JPS6241417Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、回転円板上に載置された磁気シー
トに摺接させる磁気ヘツドのアーム、回転円板下
のラセン溝に嵌合して磁気ヘツドを移動させるピ
ツクアツプアームをそれぞれ対向側に付勢する磁
気ヘツド、ピツクアツプの突出付勢装置に関す
る。

本出願人は先に第１図のような回転円板４に載
置された磁気シート５に記録された情報を磁気ヘ
ツド６で読み出す「磁気ヘツドブロツクの可動支
持装置」（実願昭55−121760）を提案した。

この提案では磁気ヘツドアーム１４をコイルバ
ネ１５で付勢して磁気ヘツド６を磁気シート上に
摺接し、磁気ヘツドアームとピツクアツプアーム
を係合させるように成つているが、コイルバネは
取りつけが面倒で組み立て性が悪く、又ピツクア
ツプアームの係合では動作が不安定になり易い等
の欠点がある。

本考案の目的は上記欠点を改善し、組み立て性
が良く、動作が安定で構造の簡単な磁気ヘツド、
ピツクアツプの突出付勢装置を提案することにあ
る。

以下、図示の実施例で本考案を説明する。

磁気ヘツド、ピツクアツプの突出付勢装置は、
第２図示の通り、フレームと支持板２とで回転軸
３が軸承され、回転軸に回転円板４が固定されて
図示されない駆動源によつて回転される。回転円
板上には磁気シート５が載置されて磁気ヘツド６
が摺接されている。磁気ヘツド６は合成樹脂アー
ム７に固定され、合成樹脂アーム７の一端は、図
面の紙面に垂直方向に摺動されるアーム支持体８
にピン８ａ又は軸で回動自在に支持されている。

合成樹脂アーム７の一端支持側には弾性片７ａ
が自由端を磁気ヘツド側に向けて一体成形され、
弾性片の自由端７ｂは上記アーム支持体８の一側
８ｂに当接されて磁気ヘツド６が磁気シート５上
に突出されるように付勢されている。

上記のように磁気ヘツドが突出付勢支持される
ので、合成樹脂アーム７がアーム支持体８に回動
自在に軸承支持されるように組み立てれば磁気ヘ
ツド６は磁気シート５上に弾性片の弾性で摺接さ
れることになり、簡単な構造と容易な取りつけ作
業で組み立てられる。

一方、回転円板４の下側には合成樹脂製ピツク
アツプアーム９が配置されて、アーム支持体８に
ピン８ａ又は軸で回動自在に支持され、ピツクア
ツプアーム９の支承側には弾性片９ａが一体に成
形されてその自由端９ｂがアーム支持体８の一側
８ｃに当接されている。ピツクアツプアーム９の
他端にはピツクアツプ９ｃが上方に突出されてい
る。このピツクアツプ９ｃは回転円板４の裏面に
刻設された図示されないラセン溝に嵌合されて、
アーム支持体８を上記のように紙面と垂直方向に
回転円板の回転に応じて摺動させるように構成さ
れている。

第３図は弾性片の他の実施例で、合成樹脂アー
ム７とピツクアツプアーム９とに弾性片７ａ，９
ａが自由端を支承軸側に向けて一体に形成されて
いる。このように形成されると、アーム支持体８
の一側８ｂ，８ｃを短く形成することができる。

本考案は上述のように構成したから、取りつけ
面倒なコイルバネを用いずに弾性片で突出付勢力
が与えられ、合成樹脂アーム、ピツクアツプアー
ムをアーム支持体に組みつけることで組み立てら
れ、組み立て性が著しく向上され、部品点数が削
減されるとともに、回転円板を挟んでそれぞれの
弾性片が突出付勢力を勢力を与えるので相互の突
出付勢力が独立に作用して確実な動作が得られる
等の優れた効果を奏する磁気ヘツド、ピツクアツ
プの突出付勢装置が得られる。

又、上記実施例の様に弾性片を斜めに一体成形
すると小型にできるとともにアーム支持体と自由
端とが平行に当たり、弾性片の耐久性も良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本出願人が先に提案した磁気ヘツドブ
ロツクの可動支持装置の平面図、第２図は本考案
の一実施例側面図、第３図は他の実施例側面図で
ある。 １……フレーム、４……回転円板、５……磁気
シート、６……磁気ヘツド、７，１３……合成樹
脂アーム、７ａ，９ａ……弾性片、８……アーム
支持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先方に磁気ヘツドを固定した合成樹脂アーム
   と、先方が回転円板のラセン溝に嵌合する合成樹
   脂製ピツクアツプアームとを対向させてアーム支
   持体により回動自在に支持し、両アームのアーム
   支持体寄りに弾性片を一体成形し、両弾性片の先
   方をアーム支持体に当接させた磁気ヘツド、ピツ
   クアツプの突出付勢装置。