JPS6229857Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は天井から吊り下げるべき機器の支持
部材に関する。例えばクリーンルームの空気清浄
ユニツトニツト等、天井から機器を吊り下げる場
合、ナツトによつて上下から十分締めつけるため
には機器と天井の間、あるいは機器とその横の壁
の間に充分な空間を必要とする。この考案は機器
と天井の間等に十分な隙間がなくても吊り下げる
べき機器を上下から充分締めつけることのできる
支持部材を得たものである。

図について説明すれば第１図から第４図は従来
の機器の吊下げ方式の種々の例を示すもので、第
１図の例では機器１の上面に吊金具３を固定し、
天井２に吊定した吊ボルト４にねじこんだナツト
５，６で吊金具を締付けている。この例では機器
１と天井２との間に十分な空間を必要とする。第
２図の例では機器１の側面に吊金具３を固定し、
吊ボルト４にねじこんだナツト５，６で吊金具を
上下から締めつけるもので、機器１と天井２との
間に空間は必要としないが、機器１と側方にある
壁７との間には十分な空間を必要とする。第３図
に示す例では吊金具は使用せずナツト５は機器１
の内部にあり、機器１の天井板１１がナツト５に
よつて支持され機器が吊られている。この方式で
は機器１と天井との間にナツトを入れる隙間があ
つてもそのナツトをまわすことはできないので、
上下から締めつけることはできず、機器はナツト
５によつて吊られているだけで固定することはで
きない、第４図は第３図に示す方式において、機
器１の天井板１１と天井２の間にナツト６を入
れ、ナツト５，６を締めつけようとする場合を示
し、ナツト６をまわすためには図示の如く機器１
の天井板１１にかなり大きな開口８をあけておか
なければならない。

第６図はこの考案の支持部材を示し、中心線の
右半分は外観図、左半分は断面図で夫々示してあ
る。天井部材２を貫通し天井内部の所定の位置に
固定しそれにブツシング形ネジ２０を下方からね
じこむ。このブツシング形ネジの上端は大径部２
１となつており、断面Ｔ字形の形状をしている。
又下端はスパナを掛けて廻せる面取り部２２とな
つている。更に下方からナツト２３をねじ込み、
機器１の天井板１１を上ワツシヤー２５、下ワツ
シヤー２６を介して大径部２１との間に締めつけ
る。２４はゆるみ止ナツトを示す。これらの上下
のワツシヤーは必ずしも必要としない。又ゆるみ
止ナツト２４の代りにナツト２３と下ワツシヤー
２６の間にスプリングワツシヤーを入れてもよ
い。尚機器１の天井板１１には水平方向の位置合
せ用の隙間２７をあけておく。

この考案の支持部材はこのような構成であつ
て、ブツシング形ネジの上端は大径部となつてい
て、下方のナツトとの間に機器１の天井板１１を
締めつけるものであるから、天井板１１と天井部
材２との間にスパナを入れる必要はなく、機器１
の上方や側方に十分な空間がなくても、任意の位
置に機器１を締めつけ固定することができる。特
にクリーンルーム内で天井付近に何台もの空気清
浄ユニツト等の機器をならべて取付けるような場
合に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は機器を上方から吊る従来の方式を示す
図、第２図は機器を側方から吊る従来の方式を示
す図、第３図は機器をその内部から吊る従来の方
式を示す図、第４図は第３図の要部断面図、第５
図はこの考案の支持装置を示す図である。 符号の説明、１……機器、２……天井部材、３
……支持金具、４……吊ボルト、５，６……ナツ
ト、７……壁、８……開孔、１１……天井板、２
０……ブツシング形ネジ、２１……上端大径部、
２２……面取り部、２３……ナツト、２４……ゆ
るみ止ナツト、２５，２６……ワツシヤー、２７
……隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井に固定した吊ボルト４にブツシング形ネジ
   ２０をねじこみ、このブツシング形ネジの上端を
   大径部２１となし、この大径部との間に吊り下げ
   るべき機器の天井板を締めつけるためのナツト２
   ３がブツシング形ネジの下方からねじこまれてい
   ることを特徴とする機器の支持部材。