JPS62500256A - 乗物用スポツト型ディスクブレ−キ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 乗物用スポット型ディスクブレーキ 本発明は１乗物用スポット型ディスクブレーキであって、ブレーキディスクの縁 を跨ぐブレーキキャリアと、ブレーキディスクの両側面にそれぞれ配置されてブ レーキキャリアに案内される一対のブレーキパッドと、ブレーキディスクの軸線 と共に半径方向の中央平面を画成する作用軸線を有するアクチュエータと、中央 平面の乗物前進時のブレーキディスクの回転の方向を基準としてトレーリング側 となる中央平面の側でブレーキディスクの軸線と少なくともほぼ平行となるよう にブレーキキャリアに配置された一対の案内ボルトと、案内ボルトにより移動可 能に案内されるキャリパとを備え、前記アクチュエータが、一方のブレーキパッ ドには直接作用し他方のブレーキパッドにはキャリパを介して作用するようにな されており、前記ブレーキキャリアが、乗物前進中のブレーキ作動時における両 ブレーキパッドのための有効案内面をトレーリング側にのみ備えており、前記キ ャリパが、乗物後進中ブレーキ作動時における両ブレーキパッドのための有効支 持面を備えている、スポット型のディスクプレーギに関する。

この種のスポット型ディスクブレーキにおいては、前進中にブレーキパッドに働 く周方向の力は、上述の案内面により直接ブレーキキャリアに伝達される。

同種の一般的な種類の公知のブレーキ（ＥＰ−ＡＯ１１９４６６）においては１ 両方のブレーキパッドともキャリパの支持面のそれぞれにある突出部により支持 され、同時に後進時のブレーキ作動においてはブレーキキャリアの案内面のそれ ぞれにある肩部により支持されている。キャリパにかかる周方向の力は案内ボル トによりブレーキキャリアへ伝達される。

これらの周方向の力は、案内ボルトによりブレーキキャリアに伝達されるのと同 様に、キャリパにモメントを生じる。このモメントは、ブレーキディスクの軸線 および作動軸線に対し垂直の軸線の周囲にキャリパを傾けようとし、後進中にブ レーキがかかる場合、周方向の力がとりわけ強く働くと１両方の案内ボルトの曲 げ変形を生じる可能性がある。キャリパの移動可能性に関してはそのような案内 ボルトの変形が障害となる可能性がある。

本発明の目的は、キャリパの移動可能性を害することなしに。

後進中に強いブレーキ作動が可能なようなスポット型ディスクブレーキを提供す ることである。

この目的は、本発明に従えば１本明細書の冒頭に記載したスポット型ディスクブ レーキにおいて、ブレーキキャリアとキャリパとを、後進中のブレーキ作動時に ブレーキディスクの軸線および作動軸線に対し垂直な軸線に関するキャリパのモ メントの少なくとも一部から案内ボルトを解放するのに有効であり且つブレーキ アクチュエータの反対側にある付加摺動連結装置により連結することにより達成 される。

このようにすれば、後進中のブレーキ作動の際に生じる周方向の力の一部は、と りわけ、作動軸線に関して生じるモメン］・は。

キャリパにより摺動連結装置を経てブレーキキャリアへ伝達される。従って、案 内ボルトはキャリパの移動可能性を害するような変形を被ることがない。後進中 にブレーキをかけることにより、たとえ極端に強い周方向の力が生じても、案内 ボルトが永久変形したり、その固定位置から引っ張り出される危険はない。

付加した摺動連結装置はボルトと穴によりとりわけ簡単な方式で形成可能である 。このボルトは２つの構造部材、すなわちブレーキキャリアおよびキャリパ、の 一方にしっかりと連結され周方向の力およびモメントを伝達し、該摺動連結装置 は、ボルトの一部分が他方の構造部材に形成された穴に係合する、という構成か らなる。

ボルトは、対応する穴の周囲全体にクリアランスがあるように配置するが、ブレ ーキディスクの前方回転の方向に沿って穴に関して前方へずらすように偏心させ るのが便利であることがわかった。このことは、汚染および腐食がキャリパの移 動可能性を害しないことを保証し、一方で、付加摺動連結装置は、案内ボルトが モメントにより不必要な負荷を受ける前に、後進中のブレーキ作動時に有効に働 くことを意味する。

更に、付加摺動連結装置の一点が三角形の１項点Ｅを構成し、この頂点から出発 する三角形の辺が、２つの案内ボルトがそれぞれ案内されている領域の終点を通 過し、この三角形の第３辺がこれら２つの領域の出発点を通過し、ブレーキ作動 の際に２つのブレーキパッドにかかる周方向の力の作用線がこれら３辺内のこの 三角形の平面を横切るように、伺加摺動連結装置を配置することが便利である。

本発明は、添付の図面を参照して、その実施例を、更に詳細に説明する。

第１図は、乗物の外側から見たスポット型ディスクブレーキの側面図、 第２図は、その対応する上面図。

第３図は、乗物の内側から見たブレーキの側面図。

第４図および第５図は、第１図のＩＶ−ＩＶおよびｖ−ｖのＶＡに沿う立断面図 、 第６図は、第３図のＶＩ−Ｖ＋の線に沿う断面図的立面図。

ブレーキディスク１０は示されたブレーキと関連し、ブレーキディスクの一部と りわけその外側縁の一部並びにブレーキディスクの軸線Ａは一点鎖線により示さ れている。該ブレーキはブレーキディスク１０の縁を跨ぐブレーキキャリア１２ を備え、該ブレーキキャリア１２は、車両の構造部材、例えば車軸の軸受けへ固 定するための２つのねじ穴１４を有している。ブレーキキャリア１２にてブレー キディスクの軸線Ａに平行に移動するよう案内されるキャリパ１８は、後述され るように、ブレーキディスク１０の外側縁を包囲している。

ブレーキディスクの軸線Ａに平行に伸長している半径方向外側の主案内ボルト１ ８は、車両の内側になるキャリパ１６の側面に固定されている。主案内ポル口８ に形成されているピンは、キャリパ１６に形成された貫通穴に嵌合Ｌ２ている。

主案内ボルト１８に形成された突出部は該貫通穴の１側面に当接し、その一方で ピンにねじこまれたねじの頭はもう１つの側面に当接している。主案内ボルト１ ８は、ブレーキキャリア１２内に形成された第１案内穴１９内でブレーキディス クの軸線Ａに平行にほぼクリアランスなしに移動するよう案内されている。案内 穴１９は封止ブーツにより通常の方法で主案内ボルト１日に対し封止されている 。

第二案内ボルト２０が半径方向へ更に内側に主案内ボルト１日と平行に配置され 、主案内ボルト１８と同じ方式でキャリパ１Ｂへ連結されている。第二案内ボル ト２０はブレーキキャリア１２の第二案内穴２１内で案内され、この案内穴に関 しては同様に刺止ブーツにより封止されている。製造の際に生じる２つの案内ボ ルト１８と２０との間に生じる間隔の許容誤差は、キャリパ１Ｇの対応する貫通 穴にある第二案内ボルト２０のピンのクリアランスにより補正される。

車両に関し内側になるキャリパＩＣの側面において、キャリパＩ６は液圧アクチ ュエータを備え、その軸線はブレーキディスクの軸線Ａに平行に伸長し、これは 以下に作動軸線Ｂとして説明される。２木の軸線ＡとＢとの共通平面は以下に中 央平面Ｃとして説明される。対応する車両の前進中のブレーキディスク１０の回 転方向は第１図において矢印りにより示される。前方に回転するブレーキディス ク１０の任意の点により最初に到達されるべきブレーキおよびそれの部品の属す る側はリーディング側であり、それに対し中央平面Ｃを超える側は、リーディン グ側からみてトレーリング側である。

上述の定義を適用すれば、ブレーキキャリア１２は、中央平面Ｃからかなりの間 隔をおいて始まるブ１／−キのトレーリング側にのみ配置されている。従って、 案内ボルト１８および２０の両方ともブレーキのトレーリング側に配置されてい る。主案内ボルト１８は、作動軸線Ｂを含み且つ中央平面Ｃに関し直角に広がっ ている平面の半径方向わずか外側にある。第２案内ボルト２０は主案内ボルト１ ８とブレーキディスクの軸線Ａどの間の中央近くに配置されている。

アクチュエータ２２は、車両に関し内側のブレーキパッドとなり且つブレーキデ ィスク１０の１側面に押圧され得るブレーキパッド２４」二に直接作用するよう になされたピストン２３を含む。ブレーキディスクｌＯの他側面において、キャ リパ１６は、ブレ・−キディスクに平行な脚２５を含み、それにより５車両に対 し外側ブレーキパッドとなるブレーキパッド２６が、キャリパ１６の軸方向の移 動により、直接作動可能である。

通常は、ブレーキパッド２４と２６とはそれぞれ裏板２８と摩擦ライニング３０ とを含む。トレーリング側におけるブレーキディスク１０のそれぞれの側面にお いて、ブレーキキャリア１２は、中央平面Ｃに関し平行でかつこの平面Ｃに面し ている案内面３４と平面Ｃに対し畢直な案内面３６とを有しており、これらは２ つのブレーキパッド２４．２６のそれぞれの裏板２８のための案内面となる。

キャリパ１６のリーディング側には、内側ブレーキパッド２４の裏板２８用の支 持面４０が、平面Ｃに平行にかつそれに面するように形成されている。この支持 面は一部がブレーキディスク１０の半径方向外側に配置されているが、同時にそ れの外側縁の半径方向内側にも伸長している。キャリパ１Ｇの支持面４１が対応 する方式で外側ブレーキパッド２６の裏板２８に関連づけられている。この支持 面は、ブレーキディスク１０の外側縁の半径方向外側にのみ配置されている。

保持ピン４２および４４が作動軸線Ｂに平行にブレーキパッド２４および２６の 裏板２８にある穴を通って延びており、これらピンの端はキャリパ１６に固定さ れている。２つの保持ビン４２および４４に載置されている固定（ｈａ　ｌｄ− ｄｏｗｎ）ばね４５は２つのブレーキパッド２４および２６のそれぞれの裏板２ ８に支持されている。

前進中にブレーキがかかると、ブレーキパッド２４および２Ｂにかかる周方向の 力Ｆ２４およびＦ２６（第５図）がブレーキキャリア１２にある案内面３４によ ってのみ受けられる。

それに対して後進中にブレーキがかかると、２つのブレーキパッド２４および２ Ｂはキャリパ１６の対応する支持面４０あるいは４１により支持されるに至る。

内側ブレーキパッド２４に作用する周方向の力の作用を示す線は、支持面４０を 通り、その結果ブレーキパッド４０に作用しようとするべきモメントは生じない 、それに対して、支持面４１はブレーキパッド２６に作用する周方向の作用の線 の半径方向外側にあり、それによりブレーキパッド２６に作用するモメントが発 生する。このモメントは中央平面Ｃに対し直角に広がるブレーキキャリア１２の 案内面に支持される。

キャリパ１６により受けられる、後進中の強いブレーキ作動により発生した周方 向の合力Ｆ（第６図）は、一部はボルト４６によりアクチュエータ２２から離れ ているブレーキキャリア１２の側にあるアーム４８へ伝達される。その一端にお いてボルト４６はアーム４８の補強された突出部５０内に押嵌めされており１通 常はキャリパ１６内に形成された穴の全周にわたり半径方向に間隔をあけて該穴 ５２内を偏心して貫通している。ポル日６は、トレーリング側の穴５２の壁部分 から小さな間隔ｄを有し、この壁部分を後進中にブレーキがかかるときに支持し なければならない、後進中のブレーキ作動に際してブレーキパッド２４および２ ６によりキャリパ１８に伝えられる周方向の合力Ｆはまず、小さく、なお無害な キャリパＩＳの塑性変形によりボルト４６が間隔ｄがなくなった状態で穴５２の 壁部分によってキャリパ１Ｂを支持することにより該キャリパ１６をブレーキデ ィスクの軸線Ａおよび作動軸線Ｂに対し直角な軸線の周囲に傾けさせようとする モメントに抗するようになるまでの間だけ、案内ボルト１８．２０のみによって ブレーキキャリア１２に伝達される。

かくて、案内ボルト１８および２０はほぼ変形しないままでいる。それ故、案内 ポル）１８および２０上のキャリパの移動可能性は、後進中のブレーキ作動時に 特別大きい周方向の力が発生したときでも保護される。

とりわけ第２図によく示されるように、アーム４８は、その突出部５０により受 けられるべきモメントを低く押えるために穴５２に近接して配置されている。第 ５図によれば、ボルト４６は、穴５２の壁と摺動係合する地点Ｅ力Ｓ三角形ＥＧ Ｈのひとつの頂点を構成するように配置されている。この三角形の一辺ＥＧは、 主案内ボルト１Ｇが案内穴１９内で案内されている領域５４の端を示す地点りを 通過する。他の一辺ＥＨは案内ボルト２０が案内穴２１内で案内される領域５６ の終点Ｋを通過して伸長する。第５図において、上述の領域５４および５６は矢 印により示されている。領域５４および５６の出発点ＭおよびＮは上述の三角形 の第三辺ＧＨ上にある。

後進中のブレーキ作動により生じる周方向の力Ｆ２４およびＦ２Ｏならびにこれ らに従い生じるこれらの合力Ｆは辺ＥＧ、ＥＨ，ＧＨ内の三角形ＥＧＨの平面内 を貫通する。この理由のため、これら周方向の力はキャリパ１６の支持に関し小 さなレバーアーム（モメントの腕）を有し、これらはキャリパ１Ｂを傾かせるこ とはない。

前進回転りの方向に沿って前方にずらされ、穴５２の軸線に関し偏心しているボ ルト４６の配置は、ボルト４８およびそれに最も近い穴５２の壁の間の間隔がお よそ０．３〜０．７ｍａ＋であるように選択される。これは、腐食あるいは汚染 があった場合でも、ボルト４６が穴５２内に固着しないことを確保する。従って 、前進中のブレーキ作動に際してのキャリパ１６の移動可能性はボルト４６によ り影響を受けない。」二連のアーム４８に固定されたポル）４ｆ３の配置は、力 およびモメントを伝達するための材料の増加をそれほど多く必要とせず、そのた め、ブレーキに影響するほどの重量の増加も伴うことはない。発生した力とモメ ントを受けるためのアーム４８を有するブレーキキャリア１２は、ねずみ鋳鉄の ような容易に製造できる経済的な素材から製造可能であるような寸法である。

特表昭６２−５００２５０　（５） 国際！ｌｌ寵報告 ＡＮＮＥＸ　Ｔｏ　’ＴＨＥ　ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ　５ＥＡＲＣＨＲＥ ＰＯＲＴ　ＯＮ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）ブレーキディスク（１０）の縁を跨ぐブレーキキャリアア（１２）と、 ブレーキディスク（１０）の両側面にそれぞれ配置されて、ブレーキキャリア（ １２）に案内される一対のブレーキパッド（２４、２６）と、 ブレーキディスクの軸線（Ａ）とともに半径方向の中央平面（Ｃ）を画成する作 動軸線（Ｂ）を有するアクチュエータ（２２）と、 中央平面（Ｃ）の、乗物前進時のブレーキディスク（１０）の回転の方向（Ｄ） を基準としてトレーリング側となる側面でブレーキディスクの軸線（Ａ）と少な くともほぼ平行となるようにブレーキキャリアに配置された一対の案内ボルト（ １８、２０）と、案内ボルト（１８、２０）により移動可能に案内されるキャリ パ（１６）と、を備えた乗物用スポット型ディスクブレーキであって、前記アク チュエータ（２２）が、一方のブレーキパッド（２４）には直接作用し、他方の ブレーキパッド（２６）にはキャリパ（１６）を介して作用するようになされて おり、前記ブレーキキャリア（１２）が乗物前進中のブレーキ作動時における両 ブレーキパッド（２４、２６）のための有効案内面（３４、３６）をトレーリン グ側にのみ備えており、前記キャリパ（１６）が、乗物後進中のブレーキ作動時 における両ブレーキパッド（２４、２６）のための有効支持表面（４０、４１） を備えている、乗物用スポット型ディスクブレーキにおいて、 ブレーキキャリア（１２）とキャリパ（１６）とが、後進中のブレーキ作動時に ブレーキディスクの軸線（Ａ）および作動軸線（Ｂ）に対して垂直な軸線に関す るキャリパ（１６）のモメントの少なくとも一部から案内ボルト（１８、２０） を解放するのに有効であり且つブレーキアクチュエータ（２２）の反対側にある 付加摺動連結装置（４６、５２）により連結されていることを特徴とする乗物用 スポット型デイスクブレーキ。
2. （２）付加摺動連結装置がボルト（４６）と穴（５２）とにより形成されている ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の車両用のスポット型ディスクブレー キ。
3. （３）ボルト（４６）が、アクチュエータ（２２）から離れている側のブレーキ ディスク（１０）の側面にてブレーキキャリア（１２）のアーム（４８）に固定 されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の車両用のスポット型ディ スクブレーキ。
4. （４）ボルト（４６）の中央軸線が、ブレーキディスク（１０）の前方回転の方 向（Ｄ）を基準として穴（５２）の中央軸線に関し前方に偏心して配置されてい ることを特徴とする請求の範囲第２項あるいは第３項に記載の車両用スポット型 ディスクブレーキ。
5. （５）付加摺動連結装置（４６、５２）の一点（Ｅ）が三角形（ＥＧＨ）のひと つの頂点を構成し、この頂点から出発する三角形（ＥＧＨ）の辺（ＥＧ、ＥＨ） が、２つの案内ボルト（１８、２０）が案内されている領域（５４、５６）の終 点を通過し、この三角形（ＥＧＨ）の第三辺（ＧＨ）がこれら２つの領域（５４ 、５６）の出発点（それぞれＭおよびＮ）を通過し、ブレーキ作動に際して２つ のブレーキパッド（２４、２６）に作用する周方向の力（Ｆ２４、Ｆ２６）の作 用のモードが、辺（ＥＧ、ＥＧ、ＧＨ）内の三角形（ＥＧＨ）の平面内を通過す ることを特徴とする請求の範囲第１項から第４項までのいずれかの１項に記載の 乗物用スポット型ディスクブレーキ。