JPS624097A

JPS624097A - ブレ−キ液中のエヤ除去装置

Info

Publication number: JPS624097A
Application number: JP13655285A
Authority: JP
Inventors: 俊治坂本; 隆船場; 博司藤井
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1985-06-22
Filing date: 1985-06-22
Publication date: 1987-01-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ブレーキ液を車両等のブレーキ配管系に供給
する前にブレーキ液中の溶存エヤを除去する・装置の改
良に関する。

（従来の技術）一般に、車両等のブレーキ配管系にブレーキ液を供給づ
゛る場合、該ブレーキ配管系内を真空引ぎして配管系内
のエヤを吸引脱気した後、ブレーキ液を加圧注入するよ
うになされている。ところが、この方法では配管系内の
工Ａ７は除去されるものの、供給されたブレーキ液中に
はエヤが残存しており、このことが原因となってブレー
キの制動機能が阻害されるという問題がある。

そこで、上記の問題点を解決するｌこめに、例えば実開
昭５８−１２７０７８号公報に開示されているように、
ブレーキ液をブレーキ配管系に供給する供給ヘッドとブ
レーキ液貯蔵タンクとを接続する通路に超音波発振ＩＡ
置を介設し、ブレーキ液貯蔵タンクより送出されたブレ
ーキ液に該超音波発振装置でもって振動を与えて、これ
によりブレーキ液中のエヤを除去するようにした装置が
知られている。

（１発明が解決しようとする問題点）ところが、上記従来のものでは、ブレーキ液中のエヤは
超音波発振装置によって幾分かは除去されるものの、ブ
レーキの制動機能を確実に阻害しない程度まで除去する
のが不十分であった。

本発明はかかる点に鑑みなされたちのであって、その目
的とするところは、真空状態のタンク内にブレーキ液を
噴出させることにより、ブレーキ液中の溶存エヤを大気
に飛び出させて工Ｖ残」の橋めて少ないブレーキ液をブ
レーキ配管系に供給することにある。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、ブレ
ーキ液をブレーキ配管系に供給する前にブレーキ液中の
溶存エヤを除去する装置として、上記ブレーキ配管系に
供給されるブレーキ液を貯蔵する貯蔵タンクと、該貯蔵
タンクに接続された少なくとも１個以上の工（ア除去タ
ンクとを備えている。そして、上記エヤ除去タンクに、
第１パルプを介してタンク内を真空引きする真空ポンプ
が接続されたエヤ排出口と、真空引き後のタンク内に第
２バルブを介して上記貯蔵タンク内のブレーキ液を吸引
するブレーキ液吸入口と、真空引きによりブレーキ液が
吸引されたタンク内を第３パルプを介して大気に開放す
る大気開放口と、タンク内に吸引されたブレーキ液を上
記ブレーキ配管系に供給するブレーキ液送出口とを設け
る構成としたものである。

（作用）上記の構成により、本発明では、貯蔵タンク内に貯蔵さ
れたブレーキ液は該貯蔵タンクに接続された少なくとも
１ｇＡ以上の工（７除去タンクにそのブレーキ液吸入口
より吸入され、その後、ブレーキ液送出口より送出され
てブレーキ配管系に供給される。すなわら、上記ブレー
キ液のエヤ除去、タンクへの吸引に際しては、該エヤ除
去タンク内はその工Ｘ７排出口に接続された真空ポンプ
でもって第１バルブを介して真空引きされていることか
ら、第２バルブを開弁操作することで貯蔵タンク内のブ
レーキ液が両タンク内の圧力差によりブレーキ液吸入口
からエヤ除去タンク内に吸引されて急激に噴出し、この
急激なブレーキ液の吸引噴出により溶存エヤがブレーキ
液から飛び出してブレーキ液中のエヤ残置が減少するこ
とになる。そして、その後、第３バルブの開弁操作によ
ってこのエア除去タンク内を大気開放口を介して大気に
開放した後、上記タンク内の溶存エヤの極めて少ないブ
レーキ液がブレーキ液送出口よりブレーキ配管系に供給
される。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例に係るブレーキ液中のエヤ除去
装置へを、また第２図は該エヤ除去ｖ装置Ａを介してブ
レーキ液Ｂを自動車Ｍのブレーキ配管系（図示せず）に
供給する場合をそれぞれ示す。

上記エヤ除去装置Ａは、自動車Ｍのブレーキ配管系に供
給されるプレー４−液Ｂを貯蔵する貯蔵タンク１と、第
１ないし第４の４個のエヤ除去タンク３〜６とを備えて
なる。上記貯蔵タンク１の上面には、貯蔵タンク１内に
ブレーキ液Ｂを供給するブレーキ液供給ロアと、タンク
１内を大気に開放する大気開放口８とが開口され、ブレ
ーキ液供給ロアはパルプ１０を介設した供給配管９を介
して図外の供給源に接続されており、バルブ１０の開閉
切換によってブレーキ液Ｂの貯蔵タンク１内への供給、
停止が行われる。また、上記大気開放口８にはパルプ１
２を介設したパイプ１１が接続され、このバルブ１２の
開閉切換によって貯蔵タンク１内の大気への開放、遮断
が行われる。さらに、上記貯蔵タンク１の底面には貯蔵
タンク１内に貯蔵されたブレーキ液Ｂを上記第１エヤ除
去タンク３に送出するブレーキ液送出口１３が開口され
て　　　−いる。

一方、上記各エヤ除去タンク３〜６の上面には、エヤ除
去タンク３〜６内のエヤを排出するエヤ排出［１１５と
、エヤ除去タンク３〜６内を大気に開放する大気開放口
１６とが開口され、上記各エヤ除去タンク３〜６の工Ａ
７排出口１５はメイン配管１７および該メイン配管１７
より分岐した各サブ配ＩＦ１９を介して真空ポンプ１８
に接続されている。そして、上記各サブ配管１９にはサ
ブ配管１９を１７ｆｌｆｆする第１バルブ２０が設けら
れ、該第１バルブ２０の開閉切換にＪ：つて上記各エヤ
除去タンク３〜６内の真空引き又はその停止が行われる
。

また、上記各ニー７除去タンク３〜６の大気開放口１６
には上記貯蔵タンク１と同様に大気に開口したパイプ２
１が接続され、この各パイプ２１にはパイプ２１を開閉
する第３パルプ２２が設けられており、この第３パルプ
２２の開閉切換によって各工Ａ７除去タンク３〜６内の
大気への開放、遮断が行われる。

また、上記各エヤ除去タンク３〜６の底面には、ブレー
キ液Ｂを吸引するブレーキ液吸入口２３と、各エヤ除去
タンク３〜６内に吸引されたブレーキ液Ｂを送出するブ
レーキ液送出口２４とが設けられ、第１エヤ除去タンク
３のブレーキ液吸入口２３は上記貯蔵タンク１のブレー
キ液送出口１３と接続管２でもって接続されているとと
もに、第２ないし第４エヤ除去タンク４〜６の各ブレー
キ液吸入口２３はそれぞれ該エヤ除去タンク４〜６に対
して相隣るエヤ除去タンク３〜５の上記ブレーキ液送出
口２４と接続管２でもって接続されてＪ３す、貯蔵タン
ク１内のブレーキ液Ｂを接続管２を介して各エヤ除去タ
ンク３〜６に順次送出可能に構成されている。そして、
上記各接続管２には接続管２を開閉する第２バルブ２５
が設けられており、上記貯蔵タンク１内のブレーキ液Ｂ
を第１エヤ除去タンク３へ、第１エヤ除去タンク３から
第２工Ｖ除去タンク４へと次位のタンクに送出又はその
停止を切換えるようになっている。

さらに、上記各エヤ除去タンク３〜６のうち、騒下流側
すなわち第４エヤ除去タンク６のブレーキ液送出口２４
には、上記自動車Ｍのブレーキ配管系にブレーキ液Ｂを
供給する供給配管２６が接続され、該供給配管２６には
第４エヤ除去タンク６内のブレーキ液Ｂのブレーキ配管
系への供給、停止を行う第４バルブ２７が設けられてい
る。なお、該供給配管２６の下流端には、先端にブレー
キ液注入冶具（図示せず）を取り付けた供給ホース２８
が連結されており、この供給ホース２８が床面上方の所
定高さ位置に水平に配設したレール２９に案内されるこ
とにより、ブレーキ液注入冶具が自動車Ｍのブレーキ配
管系のブレーキ液供給口に挿入可能になっている。

次に、上記実施例のエヤ除去装［Ａの作動を説明する。

（１）　　まず、バルブ１０を開弁操作してブレーキ液
供給源よりブレーキ液Ｂを貯蔵タンク１内に供給し、貯
蔵タンク１内にブレーキ液Ｂが所定ｍ貯蔵されると、上
記バルブ１０＠Ｍ弁操作してブレーキ液Ｂの貯蔵タンク
１内への供給を停止する。

この状態では貯蔵タンク１のバルブ１２と、各エヤ除去
タンク３〜６の第１〜第３バルブ２０．２５．２２と、
供給配管２６の第４バルブ２７とは閉弁している。

（２）次に、第１エヤ除去タンク３側の第１バルブ２０
を開弁操作して第１エヤ除去タンク３内を真空ポンプ１
８の作動によって一７６０ｍ５＋Ｈｇまで真空引きし、
その状態で貯蔵タンク１のバルブ１２を開弁操作して貯
蔵タンク１内を大気に開放した後、第２バルブ２５を開
弁操作して双方の圧力差によって貯蔵タンク１内のブレ
ーキ液Ｂを第１工Ａ７除去タンク３内に吸引噴出させる
。この吸引噴出は急激に行われるため、第１ニー７除去
タンク３内のブレーキ液Ｂ中の溶存エヤが液中より飛び
出すことになる。

（３）その後、第１エヤ除去タンク３内がブレーキ液Ｂ
で満たされると、第２パルプ２５を閉弁しかつ第１バル
ブ２０を閉弁して第１エヤ除去タンク３の真空引きを停
止する。そして、第２エヤ除去タンク４側の第１バルブ
２０を開弁操作して一７６０ＩＩｌｌＩＩＨｇまで真空
引きし、その後、第１エヤ　　　゛除去タンク３の第３
パルプ２２を同弁操作して第１エ−フ除去タンク３内を
大気に開放した後、第２エヤ除去タンク４の第２パルプ
２５を開弁操作して双方の圧力差によって第１１Ａ７除
去タンク３内のブレーキ液Ｂを第２エヤ除去タンク４内
に吸引噴出させる。これにより°上記（２）でエヤが除
去されたブレーキ液Ｂの溶存エヤが液中よりさらに飛び
出すこととなる。

（４）　　その後第３．第４エヤ除去タンク５．６につ
いて上記と同様の操作を繰り返して、第３エヤ除去タン
ク５および第４エヤ除去タンク６にて順次ブレーキ液Ｂ
中の溶存エヤをより一層飛び出させた模、所定位置に搬
入された自動車Ｍのブレーキ配管系の供給口にブレーキ
液注入冶具を挿入し、供給配管２６の第４バルブ２７を
開弁操作して第４エヤ除去タンク６内のブレーキ液Ｂを
上記ブレーキ配管系に供給する。

したがって、上記実施例においては、上述の如く貯蔵タ
ンク１内のブレーキ液Ｂを順次台エヤ除去タンク３〜６
内に真空引ぎして吸引噴出させることにより、ブレーキ
液Ｂが各エヤ除去タンク３〜６内に真空引きされるごと
にその溶存エヤを飛び出させて段階的に減少させるよう
にしたか°ら、超音波加振を利用する従来例に比べてブ
レーキ液Ｂ中の溶存エヤを大幅に除去することができ、
よってブレーキの制動機能の向上を図ることができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されず、例えば上記エ
ヤ除去タンクを３個以下あるいは５個以上とその個数を
増減変更でることも可能である。

（具体例）このＪ、うにして上記エヤ除去装置によって溶存エヤが
除去されたブレーキ液は、第３図のグラフに符号■を付
した実線で示′！ｌＪ：うに、エヤ除去処理を施さない
場合（図中、符号■を付した破線で示す）や、超音波に
よるエヤ除去処理を施した従来例の場合（図中符号■を
付した仮想線で示す）に比べて、溶存ニレ残ｍが大幅に
減少していることが明らかである。なお、図中、従来例
■は超音波振動を５分間加えたものであり、未処理例■
と共に本発明例工と同一真空条件下Ｃ＃Ｒだデータであ
る。

（発明の効果）以上説明したように、本発明のブレーキ液中の工Ａ７除
去装置によれば、ブレーキ液を貯蔵する貯蔵タンクと該
貯蔵タンクに接続された少なくとも１個以上のエヤ除去
タンクとを設け、貯蔵タンク内のブレーキ液をエヤ除去
タンク内に真空引きにより急激に吸引噴出させてブレー
キ液中の溶存エヤを飛び出させるようにしたものである
ので、ブレーキ液中のエヤ残量を確実にかつ大幅に減少
させることができ、ひいては車両等におけるブレーキの
制動機能の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の実施例を示し、第１図は
エヤ除去装置の概略構成図、第２図はその使用状態の説
明図である。第３図は本発明にＪ：り処理したブレーキ
液中のエヤ残量を従来例と比較して示す実験データのグ
ラフである。１・・・貯蔵タンク、３〜６・・・エヤ除去タンク、１
５・・・エヤ排出口、１６・・・大気開放口、１８・・
・真空ポンプ、２０・・・第１バルブ、２２・・・第３
パルプ、２３・・・ブレーキ液吸入口、２４・・・ブレ
ーキ液送出口、２５・・・第２バルブ、Ｂ・・・ブレー
キ液。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ブレーキ液をブレーキ配管系に供給する前にブレ
ーキ液中の溶存エヤを除去する装置であって、上記ブレ
ーキ配管系に供給されるブレーキ液を貯蔵する貯蔵タン
クと、該貯蔵タンクに接続された少なくとも１個以上の
エヤ除去タンクとを備えてなり、該エヤ除去タンクには
、第１バルブを介してタンク内を真空引きする真空ポン
プが接続されたエヤ排出口と、真空引き後のタンク内に
第２バルブを介して上記貯蔵タンク内のブレーキ液を吸
引するブレーキ液吸入口と、真空引きによりブレーキ液
が吸引されたタンク内を第３バルブを介して大気に開放
する大気開放口と、タンク内に吸引されたブレーキ液を
上記ブレーキ配管系に供給するブレーキ液送出口とが設
けられたことを特徴とするブレーキ液中のエヤ除去装置
。