JPS62296822A - 水耕栽培用人工床 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は農業、園芸等の植物栽培分野で利用される水耕
栽培用人工床（ベッド）に関し、特に栽培する植物の主
根、側根等の生育を制御し、良好な生育環境に適した水
耕栽培用人工床に関するものである。

（従来の技術） 水耕栽培装置は短期間に効率よく植物を生長させる手段
として開発さｎ１最近は一般農家は勿論。

植物栽培企粟に於ても採用さ几、特に葉菜、果菜類の栽
培にけ広く用いらｎるようになってきている。

この水耕栽培装置はその実用的発達とともに種々の改良
工夫がなされているが、いまだ統一的に確定したものと
はなっておらず、特に植物の根の伸長や栄養分、水分等
の吸収の場である栽培槽の形式は千差万別であるが、栽
培ベッドとしてはくん炭、礫１発泡樹脂、ロックウール
等を用いて栽培槽内に収容設置したものが出現している
。

こｆ’Ｌまでのベッドの構造はいづｎも植物の根部を受
けいｎる微細空隙は有するものの、単一の材料をある厚
さにして構成したベッドであって、植物の根部全収容保
持することが主たる目的であり、植物の生育速度全制御
する機能を有するものではなかった。

従ってこｊＬまでの水耕栽培装置では植物の成育は専ら
温度、湿度、照射光或いは施肥量等の調整によって行な
わｎてきた。

このような従来の技術によるときは温度、湿度、照射光
、施肥量等の調整によって行なわれてき念のでそｎぞれ
の調整手段が必要であるほか、植物の生育状態に応じて
微妙な調整を行なう必要があることから、高度の熟練を
必要とするという難点があった。我々はこの難点を解決
すべく鋭意検討の結果特願昭５９−１９６２２２号に示
すように栽培植物の根部がある一定の硬度、弾性もしく
は空隙からなるベッドの中で伸長しつつあるとき。

その植物の根端部が前記とは異なる硬度、弾性もしくは
空隙からなるベッドと接触したときに栽培植物の茎の伸
長が著るしく促進又は抑制さ几ることがら、前記のよう
に特性の異なる２以上の層全ベッドとする水耕装置を開
発したつ 更に我々は特願昭６０−２４１　：３１６号に示すよう
に、ベッド全構成する各層間にあらかじめ植物の細根を
受は入几る空間に設けるか、又は常態では層間は密着し
根部の生育圧力で離隔するような人工床が有効であるこ
とを見出した、（発明が解決すべき問題点） 本発明者は前記特願昭６ｔ）−２４１３１６号に基づき
種々検討の結果、複数層を以て構成さｎた栽培ベッドの
各層間を密接に一体化しないで自由にしておいても、各
層の構成を適切にしなけ几ば。

植物の生長の促進を期し難く、かつ植物の根部の生育、
発達も、栽培ベッド全構成する層もしくは層間の自由空
間を有効に生かすことができないことが判り、この点で
の改良が要求さ九るところとなった。

Ｃ問題点全解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決すべく鋭意検討の結果なさｎ
たもので、その概要は植物の根部の生長通過全許す連続
孔を有するシート又はブロックからなり相対的に厚い層
Ａと、根部の生長通過を許す孔又はスリン［−付し友可
焼性のシート又はフィルムからなり、相対的に薄い層Ｂ
とを組合せ、その長手方向の両側縁で各層間全一体に結
合した人工床である。そして、よシ好ましい層構成は少
なくも層Ａ、Ａ間に層Ｂを１又は２設けた構成を有し、
必要に応じ層間にはスペーサを設けるものである。

本発明に於て用いらする各層は以下の材料にて構成さ九
る。

層Ａ：　発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン。

発泡ビニル樹脂、クン炭、ピートモス、やしから。

ロックウールなどで水分を保有し易く、かつ植物の毛細
根の発達とこの層の通過全許し得るものからなる。

層Ａは通常０．１α〜２０αである。

層Ｂ：　ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロ
ピレン樹脂、アイオノマー、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、セルロース、
キトサン、　天然ゴム。

ポリブタジェン、工、チレンプロピレン　三元！　合体
、ポリクロロプレン又は綿布、不織布よりなるシート又
はフィルムに適当数の丸孔、角孔等の孔又は直線状、十
字状、平行線状等のスリン）１付したものからなる。

層Ｂは通常０．０１　ｍ〜ｌ■で丸の孔の場会孔の大き
さは０．１８〜１０■程度のものが適当であり。

１しの数はその内径により異なるがｌ００ｉ当１〜１０
００ケ程度が適している。但し上記に限定さｎない。

（作用） 上記人工床を用いて植物を栽培するときは植物の根部は
層Ａに於て適当な水分や養分を補給さｎ１適当な温度に
管理さｎて伸長し発達し１層Ｂに接するようになる。こ
こで層Ｂの表面で毛細根が層状（マット状）に発達し、
層Ｂに付さｎている孔又はスリット？通じて下部に伸び
、ここで再び層状（マット状）に発達する。

以下次の層として層ＢがあｎばこＡｉ（り返し。

層Ａがあｎばここで再びこの層の中に毛細根が入り込み
水分や養分が補給さｎるとともに適当な温度に管理さ扛
るっ 又、本発明の実施に際しては綿布等の含水層を層の表面
又は層間に設けた複含構造とし水分の供給を合理的に行
ない根部の発達を促し植物の生長速度を早めることがで
きる。この場合綿布等が毛細根の伸長通過を許す織目間
隙があｎばそのま＼用い、ない場合は層Ｂと同様に孔又
はスリットを設ける。

（実施例） 次に本発明の実施例全図面を参照しつ＼説明する。Ｍｘ
図は本発明の一例の人工床の断面図で、連続孔を有する
シート又はブロックＩａ、ｌｂの間【第２図（イ）（ロ
）又は（ハ）に示すように適当な形状サイズの孔５ａ、
スリット５ｂ又は５ｃ’に有する可撓性のシート又はフ
ィルム２を挾んでその長手方向の両側端を縫合せ、接着
、クリップ等の手段′により固着さｎて一体化さｎ１人
工床３を構成している。

第３図は本発明の他の実施例で、連続気孔全有するシー
ト又はブロック１　ａ　、　１ｂの間及びｌｃ。

１ｄの間に適当な形状サイズの孔又はスリットヲ有する
可撓性のシート又はフィルム２を介在させ、更に、前記
可撓性シート又はフィルムｌｂ、ｌｃＯ間に紙、織布、
不織布等の薄い保水層４を設けである。

又、そｎらはいづｎも図示してないが長手方向の端縁は
縫合、接合、クリップ等により一体に結合さｎており、
栽培槽中に設置して使用さｎる。

なお図示してないが第１図に代えて層１８．１ｂ間に層
２．２を連続的に設けても植物の種類によっては実施す
ることができるっ 第４図は本発明の人工床を用いた栽培状態の一例を示す
断面図で、架台１１“の上に栽培槽を置く、栽培槽１２
の内側には本発明による人工床１３をプラスチックフィ
ルム１４で包被しである（端部は上面中央）。この人工
床に例えばロックウール。

ポリウレタン等からなる培地１５で生育した苗１６を配
置し、この苗のないところで前記プラスチックフィルム
１４の端部がクリップする。１７は人工床１３上に設け
らｎた給液チューブでノズルから水又は肥料含有水を滴
下し得るようになっている。１８は栽培槽１２内に連通
している排水ノぐイゾである。

次に苗１６は第５図に示す如き発泡ポリウレタン、ロッ
クウール等からなる培地１５に保持さｎたもので１例え
ばトマト、キラリ等の種子ケここに蒔いて育苗床で発芽
させ散策の葉が出た段階で人工床上に移し載置する。

通常は第４図に示した状態で苗は動くことがないが必要
とする場合は接着剤又は金具等で人工床に固定してもよ
い。

このようにして適当な温度（通常は温室温床ケーブルに
より加温される。）及び水分、肥料が与えも詐ると、中
の連続気孔中に保持さｎている酸素全充分生かして、根
が発達する。根の発達状態は第１図に対応するＩ＠６図
により説明すｎば以下のとおりである。

培地１５で生育した苗１６を人工床上に置くと根は人工
床の連続孔を有するシート又はブロック１ａの中で吸水
、吸肥し々から適当な温度に保持さｎて発達し、連続孔
内から下方に伸長して行き、可撓性のシート又はフィル
ム２に至り１ａ、２間ではマット状７ａに生育しながら
その１部は可撓性のシート又はフィルム２の小孔又はス
リットヲ通過して下方に行き、連続孔を有するシート又
はブロック１ｂに接し、再びこの２と１ｂ間で根はマッ
ト状７ｂに生育し、かつ連続孔を有するシート又はブロ
ックｌｂ内に入りこみ、ここで再び前記し友連続孔を有
するシート又はブロック１ａと同様に吸水、吸上し保温
の効果上あげる。

なお第２図の如き層構成の場合その他上記に準じて毛細
根のマットが形成さｎることは改めて図示説明を要する
までもなく理解さｎるであろう。

なお！６図のｌａ、ｌｂとしてポリウレタンの如き可撓
性の多孔質層を用いるときは端部で層間を密着し固定し
てあｎばマット状に発達する毛細根は中央部に厚く端部
に至るに従い薄く断面形状は扁平な紡錘状となるであろ
う。

しかし層間にスペーサーを置いてあｎばはソ同−厚のマ
ット状の毛細根が形成さｎるであろう。

栽培試験 刀先ファーストトマトについて同一ビニル温室内で同−
期間同じ養液で比較栽培試験全行なつ友。

これｔ表示す扛ば次表のとおりである、（発明の効果） 本発明は比較的簡単な構造の人工床であり特に植物の根
部の生長通過音なし得る連続孔？有するシート又はブロ
ックは比較的厚い層を構成しているのでここに水分、肥
料、・イ【物ホルモン等全含有させることにより、その
優ｎた保温性とともに植物の地下部の生育をさせるため
精度あるシステムが確立さｎ易く、又、培地が層構成に
なっていることによって根部が各層間でマット状に繁茂
し、層間は当初殆んどなくても充分な根の発達を促すこ
とができ、又この層間に根が繁茂することによって空気
層を作り易く、酸素欠乏による板間ｆＬを培地自体で防
止することができる。

又１本発明の人工床は厚さ０．５箪〜２ＵＵｍ程度に構
成することができるので持ち運び及びセットの撤去は極
めて容易になし得る。

更に又、一般的に構成素材は低床であり、一定期間使用
後、廃棄処分をしてもさ程コストアップとはならない。

従って反覆使用による薬害や、病害の発生の様会は極め
て少ない。更に又、塩ビ等塩素含有素材を用いない場合
は焼却してもハロゲンガスの発生全党ないので無公害で
あり容易に処分することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図は本発明の実施例の人工床の一部縦断面
図、第２図は本発明の人工床に用いらｆる孔又はスリッ
トが付さｎている可読性のシート又はフィルムの斜視図
、第４図は本発明の人工床を栽培槽に取付は苗を置いた
状態の斜視図、第５図は鉢上げした苗の一例を示す斜視
図、第６図は本発明の人工床を用いて生育させ次ｗｉ物
の根の張ｐ方を示す断面図である。 Ｈａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ　　連続孔’ｃ有−ｆ；６可”
Ａ性”−ト又はブロック ２　孔又はスリットヲ有する可読性のシート又はフィル
ム ３　人工床　　　４　保水層　　　５ａ　孔５ｂ、５ｃ
　　スリット　　　１工　架台工２　栽培槽　　　１３
　人工床 １４　プラスチックフィルム　　　１５　培地１６　苗
　　　　１７　給液チューブ １８　排水ノミイブ 代理人　弁理士　　竹　内　　守 第１図 ユ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）植物の根部の生長通過をなし得る連結孔を有する
   シート又はブロックからなり相対的に厚い層Ａと、根部
   の生長通過を許す小孔又はスリットの付された可撓性の
   シート又はフィルムからなり相対的に薄い層Ｂとを組合
   せその長手方向の両側縁で各層間を一体に結合したこと
   を特徴とする水耕栽培用人工床。
2. （２）少なくも層Ａを２層設け、その間に層Ｂを１層も
   しくは２層設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の水耕栽培用人工床。
3. （３）層間にスペーサーを配置した特許請求の範囲第１
   項記載の水耕栽培用人工床。
4. （４）層Ａが発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発
   泡ビニル樹脂、クン炭、ピートモス、やしがら、ロック
   ウールからなる特許請求の範囲第１項記載の水耕栽培用
   人工床。
5. （５）層Ｂがポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
   プロピレン樹脂、アイオノマー、塩化ビニル樹脂、塩化
   ビニリデン樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
   ート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、セルロー
   ス、キトサン、天然ゴム、ポリブタジエン、エチレンプ
   ロピレン三元重合体又は綿、不織布よりなるシート又は
   フィルムに丸孔、角孔又は直線状、十字状、平行線状等
   のスリットを付したものからなる特許請求の範囲第１項
   記載の水耕栽培用人工床。