および塩化鉄から酸化鉄への約95
%の転化率が操業中に達せられた。 また実施例およびと反対に、燃料の発火温
度が570℃であつた比較試験Bは、未燃焼の焼料
といつしよに焼結した酸化鉄の大きい塊が酸化鉄
の再循環ライン30内の流れをつまらせたため
に、わずかに3時間の連続操業後に止めなければ
ならなかつた。再循環ライン中の未燃焼の燃料の
存在は、燃料の必ずしも全部が反応装置中の1回
の通過で燃焼していないことを示した。焼結した
酸化鉄の大きい塊の存在は、望ましくない高温へ
の温度変化が起つたことを示した。しかしなが
ら、流動層冷却器の冷却面の汚れは実質的になん
ら見られず、また塩化鉄から酸化鉄へ少くとも95
%の転化率が操業中に達せられた。 実施例およびとのこれらの比較の結果、
500℃以下の安定な発火温度を有し、また0.5〜
2.5%の水素含有量を有する乾燥した粉砕した炭
素質燃料は本発明の方法に使用するために十分で
あることが結論された。 【表】
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本発明を具体化し工業的規模で実
施できる連続的方法の図式図である。 51:流動層反応容器、52,54:パイプ状
反応装置系、53:パイプ状反応装置系拡大部
分、6,7,8,10:サイクロン分離器、9:
流動層冷却器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流動層反応装置中で、補充の熱を供給するた
    めに炭素質燃料をその反応層へ供給しながら、塩
    化ナトリウムと酸化鉄からつくられた触媒の存在
    下で塩化鉄を500〜800℃の温度において過剰の酸
    素で気相中で処理することによつて塩素と酸化鉄
    を製造する方法において、反応装置からの流動層
    物質の一部分を反応装置へ連続的に再循環させる
    ことおよびその燃料を反応装置へ供給される塩化
    鉄の重量の1〜9%に等しい量の粉砕した乾燥固
    体として供給すること、そしてその燃料が空気中
    で500℃以下の安定な発火温度を有し、燃料の重
    量に対して0.5〜2.5%の水素を含有することを含
    む改良方法。 2 特許請求の範囲第1項の方法であつて、酸素
    がすべての塩化鉄を酸化第二鉄にまた燃料中のす
    べての炭素および水素をそれぞれ二酸化炭素およ
    び水に転化するに必要な化学量論的量の103〜170
    %に相当する量で供給され、燃料が供給される塩
    化鉄の重量の3〜7%に相当する量で供給され、
    また燃料が350〜450℃の安定な発火温度を有し
    0.6〜1.5重量%の水素を含有し、そして反応層物
    質の再循環速度が塩化鉄供給速度の1〜10倍であ
    る方法。
JP4914679A 1978-04-24 1979-04-23 Manufacture of chlorine and iron oxide from ferric chloride Granted JPS54142199A (en)

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AU4636479A (en) 1979-11-01
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CA1129627A (en) 1982-08-17
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