JPS6229233Y2 - - Google Patents

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JPS6229233Y2
JPS6229233Y2 JP16968282U JP16968282U JPS6229233Y2 JP S6229233 Y2 JPS6229233 Y2 JP S6229233Y2 JP 16968282 U JP16968282 U JP 16968282U JP 16968282 U JP16968282 U JP 16968282U JP S6229233 Y2 JPS6229233 Y2 JP S6229233Y2
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film
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paint
steel plate
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JP16968282U
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は溶接性および耐食、耐熱性に優れたマ
フラー用塗装鋼板に関する。 従来自動車等のマフラーで、耐食、耐熱性のも
のは素材として主にSi含有量5〜11Wt%のAl−
Si合金をめつきした溶融アルミニウムめつき鋼板
(両面付着量40〜150g/m2)を用い、これを部材
に加工、溶接して製作している。しかしながら自
動車等のマフラーは、一般にエンジン作動中は水
分や腐食物質を含む高温の排気ガスにさらされ、
またエンジン停止中はその凝縮滞留中にさらされ
るため、温寒サイクルが著しく、溶融アルミニウ
ムめつき鋼板を用いてもまだ耐食、耐熱性は不十
分であつた。 このためマフラーの種類によつては片面に有機
塗膜を形成した溶融アルミニウムめつき鋼板を用
い、その塗膜側をマフラーの内側にして内側の耐
食性を向上させたものもある。しかしながらこの
素材の部材は片面に有機塗膜を有するため、溶接
の際溶融アルミニウムめつき鋼板の如くダイレク
トスポツト溶接では行えず、シリーズスポツト溶
接で行わなければならなかつた。その結果溶接設
備が高価になるという問題があつた。 一方近年マフラーの傾向としてその外側を光反
射防止や意匠性等の見地から黒色化することが進
められ、これに伴い素材として両側に有機塗膜を
形成し、その一方の側を黒色にしたものが要求さ
れている。しかしながら従来の両面塗膜材は両面
に一般的な組成の塗料を塗装したものであるため
通電性が著しく悪く、シリーズスポツト溶接でも
溶接できず、マフラー用素材として使用できない
ものであつた。このため従来外側黒色化マフラー
を製作しようとする場合には片面有機塗膜の部材
を用いて一旦マフラーを製作し、その後塗装する
という方法で行わなければならないため高価にな
ることはさけられなかつた。 本考案はかかる点に鑑み、両面に塗膜が形成さ
れていてもシリーズスポツト溶接はもとよりダイ
レクトスポツト溶接も可能なマフラー用塗装鋼板
を提供し、耐食、耐熱性に優れた外側黒色マフラ
ーの製作を容易ならしめようとするものである。 本考案のマフラー用塗装鋼板は原板に溶融アル
ミニウムめつき鋼板またはこれと同様に耐食、耐
熱性のある溶融亜鉛−アルミニウムめつき鋼板を
用い、これらの鋼板上に防錆顔料およびリン鉄粉
末を含有する下塗り塗膜と、金属粉末およびリン
鉄粉末を含有する上塗り塗膜とを形成し、リン鉄
粉末により導電性と黒色を、また防錆顔料と金属
粉末とによりそれぞれ耐食性および耐熱性を付与
したものである。 従来より一般に塗膜に導電性を付与するには塗
膜中に金属粉末を含有させればよいことは知られ
ている。しかし従来の金属粉末は地金を粉末にし
ただけのものであるため、粉末の色は地金の色と
ほぼ同じで、一般に白色味を帯びており塗膜色調
を黒色化できない。例えば比較的黒色に近いマン
ガン粉末でも塗膜中に分散させてみると従来一般
的な黒色の色調であるカーボン粉末による色調と
異つている。従つて導電性確保のため金属粉末を
含有させた場合、黒色にするのにカーボン粉末の
添加を必要としていた。しかしながら金属粉末を
含有する塗膜をカーボン粉末添加により黒色にす
るには金属粉末の色調を打消すためにカーボン粉
末単味で調色するよりカーボン粉末添加を多くし
なければならず、金属粉末の含有と相俟つて塗膜
加工性は劣化し、マフラー部材への加工に耐えら
れなくなる。 このように地金を粉末にした金属粉末で塗膜に
導電性を付与し、かつ黒色にするには困難であつ
たので、本考案者らは他の導電性粉末を種々検討
した結果、金属化合物であるリン鉄粉末が適切で
あることを見出した。リン鉄粉末は導電性を有
し、かつカーボン粉末に似た黒色であるため、塗
膜に含有させた場合、単味添加で黒色導電性塗膜
が得られる。 しかしリン鉄粉末単味の添加ではマフラーに加
工して種々試験をしてみたところ塗膜の耐熱性、
耐食性に問題があることが判明した。そこでこれ
らを改善すべくさらに検討を重ねた結果、添付図
面に示すように塗膜を2層にし、溶融アルミニウ
ムめつき鋼板または溶融亜鉛−アルミニウムめつ
き鋼板1側の下塗り塗膜2に防錆顔料を添加し、
上塗り塗膜3には金属粉末を添加すると好結果が
得られることが判明した。ここで上塗り塗膜3へ
の金属粉末の添加はリン鉄粉末により塗膜の導電
性を確保してあるので、従来の如く導電性確保の
ため多量に添加しなくてよく、樹脂100部(重
量、以下部はすべて重量部)に対して6〜12部で
十分である。従つてこの金属粉末の添加により塗
膜加工性が劣化するようなことはない。 本考案の場合塗膜へのリン鉄の添加は両塗膜と
も20〜50部が適当で、20部未満になると溶接性が
劣り、50部を超えると耐食性が劣るとともに、高
価になる。また下塗り塗膜への防錆顔料の添加は
15〜35部が適当で、顔料としてはストロンチウム
クロメート、ジンククロメート、カルシウムクロ
メートなどクロメート系のものが耐熱上好まし
い。 次に実施例を挙げる。 (1) 原板 (イ) 溶融アルミニウムめつき鋼板 板厚0.6mm、Si含有量7Wt%、付着量80
g/m2(両面) (ロ) 溶融亜鉛−アルミニウムめつき鋼板 板厚0.6mm、めつき層組成42%Zn−55%Al
−3%Si、付着量200g/m2(両面) (2) 前処理 クロム酸系(アロジン#407−47)、クロム量
20〜25g/m2(片面) (3) 下塗り塗膜 日本ペイント(株)製防錆顔料含有エポキシ樹脂
系塗料にリン鉄を添加し、これを205℃で50秒
間焼付けたもの(膜厚7μ)。 (4) 上塗り塗膜 日本ペイント(株)クリヤーシリコンポリエステ
ル樹脂系塗料にアルミニウム粉末(金属粉末)
とリン鉄を添加したものを230℃で50秒間焼付
けたもの(膜厚17μ)。 以上のような塗装仕様の片面または両面塗装鋼
板を作成し、それらの溶接性、塗膜耐熱性および
耐食性を調査した。なお調査にあたつては前記の
ように前処理した溶融アルミニウムめつき鋼板に
前記日本ペイント(株)エポキシ樹脂系塗料を5μ塗
装し、その上に前記日本ペイント(株)製シリコンポ
リエステル塗料にアルミニウム粉末を添加しただ
けのものを15μ塗装したものを比較例として加え
た。 上記性能調査および評価は次の要領で行い、別
表にその結果を示した。 (1) 溶接性 (イ) ダイレクトスポツト溶接 電極4mmφ、加圧力200Kg、電流6〜
8KA、通電時間8〜10サイクル、 (ロ) シリーズスポツト溶接 電極間隔75mm、電極5mmφ、加圧力350
Kg、電流10〜15KA、通電時間10〜20サイク
ル、 ◎:優 〇:良 △:可 ×:不可 (2) 塗膜耐熱性 熱風循環乾燥機にて所定温度で長時間加熱後
恒温恒湿室(20℃、60%RH)に24時間放置
し、その後ゴバン目試験した。 ◎ 塗膜剥離の全くないもの 〇 塗膜がごくわずかに剥離したもの 〇 塗膜がわずかに剥離したもの △ 塗膜がかなり剥離したもの × 塗膜が著しく剥離したもの (3) 耐食性 JIS−Z2371による塩水噴霧試験 ◎ 塗膜フクレ、錆発生の全くないもの 〇 塗膜フクレ、錆発生がごくわずかにある
もの 〇 塗膜フクレ、錆発生がわずかにあるもの △ 塗膜フクレ、錆発生がかなりあるもの × 塗膜フクレ、錆発生が著しいもの
【表】
【表】
【表】 以上の如く、本考案の塗装鋼板は黒色で、耐
食、耐熱性に優れており、かつ両面塗装でもスポ
ツト溶接可能である。従つて本考案の塗装鋼板を
使用すればマフラーの製作は容易となる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の塗装鋼板の断面図で、第1
図は片面塗装鋼板、第2図は両面塗装鋼板を示し
ている。 1……溶融アルミニウムめつき鋼板または溶融
亜鉛−アルミニウムめつき鋼板、2……下塗り塗
膜、3……上塗り塗膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 溶融アルミニウムめつき鋼板、または溶融亜
    鉛−アルミニウムめつき鋼板上に防錆顔料およ
    びリン鉄粉末を含有する下塗り塗膜と、金属粉
    末およびリン鉄粉末を含有する上塗り塗膜とを
    形成したことを特徴とするマフラー用塗装鋼
    板。 (2) 下塗り塗膜および上塗り塗膜がともにリン鉄
    粉末を20〜50Wt%含有したものであることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のマフラー用塗装鋼板。
JP16968282U 1982-11-09 1982-11-09 マフラ−用塗装鋼板 Granted JPS5975036U (ja)

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JP16968282U JPS5975036U (ja) 1982-11-09 1982-11-09 マフラ−用塗装鋼板

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JP16968282U JPS5975036U (ja) 1982-11-09 1982-11-09 マフラ−用塗装鋼板

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Publication Number Publication Date
JPS5975036U JPS5975036U (ja) 1984-05-22
JPS6229233Y2 true JPS6229233Y2 (ja) 1987-07-27

Family

ID=30370637

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JP16968282U Granted JPS5975036U (ja) 1982-11-09 1982-11-09 マフラ−用塗装鋼板

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JPS61148046A (ja) * 1984-12-24 1986-07-05 大洋製鋼株式会社 表面処理金属板及びその製法

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Publication number Publication date
JPS5975036U (ja) 1984-05-22

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