JPS62289620A - 精紡機用ドラフト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は精紡機におけるスライバまたはフリース等の供
給繊維束（以下単にスライバという）に対するドラフト
装置に関する。

［従来の技術］ 一般に精紡機におけるドラフト装置としては、表面速度
の異なる複数のボトムローラを並設し、それぞれにトッ
プローラを圧接し、供給されるスライバを牽伸する方式
が広く用いられている。

その方式の１例を第８図及び第９図に示す。図は３対の
ローラ式で１組のエプロンバンドを備えたドラフト装置
を示すもので、このドラフト装置５０は、フロントボト
ムローラ５１．ミドルボトムローラ５２、バックボトム
ローラ５３のそれぞれに対向するトップローラ５４，５
５．５８及びこのトップローラを支持しボトムローラ側
に押圧する支持アーム５７を備える。この場合、各トッ
プローラは２個（２錘分）が１組となり、支軸５４ａ。

５５ａ、５８ａの中央部をそれぞれ一端を軸支した揺動
腕８０，６１．６２の先端に止着し、ばね８３．８４．
８５により付勢する構造が採られている。ただし図中５
８、５９はそれぞれ下部、上部のエプロンバンドである
。

〔発明が解決しようとする問題点］ 上記構成によるときは、一方の紡出中のスライバが例え
ばフロントボトムローラ５１に巻きついたときは、ボト
ムローラの径が大となり、従ってトップローラ５４は傾
斜し、他方の紡出中のスライバに対する荷重分布が不均
一となり糸斑を生ずる等の問題がある。また各トップロ
ーラは支軸５４ａ、５５ａ、５８ａの中央部において支
持されているのみであり、ボトムローラの回転中の振動
等によりトップローラの軸心はボトムローラの軸心に対
し若干交叉状に移行するおそれがある。

また各支軸５４ａ・・・を支承する揺動腕Ｈ，１３１，
Ｉ３２の支点６８．８７．６８は通常各トップローラに
対しスライバ供給側にあり、従って走行するスライバに
より押し上げられ把持が不安定となるおそれがある。特
に近時精紡機の高速化が要望されており、スライバの高
速移行に伴い把持が不確実となる等の問題がある。

本発明はか−る点に鑑み精紡機の高速化に際してもスラ
イバの把持を確実とし、ドラフト斑の発生を防止すると
共に取扱いに便なドラフト装置を提供することを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明を実施例に対応する第
１図乃至第６図を用いて説明する。

本発明のドラフト装置５は各ボトムローラｌａ。

１ｂ・・・にそれぞれ対向するトップローラ６ａ、６ｂ
・・・と、これら各トップローラを支持する支持機構１
２とを備える。上記各トップローラ８ａ、８ｂ・・・（
以下総称するときは単に６という）は各腫瘍に区分した
構造とし、支持機構１２はトップローラ６の軸心と直交
してその両側に配備される対をなす支持アーム１３．１
３と、それぞれの支持アーム１３に取付けられ各トップ
ローラの支軸９を支承する軸支部材１４とを備える。こ
の軸支部材１４にはトップローラ６の支軸９をボトムロ
ーラｌａ、　ｌｂ・・・側に押圧する押圧ばね２５を備
える。

［作用］ トップローラ６は１錘毎とし、かつ両端を軸支部材１４
により支持されており、従ってボトムローラに対する平
行度が狂うことはない。また紡出中ボトムローラ等に巻
き付きを生じても隣接するドラフト中のスライバに影響
を与えることがない。更に軸支部材１４を支持アーム１
３の適所に取付けることによりトップローラとボトムロ
ーラとを結ぶ中心線を供給スライバに対し直交する位置
に、あるいはそれと前後する位置等紡出条件により任意
の位置においてトップローラをボトムローラに対向配備
することができる。

〔実施例］ 第１図は本発明の平面図、第２図はその正面図である。

図は本発明のドラフト装置を２個のダブルエプロンを備
えた５線方式に適用した例を示すもので、ｌａはフロン
トボトムローラ、１ｂはバックボトムローラ、ｌｃ、ｌ
ｄ、１ｅはそれぞれ第１、第２、第３の中間ボトムロー
ラ（以下これらを総称するときは単に１という）であり
、第１、第３の中間ボトムローラｌｃ、ｌｅには周知手
段にて下部エプロンバンド２．３が取付けられる。

これに対する本発明のドラフト装置５は各ボトムローラ
１に対するトップローラＢａ、［ｆｂ・・・８ｅ（以下
総称するときは単に６という）と、各トップローラを支
持する支持機構１２とを備える。

但し６ａはフロントトップローラ、６ｂはパックトツブ
ローラ、６ｃ、６ｄ、Ｂｅは第１、第２、第３の中間ト
ップローラで、第１、第３の中間トップローラには適宜
構造のエプロン取付枠７ａ、　７ｂを備え、上部エプロ
ンバンド８ａ、　８ｂを巻着している。

各トップローラ６は１錘単位に形成されたもので、固定
支軸９の中間部にゴムを巻着したセル１０を回動自在に
取付けてなる。

上記支持機構１２は各トップローラ６の軸心と直交し、
かつその両側位置に設けられた左右の支持アーム１３．
１３と、それぞれの支持アームに取付けられ、各トップ
ローラ６の支軸９を支承する軸支部材１４とからなる。

支持アーム１ｓ、　ｔａは連結杆１５により所定間隔を
存して連結され、後端は各ボトムローラ１の後方に設け
られる取付バー１８に固着されたブラケット１７に回動
自在に支持され、適宜手段にてトップローラ６をボトム
ローラ１に対する押圧位置に係止される。

１８は操作ハンドルである。

軸支部材１４は支持アーム１３に着脱自在かつ適所に取
付けられ、下端にトップローラ６の支軸９を昇降可能に
支持するようにしたもので、各トップローラＢａ、６ｂ
・・・を支持する左右の軸支部材は何れも同一構造であ
り、以下第３図乃至第６図に基づいて説明する。

軸支部材１４は支持アーム１３に取付ける軸支本体２０
と当板２Ｉとを備え、締付ボルト２２により支持アーム
１３を支持する。本体２０、当板２１の下部には支軸９
を上下方向に摺動可能に嵌挿する縦溝２３を形成し、本
体２０にはこの縦溝２３に通ずる縦孔２４を穿孔し、こ
の縦孔２４には押圧ばね２５及び支軸９に当接する当金
２６を挿入する。当金２６は図例は単に支軸９を押圧す
る構造としたが、支軸９を着脱可能に支持する構造とし
てもよい。

上記押圧ばね２５の上部には、ばね圧調整手段２７を備
え、取付キャップ２８を冠着する。このばね圧調整手段
２７は種々構造のものが適用できるが、図はその１例を
示す。即ちばね圧調整手段２Ｔは２個の調節片３０．３
１からなり、それぞれ横設した角柱状とし、上下面にば
ね当接面３０ａ。

３０ｂ、３１ａ、３１ｂを形成する。これら調節片３０
．３１は厚さを異にし各当接面は調節片の中心線からの
高さを異にし、第６図に示す如く調節片３０の取付方向
の選択により押圧ばね２５に対する圧縮長はＷ、Ｘに、
また調節片３０．３１を上下入れ替え調節片３１の取付
方向の選択によりばね圧縮長をＹ、Ｚに変更して、取付
キャップ２８を取付は固定する。

なお第２図において３５はスライバ導入用トランペット
、３Ｂ、３７．３８はそれぞれコレクタを示す。

本発明の実施例は以上の構成からなり、軸支部材１４を
支持アーム１３の適所に固定し、各トップローラ６ａ、
８ｂ・・・をボトムローラｌａ、　ｌｂ・・・に対向支
持せしめる。この場合、ボトムローラ１とトップローラ
６とを結ぶ中心線をスライバの流れ方向に対し直角に位
置せしめてもよく、あるいはそれよりトップローラ６の
位置を若干前方または後方に位置させるいわゆる前出し
または後出し位置に定位させるようにしてもよく、これ
らは所要の紡出条件により決定する。なお押。

圧ばね２５はそれぞればね圧調整手段２７により調整し
、各トップローラ６ａ、６ｂ・・・に対するそれぞれの
押圧力を所要圧に調整すると共に、左右の押圧力を均一
に規制する。

次に第７図は本発明を適用した各種型式のドラフト装置
を示すもので、同図（ａ）に示すドラフト装置４０は３
対のローラ式で１組のエプロンバンドを備えた構造であ
り、同図　（ｂ）はエプロンバンドを具備しない４対の
ローラ式、また同図　（Ｃ）は同様にエプロンバンドを
具備しない５対のローラ式である。何れもトップローラ
Ｂａ、６ｂ・・・は各睡毎に区分して形成されたもので
あり、このトップローラを支持する支持機構は前例と同
一構造であり、同一部品に対しては同一符号を付して説
明を省略する。

［発明の効果コ 本発明によるときは、トップローラを各腫瘍に区分して
設けたから、ボトムローラまたはトップローラへのスラ
イバの巻付き等紡出作業に不具合の点が生じた場合にお
いても隣接のスライバのドラフトに影響を与えることが
ない。また軸支部材は支持アームの任意位置に取付ける
ようにしたから、トップローラ軸心をボトムローラ軸心
に対し、常時確実に平行に維持すると共に、ボトムロー
ラに対する前後位置も自由に調整することができる。更
にまた各トップローラは両側において加圧するようにし
たからボトムローラとにより挟持するスライバ全幅に対
し均一圧力により挟持することができ、ドラフト斑を生
ずることがない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明の実施例に関し、第１図は平
面図、第２図は正面図、第３図乃至第５図は軸支部材に
関し、第３図は正面図、第４図は縦断面図、第５図は平
面図、第６図はばね圧調整手段の作用説明図、第７図は
本発明の変形例を示す各種ドラフト装置の説明図、第８
図及び第９図は従来例に関し、第８図はその平面図、第
９図はトップローラに対する加圧要領の説明図である。 ｌａ、　ｌｂ・・・はボトムローラ、５は精紡機用ドラ
フト装置、６ａ、６ｂ・・・はトップローラ、９はトッ
プローラ支軸、１２は支持機構、１３は支持アーム、１
４は軸支部材、２５は押圧ばね、２７はばね圧調整手段
、３０．３１は調節片である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）並列される複数のボトムローラにそれぞれ対向す
   るトップローラと、このトップローラを支持する支持機
   構とを備え、トップローラは各錘毎に区分して設けられ
   、支持機構はトップローラの軸心と直交しその両側に配
   備される対をなす支持アームと、それぞれの支持アーム
   に取付けられ各トップローラの支軸を軸支する軸支部材
   とからなり、軸支部材はトップローラの支軸をボトムロ
   ーラ側に加圧する押圧ばねを備えたことを特徴とする精
   紡機用ドラフト装置。
2. （２）各トップローラに対する軸支部材は独立した同一
   構造とし、支持アームに対しその長手方向に調整可能に
   取付けられる特許請求の範囲第１項に記載の精紡機用ド
   ラフト装置。
3. （３）押圧ばねはトップローラの支軸の上方に位置し、
   この支軸に対し垂直に設けられている特許請求の範囲第
   １項および第２項に記載の精紡機用ドラフト装置。
4. （４）押圧ばねは、ばね圧調整手段を備えている特許請
   求の範囲第１項乃至第３項に記載の精紡機用ドラフト装
   置。
5. （５）ばね圧調整手段は反転可能の調節片を備え、調節
   片は複数のばね当接面を備え、それぞれのばね当接面は
   調節片軸心に対しそれぞれ異なった距離とした特許請求
   の範囲第４項に記載の精紡機用ドラフト装置。