JPS62259623A - 熱間バルジ成形法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、パイプ加工法に関し、特に加熱した状態で
筒状部材の一部を膨出成形する熱間バルジ成形法に関す
る。

［従来の技術］ 従来、筒状部材の一部を膨出成形するパイプ加工法の一
つに、例えば、成形品の外形に対応した形状を有する金
型内に素材パイプを配１４シ、常温で筒状部材の内側に
圧力を加えてその一部を膨出させるバルジ成形法がある
。すなわち、従来のバルジ成形法は冷間バルジ成形法と
呼ばれるべきものであった。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、高炭素鋼のような硬い材料で形成された筒状
部材を上記冷間バルジ成形法によって膨出させようとす
る場合には、非常に高い圧力を筒状部材の内側に加える
必要があり、その加工性が極めて悪いという問題点があ
った。

この発明は、係る問題点を解決するためになされたもの
で、加工性が良く、しかも比較的簡単な設備で行えるよ
うなバルジ成形法を提供することを「１的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るバルジ成形法は、線形誘導子を成形品の
外形に対応する形状に形成して金型となし、この金型内
に筒状部材を挿入し、上記金型に高周波電流を流して、
筒状部材内に誘導電流を発生させ、これによって筒状部
材を加熱し、さらに筒状部材の内側に圧力を加えるよう
にしたものである。

［実施例］ 以下、この発明に係る熱間バルジ成形法の実施例を第１
図乃至第３図に基づいて説明する。

第１図は実施例の熱間バルジ成形法を実施するための高
周波誘導加熱装置を表し、この高周波誘導加熱装置は上
下２分割型の一対のコイル（金型）１．２を含んで構成
されている。このコイル１゜２は例えば銅等の導電性の
高い材料により中空状に形成された線形誘導子からなり
、この線形誘導子は、その内周が成形品の外形に対応す
る形状を有するように巻回加工されている。即ち、この
実施例においては、コイル１は上方に小径部１ａ、下方
に大径部１ｂが位置するように巻回加工され、一方、コ
イル２は上方に大径部２ｂ、下方に小径部２ａが位置す
るように巻回加工されている。しかも、コイル１，２の
各巻線部は互いに接触しないように僅かな間隔を有する
ようになされている。

そして、この各コイル１．２の両端子間には高周波発生
装置３，４がそれぞれ接続され、各コイル１．２に各々
高周波電流を流すことができるようになっている。なお
、上記コイル１，２の中空部は通水路１ｃ、２ｃとなさ
れ、その各通水路に冷却水を流すことができるようにな
っている。

次に、この高周波誘導加熱装置によるバルジ成形法を説
明する その大径部１ｂ、２ｂが対向するようにコイル１．２を
配設し、この配設されたコイル１，２内に筒状部材とし
て例えば素材パイプ５を挿入する。

次いで、高周波発生装置３，４によってコイル１゜２に
高周波電流を流し、素材パイプ５内に生じる誘導電流に
よって融点直下まで素材パイプ５を加熱する。この加熱
によって、素材パイプ５の変形抵抗を低める。また、こ
のとき、コイル１，２の過熱を防ぐためコイル１．２の
通水路ＩＱ＋２ａに冷却水を流す。次いで、液体または
塩等によって素材パイプ５の内側に圧力を加えて、素材
パイプ５の加熱部分を膨出させる。

この素材パイプ５の加熱部分の膨出過程について説明す
れば、加熱部分は径を増していき、先ず、コイル１，２
の小径部１ａ、２ａの内側に当接する。そして、この当
接により、さらにはコイル１゜２の通水路１ｃ、２ｃを
流れる冷却水による冷却によって、コイル１，２の小径
部１ａ、２ａの内側に当接した部分のそれ以上の膨出は
阻止される。

一方、コイル１，２の大径部１ｂ、２ｂに対応する部分
は小径部１ａ、２ａに対応する部分の膨出が終了した後
にもさらに膨出を続ける。そして、該大径部対応部分は
、コイル１，２の大径部１ｂ。

２ｂの内面に当接する。そして、この当接により。

さらにはコイル１，２の通水路１ｃ、２ｃの内面に当接
する。そして、この当接により、さらにはコイル１，２
の通水路１ｃ、２ｃを流れる冷却水によって、コイル１
，２の大径部１ｂ、２ｂの内面に当接した部分のそれ以
上の膨出は阻止される。

しかして、素材パイプ５のバルジ成形法は完了し、その
後、コイル１，２を上下に分割して成形品を取り出す。

このようなバルジ成形法によれば、高炭素鋼のような硬
い材料で形成された素材パイプ５でも容易にバルジ成形
することが可能となる。また、加熱手段と別個に金型を
設ける必要がないので、大幅なコストアップにもつなが
らない。さらにコイル自身に冷却水を流しているため、
コイルの溶融を防ぐことができると共に、素材パイプ５
が小径部１ａ、２ａに接触したときに、速やかに冷却さ
れて変形抵抗が高くなり、これによって大径部１ｂ、２
ｂの膨出継続中、コイル１，２に無理な力が作用しなく
なって、コイル自身への悪影響を防Ｉヒできる。

なお、この発明は係る実施例に限定されず種々の変形が
可能である６例えばコイル１，２の線形誘４子を中空状
にして冷却水を流す代わりに、コイル１，２とは別個に
冷却水を流すコイル状の冷却部材を各巻線部間に介挿さ
せるようにしても良い。また、このバルジ成形法の対象
は素材パイプ５に限られず、一端が閉塞されたような筒
状部材であっても良い。

［発明の効果コ 以上の説明からも明らかなように、この発明によれば、
線形誘導子を成形品の外形に対応した形状に形成して金
型となし、この金型内に筒状部材を配置し、上記金型に
高周波電流を流して上記筒状部材を加熱し、次いでもし
くは加熱しながら上記筒状部材の内側に圧力を加えて筒
状部材の一部を膨出させるようにしたので、比較的簡単
な設備で高硬度の素材パイプでも容易にバルジ成形する
ことが可能となり、その加工性の向上を図ることができ
ることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る熱間バルジ成形法の実施例を実
施するための高周波誘導加熱装置の概略構成図、 第２図及び第３図は実施例のバルジ成形法の説明図であ
る。 １．２・・・・コイル、５・・・・素材パイプ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）線形誘導子を成形品の外形に対応した形状に形成
   して金型となし、この金型内に筒状部材を配置し、上記
   金型に高周波電流を流して上記筒状部材を加熱し、次い
   でもしくは加熱しながら上記筒状部材の内側に圧力を加
   えて筒状部材の一部を膨出させるようにしたことを特徴
   とする熱間バルジ成形法。
2. （２）上記線形誘導子を中空状に形成し、その中空部に
   冷却水を流すようにしたことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の熱間バルジ成形法。