JPS623822B2 - - Google Patents

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JPS623822B2
JPS623822B2 JP10597579A JP10597579A JPS623822B2 JP S623822 B2 JPS623822 B2 JP S623822B2 JP 10597579 A JP10597579 A JP 10597579A JP 10597579 A JP10597579 A JP 10597579A JP S623822 B2 JPS623822 B2 JP S623822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
perfluoro
oxa
acid
reaction
fluorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10597579A
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English (en)
Other versions
JPS5655336A (en
Inventor
Seiji Munakata
Masaaki Yamabe
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Publication of JPS5655336A publication Critical patent/JPS5655336A/ja
Publication of JPS623822B2 publication Critical patent/JPS623822B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパーフルオロ(5−オキサ−6−オク
テン酸)誘導体およびその製造方法に関するもの
である。
本発明のパーフルオロ(5−オキサ−6−オク
テン酸)誘導体〔CF3CF=CFO(CF23COX:
ただし、Xはハロゲン原子およびOR1の1つであ
り、R1は炭素数1〜10のアルキル基である〕は
文献未載の新規化合物である。
本発明者らは、各種含フツ素カルボニル化合物
とポリフルオロアルケンとの反応に関する一連の
研究の過程で、特定の含フツ素カルボニル化合物
とヘキサフルオロプロペンとを特定の条件下に反
応せしめることにより、パーフルオロ(5−オキ
サ−6−オクテン酸)誘導体が高収率で得られる
ことを見出した。
かくして、本発明の方法は上記新規知見に基い
て完成されたものであり、パーフルオロ−γ−ブ
チロラクトンおよび一般式FOC(CF22COX
(ただし、Xは前記に同じである)で表わされる
パーフルオロコハク酸誘導体から選ばれる少くと
も1種の含フツ素カルボニル化合物とヘキサフル
オロプロペンとを、フツ化銀の存在下にアセトニ
トリル中で反応せしめることを特徴とする一般式
CF3CF=CFO(CF22COX(ただし、Xは前記
に同じである)で表わされるパーフルオロ(5−
オキサ−6−オクテン酸)誘導体の製造方法を新
規に提供するものである。
本発明の方法においては、反応をフツ化銀の存
在下にアセトニトリル中で行わしめることが重要
である。フツ化銀の代りにフツ化セシウムあるい
は重フツ化カリウムのごときフツ素アニオン源を
使用する場合には、J.Am.Chem.Soc、84、4285
頁(1962年)に記載されているようにパーフルオ
ロイソプロピル基を含有するケトン化合物の生成
が優先し、目的とするパーフルオロ(5−オキサ
−6−オクテン酸)誘導体の生成が認められなく
なる。しかして、フツ化銀は含フツ素カルボニル
化合物1モルに対して0.05〜5モル、好ましくは
0.1〜2モルの範囲から、またアセトニトリルは
含フツ素カルボニル化合物1重量部に対して0.5
〜5重量部、好ましくは1〜2重量部の範囲か
ら、それぞれ使用量を選定することが、円滑な反
応と生成物の分離操作の面から望ましい。
本発明の方法において原料として採用されるパ
ーフルオロ−γ−ブチロラクトンは、α・ω−ジ
ヨードパーフルオロブタンを発煙硫酸のごとき酸
化性の酸と反応せしめる方法(特開昭52−23020
号公報参照)あるいは、一般式I(CF23COX
(ただし、Xは前記に同じである)で表わされる
ω−ヨードパーフルオロブタン酸誘導体を発煙硫
酸のごとき酸化性の酸と反応せしめる方法(特開
昭52−39665号公報参照)などによつて製造可能
である。
また、本発明の方法において原料として採用さ
れるパーフルオロコハク酸誘導体〔FOC
(CF22COX〕は以下のごとく製造可能である。
例えば、XがFであるパーフルオロコハク酸ジフ
ルオリドはα・ω−ジヨードパーフルオロブタン
を酸化性の酸と反応せしめる方法などにより、X
がF以外のハロゲン原子である化合物はパーフル
オロ−γ−ブチロラクトンあるいはパーフルオロ
コハク酸ジフルオリドの加水分解などにより製造
可能なパーフルオロコハク酸をジアシルハライド
としその一方のハロゲンをフツ素に変換するなど
の方法によりそれぞれ製造可能である。また、X
がOR1(ただし、R1は前記に同じ)である1−フ
ルオロホルミル−2−カルボアルコキシテトラフ
ルオロエタン類はパーフルオロ−γ−ブチロラク
トンとアルコールとを反応せしめる方法(特開昭
52−59111号公報参照)などにより製造可能であ
る。
本発明の方法においては、反応を実質的に無水
の条件下に行わしめるのが望ましい。水分が存在
する場合には、原料の含フツ素カルボニル化合物
の加水分解反応が副生し目的とするパーフルオロ
(5−オキサ−6−オクテン酸)誘導体の収率が
低下するので好ましくない。
本発明の方法において、反応の操作は、特に限
定されず、種々の形態が採用可能であり、反応器
への各反応試剤、溶媒等の装填順序等も特に限定
されないが、好ましい態様としてはフツ化銀;ア
セトニトリル;含フツ素求核性化合物;ヘキサフ
ルオロプロペンの順で装填し、各段階で充分に撹
拌を行う操作が例示可能である。本発明の方法に
おいて、反応温度としては−10〜150℃、特に10
〜100℃、ヘキサフルオロプロペンの吹込圧力と
しては0〜10Kg/cm2ゲージ、特に0〜6Kg/cm2
ージ程度が採用可能である。
本発明の方法において、反応混合物からの目的
生成物の単離は種々の方法によつて実施可能であ
り、例えば、反応終了後反応液を直接蒸留に供し
て単離することも可能であるし、反応液を一旦
過してから液を蒸留に供することも可能であ
る。また、上記液は静置することにより生成物
層と溶媒層とに分層するので、生成物層を、デカ
ンテーシヨンにより分離してから蒸留することも
単離を効率よく行う上で好ましい方法である。
本発明のパーフルオロ(5−オキサ−6−オク
テン酸)誘導体は、末端の−COX基および内部
二重結合の反応性を利用して、種々の有用な含フ
ツ素化合物に転換可能な中間体として極めて有用
な物質である。例えば、XがFであるパーフルオ
ロ(5−オキサ−6−オクテノイルフルオリド)
は、ヘキサフルオロプロピレンオキシドと反応せ
しめて−CF(CF3)COF基を導入しその後熱分
解することにより、内部二重結合を有するビニル
エーテルに転換することが可能であり、かくして
得られるビニルエーテルは、重合体に架橋部位を
もたらすモノマーとして極めて有用である。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。
実施例 1 容量200mlのハステロイ製オートクレーブにフ
ツ化銀28g(0.22モル)を仕込み、脱気後、充分
に脱水したアセトニトリル60gを仕込んで室温に
て4時間撹拌した。ついで、パーフルオロ−γ−
ブチロラクトン44.4g(0.23モル)を仕込んで室
温下に一昼夜撹拌した後、80℃に加温し、ヘキサ
フルオロプロペン60gを約6時間にわたつて、反
応器内圧力を2〜5Kg/cm2ゲージに保持しつつ供
給した。
未反応のヘキサフルオロプロペンをパージした
後、反応液をガスクロマトラフイー法により分析
し、パーフルオロ−γ−ブチロラクトンの反応率
が85%、パーフルオロ(5−オキサ−6−オクテ
ノイルフルオリド)の選択率が66%であり、副生
物は大部分が1・4−ビス(2−トリフルオロメ
チルジフルオロビニロキシ)−パーフルオロブタ
ンであることを確認した。
上記反応液を精溜することにより純度98.8%の
パーフルオロ(5−オキサ−6−オクテノイルフ
ルオリド)を単離した。
かくして得られたパーフルオロ(5−オキサ−
7−オクテノイルフルオリド)は沸点が28〜30
℃/100mmHgの透明な液体であり、その分光学的
なデータは以下のとおりであつた。
〔赤外線吸収スペクトル〕
νC=C:5.83μm(シヤープ) νCOF:5.29μm(シヤープ) 〔ガスクロマトグラフ直結マススペクトル〕 MH+:345 CF3CF=CF:131 CF3CF=CFOCF2:197 CF3:69 実施例 2 含フツ素カルボニル化合物としてパーフルオロ
−γ−ブチロラクトンの代りに1−フルオロホル
ミル−2−カルボメトキシテトラフルオロエタン
〔FOC(CF22COOCH3〕45.0g(0.22モル)を
使用する以外は実施例1と同様の操作を行つた。
この場合の1−フルオロホルミル−2−カルボ
メトキシテトラフルオロエタンの反応率は89%、
メチルパーフルオロ(5−オキサ−6−オクテノ
アート)の収率は61%であつた。
単離されたメチルパーフルオロ(5−オキサ−
6−オクテノアート)は、沸点が29〜31℃/50mm
Hgの透明な液体であり、その分光学的なデータ
は以下のとおりであつた。
〔赤外線吸収スペクトル〕
νC=C:5.83μ νCO2CH3:5.62μ 〔ガスクロマトグラフ直結マススペクトル〕 MH+:357 CF3CF=CF:131 CF3CF=CFOCF2:197 CF3:69 CH3CO2:59

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式CF3CF=CFO(CF23COX(ただ
    し、式中のXはハロゲン原子およびOR1の1つで
    あり、R1は炭素数1〜10のアルキル基である)
    で表わされるパーフルオロ(5−オキサ−6−オ
    クテン酸)誘導体。 2 パーフルオロ−γ−ブチロラクトンおよび一
    般式FOC(CF22COX(ただし、Xはハロゲン
    原子およびOR1の1つであり、R1は炭素数1〜10
    のアルキル基である)で表わされるパーフルオロ
    コハク酸誘導体から選ばれる少なくとも1種の含
    フツ素カルボニル化合物とヘキサフルオロプロペ
    ンとを、フツ化銀の存在下にアセトニトリル中で
    反応せしめることを特徴とする一般式CF3CF=
    CFO(CF23COX(ただし、式中のXは前記に
    同じである)で表わされるパーフルオロ(5−オ
    キサ−6−オクテン酸)誘導体の製造方法。
JP10597579A 1979-08-22 1979-08-22 Perfluoro 5-oxa-6-octenoic acid derivative and its preparation Granted JPS5655336A (en)

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