JPS62266206A - ロツドレスシリンダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シリンダ内に嵌装したピストンをエアーの圧
力で往復運動させることにより、このピストンに突設し
た連結部をシリンダに形成した切割溝に沿って往復運動
させるようにしたロッドレスシリンダに関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点シリンダ
内に嵌装したピストンをエアーの圧力で往復運動させる
ことにより、ピストンの一面に突設したロッドを進退さ
せるようにしたロンド式のエアーシリンダは、シリンダ
の長さ方向にロンドのストローク分だけ余分のスペース
を要することから、取付スペースの関係で使用が制限さ
れる場合があり、そこで、シリンダの長さ方向の取付ス
ペースを小さく抑えることができるものとして、シリン
ダに内面から外面に開口する切割溝を全長にわたって形
成し、シリンダ内にピストンを嵌装してそのピストンに
突設した連結部を切割溝から外部に突出し、シリンダの
内面に、切割溝を閉寒する弾性材料からなるシール帯を
当接してその両端をシリンダの両端に固着し、シリンダ
の両端を密閉するとともに、ピストンに、シール帯をそ
のピストンの運動方向の一端側の外面から内部を凹曲し
て他端側の外面に挿通する挿通路を設け、ピストンの前
面室若しくは後面室にエアーを供給することにより、シ
ール帯を挿通路内に挿通させつつ連結部を切割溝に沿っ
て往復運動させるようにしたロッドレスシリンダが使用
されるようになった。

ところで、従来のロッドレスシリンダでは、ピストン室
内の切割溝を閉塞してエアーが外部へ洩れるのを防止す
るためにシリンダの内面に当接するシール帯として、ピ
ストン室内が低圧となった場合でもピストン室内に垂れ
下がらないように、シリンダの内面に貼り付く帯状のゴ
ム磁石が用いられていたが、このようなゴム磁石を用い
た場合には、ゴム磁石に磁性体の異物が付着して、この
異物がピストンに形成したゴム磁石の挿通路内に入り込
んでかみ１作動不良を起こしやすい不具合があった。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するための手段として１本発明のロ
ッドレスシリンダは、シリンダの内面の切割溝の近傍に
、鉤状に屈曲した断面形状の掛止突条をその切割溝と平
行に形成するとともに、シール帯に、掛止突条に掛止す
る断面形状をなし。

弾性変形によりその掛止突条への掛止と離脱が可能な弾
性突条を形成し、その弾性突条の掛止突条への掛止によ
りシール帯を切割溝の閉塞位置に保持する構成とした。

作用及び効果 本発明は上記構成になり、エアーの供給によりピストン
に移動力が作用すると、ピストンの移動方向の前方にお
いて切割溝を閉塞したシール帯を。

その弾性突条を弾性変形させて掛止突条から離脱させつ
つピストンに形成した挿通路内に移動方向の前端側から
導入し、挿通路を挿通したのち後端側においてピストン
の外面で再びシール帯をシリンダの内面に向って押圧し
て、その弾性突条を弾性変形させて掛止突条に掛止しつ
つ、連結部が切割溝に沿って移動し、ピストンが存在し
ない部分では、シール帯の弾性突条が掛止突条に掛止し
て切割溝を閉塞するのであって、シール帯の弾性突条を
掛止突条に掛止してシール帯を切割溝の閉塞位置に保持
するようにしたから、ピストン室内が低圧となったとき
でもシール帯がピストン室内に垂れ下がることがなくて
、切割溝からエアーが洩れるのが確実に防止され、また
、従来の切割溝のシールにゴム磁石を用いた場合のよう
に、シール帯に異物が付着するおそれもないから、ピス
トン並びに連結部を円滑に作動させることができる効果
がある。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図乃至第５図に基づいて
説明する。

図において、１はシリンダであって、断面が略長方形を
なし、長円形断面の中心孔２を有しており、このシリン
ダ１の上面に、内面から外面に開口する１本の切割溝３
が全長にわたって形成されており、このシリンダ１の中
心孔２内に、一定間隔をおいて配置された長円形断面の
２個一対のピストン構成体５，５からなるピストン４が
摺動自由に嵌装され、各ピストン構成体５の外周面に周
設された円周溝６内に、シリンダ１の内面に緊密に嵌合
するリップ状のシールリング７が嵌着されているととも
に、両ピストン構成体５の対応面が、第２図に示すよう
に階段状に削成され、夫々の面取りされた階段部分１０
．１０の両側が削り取られて、第４図に示すように、断
面門形をなす可動体１１が一１上記の両階段部分１０．
１０を跨ぐように嵌められてピン１２．１２で連結され
ており、この可動体１１の上面に突設された垂直な連結
部１３の上端部が、前記した切割溝３を通ってシリンダ
１の上面に突出し、この連結部１３の上端に水平姿勢の
連結板１４が形成されている。

前記した切割溝３の下面側には、切割溝３よりも幅の広
い裾、拡がりとなった略々断面台形をなす取付孔１６が
、シリンダｌの全長にわたって形成され、この取付孔１
６の天井部分の幅方向の両端部がさらに深く削り込まれ
て、切割溝３の下端部の両側に、鉤状に屈曲した断面形
状をなす掛止突条１７．１７が、切割溝３と平行に形成
されており、上記の取付孔１６内に、切割溝３を閉塞す
るためのゴム製のシール帯１９が装着されるようになっ
ており、このシール帯１９は略々断面台形をなし、上面
の幅方向の中央部に切割溝３の下端部に嵌合する嵌合突
条２０が形成され、幅方向の両端部に、前記した掛止突
状１７に掛止可能な弾性突条２１．２１が形成されてい
るとともに、このシール帯１９の下面に、シール帯１９
よりも幅広の金属製の薄板帯２２が、その両側縁をシー
ル帯１９の両側縁から突出させて、接着または焼付けに
より貼着されており、このシール帯１９が１弾性突条２
１．２１を弾性変形させて夫々掛止突条１７．１７に掛
止して、嵌合突条２０を切割溝３の下端部に嵌合した状
態で装着されており、一方、前記したピストン４と一体
に結合された可動体１１の天井部分が、第２図に示すよ
うに、長さ方向の両端部から中央部に向って斜め下方に
傾斜して形成され、この可動体１１の天井部分と、両ピ
ストン構成体５．５の間に、一方のピストン構成体５の
上面から、可動体１１とピストン４の間に入り込んで他
方のピストン構成体５の上面に達する挿通路２４が形成
され、この挿通路２４内に上記のシール帯１９が挿通さ
れている。

また、切割溝３の上面側には、切割溝３よりも少し幅広
の取付孔２６が全長にわたって形成され、その取付孔２
６内に、切割溝３の上面側を閉塞する同じくゴム製の補
助シール＄２７が嵌合されており、前記した可動体１１
の連結板１４の上面に、底面が山形となった案内溝２８
が形成され、その案内溝２８の底面によって、補助シー
ル帯２７の下面に当接して補助シール帯２７を切割溝３
の上面の取付孔２６から脱出させるための案内面２９が
形成されているとともに、この連結板１４の両端部に、
補助シール帯２７の上面に当接して補助シール帯２７を
切割溝３の上面の取付孔２６に押し戻すための下端部を
外側に屈曲した抑圧板３０゜３０が形成されている。

そして、シリンダ１の両端には、夫々エンドキャップ３
１が嵌着されて密閉され、各エンドキャップ３１にエア
ーの流通口３２が透設され、各流通口３２の内側の口縁
に、ピストン構成体５，５に穿設した逃し孔３４に嵌入
可能な流通管３３が接続されているとともに、シール帯
１９と補助シール帯２７の両端が、夫々補助シール帯２
７の上面に配された取付板３６とエンドキャップ３１の
間にピン３７を通して挟まれて固着されており、さらに
、連結板１４の上面に、ワークを載置するテーブル３８
がピン３９．３９で取り付けられている。

次に１本実施例の作動を説明する。

ピストン４の後面室Ｙにエアーを供給しつつ前面室Ｘか
らエアーを排出すると、その間の差圧によってピストン
４に前方への移動力が作用し、切割溝３の下面の取付孔
１６に嵌まっているシール帯１９を、その弾性突条２１
．２１を弾性変形させて掛止突条１７．１７から外すこ
とにより取付孔１６から脱出させて挿通路２４に前端側
から導入し、この挿通路２４内を通して後端側から出た
ところを゛ピストン構成体５の上面で取付孔１６内に押
し戻して弾性突条２１．２１を弾性変形させて掛止突条
１７．１７に掛止しつつ、ピストン４並びに可動体１１
が前方に移動し、逆に、前面室Ｘにエアーを供給しつつ
後面室Ｙからエアーを排出すると、同じようにシール帯
１９が挿通路２４内に挿通しつつピストン４並びに可動
体１１が後方に移動し、これを繰り返すことにより、可
動体１１に突設した連結部１３並びにテーブル３８が切
割溝３に沿って往復運動するのであって、ピストン４が
存在しない部分では、シール帯１９の弾性突条２１．２
１が掛止突条１７．１７に掛止した状態で切割溝３を閉
塞するようになっているから、前面室Ｘ若しくは後面室
Ｙ内が低圧となったときでもシール帯１９が前面室Ｘ、
後面室Ｙ内に垂れ下がることがなくて、切割溝３からエ
アーが洩れるのが確実に阻止される。

また、連結部１１の往復運動の間、補助シール帯２７は
、連結板１４の案内面２９の運動方向の前端部で下面を
すくわれるようにして切割溝３の上面の取付孔２６から
脱出して案内面２９に乗り上げ、後端部において抑圧板
３０で上面を押圧されて再び切割溝３の上面の取付孔２
６内に押し戻され、連結部１３の前後両側で切割溝３の
上面が常に補助シール帯２７でシールされることから。

切割溝３にゴミ等が入り込むのが防止される。

また、シール帯１９の寸法誤差により、第５図に示すよ
うに、シール帯１９が切割溝３の下面の取付孔１６に嵌
合した場合に、シール帯１９の下面がシリンダ１の内面
から突出していると、ピストン４に嵌着したシールリン
グ７は、リップ状に形成されて弾縮しやすくなっている
から、その外面がシール帯１９で押し付けられて凹み、
シリンダ１の内面とシール帯１９の境界部分において、
シールリング７の外面とシリンダ１の内面の間に隙間が
でき、この隙間を介して、エアーがピストン４の前面室
Ｘから後面室Ｙへ、あるいはその逆方向へ洩れて、ピス
トン４の駆動効率が低下するおそれがあるが１本実施例
では、シール帯１９の下面に、金属製の薄板帯２２が、
その両側縁をシール帯１９の両側縁から突出させて貼着
されているから、同図に示すように、シール帯１９の下
面がシリンダ１の内面から突出していると、薄板帯２２
のシール帯１９の両側縁から突出している部分がシール
リング７で押し曲げられて、その両側縁がシリンダ１の
内面に押し付けられるように変形し、シールリング７の
、外面が、シリンダ１の内面から薄板帯２２の下面にわ
たってほとんど隙間なく密着することになって、ピスト
ン４の前面室Ｘから後筒室Ｙへ、あるいはその逆方向へ
エアーが洩れるのが防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部切欠斜視図、第２図は
その断面図、第３図は第２図のＡＡＩ＠断面図、第４図
は同ＢＢ線断面図、第５図は同ＣＣ線拡大断面図である
。 １ニジリンダ　３：切割溝　４：ピストン　７：シール
リング　１１：可動体　１３：連結部１７：掛止突条　
１９：シール帯　２１：弾性突条　２２：薄板帯　２４
：挿通路　３１：エンドキャップ　３２：流通口　Ｘ：
前面室　Ｙ：後面室

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　シリンダに内面から外面に開口する切割溝を全長に
   わたって形成し、前記シリンダ内にピストンを嵌装して
   該ピストンに突設した連結部を前記切割溝から外部に突
   出し、前記シリンダの内面に、前記切割溝を閉塞する弾
   性材料からなるシール帯を当接してその両端を前記シリ
   ンダの両端に固着し、前記シリンダの両端を密閉すると
   ともに、前記ピストンに、前記シール帯を該ピストンの
   運動方向の一端側の外面から内部を回曲して他端側の外
   面に挿通する挿通路を設け、前記ピストンの前面室若し
   くは後面室にエアーを供給することにより、前記シール
   帯を前記挿通路内に挿通させつつ前記連結部を前記切割
   溝に沿って往復運動させる構成としたロッドレスシリン
   ダにおいて、前記シリンダの内面の前記切割溝の近傍に
   、鉤状に屈曲した断面形状の掛止突条を該切割溝と平行
   に形成するとともに、前記シール帯に、前記掛止突条に
   掛止する断面形状をなし、弾性変形により該掛止突条へ
   の掛止と離脱が可能な弾性突条を形成し、該弾性突条の
   前記掛止突条への掛止により前記シール帯を前記切割溝
   の閉塞位置に保持する構成としたことを特徴とするロッ
   ドレスシリンダ ２　前記シール帯の前記ピストンと摺接する面に、金属
   製の薄板帯が、その両側縁を前記シール帯の両側縁から
   突出させて貼着されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のロッドレスシリンダ