JPS6244107B2 - - Google Patents
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- JPS6244107B2 JPS6244107B2 JP55102072A JP10207280A JPS6244107B2 JP S6244107 B2 JPS6244107 B2 JP S6244107B2 JP 55102072 A JP55102072 A JP 55102072A JP 10207280 A JP10207280 A JP 10207280A JP S6244107 B2 JPS6244107 B2 JP S6244107B2
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- suction
- holes
- chamber
- suction holes
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- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 15
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 35
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Landscapes
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、冷媒圧縮用の回転斜板式圧縮機に
おいて、特にオイルポンプを用いない給油機構の
改善に関するものである。
おいて、特にオイルポンプを用いない給油機構の
改善に関するものである。
回転斜板式圧縮機は、駆動軸に傾斜して固装さ
れた斜板の回転に伴なつてピストンがシリンダボ
ア内を往復動し、吸入及び吐出弁と協働して圧縮
作用を行なうように構成されている。そして、駆
動軸は、斜板と共にスラストベアリングとラジア
ルベアリングとによつて回転自在に支持され、ま
た、駆動軸の突出側にはメカニカルシールが設け
られ、これら各部に潤滑油を供給するために給油
機構が設けられている。
れた斜板の回転に伴なつてピストンがシリンダボ
ア内を往復動し、吸入及び吐出弁と協働して圧縮
作用を行なうように構成されている。そして、駆
動軸は、斜板と共にスラストベアリングとラジア
ルベアリングとによつて回転自在に支持され、ま
た、駆動軸の突出側にはメカニカルシールが設け
られ、これら各部に潤滑油を供給するために給油
機構が設けられている。
この給油機構として、従来は、オイルポンプを
駆動軸の軸端に設けて駆動軸の回転に伴なつて斜
板室下方のオイル溜りから潤滑油を強制的に吸い
上げ、各部に給油するようにしたオイルポンプ式
が採用されてきた。しかしながら、オイルポンプ
が比較的高価であると共に、駆動するための動力
を要するので、最近、いわゆる差圧式の給油機構
が採用されてきている。
駆動軸の軸端に設けて駆動軸の回転に伴なつて斜
板室下方のオイル溜りから潤滑油を強制的に吸い
上げ、各部に給油するようにしたオイルポンプ式
が採用されてきた。しかしながら、オイルポンプ
が比較的高価であると共に、駆動するための動力
を要するので、最近、いわゆる差圧式の給油機構
が採用されてきている。
差圧式の給油機構は、斜板の回転により斜板室
下方のオイル溜りに溜められている潤滑油を飛ね
上げてオイルミストにし、このオイルミストが混
入された斜板室内の冷媒を、斜板室と低圧室との
圧力差を利用して各部に供給しようとするもので
ある。しかしながら、この斜板室と低圧室との圧
力差は、ピストンの吐出工程時にピストンとシリ
ンダボアとの隙間を介して斜板室内へ入いり込む
ブローバイガスによつて生ずるので、このブロー
バイガスの量が十分でないとき、即ち駆動初期や
低速運転時には十分な圧力差を得ることができな
く、潤滑油不足をきたす。スラストベアリングに
ついては、斜板室と軸挿入孔とを連通する給油用
孔を形成して、斜板室からこの給油用孔を通つて
スラストベアリングに至る給油通路を構成し、こ
の給油通路を介して斜板の回転によつて生ずる遠
心力により斜板室の潤滑油を含む冷媒を供給する
ことができる。したがつて、これらの改善点を加
えてもなお残る問題点は、ラジアルベアリングに
おける潤滑油不足であり、従来のように斜板室と
低圧室との圧力差を利用する通常の手段では、ラ
ジアルベアリングに十分な潤滑油を安定して供給
することが困難であつた。
下方のオイル溜りに溜められている潤滑油を飛ね
上げてオイルミストにし、このオイルミストが混
入された斜板室内の冷媒を、斜板室と低圧室との
圧力差を利用して各部に供給しようとするもので
ある。しかしながら、この斜板室と低圧室との圧
力差は、ピストンの吐出工程時にピストンとシリ
ンダボアとの隙間を介して斜板室内へ入いり込む
ブローバイガスによつて生ずるので、このブロー
バイガスの量が十分でないとき、即ち駆動初期や
低速運転時には十分な圧力差を得ることができな
く、潤滑油不足をきたす。スラストベアリングに
ついては、斜板室と軸挿入孔とを連通する給油用
孔を形成して、斜板室からこの給油用孔を通つて
スラストベアリングに至る給油通路を構成し、こ
の給油通路を介して斜板の回転によつて生ずる遠
心力により斜板室の潤滑油を含む冷媒を供給する
ことができる。したがつて、これらの改善点を加
えてもなお残る問題点は、ラジアルベアリングに
おける潤滑油不足であり、従来のように斜板室と
低圧室との圧力差を利用する通常の手段では、ラ
ジアルベアリングに十分な潤滑油を安定して供給
することが困難であつた。
そこで、この発明においては、上記の問題点を
解消するため、斜板室から、該斜板室と軸挿入孔
とを連通する給油用孔を通つてラジアルベアリン
グに至り、さらに軸挿入孔とバルブプレートの吸
入孔とを連通する吸引用孔を通つて前記吸入孔に
開口する給油通路を設け、バルブプレートの吸入
孔を介して低圧室から圧縮室に吸入される冷媒の
ジエツト流によつて生ずるエジエクシヨン効果に
よる吸引力を利用して、斜板室内の潤滑油を含む
冷媒を強力にラジアルベアリングへ供給し、安定
した給油を確保することができる回転斜板式圧縮
機を提供しようとするものである。
解消するため、斜板室から、該斜板室と軸挿入孔
とを連通する給油用孔を通つてラジアルベアリン
グに至り、さらに軸挿入孔とバルブプレートの吸
入孔とを連通する吸引用孔を通つて前記吸入孔に
開口する給油通路を設け、バルブプレートの吸入
孔を介して低圧室から圧縮室に吸入される冷媒の
ジエツト流によつて生ずるエジエクシヨン効果に
よる吸引力を利用して、斜板室内の潤滑油を含む
冷媒を強力にラジアルベアリングへ供給し、安定
した給油を確保することができる回転斜板式圧縮
機を提供しようとするものである。
以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
第1図、第2図において、この発明の一実施例
が示され、一対のシリンダブロツク1a,1b
は、その両側にバルブプレート2a,2bを挾ん
でフロント及びリアシリンダヘツド3a,3bが
固装されて密閉されている。シリンダブロツク1
a,1bとバルブプレート2a,2bの中心に
は、軸挿入孔と中心孔4a,4bが形成され、こ
の軸挿入孔4及び中心孔4a,4bに駆動軸5が
隙間を有して挿入されている。尚、リア側の中心
孔4bは、図示しないが、駆動軸5を挿通せず、
軸挿入孔4より小径としてもよい。この駆動軸5
のフロント側は突出してコンプレツサの回転が伝
達され得るようになされ、フロントシリンダヘツ
ド3aとの間にメカニカルシール6が設けられて
シールされている。
が示され、一対のシリンダブロツク1a,1b
は、その両側にバルブプレート2a,2bを挾ん
でフロント及びリアシリンダヘツド3a,3bが
固装されて密閉されている。シリンダブロツク1
a,1bとバルブプレート2a,2bの中心に
は、軸挿入孔と中心孔4a,4bが形成され、こ
の軸挿入孔4及び中心孔4a,4bに駆動軸5が
隙間を有して挿入されている。尚、リア側の中心
孔4bは、図示しないが、駆動軸5を挿通せず、
軸挿入孔4より小径としてもよい。この駆動軸5
のフロント側は突出してコンプレツサの回転が伝
達され得るようになされ、フロントシリンダヘツ
ド3aとの間にメカニカルシール6が設けられて
シールされている。
斜板7は、駆動軸5に固装されて、シリンダブ
ロツク1a,1bに形成された斜板室8に配され
ている。この斜板7と前記駆動軸5とは、斜板7
のボス部7aの両側に設けられたスラストベアリ
ング9a,9bと、軸挿入孔4の両端付近に設け
られたラジアルベアリング10a,10bとによ
り、シリングブロツク1a,1bに対して回転自
在に支持されている。
ロツク1a,1bに形成された斜板室8に配され
ている。この斜板7と前記駆動軸5とは、斜板7
のボス部7aの両側に設けられたスラストベアリ
ング9a,9bと、軸挿入孔4の両端付近に設け
られたラジアルベアリング10a,10bとによ
り、シリングブロツク1a,1bに対して回転自
在に支持されている。
複動形のピストン11は、その中央部分が斜板
7の周縁をまたぐようにえぐられ、ボール12
a、12bとシユー13a,13bとを介して斜
板7を挾み付け、シリンダブロツク1a,1bに
形成されたシリンダボア14に嵌挿されている。
したがつて、駆動軸5を回転させると、斜板7が
揺動回転し、それに伴なつてピストン11がシリ
ンダボア14内を往復動する。
7の周縁をまたぐようにえぐられ、ボール12
a、12bとシユー13a,13bとを介して斜
板7を挾み付け、シリンダブロツク1a,1bに
形成されたシリンダボア14に嵌挿されている。
したがつて、駆動軸5を回転させると、斜板7が
揺動回転し、それに伴なつてピストン11がシリ
ンダボア14内を往復動する。
フロントシリンダヘツド3aは、隔壁15aが
形成されてバルブプレート2aとの間に高圧室1
6aと低圧室17aが構成され、この低圧室17
aに前記メカニカルシール6が配されている。一
方、リアシリンダヘツド3bは、フロントシリン
ダへツド3aと同様に隔壁15bで仕切られて高
圧室16bと低圧室17bの他、低圧室17bと
仕切られた室18が軸挿入孔4と通じるように形
成されている。そして、フロント及びリアシリン
ダへツド3a,3bのそれぞれの高圧室16a,
16b及び低圧室17a,17bは、シリンダブ
ロツク1a,1bに形成された冷媒通路(図示せ
ず)を介して互に連通され、リアシリンダヘツド
3bに設けられた吸入パイプ28及び吐出パイプ
(図示せず)から冷媒が吸入、吐出される。
形成されてバルブプレート2aとの間に高圧室1
6aと低圧室17aが構成され、この低圧室17
aに前記メカニカルシール6が配されている。一
方、リアシリンダヘツド3bは、フロントシリン
ダへツド3aと同様に隔壁15bで仕切られて高
圧室16bと低圧室17bの他、低圧室17bと
仕切られた室18が軸挿入孔4と通じるように形
成されている。そして、フロント及びリアシリン
ダへツド3a,3bのそれぞれの高圧室16a,
16b及び低圧室17a,17bは、シリンダブ
ロツク1a,1bに形成された冷媒通路(図示せ
ず)を介して互に連通され、リアシリンダヘツド
3bに設けられた吸入パイプ28及び吐出パイプ
(図示せず)から冷媒が吸入、吐出される。
バルブプレート2a,2bには、高圧室16
a,16bとシリンダボア14内の圧縮室19
a,19bとを連通する吸出孔(図示せず)と、
低圧室17a,17bと圧縮室19a,19bと
を連通する吸入孔20a,20bが形成されてい
る。そして、上記吐出孔は、バルブプレート2
a,2bに設けられた吐出弁(図示せず)で閉じ
られ、また、吸入孔20a,20bは、バルブプ
レート2a,2bとシリンダブロツク1a,1b
との間に挾まれたガスケツト22a,22bと一
体に形成された吸入弁23で閉じられている。こ
の吸入孔20a,20bの入口側は、シリンダヘ
ツド3a,3b側のガスケツト21a,21bに
よつてその口径が絞られている。したがつて、ピ
ストン11がシリンダボア14内を往復動する
と、圧縮室19a,19bが容積変化し、吸入弁
23及び吐出弁と協働して圧縮作用が行なわれ、
吸入行程時には低圧室17a,17bからの吸入
冷媒が急速度をもつて吸入孔20a,20bを通
過する。
a,16bとシリンダボア14内の圧縮室19
a,19bとを連通する吸出孔(図示せず)と、
低圧室17a,17bと圧縮室19a,19bと
を連通する吸入孔20a,20bが形成されてい
る。そして、上記吐出孔は、バルブプレート2
a,2bに設けられた吐出弁(図示せず)で閉じ
られ、また、吸入孔20a,20bは、バルブプ
レート2a,2bとシリンダブロツク1a,1b
との間に挾まれたガスケツト22a,22bと一
体に形成された吸入弁23で閉じられている。こ
の吸入孔20a,20bの入口側は、シリンダヘ
ツド3a,3b側のガスケツト21a,21bに
よつてその口径が絞られている。したがつて、ピ
ストン11がシリンダボア14内を往復動する
と、圧縮室19a,19bが容積変化し、吸入弁
23及び吐出弁と協働して圧縮作用が行なわれ、
吸入行程時には低圧室17a,17bからの吸入
冷媒が急速度をもつて吸入孔20a,20bを通
過する。
斜板室8の下方にはオイル溜り24がフロント
及びリアシリンダヘツド3a,3bまで延長され
て形成されており、このオイル溜り24に溜めら
れている潤滑油に斜板7の周縁が漬つている。し
たがつて、斜板7が回転されると、オイル溜りの
潤滑油を飛ね上げてオイルミストにする。
及びリアシリンダヘツド3a,3bまで延長され
て形成されており、このオイル溜り24に溜めら
れている潤滑油に斜板7の周縁が漬つている。し
たがつて、斜板7が回転されると、オイル溜りの
潤滑油を飛ね上げてオイルミストにする。
給油用孔25a,25bは、スラストベアリン
グ9a,9bとラジアルベアリング10a,10
bとの間でシリンダブロツク1a,1bに形成さ
れ、斜板室8と軸挿入孔4とを連通している。
グ9a,9bとラジアルベアリング10a,10
bとの間でシリンダブロツク1a,1bに形成さ
れ、斜板室8と軸挿入孔4とを連通している。
吸引用孔26a,26bは、バルブプレート2
a,2bに形成され、軸挿入孔4に連通した中心
孔4a,4bと吸入孔20a,20bとを連通し
ている。
a,2bに形成され、軸挿入孔4に連通した中心
孔4a,4bと吸入孔20a,20bとを連通し
ている。
したがつて第2図に示すように、斜板室8か
ら、給油用孔25a,25b、駆動軸5とシリン
ダブロツク1a,1bの隙間を経てラジアルベア
リング10a,10bに至り、さらに中心孔4
a,4bから吸引用孔26a,26bを通つて吸
入孔20a,20bに開口する給油通路Aが形成
されている。また、斜板室8から、前記給油用孔
25a,25b、駆動軸5とシリンダブロツク1
a,1bとの隙間を経てスラストベアリング9
a,9bに至る給油通路Bが形成されている。
ら、給油用孔25a,25b、駆動軸5とシリン
ダブロツク1a,1bの隙間を経てラジアルベア
リング10a,10bに至り、さらに中心孔4
a,4bから吸引用孔26a,26bを通つて吸
入孔20a,20bに開口する給油通路Aが形成
されている。また、斜板室8から、前記給油用孔
25a,25b、駆動軸5とシリンダブロツク1
a,1bとの隙間を経てスラストベアリング9
a,9bに至る給油通路Bが形成されている。
上記構成において、駆動軸5を回転させると、
斜板7が揺動回転し、ピストン11がシリンダボ
ア14内を往復動し、吸入弁23及び吐出弁(図
示せず)と協働して圧縮作用が行なわれる。吸入
冷媒中には潤滑油が数パーセント混入されている
ので、これがフロント側の低圧室17aに入いつ
たときにメカニカルシール6を潤滑し、圧縮室1
9a,19bに入いつてピストン11とシリンダ
ボア14との隙間を介してピストン11を潤滑す
る。ピストン11とシリンダボア14との隙間を
通つて斜板室8に入つた冷媒中の潤滑油は、斜板
室8の容積が大きいので冷媒から分離され、オイ
ル溜り24に一時溜められる。上記作用と共に、
斜板7の回転により、オイル溜り24に溜められ
た潤滑油が飛ね上げられてオイルミストになる。
このオイルミストは斜板室8内の冷媒と共に給油
通路A及びBを介してラジアルベアリング10
a,10b及びスラストベアリング9a,9bに
供給され、これらの潤滑を行なう。
斜板7が揺動回転し、ピストン11がシリンダボ
ア14内を往復動し、吸入弁23及び吐出弁(図
示せず)と協働して圧縮作用が行なわれる。吸入
冷媒中には潤滑油が数パーセント混入されている
ので、これがフロント側の低圧室17aに入いつ
たときにメカニカルシール6を潤滑し、圧縮室1
9a,19bに入いつてピストン11とシリンダ
ボア14との隙間を介してピストン11を潤滑す
る。ピストン11とシリンダボア14との隙間を
通つて斜板室8に入つた冷媒中の潤滑油は、斜板
室8の容積が大きいので冷媒から分離され、オイ
ル溜り24に一時溜められる。上記作用と共に、
斜板7の回転により、オイル溜り24に溜められ
た潤滑油が飛ね上げられてオイルミストになる。
このオイルミストは斜板室8内の冷媒と共に給油
通路A及びBを介してラジアルベアリング10
a,10b及びスラストベアリング9a,9bに
供給され、これらの潤滑を行なう。
即ち、給油通路Aにおいては、該通路Aの一端
が吸入孔20a,20bに開口しているので、吸
入行程時に吸入孔20a,20bに生ずる冷媒の
ジエツト流によつてエジエクシヨン効果が生じ、
これにより斜板室8から吸入孔20a,20bへ
の吸引力が生じ、ラジアルベアリング10a,1
0bに給油される。一方、給油通路Bにおいて
は、斜板7の回転によつて遠心力が生じ、これに
よりスラストベアリング9a,9b方向の吸引力
が生じ、スラストベアリング9a,9bに給油さ
れ、再び斜板室8内に戻される。このような作用
が連続的に行なわれて各部へ十分な潤滑油が自動
的に供給されるものである。
が吸入孔20a,20bに開口しているので、吸
入行程時に吸入孔20a,20bに生ずる冷媒の
ジエツト流によつてエジエクシヨン効果が生じ、
これにより斜板室8から吸入孔20a,20bへ
の吸引力が生じ、ラジアルベアリング10a,1
0bに給油される。一方、給油通路Bにおいて
は、斜板7の回転によつて遠心力が生じ、これに
よりスラストベアリング9a,9b方向の吸引力
が生じ、スラストベアリング9a,9bに給油さ
れ、再び斜板室8内に戻される。このような作用
が連続的に行なわれて各部へ十分な潤滑油が自動
的に供給されるものである。
尚、上記実施例の他、下記するような実施例が
この発明に適用されることを付言しておく。
この発明に適用されることを付言しておく。
まず、第1に、吸引用孔26a,26bに関
し、上記実施例においては、バルブプレート2
a,2bを穿つて形成しているが、第3図、第4
図に示すように、バルブプレート2aに形成の断
面半円状の溝27とガスケツト21aとによつて
構成しても良く、これにより該吸引用孔26a,
26bの形成を容易にすることができる。
し、上記実施例においては、バルブプレート2
a,2bを穿つて形成しているが、第3図、第4
図に示すように、バルブプレート2aに形成の断
面半円状の溝27とガスケツト21aとによつて
構成しても良く、これにより該吸引用孔26a,
26bの形成を容易にすることができる。
第2に、バルブプレート2a,2bの吸入孔2
0a,20bに関し、上記実施例においては、ガ
スケツト21aによつて口径を絞るようにしてい
るが、第5図に示すように、吸入孔20aのほぼ
中央の口径を絞り、この部分に吸引用孔26aを
開口させるようにしても良く、これにより吸入冷
媒の速度を一層高めることができる。
0a,20bに関し、上記実施例においては、ガ
スケツト21aによつて口径を絞るようにしてい
るが、第5図に示すように、吸入孔20aのほぼ
中央の口径を絞り、この部分に吸引用孔26aを
開口させるようにしても良く、これにより吸入冷
媒の速度を一層高めることができる。
第3に、リア側における軸挿入孔4と低圧室1
7bとの遮断に関し、上記実施例においては、リ
アシリンダヘツド3bの隔壁15bによつて行な
つているが、第6図に示すように、リアシリンダ
ヘツド3b側のガスケツト21bによつて行なつ
ても良いことは勿論である。また、フロントシリ
ンダヘツド3aにリア側と同様の隔壁を設けて1
7aと区分したメカニカルシール室を設けてもよ
い。
7bとの遮断に関し、上記実施例においては、リ
アシリンダヘツド3bの隔壁15bによつて行な
つているが、第6図に示すように、リアシリンダ
ヘツド3b側のガスケツト21bによつて行なつ
ても良いことは勿論である。また、フロントシリ
ンダヘツド3aにリア側と同様の隔壁を設けて1
7aと区分したメカニカルシール室を設けてもよ
い。
以上述べたように、この発明によれば、オイル
ポンプを用いない回転斜板式圧縮機において、斜
板室からラジアルベアリングを通つてバルブプレ
ートの吸入孔に開口する給油通路を少なくとも設
けたので、吸入冷媒のジエツト流によるエジエク
シヨン効果を利用して、斜板室内のオイルミスト
を含む冷媒を強制的にラジアルベアリングに導び
くことができるようになり、そのため各部への給
油がバランス良く、しかも安定して行なうことが
でき、信頼性が向上する。
ポンプを用いない回転斜板式圧縮機において、斜
板室からラジアルベアリングを通つてバルブプレ
ートの吸入孔に開口する給油通路を少なくとも設
けたので、吸入冷媒のジエツト流によるエジエク
シヨン効果を利用して、斜板室内のオイルミスト
を含む冷媒を強制的にラジアルベアリングに導び
くことができるようになり、そのため各部への給
油がバランス良く、しかも安定して行なうことが
でき、信頼性が向上する。
第1図はこの発明の一実施例である回転斜板式
圧縮機を示す断面図、第2図は同上における要部
拡大の断面図、第3図、第4図は他の実施例にお
ける吸引用孔付近を示し、第3図は垂直方向に切
つた断面図、第4図は水平方向に切つた断面図で
あり、第5図はさらに他の実施例における吸引用
孔付近を示す断面図、第6図はさらに他の実施例
におけるリア側のラジアルベアリング付近を示す
断面図である。 1a,1b……シリンダブロツク、2a,2b
……バルブプレート、4……軸挿入孔、5……駆
動軸、7……斜板、8……斜板室、24……オイ
ル溜り、25a,25b……給油用孔、26a,
26b……吸引用孔、A……給油通路。
圧縮機を示す断面図、第2図は同上における要部
拡大の断面図、第3図、第4図は他の実施例にお
ける吸引用孔付近を示し、第3図は垂直方向に切
つた断面図、第4図は水平方向に切つた断面図で
あり、第5図はさらに他の実施例における吸引用
孔付近を示す断面図、第6図はさらに他の実施例
におけるリア側のラジアルベアリング付近を示す
断面図である。 1a,1b……シリンダブロツク、2a,2b
……バルブプレート、4……軸挿入孔、5……駆
動軸、7……斜板、8……斜板室、24……オイ
ル溜り、25a,25b……給油用孔、26a,
26b……吸引用孔、A……給油通路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリンダブロツク1a,1bに軸挿入孔4が
形成され、該シリンダブロツク1a,1bの両側
に設けられたバルブプレート2a,2bに中心孔
4a,4bが形成され、この軸挿入孔及び少くと
もフロント側のバルブプレート2aの中心孔4a
に挿入された駆動軸5に斜板7を固装し、該斜板
7はシリンダブロツク1a,1b内に画成された
斜板室8内に配置されてなる回転斜板式圧縮機に
おいて、前記斜板室8と軸挿入孔4とを連通する
給油用孔25a,25bをシリンダブロツク1
a,1bに形成すると共に、前記中心孔4a,4
bと前記バルブプレート2a,2bに形成された
吸入孔20a,20bとを連通する吸引用孔26
a,26bを設けて、斜板室8から前記給油用孔
25a,25b、駆動軸を回転自在に支持するラ
ジアルベアリング10a,10b、中心孔4a,
4b、さらに前記吸引用孔26a,26bを通つ
てバルブプレート2a,2bの吸入孔20a,2
0bに開口する給油通路を設けたことを特徴とす
る回転斜板式圧縮機。 2 バルブプレート2a,2bの吸入孔20a,
20bは、該吸入孔20a,20bの中心付近で
絞られていることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の回転斜板式圧縮機。 3 吸引用孔26a,26bは、バルブプレート
2a,2bを穿つて形成されたことを特徴とする
特許請求の範囲第1項、第2項記載の回転斜板式
圧縮機。 4 吸引用孔26a,26bは、バルブプレート
2a,2bに形成された溝27と、シリンダヘツ
ド側のガスケツト21a,21bとにより構成さ
れたことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第
2項記載の回転斜板式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10207280A JPS5726285A (en) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | Rotary swash plate compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10207280A JPS5726285A (en) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | Rotary swash plate compressor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5726285A JPS5726285A (en) | 1982-02-12 |
JPS6244107B2 true JPS6244107B2 (ja) | 1987-09-18 |
Family
ID=14317556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10207280A Granted JPS5726285A (en) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | Rotary swash plate compressor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5726285A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2760056B2 (ja) * | 1989-06-05 | 1998-05-28 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 斜板式圧縮機 |
-
1980
- 1980-07-25 JP JP10207280A patent/JPS5726285A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5726285A (en) | 1982-02-12 |
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