JPS6246666Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枠送り装置における制御回路に関す
る。最近、鋳型造型ラインは高速化が要求され、
そのために、枠送りのプツシヤシリンダは大きな
出力を必要とし、そして、それを受ける搬送端の
クツシヨンシリンダもクツシヨン性能の良い大き
なものを使用する必要があり、消費エネルギーの
増加と共にランニングコスト高を招いていた。

本考案はこれらの問題点を解決すると同時にト
ラブルに対して迅速に対応できる枠送り装置にお
ける制御回路を提供することを目的とするもので
ある。

以下に、本考案の構成を実施例に基づき説明す
る。１は鋳枠搬送コンベヤーで、この鋳枠搬送コ
ンベヤー１上には、鋳枠２が端面を接して移動自
在に載置されている。３は先端を鋳枠搬送コンベ
ヤー１に向けて設けられたプツシヤシリンダー
で、そのピストンロツド３ａ先端には、スイツチ
当て４が固着されリミツトスイツチ、近接スイツ
チ等の位置検出装置５に当接可能に設けられてい
る。また、プツシヤシリンダー３のロツド側に
は、導管６、４方電磁切換弁７のＡ−Ｐポート、
及び主導管８を介して流体駆動源９が、またヘツ
ド側には、導管６′及び４方電磁切換弁７のＢ−
Ｔポートを介してフイルター１０が、それぞれ連
通接続されている。

１１は鋳枠搬送コンベヤー１の搬送終端外側に
プツシヤシリンダー３に対向して設けられたクツ
シヨンシリンダーで、該クツシヨンシリンダー１
１は基台１２上面に取付られていて、そのピスト
ンロツド１１ａの後端部には絞り弁付ボスクツシ
ヨン１３が固着されている。該クツシヨンシリン
ダー１１のヘツド側には、主導管１４を介して油
槽１５が連通接続され該油槽１５の上部空間部に
は、４方電磁切換弁１６のＡ−Ｐポート、仕切弁
１７を介して圧縮空気源１８が主導管１４′をも
つて連通接続されていて、主導管１４′から分岐
されたバイパス回路１９には、減圧弁２０が仕切
弁１７と並列に挿入されている。また、クツシヨ
ンシリンダー１１のロツド側には、導管２１を介
して主導管１４が連通接続されている。尚、２２
は４方電磁切換弁１６のＢ−Ｔポートに連通接続
されたフイルターである。

次に、このように構成されたものの作動につい
て説明する。第１図の状態において、４方電磁切
換弁７及び１６が励磁し、圧縮空気を４方電磁切
換弁７のＰ−Ｂポートを介してプツシヤシリンダ
ー３のヘツド側に流入しプツシヤシリンダー３の
ピストンロツド３ａを伸張作動すると、鋳枠２は
クツシヨンシリンダー１１のピストンロツド１１
ａを内方に押込みながら鋳枠搬送コンベヤー１上
を前進移動する。この際、クツシヨンシリンダー
１１のヘツド側の作動油は主導管１４及び導管２
１を介してほとんどがロツド側に移され、若干の
作動油が油槽に移される。

そして、搬送端において、ピストンロツド３ａ
先端のスイツチ当て４が位置検出装置５に当接す
ると、枠送り用の４方電磁切換弁７は消磁し、圧
縮空気を４方電磁切換弁７のＰ−Ａポートを介し
てプツシヤシリンダー３のロツド側に流入してプ
ツシヤシリンダー３のピストンロツド３ａを原に
戻し、次の操作に備える。つづいて、搬送終端に
送られた鋳枠２が図示されない移し替え装置によ
つて他の搬送ライン（図示せず）に移し替えられ
たあと、クツシヨン用の４方電磁切換弁１６が消
磁し、圧縮空気を減圧弁２０、主導管１４′及び
４方電磁切換弁１６のＰ−Ａポートを介して油槽
１５内に供給して油槽１５内の作動油をクツシヨ
ンシリンダー１１のヘツド側及びロツド側に流入
すると、ピストンロツド１１ａはそのロツド径の
断面積分（クツシヨンシリンダー１１のヘツド側
におけるシリンダー内径断面積とロツド側におけ
るシリンダー内径断面積との断面積差）の押出し
力によつて伸張作動され原の位置に戻される。以
後、前記操作が繰返される。そして、このような
操作過程において、位置検出装置５の作動不良、
或いはスイツチ当て４のセツト不良等により何ら
かのトラブルが発生した場合、仕切弁１７を開い
て高圧の作動油を、直接、クツシヨンシリンダー
１１内に導入すれば、鋳枠２は逆送され、前記不
良個所の修理後、再び鋳枠２はすみやかに順序よ
く搬送されるものである。

以上の説明によつて明らかなように、本考案に
よれば、圧縮空気源と４方電磁切換弁を結ぶ主導
管の途中に、仕切弁を挿入し、該主導管から分岐
したバイパス回路に、該仕切弁と並列に減圧弁を
挿入するようにしたので、プツシヤシリンダーの
押出し力に対してクツシヨンシリンダーのクツシ
ヨン圧力を最少限に設定できるようになつて、ク
ツシヨンエネルギーが節減でき、またトラブルが
発生した場合には、仕切弁を開けば、高圧の作動
油が直接にクツシヨンシリンダーに流入し、鋳枠
をすみやかに逆送して原の位置に戻し、修理後
は、再びすみやかに稼動できるようになつて、生
産性が向上するなどの効果を有し、この種の業界
に寄与する効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す全体図である。 １：鋳枠搬送コンベヤー、１４：主導管、１
５：油槽、１６：４方電磁切換弁、１７：仕切
弁、１８：圧縮空気源、１９：バイパス回路、２
０：減圧弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋳枠搬送コンベヤー１の搬送終端延長線上に、
   クツシヨンシリンダー１１を該鋳枠搬送コンベヤ
   ー１に向けて水平状に設置した枠送り装置におけ
   る制御回路において、該クツシヨンシリンダー１
   １のヘツド側に、主導管１４を介して油槽１５の
   下部位置を連通接続すると共に、該油槽１５の上
   部空間部に、大気に切換可能な４方電磁切換弁１
   ６及び主導管１４′を介して圧縮空気源１８を連
   通接続し、該圧縮空気源１８と前記４方電磁切換
   弁１６の間における前記主導管１４′の途中に
   は、仕切弁１７を挿入し、該主導管１４′から分
   岐したバイパス回路１９には、減圧弁２０を該仕
   切弁１７と並列に挿入し、また、前記クツシヨン
   シリンダー１１のロツド側を前記主導管１４に連
   通接続したことを特徴とする枠送り装置における
   制御回路。