JPS6242045Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エレベーターシヤフトを構築するの
に用いるエレベーターシヤフト用の仮設足場の改
良に関する。

従来、エレベーターシヤフト用の仮設足場は、
第１図に示すように、エレベーターシヤフトの床
面上に、枠組足場ａを設置し、積み重ねることに
よつて構成されていたので、足場用の部材点数が
多くて架払いに多大の手間を必要とした。また、
枠組足場ａに多数の単管ｂを縦横に架設して振止
めを行なつているが、単管ｂ両端面とエレベータ
ーシヤフト内面との間に隙間ができて、枠組足場
ａの振れを完全に防止することができず、しか
も、枠組足場ａはその寸法が規格化されており、
枠組足場ａの高さと建物の階高とが必ずしも合致
しないため、所望レベルの作業床を形成できない
ことがある等の欠点があつた。

本考案は、これらの点で改良されたエレベータ
ーシヤフト用の仮設足場を提供するものであり、
エレベーターシヤフト内面の所定位置に水平方向
に間隔をおいて埋設されたねじ筒状のインサート
金物に、鋼管受け部と該鋼管受け部に溶接された
雄ねじ部とからなる鋼管受け金具を、前記雄ねじ
部が前記インサート金物にねじ込まれた状態に取
り付け、エレベーターシヤフト出入口における梁
部に形成された敷居取付用の凹入段部と前記各鋼
管受け部とにわたつて夫々鋼管を架設し、これら
の鋼管上に複数本の単管を、直交型クランプを介
して架設し、これらの単管上に足場板を設置して
構成したことを特徴としている。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第２図に示すように、フレキヤストコンクリー
ト製の壁体Ａによつてエレベーターシヤフトを構
築するにあたり、エレベーターシヤフト内面を形
成する壁体Ａの所定位置、つまり、出入口の梁部
１と対向する梁部２に、ねじ筒状のインサート金
物３を、互いに水平方向に適当間隔を隔てて２個
以上埋設しておく。そして、第２図乃至第４図に
示すように、鋼板製の鋼管受け部４とその下面に
溶接された雄ねじ部５とからなる鋼管受け金具６
を、前記雄ねじ部５を前記インサート金物３にね
じ込んで取り付ける。出入口の梁部１に出入口全
幅にわたつて形成されている敷居取付用の凹入段
部７と前記鋼管受け部４とにわたつて、夫々鋼管
８を架設する。これらの鋼管８上に、複数本の単
管９を直交型クランプ１０により位置固定状態に
架設し、これらの単管９上に足場板１１を設置し
てある。

尚、鋼管８としては、前記単管９と同じく丸形
断面のものを使用してもよいが、この実施例で
は、角型鋼管を用いている。また、鋼管受け部４
は、鋼管８と嵌合する断面形状に形成されるもの
であり、この実施例では、前記角型鋼管に対応す
る溝形鋼を用いて形成してある。直交型クランプ
１０の一方１０ａも角クランプとなつているが、
鋼管８として丸型鋼管（単管）を用いる場合に
は、他方１０ｂと同じ丸クランプとする。

本考案によるエレベーターシヤフト用の仮設足
場は、上述の構成よりなるから、枠組足場を積み
重ね、縦横に配した単管で振止めを行なつていた
従来の仮設足場に比べて部材点数が減少し、架払
いの手間を軽減でき、しかも、足場が完全に固定
され、作業中に振れが生じないので、安全性を向
上でき、かつ、階高に関係なく所望のレベルに作
業床を形成できるため作業能率が向上する等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の説面図、第２図は本考案の実
施例を示す縦断側面図、第３図は概略平面図、第
４図は鋼管受け金具の斜視図である。 １，２……梁部、３……インサート金物、４…
…鋼管受け部、５……雄ねじ部、６……鋼管受け
金具、７……凹入段部、８……鋼管、９……単
管、１０……直交型クランプ、１１……足場板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベーターシヤフト内面の所定位置に水平方
   向に間隔をおいて複数個埋設されたねじ筒状のイ
   ンサート金物に、鋼管受け部と該鋼管受け部に溶
   接された雄ねじ部とからなる鋼管受け金具を、前
   記雄ねじ部が前記インサート金物にねじ込まれた
   状態に取り付け、エレベーターシヤフト出入口に
   おける梁部に形成された敷居取付用の凹入段部と
   前記各鋼管受け部とにわたつて夫々鋼管を架設
   し、これらの鋼管上に複数本の単管を直交型クラ
   ンプを介して架設し、これらの単管上に足場板を
   設置してあることを特徴とするエレベーターシヤ
   フト用の仮設足場。