JPS6227250B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6227250B2
JPS6227250B2 JP56121263A JP12126381A JPS6227250B2 JP S6227250 B2 JPS6227250 B2 JP S6227250B2 JP 56121263 A JP56121263 A JP 56121263A JP 12126381 A JP12126381 A JP 12126381A JP S6227250 B2 JPS6227250 B2 JP S6227250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pressure
engine
warning light
voltage
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56121263A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5823231A (ja
Inventor
Shinichi Hori
Yasutoshi Oonishi
Makoto Ono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP12126381A priority Critical patent/JPS5823231A/ja
Publication of JPS5823231A publication Critical patent/JPS5823231A/ja
Publication of JPS6227250B2 publication Critical patent/JPS6227250B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用エンジンの自動始動停止方
法に係り、特に自動車の発進時にそのエンジンを
自動的に始動し、自動車が発進した後はこの自動
車が走行状態にあることに基いてエンジンの回転
を保持し、かつ自動車が停止したときエンジンを
停止させるようにした自動車用エンジンの自動始
動停止方法に関する。
〔従来技術〕
一般に、自動車においては、エンジンにより駆
動されるオルタネータの発電状態及びエンジンの
回転に伴なつて潤滑装置内に生じる油圧状態を監
視するために、充電警告灯及び油圧警告灯が採用
されている。しかして、充電警告灯を、オルタネ
ータに接続したレギユレータに接続することによ
つて、レギユレータから生じる低電圧(又は高電
圧)に応答して点灯(又は消灯)させて、自動車
の直流電源を充電するに必要な電圧がオルタネー
タから発生していないこと(又は発生しているこ
と)を運転者にその視覚を介して知らせるように
し、また、油圧警告灯を、潤滑装置に取付けた電
圧スイツチに接続することによつて、油圧スイツ
チから生じる低電圧(又は高電圧)に応答して点
灯(又は消灯)させて、エンジンを潤滑するに必
要な油圧が潤滑装置内に発生していないこと(又
は発生していること)を運転者にその視覚を介し
て知らせるようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従つて、このような自動車のエンジンにおい
て、上述した自動始動停止方法を採用した場合に
は、エンジンのその自動始動停止に伴なう回転速
度との関連にて充電警告灯及び油圧警告灯が制御
されることになる。例えば、スタータによるエン
ジンの始動時、エンジンの始動完了に伴なうスタ
ータ停止時、イグニツシヨンコイルへの通電停止
によるエンジンの停止時、或いはイグニツシヨン
コイルへの再通電に伴なうエンジンの始動時等に
おいては、エンジンの回転速度が不安定となり変
動し、このため、充電警告灯及び油圧警告灯が点
滅を繰返したり、瞬時の点灯(又は消灯)を繰返
すという不具合いな現象が生じる傾向にある。ま
た、安定状態にあるエンジンが、例えばその急停
止により、その回転速度を急低下させた場合に
は、かかる回転速度の急低下状態を検出するのに
時間遅れが生じる。このため、充電警告灯及び油
圧警告灯に対する制御が、上述した回転速度の急
低下に追随し得えず誤表示を招くという不具合な
現象が生じる傾向にある。また、仮に追随し得た
としても、エンジンの回転速度がその急低下に伴
い不安定となり変動するようになると、上述と同
様に充電警告灯及び油圧警告灯の点消灯の繰返し
を招く。
また、自動車の充電警告灯及び油圧警告灯は、
当該自動車の車室内において運転者の目に付き易
い箇所に配置されているため、上述したような不
具合いな現象が生じると、この現象が運転者の視
覚の中に必然的に入り、その結果、ちらつき、い
らだち等の精神的な不安定性を運転者に与えその
快適な運転走行を阻害することとなる。
そこで、第1の発明は、上述のようなことに対
処すべく、自動車のエンジンが自動始動停止制御
状態におかれているとき、エンジンの回転速度が
不安定になる場合があることを考慮して、一定の
条件下にて油圧警告灯の点消灯を制限するように
しようとするものである。
また、第2の発明は、上述のようなことに対処
すべく、自動車のエンジンが自動始動停止制御状
態におかれているとき、エンジンの回転速度が不
安定になる場合があることを考慮して、一定条件
下にして充電警告灯及び油圧警告灯の双方の点消
灯を制限するようにしようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述のような問題の解決にあたり、第1の発明
の構成上の特徴は、自動車の発進時にその発進操
作機構の操作に応答して自動車のエンジンを自動
的に始動するとともにこのエンジンの始動に応じ
て前記エンジンの潤滑装置内に生じる油圧が所定
油圧以上となつたとき油圧警告灯を消灯させ、自
動車が発進した後はこの自動車が走行状態にある
ことを検出してこの検出結果に基き前記エンジン
の回転を保持し、かつ自動車が停止したとき前記
エンジンを停止させるとともにこのエンジンの停
止に応じて前記潤滑装置内に生じる油圧が前記所
定油圧より低下したとき前記油圧警告灯を点灯さ
せるようにした自動車用エンジンの自動始動停止
方法において、前記潤滑装置内の油圧が前記所定
油圧以上になつた直後において前記エンジンの回
転速度が不安定な状態にある間前記油圧警告灯を
消灯状態に維持し、また安定状態にある前記エン
ジンの回転速度が急低下状態になつたときには、
前記潤滑装置内の油圧が前記所定油圧より低下し
た直後前記油圧警告灯を一定時間だけ消灯状態に
維持し同一定時間の経過後に点灯させるようにし
たことにある。
また、上述のような問題の解決にあたり、第2
の発明の構成上の特徴は、自動車の発進時にその
発進操作機構の操作に応答して自動車のエンジン
を自動的に始動するとともにこのエンジンの始動
に応じて前記自動車の充電装置から生じる電圧及
び前記エンジンの潤滑装置内に生じる油圧がそれ
ぞれ所定電圧及び所定油圧以上となつたとき自動
車の充電警告灯及び油圧警告灯を消灯させ、自動
車が発進した後はこの自動車が走行状態にあるこ
とを検出してこの検出結果に基き前記エンジンの
回転を保持し、かつ自動車が停止したとき前記エ
ンジンを停止させるとともにこのエンジンの停止
に応じて前記充電装置から生じる電圧及び前記潤
滑装置内に生じる油圧がそれぞれ前記所定電圧及
び所定油圧より低下したとき前記充電警告灯及び
油圧警告灯をそれぞれ点灯させるようにした自動
車用エンジンの自動始動停止方法において、前記
充電装置からの電圧及び前記潤滑装置内の油圧が
それぞれ前記所定電圧及び所定油圧以上となつた
直後において前記エンジンの回転速度が不安定な
状態にある間前記充電警告灯及び油圧警告灯を共
に消灯状態に維持し、また安定状態にある前記エ
ンジンの回転速度が急低下状態になつたときに
は、前記充電装置からの電圧及び前記潤滑装置内
の油圧がそれぞれ前記所定電圧及び所定油圧より
低下した直後前記充電警告灯及び油圧警告灯を共
に一定時間だけ消灯状態に維持し同一定時間の経
過後に共に点灯させるようにしたことにある。
〔作用効果〕
しかして、上述のように第1の発明を構成した
ことにより、前記エンジンの自動始動に応じて前
記潤滑装置から生じる油圧が前記所定油圧以上と
なつた直後において前記エンジンの回転速度が不
安定な状態にある間は、前記油圧警告灯を消灯状
態に維持するので、前記潤滑装置内の油圧が前記
エンジンの回転速度の不安定さにより前記所定油
圧を基準として上下に変動するようなことがあつ
ても前記油圧警告灯が点消灯を繰返すことなく消
灯したままとなり、その結果、前記油圧警告灯の
点消灯の繰返しが生じたとき運転者にその視覚を
介し与えると予測されるちらつき、いらだち等を
未然に防止して運転者の安全走行を確保し得る。
また、安定状態にある前記エンジンの回転速度が
急低下状態になつたときには、前記潤滑装置内に
生じる油圧が前記所定油圧より低下した直後前記
油圧警告灯を一定時間だけ消灯状態に維持し同一
定時間の経過後に点灯させるようにしたので、前
記潤滑装置内の油圧がエンジンの回転速度の急低
下に追随し得なかつたり同急低下による不安定さ
により前記所定油圧を基準として上下に変動した
りすることがあつても前記油圧警告灯が誤表示或
いは点消灯の繰返しをすることなく前記一定時間
だけ遅延して点灯することとなり、その結果、上
述の場合と同様に運転者に与えると予測されるち
らつき、いらだち等を未然に防止し得るととも
に、前記潤滑装置内の油圧不足を前記油圧警告灯
の遅延点灯により正しく認識し得る。
また、上述のように第2の発明を構成したこと
により、前記エンジンの自動始動に応じて前記充
電装置から生じる油圧及び潤滑装置内に生じる油
圧がそれぞれ前記所定電圧及び所定油圧以上にな
つた直後において前記エンジンの回転速度が不安
定な状態にある間は、前記充電警告灯及び油圧警
告灯を共に消灯状態に維持するので、前記充電装
置からの電圧及び潤滑装置内の油圧が前記エンジ
ンの回転速度の不安定さにより前記所定電圧及び
所定油圧を基準として上下に変動するようなこと
があつても前記充電警告灯及び油圧警告灯が、共
に、点消灯を繰返すことなく消灯したままとな
り、その結果、前記充電警告灯及び油圧警告灯の
各点消灯の繰返しが生じたとき運転者にその視覚
を介し与えると予測されるちらつき、いらだち等
を未然に防止して運転者の安全走行を確保し得
る。また、安定状態にある前記エンジンの回転速
度が急低下状態になつたときには、前記充電装置
か生じる電圧及び潤滑装置内に生じる油圧が、そ
れぞれ、前記所定電圧及び所定油圧より低下した
直後前記充電警告灯及び油圧警告灯を共に一定時
間だけ消灯状態に維持し同一定時間の経過後に共
に点灯させるようにしたので、前記充電装置から
の電圧及び潤滑装置内の油圧が前記エンジンの回
転速度の急低下に追随し得なかつたり同急低下に
よる不安定さにより前記所定電圧及び所定電圧を
それぞれ基準として上下に変動したりすることが
あつても、前記充電警告灯及び油圧警告灯が誤表
示或いは点消灯の繰返しをすることなく前記一定
時間だけ遅延して共に点灯することとなり、その
結果、上述の場合と同様に運転者に与えると予測
されるちらつき、いらだち等を未然に防止し得る
とともに、前記充電装置からの電圧不足及び前記
潤滑装置内の油圧不足を前記充電警告灯及び油圧
警告灯の各遅延点灯により正しく認識し得る。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面により説明する
と、第1図において、各符号11及び12は、そ
れぞれ自動車用エンジン(ガソリンを燃料とす
る)のスタータ及びイグニツシヨン回路を示して
いて、スタータ11はイグニツシヨンスイツチ1
3を介して直流電源10に接続されている。しか
して、イグニツシヨンスイツチ13がその可動接
点13aを固定端子13cに一時的に接続するよ
う操作されると、スタータ11は直流電源10か
ら給電されて始動し当該エンジンをクランキング
状態におく。イグニツシヨン回路12は、当該エ
ンジンのデイストリビユータのカム軸に設けた信
号発生器に接続してなる制御回路12aと、トラ
ンジスタ12bを介して制御回路12aに接続し
たイグニツシヨンコイル12cとにより構成され
ている。トランジスタ12bは制御回路12aの
制御下にて前記信号発生器からの信号の発生に応
答して導通するとともに同信号発生器からの信号
の消滅に応答して非導通となる。換言すれば、ト
ランジスタ12bはその非導通毎にコレクタ信号
(ハイレベルを有する)を発生し、このコレクタ
信号の周波数は、前記信号発生器からの信号の周
波数、即ちエンジンの回転速度に対応する。イグ
ニツシヨンコイル12cは直流電源10から受電
可能な状態にてトランジスタ12bの導通に応答
して通電されるとともにトランジスタ12bの非
導通に応答して通電状態から遮断されて火花電圧
を発生し前記デイストリビユータに付与する。
オルタネータ14は直流電源10とレギユレー
タリレー15との間に接続されており、このオル
タネータ14は当該エンジンにより駆動される
と、そのステータコイルの中性点Nに交流電圧を
発生するとともにこれを直流電圧に変換して直流
電源10に供給する。レギユレータリレー15
は、オルタネータ14のステータコイルの中性点
Nと接地端子15cとの間に接続した電磁コイル
15aと、接地端子15c又は直流電源10に接
続した固定端子15dに接続される双投接点15
bとを備えている。しかして、電磁コイル15a
が消磁状態にあるとき、双投接点15bは接地端
子15cに接続されて出力端子Lから低電圧Lp
を発生する。電磁コイル15aが、ステータコイ
ルの中性点Nに生じる交流電圧により励磁される
と、双投接点15bは固定端子15dに接続され
て出力端子Lから高電圧Hiを発生する。
充電警告灯Wc及び油圧警告灯Wpは共にイグニ
ツシヨンスイツチ13の固定端子13bとマイク
ロコンピユータ20との間に接続されている。充
電警告灯Wcは、その消灯により、オルタネータ
14が直流電源10を充電するに必要な直流電圧
(即ち、所定電圧)を発生していることを表わ
し、また、その点灯により、オルタネータ14が
前記所定電圧を発生していないことを表わす。一
方、油圧警告灯Wpは、その消灯により、エンジ
ンの潤滑装置(図示しない)内に生じる油圧がエ
ンジンを潤滑するに必要な所定油圧以上となつて
いることを表わし、また、その点灯により、エン
ジンの潤滑装置内に生じる油圧が前記所定油圧以
上となつていないことを表わす。
マイクロコンピユータ20は、トランジスタ1
2b、レギユレータリレー15、速度センサ1
6、セツトスイツチ17、第1クラツチスイツチ
18a、第2クラツチスイツチ18b、ドアスイ
ツチ19及び圧力スイツチPsに接続されてい
る。速度センサ16は、永久磁石からなる円板1
6aと、この円板16aの各突起と磁気的関係を
形成するように配置したリードスイツチ16bと
により構成されており、円板16aは、当該自動
車の動力伝達装置の出力軸に連結したスピードメ
ータ用駆動ケーブル16cに取付けられている。
しかして、円板16aが駆動ケーブル16cに連
動して回転すると、リードスイツチ16bが円板
16aの各突起を順次検出し当該自動車の現実の
走行速度に対応する一連の速度パルスとして発生
する。
セツトスイツチ17は、自己復帰機能を有する
常開型スイツチであつて、当該自動車の車室内の
適所に設けられている。しかして、このセツトス
イツチ17はその一時的閉成によりセツト信号を
発生する。第1と第2のクラツチスイツチ18a
及び18bは、共に当該自動車のクラツチペダル
に設けられていて、第1クラツチスイツチ18a
は常開型のものであり前記クラツチペダルを完全
に踏込んだとき第1クラツチ信号を発生する。第
2クラツチスイツチ18bは常閉型のものであつ
て、前記クラツチペダルの踏込により第2クラツ
チ信号を発生しこの第2クラツチ信号を前記クラ
ツチペダルの開放により消滅させる。ドアスイツ
チ19は常閉型スイツチであつて、当該自動車の
ドアに設けられてこのドアを開いたときドア信号
を発生しこのドア信号を前記ドアの閉成により消
滅させる。圧力スイツチPsは常閉型のもので、
前記エンジン潤滑装置の一部に設けられている。
しかして、この圧力スイツチPsは、前記エンジ
ン潤滑装置内に生じる油圧が前記所定値未満のと
き、閉じて低電圧Lpを発生する。また、この圧
力スイツチPsは、前記エンジン潤滑装置内に生
じる油圧が前記所定油圧以上のとき、開いて高電
圧Hpを発生する。
マイクロコンピユータ20は、LSIによつて形
成されており、イグニツシヨンスイツチ13の閉
成下にて直流電源10からの給電により定電圧回
路21から生じる定電圧5Vに応答して作動状態
となる。マイクロコンピユータ20には、中央処
理装置(以下CPUと称する)、入出力装置(以下
I/Oと称する)、リード・オンリ・メモリ(以
下ROMと称する)、ランダム・アクセス・メモリ
(以下RAMと称する)及びクロツク回路が設けら
れていて、これらCPU、I/O、ROM、RAM及
びクロツク回路はバスラインを介して互いに接続
されている。I/Oは、トランジスタ12bから
のコレクタ信号、レギユレータリレー15からの
低電圧Lp(又は高電圧Hi)、速度センサ16か
らの各速度パルス、セツトスイツチ17からのセ
ツト信号、第1と第2のクラツチスイツチ18
a,18bからの第1と第2のクラツチ信号、ド
アスイツチ19からのドア信号及び圧力スイツチ
sからの高電圧Hp(又は低電圧Lp)を受けて
RAMに付与する。前記クロツク回路は、水晶発
振器22に接続されていて、この水晶発振器22
との協働により一連のクロツク信号を発生する。
ROMには、第2図及び第3図にそれぞれ示すフ
ローチヤートをCPUが実行するに必要な所定の
制御プログラムが予め記憶されている。
CPUは、前記クロツク回路からの一連のクロ
ツク信号に応答して所定の制御プログラムの実行
を行なうことにより、以下に述べるごとく、各種
の演算処理を行なうとともに、スタータ11を駆
動(又は停止)させるに必要な駆動信号(又は駆
動停止信号)、イグニツシヨンコイル12cに対
する通電(又は通電停止)に必要な通電信号(又
は通電停止信号)、充電警告灯Wcを点灯(又は消
灯)させるに必要な第1点灯信号(又は第1消灯
信号)、及び油圧警告灯Wpを点灯(又は消灯)さ
せるに必要な第2点灯信号(又は第2消灯信号)
の各発生をもたらす。この場合、CPUによる所
定の制御プログラムの実行はその各開始後
10msec以内にて繰返し終了するようになつてい
る。
マイクロコンピユータ20には、スタータリレ
ー32及びイグニツシヨンリレー34がそれぞれ
各トランジスタ31及び33を介して接続されて
いる。トランジスタ31は、そのベースにてマイ
クロコンピユータ20のI/Oに接続されるとと
もにそのエミツタにてイグニツシヨンスツチ13
の固定端子13bに接続されていて、イグニツシ
ヨンスイツチ13の閉成下にてCPUから駆動信
号を受けて導通し、またCPUから駆動停止信号
を受けて非導通となる。トランジスタ33は、そ
のエミツタにて接地されそのベースにてI/Oに
接続されていて、CPUから通電信号を受けて非
導通となり、またCPUから通電停止信号を受け
て導通する。
スタータリレー32は電磁コイル32aと常開
型スイツチ32bを有してなり、電磁コイル32
aはその一端にて接地されその他端にてトランジ
スタ31のコレクタに接続されてトランジスタ3
1の導通下にて直流電源10からの給電を受けて
励磁されトランジスタ31の非導通に応答して消
磁される。スタータリレー32の常開型スイツチ
32bは直流電源10とスタータ11との間に接
続されていて、電磁コイル32aの励磁に応答し
て閉じ直流電源10からスタータ11への給電を
許容しこのスタータ11を始動する。また、常開
型スイツチ32bは電磁コイル32aの消磁に応
答して開きスタータ11への給電を遮断してこれ
を停止させる。イグニツシヨンリレー34は電磁
コイル34aと常閉型スイツチ34bからなり、
電磁コイル34aはイグニツシヨンスイツチ13
の固定端子13bとトランジスタ33のコレクタ
間に接続されてトランジスタ33の非導通下にて
消磁状態におかれ、またトランジスタ33の導通
に応答して直流電源10からの給電を受けて励磁
される。常閉型スイツチ34bは、電磁コイル3
4aが消磁状態にあるとき、閉じて直流電源10
からイグニツシヨンコイル12cに対する給電を
許容し、また電磁コイル34aの励磁に応答して
開きイグニツシヨンコイル12cに対する給電を
遮断する。
以上のように構成した本実施例において、当該
自動車が停止している状態にてイグニツシヨンス
イツチ13が可動接点13aを固定端子13bに
接続するように操作されると、定電圧回路21が
直流電源10から給電されて定電圧を発生し、こ
れに応答してマイクロコンピユータ20が作動状
態となり、CPUが第2図のフローチヤートに従
い所定の制御プログラムの実行をステツプ40に
て開始する。ついで、所定の制御プログラムがス
テツプ41に進むと、CPUがマイクロコンピユ
ータ20の内容を初期化するるとともにフラグF
sをリセツトし、所定の制御プログラムをステツ
プ42に進めてフラグFsがリセツト状態にある
か否かに関し判別する。この場合、フラグFs
は、エンジンを自動始動停止制御下にセツトする
ためのセツト条件が成立していることを表わし、
かかるセツト条件は、レギユレータリレー15が
高電圧Hiを発生していること、ドアスイツチ1
9からのドア信号が消滅していること、及びセツ
トスイツチ17がセツト信号を発生しているこ
と、以上三つの要件の同時成立により成立する。
上述したごとく、所定の制御プログラムがステ
ツプ42に進むと、CPUが、ステツプ41にお
けるフラグFsのリセツト状態に基き、「YES」と
判別し、所定の制御プログラムをステツプ43に
進めてセツト条件成立の有無を判別する。しかし
て、現段階においては、エンジンが停止したまま
でありセツトスイツチ17も操作されていないた
め、CPUが、ステツプ43にて「NO」と判別
し、次のステツプ48にて、スタータ11の停止
条件成立の有無を判別する。この場合、スタータ
11の停止条件は、レギユレータリレー15が高
電圧Hiを発生しているという要件の成立により
成立する。この段階にては、レギユレータリレー
15がエンジンの停止のもとに低電圧Lpを発生
しているため、CPUがステツプ48にて「NO」
と判別し、所定の制御プログラムを警告灯制御ル
ーテイン60(第3図参照)に進める。
上述したごとく、所定の制御プログラムが警告
灯制御ルーテイン60に進むと、CPUが、ステ
ツプ61にて、フラグFsがセツトされているか
否かについて判別する。しかして、CPUがステ
ツプ41におけるフラグFsのリセツト結果に基
き「NO」と判別し、次のステツプ62にてレギ
ユレータリレー15が低電圧Lpを発生している
か否かについて判別する。すると、CPUがレギ
ユレータリレー15からの低電圧Lpとの関連に
て「YES」と判別し、ステツプ62aにて第1
点灯信号を発生する。これにより、充電警告灯W
cがCPUからの第1点灯信号に応答して直流電源
Bからイグニツシヨンスイツチ13を通して給電
されて点灯する。所定の制御プログラムがステツ
プ63に進むと、CPUが、油圧スイツチPsが低
電圧Lpを発生しているか否かについて判別す
る。しかして、エンジンが停止状態にあつて前記
エンジン潤滑装置内の油圧が前記所定油圧未満と
なつており、油圧スイツチPsが低電圧Lpを生じ
ているため、CPUがステツプ63において
「YES」と判別し、次のステツプ63aにて第2
点灯信号を発生してルーテイン60の実行を終了
する。これにより、油圧警告灯WpがCPUからの
第2点灯信号に応答して直流電源Bからイグニツ
シヨンスイツチ13を通して給電されて点灯す
る。
かかる段階にて、イグニツシヨンスイツチ13
が可動接点13aを固定端子13cに一時的に接
続するように操作されると、スタータ11が直流
電源10からの給電を受けてイグニツシヨン回路
12との協働によりエンジンを始動し、これに応
答してレギユレータリレー15がオルタネータ1
4の制御下にて高電圧Hiを発生する。このと
き、エンジンの回転速度がほぼ450r.p.m.である
ものとする。また、前記エンジン潤滑装置内の油
圧がエンジンの始動により前記所定油圧を超え、
これに応答して油圧スイツチPsが高電圧Hpを発
生する。しかして、所定の制御プログラムがステ
ツプ42に戻りステツプ62に達したとき、
CPUがレギユレータリレー15からの高電圧Hi
に基き「NO」と判別し、次のステツプ62bに
て第1消灯信号を発生し、これに応答して充電警
告灯Wcが消灯する。さらに、CPUがステツプ6
3にて油圧スイツチPsからの高電圧Hpに基き
「NO」と判別し、次のステツプ63bにおいて第
2消灯信号を発生し、これに応答して油圧警告灯
pが消灯する。
このような所定の制御プログラムの実行中にお
いて、ドアスイツチ19が当該自動車のドアの閉
成に応答してドア信号を消滅させるとともにセツ
トスイツチ17がその一時的な操作によりセツト
信号を発生している間に所定の制御プログラムが
ステツプ43に達すると、CPUが、レギユレー
タリレー15からの高電圧Hi及びセツトスイツ
チ17からのセツト信号の各発生並びにドアスイ
ツチ19からのドア信号の消滅に基いて
「YES」と判別し、さらに所定の制御プログラム
を進めてステツプ44にてフラグFsをセツトす
る。所定の制御プログラムが、エンジンが停止中
であるか否かについて判別するステツプ45に進
むと、CPUがレギユレータリレー15からの高
電圧Hiに基き「NO」と判別し、次のステツプ5
1においてエンジンの停止条件が成立しているか
否かについて判別する。この場合、エンジンの停
止条件は、第2クラツチスイツチ18bからの第
2クラツチ信号が消滅していること及び速度セン
サ16からの速度パルスのハイレベル(又はロー
レベル)の継続時間Cが2sec(当該自動車がその
ブレーキペダルの操作後一旦停止するまでに要す
る時間)に達しているという二つの要件の同時成
立によつて成立する。現段階においては、継続時
間Cが2secに達していないものとすれば、CPU
がステツプ51にて「NO」と判別し、所定の制
御プログラムを警告灯制御ルーテイン60に進め
る。このとき、当該自動車はその発進操作機構の
操作により発進するものとする。
しかして、CPUが、ステツプ61にて、ステ
ツプ44におけるフラグFsののセツト結果に基
き「YES」と判別し、所定の制御プログラムを
ステツプ64に進めて、エンジンの回転速度が
650r.p.m.以下か否かについて判別する。しかし
て、CPUが、トランジスタ12bから生ずるコ
レクタ信号(現段階におけるエンジンの回転速度
450r.p.m.に対応した周波数を有する)に基いて
「YES」と判別し、ステツプ65にて第1点灯遅
延時間D1をリセツトし、ステツプ65aにて第
2点灯遅延時間D2をリセツトし、ステツプ65
bにて第1消灯信号を発生し、かつステツプ65
cにて第2消灯信号を発生する。この場合、第1
と第2の点灯遅延時間D1とD2は、それぞれ充電
警告灯Wcと油圧警告灯Wpの各点灯を遅延させる
に必要な時間を意味し、これら各時間は、エンジ
ンが急停止等によりその回転速度を急激に変化さ
せたときこの変化に対するCPUの認識遅れに対
処するものである。しかして、充電警告灯Wc
CPUからの第1消灯信号に応答して消灯したま
まとなり、また油圧警告灯WpがCPUからの第2
消灯信号に応答して消灯したままとなる。
以上説明したことから理解されるとおり、フラ
グFsがセツトされた状態にてエンジンの回転速
度が650r.p.m.以下の場合には、オルタネータ1
4による充電状態及び前記エンジン潤滑装置内の
油圧状態を監視する必要があつても、充電警告灯
c及び油圧警告灯Wpを消灯させておくことによ
つて、エンジンの回転速度の不安定性に起因する
両警告灯Wc及びWpの繰返しの点滅、繰返しの瞬
時の点灯(又は消灯)等の不具合いな現象の発生
を未然に防止して、その結果、かかる現象が生じ
たとき運転者にその視覚を介して与えるであろう
ちらつき、いらだち等の精神的な不安定性を予め
解消して運転者による快適な安全走行を確保し得
る。
然る後、所定の制御プログラムがステツプ42
に戻ると、CPUが、ステツプ44におけるフラ
グFsのセツト結果により「NO」と判別し、エン
ジンに対する自動始動停止制御下からのキヤンセ
ルのためのキヤンセル条件成立の有無を判別する
ステツプ50に所定の制御プログラムを進める。
この場合、キヤンセル条件は、ドアスイツチ19
からのドア信号の発生又はフラグFsのセツト下
におけるセツトスイツチ17からのセツト信号の
発生という要件の成立により成立する。しかし
て、ドアスイツチ19からのドア信号が消滅して
いること及びセツトスイツチ17からセツト信号
が生じていないことに基き、CPUがステツプ5
0にて「NO」と判別し、所定の制御プログラム
をステツプ45を通してステツプ51に進める。
すると、CPUが、速度センサ16からの速度パ
ルスのレベル変化(現段階における走行速度に対
応している)に基き「NO」と判別し、所定の制
御プログラムを警告灯制御ルーテイン60に進め
る。このとき、エンジンの回転速度が650r.p.m.
を超えて上昇しているものとする。
しかして、所定の制御プログラムがステツプ6
4に達すると、CPUがトランジスタ12bから
のコレクタ信号(エンジンの回転速度650r.p.m.
より高い回転速度に対応した周波数を有する)と
の関連にて「NO」と判別し、所定の制御プログ
ラムを、駆動信号(又は通電停止信号)が発生し
ているか否かについて判別するステツプ64aに
進める。現段階にては、駆動信号及び通電停止信
号が発生していないため、CPUが「NO」と判別
し、所定の制御プログラムをステツプ64bに進
めて、駆動停止信号(又は通電信号)の発生後
2secが経過したか否かについて判別する。する
と、CPUがトランジスタ12bからのコレクタ
信号の数に基いて「YES」と判別する。
所定の制御プログラムが、レギユレータリレー
15が低電圧Lpを発生している否かについて判
別するステツプ66に進むと、CPUがレギユレ
ータリレー15からの高電圧Hiに基き「NO」と
判別し、次のステツプ66aにて第1点灯遅延時
間D1をリセツトし、ステツプ67cにて第1消
灯信号を発生して充電警告灯Wcを消灯させたま
まとする。ついで、所定の制御プログラムが、油
圧スイツチPsが低電圧Lpを発生しているか否か
について判別するステツプ68に進むと、CPU
が油圧スイツチPsからの高電圧Hpに基き
「NO」と判別し、次のステツプ68aにて第2点
灯遅延時間D2をリセツトし、ステツプ69cに
おいて第2消灯信号を発生し油圧警告灯Wpを消
灯させたままとする。換言すれば、現段階にては
エンジンの回転速度が650r.p.m.を超えており、
かつスタータ11が停止中でありイグニツシヨン
コイル12cが受電状態にあるため、各警告灯W
c及びWpの消灯により、エンジンの回転速度が安
定した状態にてオルタネータ14の発電状態及び
前記エンジン潤滑装置の油圧状態が適正である旨
を運転者に知らせる。
このような当該自動車の走行状態において、所
定の制御プログラムが警告灯制御ルーテイン60
に進んだとき、エンジンが、突然停止すべく、そ
の回転速度を急低下させるものとすれば、レギユ
レータリレー15が低電圧Lpを発生するととも
に圧力スイツチPsが低電圧Lpを発生する。しか
して、所定の制御プログラムがステツプ64,6
4a及び64bを通してステツプ66に達するも
のとすれば、CPUがレギユレータリレー15か
らの低電圧Lpに基き「YES」と判別し、次のス
テツプ67において第1点灯遅延時間D1≧1sec
であるか否かについて判別する。すると、CPU
がステツプ66aにおけるリセツト結果により
「NO」と判別し、ステツプ67bにて、ステツプ
66aにおけるリセツト結果に10msecを加算し
てこの加算結果を新たに第1点灯遅延時間D1
セツトし、然る後ステツプ67cにて第1消灯信
号を発生して充電警告灯Wcを消灯させたままと
する。
しかして、所定の制御プログラムがステツプ6
8に進むと、CPUが油圧スイツチPsからの低電
圧Lpにより「YES」と判別し、次のステツプ6
9において第2点灯遅延時間D2≧1secであるか
否かについて判別する。すると、CPUがステツ
プ68aにおけるリセツト結果に基き「NO」と
判別し、ステツプ69bにて、ステツプ68aに
おけるリセツト結果に10msecを加算してこの加
算結果を新たに第2点灯遅延時間D2とセツト
し、然る後ステツプ69cにて第2消灯信号を発
生して油圧警告灯Wpを消灯させたままとする。
然る後、ステツプ67における「NO」としての
判別、ステツプ67bにおける加算演算、ステツ
プ69における「NO」としての判別及びステツ
プ69bにおける加算演算を繰返している間に、
ステツプ67b及び69bにおける加算結果がそ
れぞれ1secに達すると、CPUがステツプ67に
て「YES」と判別し、ステツプ67aにて第1
点灯信号を発生して充電警告灯Wcを点灯させ、
ステツプ69にて「YES」と判別し、ステツプ
69aにて第2点灯信号を発生して油圧警告灯W
pを点灯させる。
以上説明したことから理解されるとおり、フラ
グFsのセツト下にて各ステツプ66,68にお
ける「NO」としての判別を繰返しつつ当該自動
車(エンジンの回転速度は650r.p.m.より高い)
が走行している間に、エンジンの回転速度が突然
急低下する場合には、CPUが、かかるエンジン
の回転速度の急低下を追随性よく認識できず、充
電警告灯Wc及び油圧警告灯Wpを、ステツプ67
b,69bにおける加算値が1secとなるまで消灯
状態にし、これによつて、既に述べたような各警
告灯Wc,Wpに生じる点消灯の繰返し等の不具合
いな現象を未然に防止するとともにエンジンの回
転速度の急低下に伴なう各警告灯Wc,Wpの誤表
示の発生を防止する。また、CPUが、各加算値
1secの経過と同時に各警告灯Wc,Wpを点灯させ
てオルタネータ14の発電状態及び前記エンジン
潤滑装置内の油圧の状態を運転者に適確に知らせ
る。
このようにしてエンジンがその回転速度の突然
の急低下により停止したとき運転者がクラツチペ
ダルの踏込により第1クラツチスイツチ18aか
ら第1クラツチ信号を発生させれば、所定の制御
プログラムがステツプ45に進んだとき、CPU
がレギユレータリレー15からの低電圧Lpに基
き「YES」と判別し、次のステツプ46にてス
タータ11の駆動条件が成立しているか否かにつ
いて判別する。この場合、スタータ11の駆動条
件は、レギユレータリレー15が低電圧Lpを発
生していること及び第1クラツチスイツチ18a
が第1クラツチ信号を発生していることの二つの
要件の同時成立により成立する。しかして、
CPUがステツプ46にて第1クラツチスイツチ
18aからの第1クラツチ信号及びレギユレータ
リレー15からの低電圧Lpに基き「YES」と判
別し、ステツプ47にて駆動信号を発生する。す
ると、トランジスタ31がCPUからの駆動信号
に応答して導通しスタータリレー32が電磁コイ
ル32aの励磁により常開型スイツチ32bを閉
じ、スタータ11を駆動してエンジンを始動す
る。このとき、レギユレータリレー15が高電圧
iを発生するとともに油圧スイツチPsが高電圧
pを発生する。ついで、所定の制御プログラム
がステツプ48に進んだとき、CPUがレギユレ
ータリレー15からの高電圧Hiに基き「YES」
と判別し、ステツプ49にて駆動停止信号を発生
する。これにより、トランジスタ31が非導通と
なつてスタータリレー32の常開型スイツチを開
きスタータ11を停止させる。
所定の制御プログラムが警告灯制御ルーテイン
60に進むと、エンジンの回転速度が650r.p.m.
以下である場合には、CPUがステツプ64にて
「YES」と判別し、所定の制御プログラムをステ
ツプ65〜65cに進めて、上述した場合と同様
に充電警告灯Wc及び油圧警告灯Wpを消灯させた
ままとする。また、エンジンの回転速度が650r.
p.m.を超えると、CPUがステツプ64にてトラ
ンジスタ12bから再び生じるコレクタ信号に基
き「NO」と判別し、所定の制御プログラムをス
テツプ64bに進める。現段階にては、駆動停止
信号の発生後2secが経過していないものとすれ
ば、CPUが、トランジスタ12bから再び生じ
るコレクタ信号の数に基き「NO」と判別し、所
定の制御プログラムをステツプ65〜65cに進
めて充電警告灯Wc及び油圧警告灯Wpを消灯させ
たままとする。これにより、エンジンの回転速度
が650r.p.m.を超えていても、スタータ11への
給電遮断後2secが経過するまでは、充電警告灯W
c及び油圧警告灯Wpを消灯させておくことによ
り、エンジンのその始動時における回転速度の不
安定性に起因して生じる上述した場合と同様の両
警告灯Wc及びWpの不具合いな現象を未然に防止
し、運転者に与えるであろう精神的な不安定性を
予め解消する。
このような当該自動車の走行状態において、当
該自動車を交叉点等にて一旦停止させるべくブレ
ーキペダルを操作すれば、上述したごとき所定の
制御プログラムの実行を繰返しつつ当該自動車が
減速され、クラツチペダルを踏込んだ状態にて停
止し、然る後クラツチペダルを解放する。このと
き、速度センサ16から生じている速度パルスが
消滅する。しかして、この速度パルスのレベルが
一定となつたまま2sec経過すると、所定の制御プ
ログラムがステツプ51に進んだとき、CPUが
「YES」と判別し、次のステツプ52にて通電停
止信号を発生する。すると、トランジスタ33が
CPUからの通電停止信号に応答して導通しイグ
ニツシヨンリレー34が電磁コイル34aの励磁
により常閉型スイツチ34bを開きイグニツシヨ
ンコイル12cへの通電を停止し、エンジンがそ
の回転速度において急速に低下し始めると同時に
トランジスタ12bがコレクタ信号の発生を消滅
させる。このとき、エンジンの回転速度は650r.
p.m.より高いものとする。
ついで、所定の制御プログラムがステツプ4
8,49を通して警告灯制御ルーテイン60に達
すると、CPUが、ステツプ64aにて、ステツ
プ52における通電停止信号の発生に基き
「YES」と判別し、所定の制御プログラムをステ
ツプ65に進めて第1点灯遅延時間D1をリセツ
トし、次のステツプ65aにて第2点灯遅延時間
D2をリセツトする。ついで、CPUがステツプ6
5bにて第1消灯信号を発生して充電警告灯Wc
を消灯状態に維持し、かつステツプ65cにて第
2消灯信号を発生して油圧警告灯Wpを消灯状態
に維持する。以後、エンジンの回転速度が650r.
p.m.以下に低下するまでは、CPUがステツプ6
4aにおける「YES」としての判別を繰返し、
所定の制御プログラムをステツプ65〜65cへ
繰返し進めて各警告灯Wc及びWpの消灯状態を維
持する。
以上の説明から理解されるとおり、フラグFs
のセツト状態にてエンジンの回転速度が650r.p.
m.を超えていても、イグニツシヨンコイル12
cへの給電を停止した場合には、充電警告灯Wc
及び油圧警告灯Wpを消灯させておくことによ
り、エンジンのその停止前における回転速度の不
安定性に起因して生ずる上述した場合と同様の両
警告灯Wc及びWpの不具合いな現象を未然に防止
し、運転者に与えるであろうちらつき、いらだち
等の精神的な不安定性を予め解消する。
然る後、エンジンの回転速度が650r.p.m.以下
に低下すると、所定の制御プログラムがステツプ
64に達したとき、CPUがトランジスタ12b
からのコレクタ信号に基いて「YES」と判別
し、所定の制御プログラムをステツプ65〜65
cに進めて両警告灯Wc及びWpの消灯を維持し、
上述した場合と同様の不具合いを解消する。しか
して、かかる制御プログラムの実行中にエンジン
が停止すると、レギユレータリレー15が低電圧
pを発生するとともに油圧スイツチPsが低電圧
pを発生する。
このような当該自動車及びエンジンの一旦停止
時において、当該自動車を再び発進させるべくク
ラツチペダルを操作すれば、第1クラツチ信号が
第1クラツチスイツチ18aから発生し、所定の
制御プログラムがステツプ45,46に進んだと
き、CPUが上述した場合と同様にそれぞれ
「YES」と判別し、ステツプ47に駆動信号を発
生し、トランジスタ31及びスタータリレー32
との協働によりスタータ11を駆動してエンジン
を始動する。このとき、レギユレータリレー15
及び油圧スイツチPsがそれぞれ高電圧Hi及びH
pを生じる。ついで、CPUがステツプ48にて
「YES」と判別し、ステツプ49にて駆動停止信
号を発生し、トランジスタ31及びスタータリレ
ー32との協働によりスタータ11を停止させ
る。これにより、発進操作機構を操作すれば当該
自動車が発進する。
また、上述した当該自動車及びエンジンの一旦
停止中において、当該自動車のドアを開くと、ド
アスイツチ19がドア信号を発生する。しかし
て、かかる状態にて所定の制御プログラムがステ
ツプ50に進んだとき、CPUがドア信号の発生
に基き「YES」と判別し、所定の制御プログラ
ムをステツプ53に進めてフラグFsをリセツト
する。然る後、CPUがステツプ54にて駆動停
止信号を発生し、かつステツプ55にて通電信号
を発生する。これにより、トランジスタ31が駆
動停止信号に応答して非導通となりスタータリレ
ー32の常開型スイツチ32bを開状態に維持し
てスタータ11の自動的駆動を不能にし、かつト
ランジスタ33が通電信号に応答して非導通とな
りイグニツシヨンリレーの常閉型スイツチ34b
を閉状態に維持し、イグニツシヨンコイル12c
への通電を可能な状態にする。なお、このように
エンジンの自動始動停止制御をキヤンセルした状
態にてはイグニツシヨンスイツチ13の操作によ
らなければエンジンは始動しない。
また、上記実施例においては、第1と第2の点
灯遅延時間D1とD2を1secとしたが、これに限ら
ず、これら各遅延時間D1,D2の値を適宜変更し
て実施してもよい。
また、上記実施例においては、ステツプ64及
び64bにおける判別基準を650r.p.m.及び2sec
としたが、これに限らず、各判別基準の値を適宜
変更してもよい。
また、上記実施例においては、当該自動車の停
止時にエンジンンを自動的に停止させる例につい
て説明したが、これに代えて、例えばワンタツチ
式手動操作スイツチを採用して当該自動車の停止
時にこれを検出するとともに前記ワンタツチ式手
動操作スイツチを手動操作してエンジンを停止さ
せるように実施してもよい。
また、上記実施例においては、本発明を自動車
用ガソリンエンジンに適用した例について説明し
たが、これに限らず、本発明を自動車用デイーゼ
ルエンジンに適用することもできる。しかして、
この場合、イグニツシヨン回路12に代えて、デ
イーゼルエンジンの燃料の噴射量を制御する燃料
噴射量制御回路を採用し、この燃料噴射量制御回
路が、イグニツシヨンリレー34の常閉型スイツ
チ34bが開いたときに燃料の噴射を停止するよ
うにすればよい。
また、上記実施例においては、充電警告灯Wc
及び油圧警告灯Wpの双方を同時に制御した例に
ついて説明したが、これに代えて、いずれか一方
の警告灯についてのみ制御するようにしてもよ
く、また、これら警告灯に限らず、エンジンの回
転速度と密接な関係を有する電気装置についても
実質的に同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロツク
図、第2図及び第3図はそれぞれ第1図における
マイクロコンピユータの作用を示すフローチヤー
トである。 符号の説明、Wc……充電警告灯、Wp……油圧
警告灯、Ps……油圧スイツチ、11……スター
タ、12……イグニツシヨン回路、12b……ト
ランジスタ、13……イグニツシヨンスイツチ、
14……オルタネータ、15……レギユレータリ
レー、16……速度センサ、17……セツトスイ
ツチ、18a……第1クラツチスイツチ、18b
……第2クラツチスイツチ、20……マイクロコ
ンピユータ、31,33……トランジスタ、32
……スタータリレー、34……イグニツシヨンリ
レー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 自動車の発進時にその発進操作機構の操作に
    応答して自動車のエンジンを自動的に始動すると
    ともにこのエンジンの始動に応じて前記エンジン
    の潤滑装置内に生じる油圧が所定油圧以上となつ
    たとき油圧警告灯を消灯させ、自動車が発進した
    後はこの自動車が走行状態にあることを検出して
    この検出結果に基き前記エンジンの回転を保持
    し、かつ自動車が停止したとき前記エンジンを停
    止させるとともにこのエンジンの停止に応じて前
    記潤滑装置内に生じる油圧が前記所定油圧より低
    下したとき前記油圧警告灯を点灯させるようにし
    た自動車用エンジンの自動始動停止方法におい
    て、前記潤滑装置内の油圧が前記所定油圧以上に
    なつた直後において前記エンジンの回転速度が不
    安定な状態にある間前記油圧警告灯を消灯状態に
    維持し、また安定状態にある前記エンジンの回転
    速度が急低下状態になつたときには、前記潤滑装
    置内の油圧が前記所定油圧より低下した直後前記
    油圧警告灯を一定時間だけ消灯状態に維持し同一
    定時間の経過後に点灯させるようにした自動車用
    エンジンの自動始動停止方法。 2 自動車の発進時にその発進操作機構の操作に
    応答して自動車のエンジンを自動的に始動すると
    ともにこのエンジンの始動に応じて前記自動車の
    充電装置から生じる電圧及び前記エンジンの潤滑
    装置内に生じる油圧がそれぞれ所定電圧及び所定
    油圧以上となつたとき自動車の充電警告灯及び油
    圧警告灯を消灯させ、自動車が発進した後はこの
    自動車が走行状態にあることを検出してこの検出
    結果に基き前記エンジンの回転を保持し、かつ自
    動車が停止したとき前記エンジンを停止させると
    ともにこのエンジンの停止に応じて前記充電装置
    から生じる電圧及び前記潤滑装置内に生じる油圧
    がそれぞれ前記所定電圧及び所定油圧より低下し
    たとき前記充電警告灯及び油圧警告灯をそれぞれ
    点灯させるようにした自動車用エンジンの自動始
    動停止方法において、前記充電装置からの電圧及
    び前記潤滑装置内の油圧がそれぞれ前記所定電圧
    及び所定油圧以上となつた直後において前記エン
    ジンの回転速度が不安定な状態にある間前記充電
    警告灯及び油圧警告灯を共に消灯状態に維持し、
    また安定状態にある前記エンジンの回転速度が急
    低下状態になつたときには、前記充電装置からの
    電圧及び前記潤滑装置内の油圧がそれぞれ前記所
    定電圧及び所定油圧より低下した直後前記充電警
    告灯及び油圧警告灯を共に一定時間だけ消灯状態
    に維持し同一定時間の経過後に共に点灯させるよ
    うにした自動車用エンジンの自動始動停止方法。
JP12126381A 1981-07-31 1981-07-31 自動車用エンジンの自動始動停止方法 Granted JPS5823231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12126381A JPS5823231A (ja) 1981-07-31 1981-07-31 自動車用エンジンの自動始動停止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12126381A JPS5823231A (ja) 1981-07-31 1981-07-31 自動車用エンジンの自動始動停止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5823231A JPS5823231A (ja) 1983-02-10
JPS6227250B2 true JPS6227250B2 (ja) 1987-06-13

Family

ID=14806916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12126381A Granted JPS5823231A (ja) 1981-07-31 1981-07-31 自動車用エンジンの自動始動停止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5823231A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5555867A (en) * 1978-09-26 1980-04-24 Dainippon Printing Co Ltd Check-digit printing apparatus
JPS6088043U (ja) * 1983-11-24 1985-06-17 日産自動車株式会社 エンジンの自動停止始動装置
KR100551306B1 (ko) * 2003-12-30 2006-02-10 현대자동차주식회사 아이들 스톱 & 고 시스템 제어방법
JP2008255968A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Toyota Motor Corp 車両の制御装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5078724A (ja) * 1973-11-20 1975-06-26
JPS5650709B2 (ja) * 1972-06-14 1981-12-01

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55139212U (ja) * 1979-03-27 1980-10-04
JPS5650709U (ja) * 1979-09-27 1981-05-06

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650709B2 (ja) * 1972-06-14 1981-12-01
JPS5078724A (ja) * 1973-11-20 1975-06-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5823231A (ja) 1983-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179876B2 (ja) リバーシブルな電気機器を制御するためのデバイス
US20110196570A1 (en) Starter controller
JPS5815729A (ja) エンジン自動停止始動装置
JPH0232459B2 (ja)
KR20010049251A (ko) 차량의 급발진 방지장치 및 방법
US4482812A (en) Engine automatic control system for vehicles
JP4811360B2 (ja) 車両用制御装置
JPS622143B2 (ja)
US4741306A (en) Fuel cutoff apparatus for engine-driven vehicle
US5848577A (en) Internal-combustion engine starter device
JPS6227250B2 (ja)
WO2005007448A2 (en) System and method of automatically activating vehicle hazard light in the event of engine stall
JPS5818537A (ja) エンジン自動停止始動装置
US5048479A (en) Electronic engine control for a motor vehicle
JPH0141818B2 (ja)
JPS58117330A (ja) エンジン自動停止始動の制御方法
JP2000257460A (ja) 自動車エンジンの停止方式
JPS6233422B2 (ja)
JPS5828565A (ja) エンジン自動停止始動の制御方法
JPS5823253A (ja) 自動車用エンジンの自動始動停止方法
JPS6233421B2 (ja)
JPS6257810B2 (ja)
JPS58178845A (ja) エンジンの自動停止始動制御方法
JPS5824614B2 (ja) デイ−ゼル機関の停止制御装置
KR19990026479U (ko) 차량의 이그니션 제어 시스템