JPS62274052A - 軸受用肌焼鋼 - Google Patents
軸受用肌焼鋼Info
- Publication number
- JPS62274052A JPS62274052A JP11474886A JP11474886A JPS62274052A JP S62274052 A JPS62274052 A JP S62274052A JP 11474886 A JP11474886 A JP 11474886A JP 11474886 A JP11474886 A JP 11474886A JP S62274052 A JPS62274052 A JP S62274052A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- steel
- bearings
- case
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 27
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 27
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 15
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract 4
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 10
- 229910000760 Hardened steel Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 10
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 abstract description 9
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract description 5
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 abstract 2
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 6
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 238000005255 carburizing Methods 0.000 description 5
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 5
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 5
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 4
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 4
- 239000002893 slag Substances 0.000 description 4
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 3
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 3
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 3
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 3
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 3
- CDBYLPFSWZWCQE-UHFFFAOYSA-L Sodium Carbonate Chemical compound [Na+].[Na+].[O-]C([O-])=O CDBYLPFSWZWCQE-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 2
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 2
- 238000009849 vacuum degassing Methods 0.000 description 2
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical group [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 208000031361 Hiccup Diseases 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003009 desulfurizing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010891 electric arc Methods 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 1
- 239000010802 sludge Substances 0.000 description 1
- 229910000029 sodium carbonate Inorganic materials 0.000 description 1
- 235000017550 sodium carbonate Nutrition 0.000 description 1
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 1
- 238000009628 steelmaking Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
し発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、高荷重下での寿命が長く、信頚性の高い軸受
の素材として利用される軸受用肌焼鋼に関するものであ
る。
の素材として利用される軸受用肌焼鋼に関するものであ
る。
(従来の技術)
従来、軸受用鋼としては、浸炭用として使用される機械
構造用炭素鋼(S−CK)、機械構造用合金鋼(SNC
、SNCM、SCr 。
構造用炭素鋼(S−CK)、機械構造用合金鋼(SNC
、SNCM、SCr 。
SCM、SMn)あるいは高炭素高クロム軸受鋼(SU
J)等の鋼材が使用されている。
J)等の鋼材が使用されている。
しかしながら、近年においては、自動車や産業機械等の
高速化などによって、軸受に対する負荷がざらに大きく
なってきているため、耐衝撃特性および転勤疲労特性に
より一層優れた軸受およびその素材である軸受用鋼の要
求が高まっている。
高速化などによって、軸受に対する負荷がざらに大きく
なってきているため、耐衝撃特性および転勤疲労特性に
より一層優れた軸受およびその素材である軸受用鋼の要
求が高まっている。
(発明が解決しようとする問題点)
そこで、このような軸受用鋼において、特に衝撃荷重を
受ける軸受の素材として好適に用いられている肌焼鋼を
素材とする軸受の耐衝撃特性および転勤疲労特性をさら
に向上させてその寿命を延長させるようにするために、
鋼中に不可避的に含有される代表的な非金属介在物であ
るA1203 .5i02 、MnS、TEN等の量を
抑制することが提案されている(例えば、特開昭51−
90918号等)がそれでもいまだ要求特性に対して不
十分であるという問題点があった。
受ける軸受の素材として好適に用いられている肌焼鋼を
素材とする軸受の耐衝撃特性および転勤疲労特性をさら
に向上させてその寿命を延長させるようにするために、
鋼中に不可避的に含有される代表的な非金属介在物であ
るA1203 .5i02 、MnS、TEN等の量を
抑制することが提案されている(例えば、特開昭51−
90918号等)がそれでもいまだ要求特性に対して不
十分であるという問題点があった。
一方、軸受用鋼を溶製するに際しては、VIM法、WA
R法、ESR法、PAM法ナトノイhl)る特殊溶解精
錬法(例えば、「鉄鋼便覧」第3版■ 製銑・製鋼 第
728頁〜第764頁に記載)を単独であるいはこれら
の組合わせで採用することも提案されているが、素材コ
ストが大幅に上昇するため軸受価格が高いものになると
共に、大量生産向きでないという問題点を有している。
R法、ESR法、PAM法ナトノイhl)る特殊溶解精
錬法(例えば、「鉄鋼便覧」第3版■ 製銑・製鋼 第
728頁〜第764頁に記載)を単独であるいはこれら
の組合わせで採用することも提案されているが、素材コ
ストが大幅に上昇するため軸受価格が高いものになると
共に、大量生産向きでないという問題点を有している。
(発明の目的)
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、とくに軸受の耐衝塁特性および転勤疲労特性を大
幅に改善してその寿命を延長さiることが可能であり、
しかも素材コストの上昇をできるだけ抑制することが可
能である軸受用肌焼鋼を提供することを目的としている
ものである。
ので、とくに軸受の耐衝塁特性および転勤疲労特性を大
幅に改善してその寿命を延長さiることが可能であり、
しかも素材コストの上昇をできるだけ抑制することが可
能である軸受用肌焼鋼を提供することを目的としている
ものである。
E発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明による耐衝撃特性および転勤疲労特性に潰れた軸
受用肌焼鋼は、重量%で、C:0.1〜0.3%、Si
:1.0%以下、Mn:0.4〜1.5%、Cr:0.
3〜11.5%、Son@AfL:0.015〜0.0
60%、N:0.010−0.035%および必要に応
じてMO:0.05〜1.0%を含み、残部Feおよび
不純物からなり、不純物中においてP:0.006%以
下、S:0.005%以下、O:0.0007%以下、
Ti : 0.0020%以下に規制したことを特徴と
しており、より望ましくは、不純物中において、Cu:
0.10%以下および/またはNi:0.10%以下に
規制するようにしたことを特徴としている。
受用肌焼鋼は、重量%で、C:0.1〜0.3%、Si
:1.0%以下、Mn:0.4〜1.5%、Cr:0.
3〜11.5%、Son@AfL:0.015〜0.0
60%、N:0.010−0.035%および必要に応
じてMO:0.05〜1.0%を含み、残部Feおよび
不純物からなり、不純物中においてP:0.006%以
下、S:0.005%以下、O:0.0007%以下、
Ti : 0.0020%以下に規制したことを特徴と
しており、より望ましくは、不純物中において、Cu:
0.10%以下および/またはNi:0.10%以下に
規制するようにしたことを特徴としている。
次に、本発明による軸受用肌焼鋼の化学成分範囲(重量
%)の限定理由について説明する。
%)の限定理由について説明する。
C:0.I NO,3%
Cは構造部品すなわち軸受として必要な芯部強度を得る
とともに、浸炭等の肌焼処理後に十分な表面硬さを確保
するのに有効な元素であるが、0.1%よりも少ないと
上記した芯部強度および表面硬さを得ることができず、
また、0.3%を超えると靭性が低下するので、0.1
〜0.3%の範囲とした。
とともに、浸炭等の肌焼処理後に十分な表面硬さを確保
するのに有効な元素であるが、0.1%よりも少ないと
上記した芯部強度および表面硬さを得ることができず、
また、0.3%を超えると靭性が低下するので、0.1
〜0.3%の範囲とした。
Si:1.0%以下
Siは鋼の溶製時において脱酸剤として作用する元素で
あるが、多すぎると被削性を低下させるので1.0%以
下とした。
あるが、多すぎると被削性を低下させるので1.0%以
下とした。
Mn:0.4〜1.5%
Mnは鋼の溶製時において脱酸および脱硫剤として作用
すると共に、鋼の焼入性を向上して基地の強靭性を高め
るのに有効な元素であるので、このような効果を得るた
めに0.4%以上とした。
すると共に、鋼の焼入性を向上して基地の強靭性を高め
るのに有効な元素であるので、このような効果を得るた
めに0.4%以上とした。
しかし、Mn含有量が多すぎると加工性ならびに被削性
を低下させるので、1,5%以下とした。
を低下させるので、1,5%以下とした。
Cr:0.3〜1.5%
Crは鋼の焼入性および焼入れ焼もどし後の強度ならび
に靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために0.3%以上含有させるが、多す
ぎると基地中に固溶しがたくなるとともに複炭化物が形
成されて、焼入性および被削性を害するので、1.5%
以下とする必要がある。
に靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために0.3%以上含有させるが、多す
ぎると基地中に固溶しがたくなるとともに複炭化物が形
成されて、焼入性および被削性を害するので、1.5%
以下とする必要がある。
Mo:0.05〜1.0%
MOは鋼の焼入性および焼入れ焼もどし後の強度ならび
に靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために軸受の大きさ等を考慮して必要に
応じて0.05%以上含有させるのも良いが、多量に含
宥すると複炭化物が形成され、焼入性向上の効果が飽和
すると同時に高価なものとなるので、添加するとしても
1.0%以下とするのが良い。
に靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために軸受の大きさ等を考慮して必要に
応じて0.05%以上含有させるのも良いが、多量に含
宥すると複炭化物が形成され、焼入性向上の効果が飽和
すると同時に高価なものとなるので、添加するとしても
1.0%以下とするのが良い。
50文−AfL:0.015〜0.060%SO文・A
見は0含有量0.0007%以下を達成しかつ軸受の浸
炭時における結晶粒の粗大化を防止するためには0.0
15〜0 、060%にコントロールする必要がある。
見は0含有量0.0007%以下を達成しかつ軸受の浸
炭時における結晶粒の粗大化を防止するためには0.0
15〜0 、060%にコントロールする必要がある。
すなわち、0.015%よりも少ないと結晶粒粗大化防
止効果がなく、0.060%よりも多くなると良好な結
晶粒は得られるもののAllが空気酸化されたり取鍋耐
大物と反応したりして逆に酸聾ヒックアップを生じる。
止効果がなく、0.060%よりも多くなると良好な結
晶粒は得られるもののAllが空気酸化されたり取鍋耐
大物と反応したりして逆に酸聾ヒックアップを生じる。
したがってSou・All量は0.015〜0.060
%の範囲に限定した。
%の範囲に限定した。
N:0.010〜0.035%
Nは上記Anと結合して窒化物A見Nを生成し、浸炭等
の肌焼処理時において結晶粒の粗大化を防止する作用が
あるので、このような効果を得るために0.010%以
上含有させた。しかし、0.035%を超えると鋼塊あ
るいは連鋳片にブローホールを生じやすくなるので0.
035%以下とした。なお、このNがTiと結合して窒
化物TiNを生成することもありうると考えられるが、
この発明による軸受用肌焼鋼ではTi含有量を0.00
20%以下に規制しているため有害となるほどのTiN
は生成しないことを確認している。
の肌焼処理時において結晶粒の粗大化を防止する作用が
あるので、このような効果を得るために0.010%以
上含有させた。しかし、0.035%を超えると鋼塊あ
るいは連鋳片にブローホールを生じやすくなるので0.
035%以下とした。なお、このNがTiと結合して窒
化物TiNを生成することもありうると考えられるが、
この発明による軸受用肌焼鋼ではTi含有量を0.00
20%以下に規制しているため有害となるほどのTiN
は生成しないことを確認している。
P:0.006%以下
Pは結晶粒界に析出して、軸受の転勤寿命を低下させる
ので、その上限を0.006%以下とし、なるべく少な
くすることが望ましい、この場合、P含有量の低減は、
溶解炉において十分な酸化精錬を行うこと、また、溶解
炉から別容器へ除滓して出湯しあるいは別容器へ出湯し
た後除滓し、溶湯中にCaOもしくはNa2CO3を生
成分とするフラックスを酸素含有ガスの流れにのせて吹
き込む酸化精錬を行うことにより達せられる。
ので、その上限を0.006%以下とし、なるべく少な
くすることが望ましい、この場合、P含有量の低減は、
溶解炉において十分な酸化精錬を行うこと、また、溶解
炉から別容器へ除滓して出湯しあるいは別容器へ出湯し
た後除滓し、溶湯中にCaOもしくはNa2CO3を生
成分とするフラックスを酸素含有ガスの流れにのせて吹
き込む酸化精錬を行うことにより達せられる。
S : 0.005%以下
SはMnと結合してM n Sを形成し、鋼中にストリ
ンガ−状に展伸した状態で存在することとなるため、機
械的異方性を助長し、軸受の転勤寿命を低下させるので
、その上限を0.005%以下とし、なるべく少なくす
ることが望ましい。この場合、S含有量の低減は、取鍋
精?J(LF)による還元精錬の強化などで達せられる
。
ンガ−状に展伸した状態で存在することとなるため、機
械的異方性を助長し、軸受の転勤寿命を低下させるので
、その上限を0.005%以下とし、なるべく少なくす
ることが望ましい。この場合、S含有量の低減は、取鍋
精?J(LF)による還元精錬の強化などで達せられる
。
0:O,0.0007%以下
0が多量に含まれているとAJ1203.SiQ、Ti
O2等の酸化物系介在物を生成し、軸受の転勤寿命を低
下させるので、その上限を0.0007%以下とし、な
るべく少なくすることが望ましい、この場合、AI含有
量の厳密なコントロールに加えて、LF(取鍋精錬)お
よびDH,RH(真空脱ガス)の強化によって0含有量
を低減することがで5る。
O2等の酸化物系介在物を生成し、軸受の転勤寿命を低
下させるので、その上限を0.0007%以下とし、な
るべく少なくすることが望ましい、この場合、AI含有
量の厳密なコントロールに加えて、LF(取鍋精錬)お
よびDH,RH(真空脱ガス)の強化によって0含有量
を低減することがで5る。
Ti:0.0020以下
TiはNと結合して塊状の窒化物TiNを生成し、当該
窒化物のエツジ部が転勤疲労破壊の起点となって軸受の
転勤寿命を低下させるので、その上限を0.0020%
以下とし、なるべく少なくすることが望ましい、この場
合、原材料の厳選。
窒化物のエツジ部が転勤疲労破壊の起点となって軸受の
転勤寿命を低下させるので、その上限を0.0020%
以下とし、なるべく少なくすることが望ましい、この場
合、原材料の厳選。
および溶解炉とは別容器での酸化精錬の強化(02供給
)などによってTi含有量を低減することができる。
)などによってTi含有量を低減することができる。
Cu:0.10%以下
Cuは軸受用肌焼鋼の基地強度を低下させ、転勤疲労特
性に悪影響を及ぼすので、軸受の転勤寿命を増大させる
ためにその上限を0.10%とする必要があり、できる
だけ少なくすることが望ましい、そして、Cuiの低減
は通常の精錬による除去が困難であるため、原材料の選
択により実現させることとなる。
性に悪影響を及ぼすので、軸受の転勤寿命を増大させる
ためにその上限を0.10%とする必要があり、できる
だけ少なくすることが望ましい、そして、Cuiの低減
は通常の精錬による除去が困難であるため、原材料の選
択により実現させることとなる。
Ni:0.l’O%以下
Niは焼入性の向上に寄与する元素ではあるが、この発
明による軸受用肌焼鋼では焼入性を厳密にコントロール
する観点から0.10%以下に限定した。そして、Ni
量の規制は通常の精錬によっては除去しがたい場合があ
るので、あらかじめ原材料の分析を行い、焼入性に影響
を及ぼさない程度までNi量の値が十分低い材料を選定
することが望ましい。
明による軸受用肌焼鋼では焼入性を厳密にコントロール
する観点から0.10%以下に限定した。そして、Ni
量の規制は通常の精錬によっては除去しがたい場合があ
るので、あらかじめ原材料の分析を行い、焼入性に影響
を及ぼさない程度までNi量の値が十分低い材料を選定
することが望ましい。
(実施例)
まず、原材料を電気アーク炉内で溶製したが、この際、
原材料を厳選することによってTI。
原材料を厳選することによってTI。
Cu、Ni量が所望値以下となるようにすると共に、0
2を用いた十分な酸化精錬によって脱P。
2を用いた十分な酸化精錬によって脱P。
脱Tiを行うようにした1次いで、除滓を行ったのち取
鍋内に移した。そして、この取鍋内への出鋼が完了した
のち、上方に設置したランスから02の流れにのせ4て
Na02 CO3粉末を2kg/ t o nの割合で
供給し、これと同時に底部からArガスを送給して攪拌
した。そして、除滓を行ったが、このとき復Pを防止す
るため十分な除滓を行った。続いて、電極を設置して取
鍋精錬を実施し、底部からのArガスの吹込みによる撹
拌と、上部ランスからのガス攪拌とを併用することによ
って、脱[S] 、脱[01を促進させた。
鍋内に移した。そして、この取鍋内への出鋼が完了した
のち、上方に設置したランスから02の流れにのせ4て
Na02 CO3粉末を2kg/ t o nの割合で
供給し、これと同時に底部からArガスを送給して攪拌
した。そして、除滓を行ったが、このとき復Pを防止す
るため十分な除滓を行った。続いて、電極を設置して取
鍋精錬を実施し、底部からのArガスの吹込みによる撹
拌と、上部ランスからのガス攪拌とを併用することによ
って、脱[S] 、脱[01を促進させた。
次に、溶鋼を真空脱ガス(RH)装置に移し、温度の均
一化ならびに脱[N]の促進を行って、成分調整したの
ち、タンディツシュ内に移し変えて巡続鋳造を行った。
一化ならびに脱[N]の促進を行って、成分調整したの
ち、タンディツシュ内に移し変えて巡続鋳造を行った。
次いで、得られた鋳片に対して分塊圧延および線材圧延
(15mmφ)を行った。このようにして得た軸受用肌
焼鋼の化学成分を第1表に示す。
(15mmφ)を行った。このようにして得た軸受用肌
焼鋼の化学成分を第1表に示す。
次に、前記の圧延材から転勤寿命試験用の試験片形状に
加工したのち、950℃X5Hrの条件で浸炭・焼入れ
を行い、次いで150℃に加熱保持したあと空冷する焼
もどしを行い、その後研磨して転勤寿命試験用の試験片
を作成した。
加工したのち、950℃X5Hrの条件で浸炭・焼入れ
を行い、次いで150℃に加熱保持したあと空冷する焼
もどしを行い、その後研磨して転勤寿命試験用の試験片
を作成した。
次に、前記の各試験片を用いて、ヘルツ応力が500k
gf/mm2のスラスト式転勤寿命試験を行って各試験
片の転勤寿命(累積破損確率10%)を測定し、比較鋼
N006を基準として転勤寿命の評価を行った。この結
果を同じく第1表に示す。
gf/mm2のスラスト式転勤寿命試験を行って各試験
片の転勤寿命(累積破損確率10%)を測定し、比較鋼
N006を基準として転勤寿命の評価を行った。この結
果を同じく第1表に示す。
第1表に示すように、本発明による軸受用肌焼w4(N
o、 L 〜4 )は比較の軸受用鋼(No、5〜7
)に比べて転勤寿命に著しく優れていることが明らかで
ある。そして基準とした比較鋼No、 6は浸炭焼入
れ時に結晶粒が粗大化しているものであった。
o、 L 〜4 )は比較の軸受用鋼(No、5〜7
)に比べて転勤寿命に著しく優れていることが明らかで
ある。そして基準とした比較鋼No、 6は浸炭焼入
れ時に結晶粒が粗大化しているものであった。
[発明の効果]
以上説明してきたように、本発明による軸受用肌焼鋼は
、重量%で、C:0.1〜0.3%、Si:1.0%以
下、Mn:0.4〜1.5%・Cr:0.3 〜1.5
%、 S OIL II A 文 :0.015
No 、oso%、 N:0.010〜0.035
%、必要に応じてMo:0.05〜1.0%を含み、残
部Feおよび不純物からなり、不純物中においてP:0
.006%以下。
、重量%で、C:0.1〜0.3%、Si:1.0%以
下、Mn:0.4〜1.5%・Cr:0.3 〜1.5
%、 S OIL II A 文 :0.015
No 、oso%、 N:0.010〜0.035
%、必要に応じてMo:0.05〜1.0%を含み、残
部Feおよび不純物からなり、不純物中においてP:0
.006%以下。
S:0.005%以下、O:0.0.0007%以下、
Ti:0.0020%以下に規制し、必要に応じて、不
純物中において、Cu:O,10%以下および/または
Ni:0.10%以下に規制したものであるから、この
軸受用肌焼鋼を素材とした軸受の耐衝撃特性および転勤
疲労特性を著しく改善することができ、当該軸受の高衝
撃荷重に対する抵抗性および転勤寿命を大幅に改善する
ことが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
Ti:0.0020%以下に規制し、必要に応じて、不
純物中において、Cu:O,10%以下および/または
Ni:0.10%以下に規制したものであるから、この
軸受用肌焼鋼を素材とした軸受の耐衝撃特性および転勤
疲労特性を著しく改善することができ、当該軸受の高衝
撃荷重に対する抵抗性および転勤寿命を大幅に改善する
ことが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
Claims (6)
- (1)重量%で、 C:0.1〜0.3%、 Si:1.0%以下、 Mn:0.4〜1.5%、 Cr:0.3〜1.5% Sol・Al:0.015〜0.060%、N:0.0
10〜0.035%を含み、残部Feおよび不純物から
なり、不純物中において P:0.006%以下、 S:0.005%以下、 O:0.0007%以下、 Ti:0.0020%以下に規制したことを特徴とする
軸受用肌焼鋼。 - (2)不純物中において、Cu:0.10%以下に規制
したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
軸受用肌焼鋼。 - (3)不純物中において、Ni:0.10%以下に規制
したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項または
第(2)項記載の軸受用肌焼鋼。 - (4)重量%で、 C:0.1〜0.3%、 Si:1.0%以下、 Mn:0.4〜1.5%、 Cr:0.3〜1.5%、 Mo:0.05〜1.0%、 Sol・Al:0.015〜0.060%、N:0.0
10〜0.035%を含み、残部Feおよび不純物から
なり、不純物中において P:0.006%以下、 S:0.005%以下、 O:0.0007%以下、 Ti:0.0020%以下に規制したことを特徴とする
軸受用肌焼鋼。 - (5)不純物中において、Cu:0.10%以下に規制
したことを特徴とする特許請求の範囲第(4)項記載の
軸受用肌焼鋼。 - (6)不純物中において、Ni:0.10%以下に規制
したことを特徴とする特許請求の範囲第(4)項または
第(5)項記載の軸受用肌焼鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11474886A JPS62274052A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 軸受用肌焼鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11474886A JPS62274052A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 軸受用肌焼鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62274052A true JPS62274052A (ja) | 1987-11-28 |
Family
ID=14645685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11474886A Pending JPS62274052A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 軸受用肌焼鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62274052A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125841A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-05-14 | Nippon Seiko Kk | 転がり軸受 |
JPH02270935A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-06 | Isuzu Motors Ltd | ショットピーニング処理型の高疲労強度歯車用肌焼鋼 |
JPH03100142A (ja) * | 1989-09-13 | 1991-04-25 | Kobe Steel Ltd | 圧壊特性の優れた軸受用肌焼鋼およびその製造方法 |
JPH04502253A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-04-23 | ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コンパニー ピー.エル.シー. | 植物染色体中のdna配列を同定する方法 |
JPH0673492A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-03-15 | Aichi Steel Works Ltd | 高品質肌焼鋼 |
WO2009054394A1 (ja) * | 2007-10-22 | 2009-04-30 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Cvjボールケージ用鋼 |
JP2013147689A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 浸炭軸受鋼鋼材 |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP11474886A patent/JPS62274052A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125841A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-05-14 | Nippon Seiko Kk | 転がり軸受 |
JPH04502253A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-04-23 | ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コンパニー ピー.エル.シー. | 植物染色体中のdna配列を同定する方法 |
JPH02270935A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-06 | Isuzu Motors Ltd | ショットピーニング処理型の高疲労強度歯車用肌焼鋼 |
JPH03100142A (ja) * | 1989-09-13 | 1991-04-25 | Kobe Steel Ltd | 圧壊特性の優れた軸受用肌焼鋼およびその製造方法 |
JPH0673492A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-03-15 | Aichi Steel Works Ltd | 高品質肌焼鋼 |
JPH0826432B2 (ja) * | 1993-03-19 | 1996-03-13 | 愛知製鋼株式会社 | 高品質肌焼鋼 |
WO2009054394A1 (ja) * | 2007-10-22 | 2009-04-30 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Cvjボールケージ用鋼 |
JP2009102684A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Cvjボールケージ用鋼 |
JP2013147689A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 浸炭軸受鋼鋼材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105886933B (zh) | 一种高抗回火软化性和高韧性的热作模具钢及其制造方法 | |
CN108950432B (zh) | 一种高强度、高韧性低合金耐磨钢的制造方法 | |
CN113293336A (zh) | 一种屈服强度500MPa级稀土非调质易切削热轧圆钢的制备方法 | |
CN112981237A (zh) | 一种球笼式万向节保持架用钢及其生产方法 | |
EP0236505A1 (en) | Case-hardening steel and process for its production | |
JPH01168848A (ja) | 自動車部品用広域快削鋼 | |
CN112981233B (zh) | 一种适于冷锻加工的低硅中碳齿轮钢及其制造方法 | |
CN111893382B (zh) | 一种食品用链条不锈钢及其制备方法 | |
CN112143970B (zh) | 高强高韧非调质前轴用钢及其生产方法 | |
JPS6338418B2 (ja) | ||
JPH083720A (ja) | 転動疲労寿命に優れた鋼製部品とその製造方法 | |
CN113604745A (zh) | 一种高硫易切削工具钢棒材及制备方法 | |
JPS62274052A (ja) | 軸受用肌焼鋼 | |
CN115094307B (zh) | 一种电渣重熔用热作模具钢连铸圆坯及其生产工艺 | |
JPS62274055A (ja) | 軸受用鋼 | |
CN113106345B (zh) | 一种高塑性双相钢及其生产方法 | |
CN115491575A (zh) | 一种高碳铬风电轴承钢及其生产工艺 | |
CN115029631A (zh) | 一种高强度、高韧性风电变速箱齿轮用钢及其制造方法 | |
CN111057964B (zh) | 一种新能源汽车高强度转向节用钢材及其制备方法与应用 | |
CN110904388A (zh) | 一种挖掘机履带钢BG45MnCrB及其制备方法 | |
CN115323263B (zh) | 一种载重汽车后桥减速箱用抗磨损高淬透性齿轮钢及制造方法 | |
CN115896624B (zh) | 一种氮化钢31CrMoV9退火材及其生产方法 | |
CN116121629B (zh) | 一种齿轮钢18CrNiMo7-6的制备方法 | |
CN115537678B (zh) | 一种高温渗碳齿轮用钢及其制造方法 | |
CN115537649B (zh) | 一种高温渗碳轴齿用钢及其制造方法 |