JPS6245770Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 プロセシングラインにおいて、巻取張力がスト
ツプ幅方向に不均一なコイルを巻出す場合、幅方
向に均一な張力で巻出したのではストリツプが蛇
行し、正常な運転ができない。本考案は巻取張力
がストリツプの幅方向に不均一なコイルをダブル
コーンタイプ巻出機で巻出す場合、ライン中心と
ストリツプの巻出方向との間にストリツプ蛇行量
に応じて巻出方向を任意に変化させるスキユー装
置に関するものである。

第１図はダブルコーンタイプ巻出機にコイルを
セツトした状態の正面図である。６はコイルで、
内部に挿入されているスプール７を介して駆動側
ドラム３と操作側ドラム８で保持されている。駆
動側は駆動モータ１から減速機２を介して駆動さ
れるようになつており、ベツド４上に配設されて
いる。５は駆動側ベースで、固定ベース２４上に
設けられている。１０は操作側ベース、２５は操
作側固定ベースである。

１３はライン方向と平行に配設されたねじ軸で
両固定ベース２４，２５に設けられた軸受１２
（第３図）によつて回転可能に支持されると共
に、円筒形のナツト１４の周部より直径方向に螺
合し、ハンドル１１を回すことによつてナツト１
４を介して駆動側ベース５をスキユーさせる。

なおナツト１４は駆動側ベース５又は操作側ベ
ース１０の係合部２６で回転可能に支持されてい
る。一方ハンドル１１を回すとスプロケツト１５
と１６間のチエーン２１を介してねじ軸１３′
が、又スプロケツト１７と１８間のチエーン２２
を介してねじ軸１３″が、さらにスプロケツト１
９と２０間のチエーン２３を介してねじ軸１３
が回り全てのねじ軸１３，１３′，１３″，１３
は連動連結されている。スプロケツト１５，１
６，１７，１８，１９，２０の歯数比、ねじ軸１
３，１３′，１３″，１３のねじピツチとねじれ
方向を変えることにより、ナツト１４は第５図に
示す如く夫々の位置L₁，L₂，L₃，L₄で必要なス
キユー量a₁，a₂，a₃，a₄を移動させることができ
る。

尚、第５図で示す如く両固定ベース２４，２５
に対して、駆動側ベース及び操作側ベース１０を
θ角度移動させると、両固定ベース２４，２５に
取り付けられているねじ軸１３，１３′，１３″，
１３に対しても角度θずれてしまう。しかしね
じ軸に螺合しているナツト１４が円筒形で、駆動
側ベース５及び操作側ベース１０の係合部２６に
対し回転可能に支持されているので、角度θずれ
たとしても問題はない。

以上説明した如く、１本のねじ軸１３をハンド
ル１１で回すことにより、ダブルコーン巻出機に
於けるライン方向（第５図矢印Ｘ）とストリツプ
巻出方向との間に任意の角度θをつけてスキユー
させることができる。しかもライン運転中と停止
中とにかかわらず、任意にスキユー量の調整が可
能である。このため従来の押引ボルト調整式の場
合に比し、(1)調整に要する時間が短縮でき、(2)重
量物の調整でも容易にでき、(3)かつ零点調整が容
易となつた。又従来のピボツト調整式の場合のご
とく操作側と駆動側の連結治具等を要しない利点
を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスキユー装置を備えたダ
ブルコーン巻出機の正面図。第２図は第１図の
矢視図。第３図は第１図の矢視図。第４図は第
１図の−矢視図。第５図はスキユー作動図。 図において；１……駆動モータ、２……減速
機、３……駆動側ドラム、４……駆動側ベツド、
５……駆動側ベース、６……コイル、７……スプ
ール、８……操作側ドラム、９……操作側ベツ
ド、１０……操作側ベース、１１……ハンドル、
１２……軸受、１３……ねじ軸、１４……ナツ
ト、１５〜２０……スプロケツト、２１〜２３チ
エーン、２４……駆動側固定ベース、２５……操
作側固定ベース、２６……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定ベース２４，２５上に駆動側ベース５及び
   操作側ベース１０を設けた巻出機において、前記
   固定ベースにコイルの巻出方向と平行かつ回転可
   能に支持されたネジ軸１３，１３′，１３″，１３
   を複数本設け、該ネジ軸１３，１３′，１３″，
   １３を円筒形のナツト１４の周部より直径方向
   に螺合させ、該円筒形のナツト１４は前記駆動側
   ベース５及び操作側ベース１０上に設けた係合部
   ２６に対し回転可能に支持され、かつ前記複数本
   のネジ軸１３，１３′，１３″，１３が相互に連
   動連結されていることを特徴とするプロセシング
   ラインに於けるスキユー装置。