JPS6236500A - 固形洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固形洗浄剤に関し、更に詳しくは、長期間の保
存、あるいは使用によって大きさが減少した時において
も、当初の品質設計による香りの強さを失いにくい固形
洗浄剤に関するものである。

〔従来の技術〕

石鹸に代表される固形洗浄剤は、人体の洗浄において最
も古くから利用されているものであり、現在でも入浴、
手洗い等に最も広く使用されている。又、昨今において
は、消費者は身体洗浄剤に汚れ落ちの性能の良さ以外の
多くの性能を要求している。香りはその中でも特に重要
なものの一つである。消費者が入浴等する場合、自分の
好む香りが浴室いっばいに広がることにより、−日の疲
れを忘れるとともに楽しい時間を遇すことができる。

しかしながら、化粧石鹸に代表される身体用固形洗浄剤
の香りについては、次のような二つの問題点があった。

＋１１　　半年以上にわたるような長期保存をする２と
、通常の包装では香料が揮発散逸し、製造後間もないも
の（即ち、設計品質のもの）を使用した時のように香り
を十分楽しむことができない。

（２）　　包装を解き、ある程度期間使用して固形洗浄
剤の大きさが小さくなった時は、香料の揮発散逸に加え
、１回当たりの使用量が同形洗浄剤が大きい時（使い始
めの時）と比べて相当量少なくなりがちなため、や−は
り香りを十分楽しむことができない。更にまた上記（１
１の要因が加算された場合、香りを楽しむことは極めて
困難となる。

従来、これらの点を解決するため、包装を密閉容器にし
たり或いは真空包装にするとか、また、例えばキシリト
ール、マルチトール等のポリオール類、アジピン酸ジイ
ソプロピル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等のエステ
ル類、及び各種ロジン類等を保香剤として添加する場合
もある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、保香剤を添加する場合は、十分な保香効果が実
現できないばかりか、固形洗浄剤の物性が大きく変化（
硬くなったり、柔らかくなったり）して、製造しにくい
上に、製品もヒビ割れ等が生じやすく好ましい結果は得
られにくい。更に、固形洗浄剤が小さくなった時に、１
回当たりの使用量が少なくなるので香りを弱く惑じると
いう点については何等の対策にもなり得ないことは明白
である。又、包装に工夫をこらすと、保存中の香料の揮
発散逸はかなり防止できでも、一旦開封後は前記（２）
の問題が生じる。

従って、長期保存後においても、使用して小さくなった
時においても、常に設計品質の香りを楽しむ方法は現在
のところなく、この点の解決が望まれていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、長期間の保存後も、また使用し始めて、
固形洗浄剤が小さくなった時にも当初の品質設計による
香りを楽しむことのできる固形洗浄剤について鋭意検討
した結果、香料添加率の異なる二種類の固形洗浄剤生地
を用いて製造（合−棒状化→型打ち）し、かつ固形洗浄
剤中心部へ行く程香料添加率の多い方の生地の割合が増
加するようにして製造することにより、この目的が達成
されることを見出し本発明を完成した。

即ち、本発明は、香料添加率の異なる二種類の固形洗浄
剤生地を合一棒状に固形化してなり、その中心部に行く
程香料添加率の多い方の生地の割合が増加していること
を特徴とする固形洗浄剤を提供するものである。

本発明の固形洗浄剤を製造する方法としては、例えば、
第１図に示したような装置を用いて容易に実施すること
ができる。この装置としては所謂マーブル石鹸（しま模
様の入った石鹸）を造る場合の装置と同様のものを使用
できる。香料添加率の少ない方の生地（これを当初品質
設計の香料の添加率とする）をメイン押出機１にて押し
出し、香料添加率の多い方の生地はサブ押出機２から押
し出し、これら三者の生地はその結合部３に装備された
、第２図に示すような開孔プレート４をそれぞれ通過し
た後、コニカル部５により合一棒状となって押し出され
、その押出棒を型打ち機により成形して製品とされる。

第２図の開孔プレート４において、６はメイン押出機」
からの生地がでる孔、７はサブ押出機２からの生地がで
る孔、８はメイン押出機の押出用スクリューの受は孔で
ある。

第３図に本発明の固形洗浄剤の一例の断面図を示す。本
発明の固形洗浄剤は香料添加率の多い方の生地９が中心
部から放射状に配置され、中心部へ行く程、香料添加率
の多い生地９の割合が香料添加率の少ない方の生地１０
に比べ増加しているので、中心部に多い香料は製品保存
とともにわずかづつ外側の方へ移行して行くのである。

二種類の異なる生地に対する香料添加率の差、及び中心
部へ行くほど香料添加率の多い方の生地を増加させる程
度は香料の種類によって当然変わり得るので適宜検討す
ればよいが、通常は香料添加率の多い方の添加量が低い
方のそれの１．２〜３゜倍程度、固形洗浄剤の最外側は
香料添加率の少ない生地が１００％であり、中心部は０
〜８０％のものが好ましい。

〔実施例〕

以下に、実施例を示し本発明を更に詳細に説明する。尚
、実施例中の「部」は「重量部」である。

実施例１ 下記組成の固形洗浄剤生地■及び■を調製した。

生地■　　　　生地■ 石鹸用素地”＋　　１００　　部　　　１００　　部酸
化チタン　　　０．２部　　　　０．２部ＥＤＴＡ−４
Ｎａ　　　Ｏ，３部　　０．３部香料　　　１．２部　
　２．５部 注）＊１：石鹸用素地とは、牛脂脂肪酸８０部とヤシ油
脂肪酸２０部を混合し、４８％ＮａＯＨで完全中和した
後、水分約１３％に乾燥、チップ状にしたものである。

生地■をロール掛けした後、第１図のメイン押出機１に
て押し出し、一方、生地■をロール掛は後、サブ押出機
２から押し出した。開孔プレート４は第２図に示す形状
のものを用いてコニカル部５より合一棒状として取り出
し、型打機にて成形した（１００ｇ／ｌヶ）。同時に生
地■のみをロール掛は後側の押出機を用いて押し出して
型打ちし、対照サンプルとした。生地■の香りの強さが
当初の品質設計の強さである。

尚、包装は通常の化粧石鹸と同様、内装紙にて包装した
後、１ケサツク（箱）へ入れた。

これらの本発明品と対照品とを保存期間０゜１及び２年
間室温保存した後の開封直後の石鹸自体の香りの強さと
、それらを実際に入浴にて使用した時の使用開始時と１
７５の大きさになった時の香りの強さを香料専門技術者
が評価した。

その結果を表１に示す。

表　　　　１ 由○：設計品質の香りの強さである ○〜◎：香りがわずかに弱い ◎：香りがやや弱い Δ：香りが弱い このように本発明品は長期間保存後も、また使用中石鹸
の大きさが小さくなった時も対照品と比べて香りの設計
品質を良く保っていることが認められた。

〔作用及び効果〕

本発明の固形洗浄剤は、長期間保存後も、また使用中そ
の大きさが小さくなった時も当初の香りの強さを良く維
持し、いつも豊かな香りを楽しみながら入浴等を行うこ
とができる。製造コストも安価で一般消費者の身体を香
りを楽しみながら清潔にすることに寄与するものである
。

また、本発明の固形洗浄剤は洗濯用固形洗浄剤にも勿論
適用することができる。

尚、本発明の固形洗浄剤は香りを長期間持続する性能が
優れていることから、家庭の居間、トイレ等に置いて所
謂芳香剤としての使用も可能にするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の固形洗浄剤の製造装置の一例を示す略
示平面図、第２図は第１図の結合部位中に垂直に取りつ
けられた開孔プレートの平面図、第３図は本発明の固形
洗浄剤の一例を示す断面図である。 １：メイン押出機　　　２：サブ押出機３：結合部　　
　　　　４：開孔プレート５：コニカル部 ６：メイン押出機からの生地が出る孔 ７：サブ押出機からの生地が出る孔 ８：メイン押出機の押出用スクリューの受は孔 ９：香料添加率の多い方の生地

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 香料添加率の異なる二種類の固形洗浄剤生地を合一棒状
   に固形化してなり、その中心部に行く程香料添加率の多
   い方の生地の割合が増加していることを特徴とする固形
   洗浄剤。