JPS62280550A - 冷凍サイクル制御装置 - Google Patents

冷凍サイクル制御装置

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Publication number
JPS62280550A
JPS62280550A JP12444186A JP12444186A JPS62280550A JP S62280550 A JPS62280550 A JP S62280550A JP 12444186 A JP12444186 A JP 12444186A JP 12444186 A JP12444186 A JP 12444186A JP S62280550 A JPS62280550 A JP S62280550A
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JP
Japan
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rotational speed
temperature
variation
evaporator
control
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Pending
Application number
JP12444186A
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English (en)
Inventor
柴田 由喜雄
正支 高木
一敏 西沢
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関により駆動される圧縮機の回転速度が
変動する場合に有効な制御を行なう冷凍サイクル制御装
置に関する。
[従来の技術] 従来より、例えば自動車用空調装置等に用いられる冷凍
サイクルは、圧縮は、凝縮器、膨張弁および蒸発器を備
えた蒸気圧縮式冷凍サイクルとして構成されている。上
記冷凍サイクルの圧縮機は自動車の内燃機関により駆動
されるので、該内燃機関の運転状態に応じて上記圧縮機
の回転速度は変化する。したがって、例えば内燃機関の
回転速度が上昇すると圧縮機の回転速度も上昇し、冷媒
流量が増加するとともに、蒸発器内の圧力が低下するこ
とによって蒸発器内冷媒温度が低下し、蒸発器の熱負荷
が小ざい場合には、蒸発器の温度はO[″C]以下に低
下する。これにより、蒸発器に送風される空気中の水分
が結露し、該蒸発器に氷結して熱交換を妨げることによ
り、冷房能力が低下する。このような不具合点に対する
対策として通常、蒸発器復流に設けられたサーミスタに
よって空気温度を検出し、クラッチを0N−OFFさせ
る制御を行って蒸発器の過度な温度降下を防いでいる。
一方、本発明に示す様な容量可変部材を備えている圧縮
機では、圧縮機の容量を低下させることによって蒸発器
圧力を上昇させ蒸発器温度を上昇させることができるた
め、例えば次のような装置が提案されている。すなわち
、(1) 自動車エンジンにより駆動され、かつ吐出容
量を変化させる容量可変部材を内臓する可変容量型圧縮
機と、自動車エンジンの回転数を検出する回転数検出器
と、制御回路とを備え、エンジン回転数の低下に伴い圧
縮機容量を増加させ、一方、エンジン回転数の増加に伴
い圧縮機容量を減少させる「冷凍サイクル制御装置」 
(特開昭57−169559号公報)、 (2) 車両エンジンあるいは冷媒圧縮機の回転数とあ
らかじめ定められた回転数との比較を行なうことにより
、車両エンジンによって駆動される冷媒圧縮機の圧縮能
力を切り替える「車両用空調装置の制御装置」 (特開
昭58−105821号公報)。
[発明が解決しようとする問題点コ かかる従来技術には以下のような問題があった。
すなわち、 (1〉 内燃機関の回転速度を予め定められた基準回転
速度と比較し、該偏差に応じて蒸発器の目標温度を変更
する制御が行なわれていた。したがって、内燃機関が基
準回転速度と異なる回転速度で定常運転される場合には
、定常運転状態にもかかわらず蒸発器の目標温度が偏差
に応じた補正量により修正されてしまう。このため、例
えば定常運転される内燃機関の回転速度が基準回転速度
より高いときは、圧縮機の吐出容量を低下させるので蒸
発器の温度は上昇して冷房能力の低下を招き、一方、基
準回転速度より低いときは、吐出容量を増加させるので
蒸発器の温度低下により氷結現象を生じ易く、圧縮機の
容量を低下する余裕があるにもかかわらず、圧縮機の容
量が大きいため、クラッチの0N−OFFによる制御を
併用した場合には頻繁にクラッチが0N−OFFt、、
容量可変機能が十分に生かされないという問題点があっ
た。
(2) また、上記(1)のような弊害を防止するため
には、回転速度の変化に応じた蒸発器の目標温度の補正
量を小ざく設定する必要がある。
しかし、該補正量を小ざく設定すると、回転速度変動に
起因する蒸発器の温度保償制御量が低下してしまうとい
う問題もめった。
本発明は、内燃機関の回転速度変動に起因する圧縮機の
吐出能力変化を好適に補正して、蒸発器の温度変化を補
償する冷凍サイクル制御装置の提供を目的とする。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するためになされた本発明は、第1図に
例示するように、内燃機関により駆動され、外部からの
指令に従って吐出容量を変更する可変容量型圧縮機M1
と、 該可変容量型圧縮機M1の吸込側に接続された蒸発器の
温度を検出する温度検出手段M2と、該温度検出手段M
2の検出した蒸発器の温度が目標温度となるように吐出
容量を変更する指令を上記可変容量型圧縮機M1に出力
する制御手段M3と、 を具備した冷凍サイクル制御装置において、さらに、上
記内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段M4
と、 該回転速度検出手段M4の検出した回転速度の変動分を
算出する変動分算出手段M5と、該変動分算出手段M5
の算出した変動分に応じて、上記制御手段M3の出力す
る吐出容量を変更する指令を増減補正する補正手段M6
と、を備えたことを増加補正する冷凍サイクル制御装置
を要旨とするものである。
可変容量型圧縮IM1とは、内燃機関により駆動され、
冷媒の吐出容量を変更可能なものである。
例えば、複数のシリンダを備えたR型コンプレッサによ
り構成し、各シリンダの吸入部と吐出部とを接続する液
圧回路を設け、該液圧回路を連続的に連通もしくは遮断
して、正味の圧縮仕事をするシリンダ容積を変更するこ
とにより実現でき、圧縮機に電気的信号を印加し、その
可変容量方式を駆動するものであれば、他の可変容量方
式でもよい。
温度検出手段M2とは蒸発器の温度を検出するものでお
る。例えば、蒸発器内部を流動する冷媒の圧力または温
度を検出するもの、あるいは蒸発器近傍の吹出空気温度
を検出することにより実現できる。
制御手段M3とは、蒸発器の温度を目標温度とするよう
に吐出容量を変更する指令を出力するものである。例え
ば、蒸発器の温度が目標温度より高い場合には吐出容量
を増加させる指令を、一方、蒸発器の温度が目標温度よ
り低い場合には吐出容量を減少させる指令を出力するよ
う構成する。
回転速度検出手段M4とは、内燃機関の回転速度を検出
するものである。例えば、内燃機関のクランクシャフト
に連動する出力軸に直結された電気パルス発生装置、ま
たはディストリビュータのカムシャフトと共に回転する
タイミングロータおよび該タイミングロータに近接対向
する電磁ピックアップにより構成できる。なあ、回転速
度変動分は圧縮機回転軸にて検出してもよい。
変動分算出手段M5とは、回転速度の変動分を算出する
ものである。例えば所定時間に亘って求めた平均回転速
度と現在の回転速度との差を変動分として算出すること
によって構成できる。
補正手段M6とは、回転速度の変動分に応じて吐出容量
を変更する指令を増減補正するものである。例えば、変
動分が増加変動であるときは吐出容量を変更する指令を
減少補正し、一方、変動分が減少変動であるときは上記
指令を増加補正するものであればよい。
上記制御手段M3、変動分算出手段M5および補正手段
M6は、例えば各々独立したアナログ回路により実現で
きる。また例えば、周知のCPUを始めとしてROM、
RAMおよびその他の周辺回路素子と共に論理演算回路
として構成され、予め定められた処理手順に従って上記
各手段を実現するものであってもよい。
[作用] 本発明の冷凍サイクル制御装置は、第1図に例示するよ
うに、温度検出手段M2の検出した蒸発器の温度が目標
温度となるように制御手段M3は吐出容量を変更する指
令を可変容量型圧縮機M1に出力するに際し、回転速度
検出手段M4の検出した内燃機関の回転速度に基づいて
変動分算出手段M5が回転速度の変動分を算出し、補正
手段M6は該変動分に応じて制御手段M3の出力する指
令を増減補正するよう働く。
すなわち、内燃機関の回転速度の変動分に応じて、吐出
容量を変更する指令が増減補正されるのである。
従って本発明の冷凍サイクル制御装置は、内燃機関の回
転速度が変動しても、その回転速度変化に見合った容量
補正がすみやかに行われ、蒸発器の熱負荷に見合った圧
縮機容量を維持するため蒸発器の温度変動をあさえるこ
とができ、一方、定常走行での蒸発器温度低下による蒸
発器表面での水分氷結を頻繁なりラッチ0N−OFFな
しに防ぐことができる。以上のように本発明の各構成要
素が作用することにより、本発明の技術的課題が解決さ
れる。
「実施例コ 次に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。本発明第1実施例でおる自動車用空気調和装置
のシステム構成を第2図に示す。
自動車用空気調和装置1は、蒸気圧縮式冷凍サイクル2
を有し、エンジン3から動力の伝達を受けて制御回路4
の制御に基づき車室内の空気調和を行なう。
蒸気圧縮式冷凍サイクル2は、可変容量型圧縮機5、凝
縮器6、レシーバ7、膨張弁8および蒸発器9から構成
されている。該蒸発器9および電動機駆動の送風機10
は、樹脂製の通風ケーシング11内に配設されている。
該通風ケーシング11の一端側11aは、図示しない内
外気切替ダンパを介して内気吸入口および外気吸入口に
連通し、一方、他端側11bは、図示しないヒータユニ
ットを介して車室内の吹出口に連通している。上記蒸発
器9の出口側冷媒回路には冷媒圧力を検出する圧力セン
サ12が設けられ、ざらに可変容量型圧縮機5が接続さ
れている。
該可変容量型圧縮機5は電磁クラッチ13を介してエン
ジン3により駆動される。この可変容量型圧縮機5は、
例えば、吸込部と吐出部とを連続的に連通または遮断し
て吐出容量を変更するサーボモータあるいは電磁弁駆動
の容量可変機構14を備える。すなわち、吐出部が吸入
部に連通している場合は正味の圧縮仕事をするシリンダ
容積は最小となり、一方、吐出部と吸入部とが遮断され
ている場合は正味の圧縮仕事をするシリンダ容積は最大
となる。このように吐出容量が変更される。
上記通風ケーシング11内の蒸発器9の直後には、蒸発
器9の吹出空気温度を検出するサーミスタからなる温度
センサ15が設けられている。また、単室内には上記吹
出空気温度の目標温度を設定する可変抵抗からなる設定
器16が配設されている。一方、エンジン3には該エン
ジン3の回転速度に比例したパルス信号を出力する回転
速度センサ17が設けられ、該回転速度センサ17の検
出信号は、エンジン回転速度変動分検出回路18、容量
補正量算出回路19を介して前記制御回路4に入力され
る。
制御回路4は、圧力偏差演算回路21、温度偏差演算回
路22および容量制御信号発生回路23から構成され、
上述した各センサ、設定器および外部の回路からの信号
を入力し、容量可変機構14に制御信号を出力して蒸気
圧縮式冷凍サイクル2を制御する。上記圧力偏差演算回
路21と温度偏差演算回路22とは、各々複数の比較器
および該比較器の出力に対応して回路を導通または遮断
するトランジスタ等から成るアナログ回路である。
一方、容l制御信号発生回路23は、容量可変機構14
のサーボモータあるいは電磁弁を駆動する複数のトラン
ジスタ等から成るアナログ回路である。
次に、上記エンジン回転速度変動分検出回路18の構成
を第3図に基づいて説明する。エンジン回転速度変動分
検出回路18は、F/V変換部31、積分増幅部32、
比例増幅部33および減算増幅部34から構成されてい
る。回転速度センサ17から出力されるパルス信号は、
F/V変換部31でアナログ信号である回転速度相当電
圧VNeに変換される。ここで、回転速度相当電圧VN
eは回転速度の上昇に伴って増加する。該回転速度相当
電圧VNeはバッファ35を介して、各々オペアンプ3
6.37を備えた積分増幅部32および比例増幅部33
に入力される。積分増幅部32では、時定数Cf−R5
に応じた積分時間に亘って回転速度相当電圧VNeが積
分され、次式(1)に示す平均回転速度相当電圧VNe
mとして減算増幅部34に出力される。
VNem=−に−fVNedr   −−・(1)但し
、K・・・ゲイン定数 一方、比例増幅部33では、回転速度相当電圧VNeが
反転増幅され、次式(2)に示す瞬時回転速度相当電圧
VNetとして減算増幅部34に出力される。
VNet=−に−VNe      −−−(2>オペ
アンプ38を備えた減算増幅部34では、平均回転速度
相当電圧■Nemから瞬時回転速度相当電圧yNetを
次式(3)のように、減算して求めた変動分相当電圧に
−V△Neを容量補正量算出回路1つに出力する。
K−V△Ne=K・(VNe−fVNedt)・・・(
3) すなわち、エンジン回転速度変動分検出回路18は、第
4図に示すように、時刻τa〜時刻τbに致る積分時間
lnに亘って算出された平均回転速度Nemと、時刻τ
bにおける瞬時回転速度Neとの差をエンジン回転速度
の変動分△Neとして出力するのでおる。
上記のように構成された第2図に示す自動車用空気調和
装置1は、次のように作動する。
エンジン3が定常運転状態にある場合には回転速度はほ
ぼ一定でおるので、エンジン回転速度変動分検出回路1
8の出力はほぼ零となる。このため、容量補正量算出回
路19の出力もほぼ零となり、変動分に応じて可変容量
型圧縮機5の吐出容量を補正する変動分補正制御は行な
われない。したがってこの場合は、蒸発器9内の冷媒圧
力を目標圧力に維持するフィードバック制御および該フ
ィードバック制御を補正するための、蒸発器9の吹出空
気温度を目標温度とする温度補正制御が実行される。す
なわら、冷媒圧力を検出する圧力センサ12の検出信号
は圧力偏差演算回路21に入力され、予め定められた目
標圧力との偏差を求める演算が行なわれる。次に、該圧
力偏差に応じた圧力偏差容量補正信号が容量制御信号発
生回路23に出力される。検出された冷媒圧力が目標圧
力より低い場合は、可変容量型圧縮機5の吐出容量を減
少させる駆動制御信号が容量制御信号発生回路23から
容量可変機構14に出力される。一方、検出された冷媒
圧力が目標圧力より高い場合は、吐出容量を増加させる
駆動制御信号が容量可変機構14に出力される。また、
吹出空気温度を検出する温度センサ15の検出信号およ
び目標温度を設定する設定器16の出力信号は、温度偏
差演算回路22に入力され、上記両者の偏差に応じた温
度偏差容量補正信号が容量制御信号発生回路23に出力
される。検出された吹出空気温度が目標温度より低い場
合は、上記圧力偏差に応じて定まる駆動制御信号が吐出
容量を減少させるように補正され、一方、検出された吹
出空気温度が目標温度より高い場合は、上記圧力偏差に
応じて定まる駆動制御信号が吐出容量を増加させるよう
に補正される。以上のように、蒸発器内の冷媒圧力を目
標圧力とするフィードバック制御および該フィードバッ
ク制御を目標温度と吹出空気温度との偏差に応じて補正
する温度補正制御が行なわれる。
一方、エンジン3が過渡運転状態にある場合には回転速
度は増減変動するので、エンジン回転速度変動分検出回
路18の出力する該変動分に応じた信号は、容量補正量
算出回路19で所定ゲイン定数倍だけ増幅されて容量制
御信号発生回路23に入力される。したがってこの場合
は、上述したフィードバック制@および温度補正制御に
加えて、回転速度の変動分に応じて可変容量型圧縮機5
の吐出容量を補正する変動分補正制御が行なわれる。
すなわち、エンジン回転速度変動分検出回路18の出力
する回転速度の変動分が増加変動である場合は、容量補
正mW出回路1つの出力信号により、上述した圧力偏差
および温度偏差に応じて定まる駆動制御信号が吐出容量
を減少させるように補正された後、容量制御信号発生回
路23から容量可変機構14に出力される。一方、回転
速度の変動分が減少変動である場合は、上述した圧力偏
差および温度偏差に応じて定まる駆動制御信号が吐出容
量を増加させるように補正された後、出力される。以上
のようにフィードバック制御、温度補正制御および変動
分補正制御が行なわれる。
なお本第1実施例において、可変容量型圧縮機5が可変
容量型圧縮機M1に、圧力センサ12が温度検出手段M
2に、制御回路4が制御手段M3に、回転速度センサ1
7が回転速度検出手段M4に、エンジン回転速度変動分
検出回路18が変動分算出手段M5に、容量補正量算出
回路19が補正手段M6に各々該当する。
以上説明したように本第1実施例は、エンジン3が過渡
運転状態にあって回転速度が変動している場合には、蒸
発器内の冷媒圧力を目標圧力とするフィードバック制御
、吹出空気温度を目標温度とする温度補正制御に加えて
回転速度の変動分を補正する変動分補正制御を行なうよ
う構成されている。このため、エンジン3の回転速度変
動に対して可変容量型圧縮機5の吐出容量を速やかに増
減補正できる。
また、上記効果に伴い、エンジン3の回転速度変動に起
因する蒸発器9にあける熱交換量の変動を補償する制御
の応答性・追従性が向上する。
さらに、エンジン3が定常運転状態にある場合は変動分
補正制御が行なわれないので、可変容量型圧縮機5の吐
出容量は不必要に増加補正されることはない。したがっ
て蒸発器9内の冷媒の目標圧力または吹出空気温度の目
標温度を氷結限界温度近傍に設定しても、蒸発器9表面
の氷結現象を防止できる。
また、回転速度の変動が生じたときは変動分補正制御を
速やかに実行して補償されるので、蒸発器9内の冷媒圧
力を目標圧力とするフィードバック制御のフィードバッ
クゲインは小さい値で済む。
このため、エンジン3が定常運転状態にある場合は、過
制御を生じることなく、蒸気圧縮式冷凍サイクル2を安
定した運転状態に維持できる。
なあ、本第1実施例では、蒸発器9内の冷媒圧力を目標
圧力とするフィードバック制御に加えて吹出空気温度を
目標温度とする温度補正制御を行なうよう構成したが、
例えば温度補正制御を行なわずにフィードバック制御だ
けを行なうよう構成しても本発明の効果を奏する。この
ように構成した場合は、温度センサ15および設定器1
6が不要となり、これらに付随する電気回路も省略でき
るので装置構成の簡略化が可能となる。
また本第1実施例では、蒸発器9内の冷媒圧力を圧力セ
ンサ12により検出してフィードバック制御を行なうよ
う構成したが、例えば、蒸発器9内の冷媒温度を検出し
、該冷媒温度を目標冷媒温度とするようにフィードバッ
ク制御してもよい。
さらに、本第1実施例の変動分補正制御を、例えばオー
トエアコン等における車室内温度を目標車室内温度とす
る車室内温度フィードバック制御と共に行なうよう構成
することもできる。このように構成した場合は、エンジ
ン3の回転速度が変動しても可変容量型圧縮機5の吐出
容量を迅速に補正するので、吹出空気温度を適切な温度
に補償でき、車室内温度の安定化に有効である。
次に、本発明第2実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。第2実施例と第1実施例との相違点は、エンジン回
転速度変動分検出回路を論理演算回路により構成し、該
論理演算回路が変動分算出処理を実行することにより変
動分を算出することである。なお、既述した第1実施例
と同様の部分は同一符号にて表記し説明を省略する。
第2実施例におけるエンジン回転速度変動分検出回路の
構成を第5図に基づいて説明する。エンジン回転速度変
動分検出回路41は、F/V変換器42、A/D変換器
43および電子制御回路44から構成されている。回転
速度センサ17の出力するパルス信号は、F/V変換器
42でアナログ電圧信号に変換され、ざらにA/D変換
器43でディジタル信号に変換された後、電子制御回路
44に入力される。
電子制御回路44は、CPU44a、ROM44b、R
AM44cを中心に論理演算回路として構成され、コモ
ンバス44dを介して入力部44e、出力部44fに接
続されて外部との入出力を行なう。また計時を行ない所
定時刻にCPU44aに割込み信号を発生させる自走式
タイマ44C]も備えられている。上述したA/D変換
器43は入力部44eに接続され、一方、出力部44f
は容量補正M算出回路19に接続されている。
次に上記電子制御回路44の実行する変動分算出処理を
第6図のフローチャートに基づいて説明する。本変動分
算出処理は、電子制御回路44の起動に伴い実行される
。まずステップ100では、メモリクリア、カウンタリ
セット、タイマリセット・スタートおよび各初期値の設
定が行なわれる。
なあ、後述する部分平均回転速度NM(k)のに=1〜
n−1までの初期値も、予め定められた値に設定される
。続くステップ110では、タイマtsの計時に基づい
て、サンプリング時間Δτ経過するまで侍期し、該時間
Δτ経過するとステップ120に進む。ステップ120
では、タイマtSをリセット・スタートする処理が行な
われる。
続くステップ130では、サンプリングカウンタiの値
に1だけ加算する処理が行なわれる。次にステップ14
0に進み、回転速度Nniを検出する処理が行なわれる
。続くステップ150では、サンプリングカウンタiの
値が所定値mと等しいか否かを判定する。いまだ所定値
mに満たない場合は上記ステップ110に戻り再び回転
速度Nniの検出が行なわれる。一方、所定値mに等し
くなるまでサンプリングされた場合はステップ160に
進む。ステップ160では、サンプリングカウンタiを
リセットする処理が行なわれる。続くステップ170で
は、部分平均回転速度NM(n>を次式(4)のように
算出し、記憶する処理が行なわれる。
NM(n)−(ΣNn1)/m   ・・14)次にス
テップ180に進み、平均回転速度NMを次式(5)の
ように算出する処理が行なわれる。
NM= (ΣNM(j))/n    −−−(5)J
二1 但し、最初は部分平均回転速度NM(1)〜NM(n−
1)の多値が算出されていないので、これらの多値は上
記ステップ100で設定された初期値を使用する。なあ
、部分平均回転速度NM(n>の値は上記ステップ17
0で算出した値を使用する。続くステップ190では、
回転速度の変動分ΔNMを次式(6)のように算出する
処理が行なわれる。
ΔNM=Nnm−NM         ・ ・ ・ 
(6)但し、Nnmは検出された最新の回転速度である
次にステップ200に進み、部分平均回転速度NM (
k)の記憶を更新する処理が行なわれる。すなわち、次
式(7)で示すような記憶値の置き換え操作が行なわれ
る。
NM(k−1)←NM (k)    ・・・(7)但
し、k=2〜n 上記ステップ200の処理により、最古の部分平均回転
速度NM(1)が抹消され、以後の部分平均回転速度N
M(2)〜NM(n)は順次繰り上げられてNM (1
) 〜NM (n−1>として記憶更新される。この処
理は、記憶更新された多値と次回算出される部分平均回
転速度NM(n>とを用いる次回の平均回転速度NMの
算出に備えて行なわれる。
次にステップ210に進み、タイマTsの計時に基づい
て部分平均回転速度算出時間Tm経過するまで待期し、
該時間−1’ m経過するとステップ220に進む。ス
テップ220では、タイマTsをリセット・スタートし
た後、上記ステップ110に戻る。以後、ステップ11
0〜220が繰り返して実行される。
上述のような変動分算出処理の繰り返しにより、第7図
に示すように、時刻τ1からサンプリング時間△て毎に
サンプリングされた所定値m個の回転速度N11〜N1
mを平均して、時刻τ1における部分平均回転速度NM
(1)が算出される。
以後、部分平均回転速度算出時間Tm経過する毎に各時
刻τ2〜τnにおける各部分平均回転速度NM(2)〜
NM(n>が算出される。この間、連続するn個の部分
平均回転速度を平均して平均回転速度NMが算出され、
ざらに変動分ΔNMも算出される。なお、最新の部分平
均回転速度NM(n>が算出される毎に、最古の部分平
均回転速度NM(1)は消去され、常時連続するn個の
部分平均回転速度の記憶が更新される。
なお本第2実施例においてエンジン回転速度変動分検出
回路41および電子制御回路44の実行する変動分算出
処理が変動分算出手段M5として機能する。
以上説明したように、本第2実施例は、電子制御回路4
4の実行する変動分算出処理によりエンジン回転速度の
変動分を算出して、変動分補正制御を行なうよう構成さ
れている。このため、既述した第1実施例の各効果に加
えて以下の効果を奏する。すなわち、各時刻にあける部
分平均回転速度を求め、これらに基づいて平均回転速度
を算出するため、雑音等の誤差の影響を最小とした正確
な平均回転速度を求められるので、変動分算出の精度が
向上する。
また、最新の部分平均回転速度が算出される毎に、最古
の部分平均回転速度を消去して記憶を更新するため、少
ない記憶容量で長期に亘る平均速度からの変動分を算出
できる。
以上本発明のいくつかの実施例について説明したが、本
発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態
様で実施し得ることは勿論でおる。
R五り皇】 以上詳記したように本発明の冷凍サイクル制御装置は、
温度検出手段の検出した蒸発器の温度を目標温度とする
ように吐出容量を変更する指令を制御手段が可変容量型
圧縮機に出力するに際し、回転速度検出手段の検出した
内燃機関の回転速度に基づき変動分算出手段により算出
された変動分に応じて、補正手段が上記指令を増減補正
するよう構成されている。このため、内燃機関の回転速
度変動が大きい過渡運転状態においては、吐出容量変更
指令の上記変動分に応じた補正が速やかに行なわれるの
で、回転速度変動に起因する蒸発器の温度変化補償制御
の応答性・追従性が向上し、一方、内燃機関の回転速度
変動が小さい定常運転状態に置いては、上述のような補
正は行なわれないので、蒸発器の温度制御の過制御を防
止できるという優れた効果を奏する。
また、上記のように内燃機関が定常運転状態にあるとき
には蒸発器の目標温度を変更するという過制御は行なわ
れないので、蒸発器の目標温度を氷結限界温度近傍に設
定しても氷結現象の発生を防止できる。
さらに、上述したように、内燃機関の過渡運転状態にお
ける蒸発器の温度補償制御が充分に行なわれるため、該
内燃機関の定常運転状態における蒸発器の温度を目標温
度とする制御のフィードバックゲインを小さい値に設定
できるので、安定した蒸発器のフィードバック制御を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の内容を例示した基本的構成図、第2図
は本発明第1実施例のシステム構成図、第3図は同じく
そのエンジン回転速度変動分検出回路の回路図、第4図
は同じくその変動分算出の作用を示す説明図、第5図は
本発明第2実施例のエンジン回転速度変動分検出回路の
構成を示すブロック図、第6図は同じくその制御を示す
フローチャート、第7図は同じくその作用を示す説明図
である。 Ml・・・可変容量型圧縮機 M2・・・温度検出手段 M3・・・制御手段 M4・・・回転速度検出手段 M5・・・変動分算出手段 M6・・・補正手段 1・・・自動車用空気調和装置 2・・・蒸気圧縮式冷凍サイクル 3・・・エンジン 4・・・制御回路 5・・・可変容量型圧縮機 9・・・蒸発器 12・・・圧力センサ 15・・・温度センサ 17・・・回転速度センサ 18.41・・・エンジン回転速度変動分検出回路19
・・・容置補正量算出回路 44a−CPU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関により駆動され、外部からの指令に従つて
    吐出容量を変更する可変容量型圧縮機と、該可変容量型
    圧縮機の吸込側に接続された蒸発器の温度を検出する温
    度検出手段と、 該温度検出手段の検出した蒸発器の温度が目標温度とな
    るように吐出容量を変更する指令を上記可変容量型圧縮
    機に出力する制御手段と、 を具備した冷凍サイクル制御装置において、さらに、上
    記内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 該回転速度検出手段の検出した回転速度の変動分を算出
    する変動分算出手段と、 該変動分算出手段の算出した変動分に応じて、上記制御
    手段の出力する吐出容量を変更する指令を増減補正する
    補正手段と、 を備えたことを特徴とする冷凍サイクル制御装置。 2 上記補正手段は、変動分が増加変動であるときは制
    御手段の出力する吐出容量を変更する指令を減少補正し
    、一方、変動分が減少変動であるときは上記指令を増加
    補正する特許請求の範囲第1項に記載の冷凍サイクル制
    御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013165A (ja) * 2006-06-06 2008-01-24 Denso Corp 車両用空調装置

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JP2008013165A (ja) * 2006-06-06 2008-01-24 Denso Corp 車両用空調装置

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