JPS6225920Y2 - - Google Patents
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- JPS6225920Y2 JPS6225920Y2 JP1980065589U JP6558980U JPS6225920Y2 JP S6225920 Y2 JPS6225920 Y2 JP S6225920Y2 JP 1980065589 U JP1980065589 U JP 1980065589U JP 6558980 U JP6558980 U JP 6558980U JP S6225920 Y2 JPS6225920 Y2 JP S6225920Y2
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Landscapes
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は一般に電波遮蔽構造に関し、特に窓或
いは扉等を有する電波遮蔽室又は電波暗室の開口
部の電波遮蔽構造に関する。
いは扉等を有する電波遮蔽室又は電波暗室の開口
部の電波遮蔽構造に関する。
（従来の技術）
電波遮蔽室又は電波暗室には、一般の部屋と同
様に使用者の出入り等の目的で窓或いは扉等の開
口部がもうけられるが、この場合、電波遮蔽室な
いし電波暗室の効果的な使用を図るために開口部
における電波遮蔽を充分に行なう必要がある。と
ころで、今日、電波の多用化に伴ない1GHz以上
の周波数で使用される電波遮蔽室ないし電波暗室
の需要が増大している。このような1GHz以上で
使用される場合の電波遮蔽構造として、良導体か
らなる弾発体の接触による手段が従来から行なわ
れている。これは、電波遮蔽室ないし電波暗室の
開口部にもうけた金属部と、第１図に示すごとく
開口部を閉成する扉１に開口部の金属部に接触す
るごとくもうけられる金属バネ２とにより、電波
遮蔽がなされる。この場合、扉１にもうけられて
いる金属バネ２の全体が開口部の金属部に接触す
るごとく、金属バネ２にスリツト３がもうけられ
る。なお、スリツトは電波的にカツトオフとなる
ように設定される。すなわち、この従来例は電波
暗室とその扉１のわずかな隙間を通つて外部に電
波が漏れ、或は外部からその隙間を通してシール
ド室に進入するのを防止する構造となつている。
様に使用者の出入り等の目的で窓或いは扉等の開
口部がもうけられるが、この場合、電波遮蔽室な
いし電波暗室の効果的な使用を図るために開口部
における電波遮蔽を充分に行なう必要がある。と
ころで、今日、電波の多用化に伴ない1GHz以上
の周波数で使用される電波遮蔽室ないし電波暗室
の需要が増大している。このような1GHz以上で
使用される場合の電波遮蔽構造として、良導体か
らなる弾発体の接触による手段が従来から行なわ
れている。これは、電波遮蔽室ないし電波暗室の
開口部にもうけた金属部と、第１図に示すごとく
開口部を閉成する扉１に開口部の金属部に接触す
るごとくもうけられる金属バネ２とにより、電波
遮蔽がなされる。この場合、扉１にもうけられて
いる金属バネ２の全体が開口部の金属部に接触す
るごとく、金属バネ２にスリツト３がもうけられ
る。なお、スリツトは電波的にカツトオフとなる
ように設定される。すなわち、この従来例は電波
暗室とその扉１のわずかな隙間を通つて外部に電
波が漏れ、或は外部からその隙間を通してシール
ド室に進入するのを防止する構造となつている。
（考案が解決しようとする問題点）
しかしながら、このような電波遮蔽構造にあつ
ては、扉１の金属接触を良好にするために金属バ
ネ２を用いているため、金属に酸化被膜が生じ或
いは金属バネと金属部との間に絶縁物が介在した
場合に遮蔽特性を損なうことになるばかりでな
く、10GHz以上のマイクロ波になるとスリツトに
よる遮蔽特性が劣化するという問題点がある。
ては、扉１の金属接触を良好にするために金属バ
ネ２を用いているため、金属に酸化被膜が生じ或
いは金属バネと金属部との間に絶縁物が介在した
場合に遮蔽特性を損なうことになるばかりでな
く、10GHz以上のマイクロ波になるとスリツトに
よる遮蔽特性が劣化するという問題点がある。
従つて、本考案はこのような従来技術の問題点
を解決することを目的をする。
を解決することを目的をする。
（問題点を解決するための手段）
本考案は、底部に電波吸収体を装着し内壁に一
対の導電性弾発体を取り付けた溝を開口部周辺の
壁面に形成し、且つ当該溝内で前記導電性弾発体
に挟持される差し込み金属片を備えた閉塞部材を
設けてなる電波遮蔽室又は電波暗室の開口部遮蔽
構造にある。
対の導電性弾発体を取り付けた溝を開口部周辺の
壁面に形成し、且つ当該溝内で前記導電性弾発体
に挟持される差し込み金属片を備えた閉塞部材を
設けてなる電波遮蔽室又は電波暗室の開口部遮蔽
構造にある。
（作用）
本考案によれば、開口部に進入してくる電波は
第１に一方の導電性弾発体で遮蔽され、これによ
り遮蔽されなかつた電波は電波吸収体により吸収
されると共に、更に他方の導電性弾発体で遮蔽さ
れる。
第１に一方の導電性弾発体で遮蔽され、これによ
り遮蔽されなかつた電波は電波吸収体により吸収
されると共に、更に他方の導電性弾発体で遮蔽さ
れる。
（実施例）
以下、本考案を実施例に基づき図面を参照して
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第２図、第３図および第４図は本考案による電
波遮蔽構造の一実施例で、第２図は例えば扉等の
閉塞部材の斜視図、第３図は閉塞部材により開口
部を閉成した状態を示す断面図、第４図は第３図
の部分拡大図である。
波遮蔽構造の一実施例で、第２図は例えば扉等の
閉塞部材の斜視図、第３図は閉塞部材により開口
部を閉成した状態を示す断面図、第４図は第３図
の部分拡大図である。
これらの図において、２０は電波遮蔽室ないし
電波暗室の壁面で、該壁面２０は窓或いは扉等を
もうけるための開口部２１を有し、該開口部２１
を囲む周縁部全周に凹状溝１１が形成される。該
凹状溝１１には、開口部２１を閉塞部材１０（例
えば窓或いは扉等）で閉成した場合に溝１１に受
容される後述の差込み金属片１２を挟圧保持する
ごとく、良導体からなる１対の弾発体（金属バ
ネ）１３ａおよび１３ｂが該溝１１の入口近傍に
もうけられる。１４は電波吸収体で、焼結フエラ
イト又はソフトフエライトの粉末、或いは鉄粉等
の磁性体粉末をゴム或は樹脂中の分散させてなる
複合フエライトよりなり、凹状溝１１の奥部にも
うけられる。
電波暗室の壁面で、該壁面２０は窓或いは扉等を
もうけるための開口部２１を有し、該開口部２１
を囲む周縁部全周に凹状溝１１が形成される。該
凹状溝１１には、開口部２１を閉塞部材１０（例
えば窓或いは扉等）で閉成した場合に溝１１に受
容される後述の差込み金属片１２を挟圧保持する
ごとく、良導体からなる１対の弾発体（金属バ
ネ）１３ａおよび１３ｂが該溝１１の入口近傍に
もうけられる。１４は電波吸収体で、焼結フエラ
イト又はソフトフエライトの粉末、或いは鉄粉等
の磁性体粉末をゴム或は樹脂中の分散させてなる
複合フエライトよりなり、凹状溝１１の奥部にも
うけられる。
一方、窓或いは扉等の閉塞部材１０は、開口部
２１を閉成した場合に、壁面２０の凹状溝１１に
受容されるごとき突起状の差込み金属片１２が部
材１０の周縁部全周にわたつてもうけられる。
２１を閉成した場合に、壁面２０の凹状溝１１に
受容されるごとき突起状の差込み金属片１２が部
材１０の周縁部全周にわたつてもうけられる。
以上のごとき構成で、壁面２０の開口部２１を
閉塞部材１０で閉成すれば、両端の接合部は第４
図に示すごとくなる。即ち、差込み金属片１２
は、その側面を弾発体１３ａおよび１３ｂで挟圧
されると共に、その先端が電波吸収体１４に当接
する。従つて、閉塞部材１０と壁面２０との間か
ら来る電波(A)は、弾発体１３ｂでまず遮蔽され、
これにより遮蔽されなかつた電波(B)は電波吸収体
１４に吸収されると共に、弾発体１３ａにより更
に遮蔽される。なお、差し込み金属片１２は必ず
しも電波吸収体１４に密着する必要はなく、両者
間に数mm程度の間隙がある場合でも、磁性体の有
する磁界効果により、遮蔽効果の減少は比較的小
さい。
閉塞部材１０で閉成すれば、両端の接合部は第４
図に示すごとくなる。即ち、差込み金属片１２
は、その側面を弾発体１３ａおよび１３ｂで挟圧
されると共に、その先端が電波吸収体１４に当接
する。従つて、閉塞部材１０と壁面２０との間か
ら来る電波(A)は、弾発体１３ｂでまず遮蔽され、
これにより遮蔽されなかつた電波(B)は電波吸収体
１４に吸収されると共に、弾発体１３ａにより更
に遮蔽される。なお、差し込み金属片１２は必ず
しも電波吸収体１４に密着する必要はなく、両者
間に数mm程度の間隙がある場合でも、磁性体の有
する磁界効果により、遮蔽効果の減少は比較的小
さい。
第５図は本考案による電波遮蔽構造による一実
験例で、ステンレスの差し込み金属片とベリリウ
ム銅の弾発体およびカーボニル鉄とゴムの複合体
からなる電波吸収体を用いて、マイクロ波に対す
る遮蔽特性を測定したものである（縦軸は遮蔽特
性（dB）、横軸は周波数）。
験例で、ステンレスの差し込み金属片とベリリウ
ム銅の弾発体およびカーボニル鉄とゴムの複合体
からなる電波吸収体を用いて、マイクロ波に対す
る遮蔽特性を測定したものである（縦軸は遮蔽特
性（dB）、横軸は周波数）。
第５図において、曲線Ａは本考案による構造の
遮蔽特性、Ｂは電波吸収体を用いなかつた場合の
遮蔽特性、Ｃは差し込み金属片と弾発体との間に
ビニール片（厚さ0.3ｍ／ｍ）をはさみ込むと共
に電波吸収体を用いなかつた場合の遮蔽特性、Ｄ
は差し込み金属片と弾発体との間にビニール片
（厚さ0.3ｍ／ｍ）をはさみ込むと共に電波吸収体
を用いた場合の遮蔽特性、Ｅは電波吸収体のみで
弾発体を用いなかつた場合の遮蔽特性を示す。図
から明らかなごとく、本考案による遮蔽構造によ
れば、10GHz以上においても遮蔽特性の著しい劣
化はみられず極めて効果的に作用することがわか
ると共に、差込み金属片と弾発体との間に絶縁物
が介在する場合でも、曲線Ｄから明らかなように
遮蔽特性はほとんど劣化しないことがわかる。
遮蔽特性、Ｂは電波吸収体を用いなかつた場合の
遮蔽特性、Ｃは差し込み金属片と弾発体との間に
ビニール片（厚さ0.3ｍ／ｍ）をはさみ込むと共
に電波吸収体を用いなかつた場合の遮蔽特性、Ｄ
は差し込み金属片と弾発体との間にビニール片
（厚さ0.3ｍ／ｍ）をはさみ込むと共に電波吸収体
を用いた場合の遮蔽特性、Ｅは電波吸収体のみで
弾発体を用いなかつた場合の遮蔽特性を示す。図
から明らかなごとく、本考案による遮蔽構造によ
れば、10GHz以上においても遮蔽特性の著しい劣
化はみられず極めて効果的に作用することがわか
ると共に、差込み金属片と弾発体との間に絶縁物
が介在する場合でも、曲線Ｄから明らかなように
遮蔽特性はほとんど劣化しないことがわかる。
（考案の効果）
以上説明したように本考案の電波遮蔽構造は、
絶縁物等による遮蔽特性の劣化がほとんどなく、
しかも10GHz以上の周波数においても良好な遮蔽
特性を有するという効果を有する。
絶縁物等による遮蔽特性の劣化がほとんどなく、
しかも10GHz以上の周波数においても良好な遮蔽
特性を有するという効果を有する。
第１図は電波遮蔽構造の従来例、第２図、第３
図および第４図は本考案による電波遮蔽構造の一
実施例、第５図は本考案の電波遮蔽構造による実
験例を示す。 １０；閉塞部材、１１；凹状溝、１２；差し込
み金属片、１３ａ，１３ｂ；弾発体、１４；電波
吸収体。
図および第４図は本考案による電波遮蔽構造の一
実施例、第５図は本考案の電波遮蔽構造による実
験例を示す。 １０；閉塞部材、１１；凹状溝、１２；差し込
み金属片、１３ａ，１３ｂ；弾発体、１４；電波
吸収体。
Claims (1)
- 底部に電波吸収体を装着し内壁に一対の導電性
弾発体を取り付けた溝を開口部周辺の壁面に形成
し、且つ当該溝内で前記導電性弾発体に挟持され
る差し込み金属片を備えた閉塞部材を設けてなる
ことを特徴とする電波遮蔽室又は電波暗室の開口
部遮蔽構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980065589U JPS6225920Y2 (ja) | 1980-05-15 | 1980-05-15 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980065589U JPS6225920Y2 (ja) | 1980-05-15 | 1980-05-15 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56167600U JPS56167600U (ja) | 1981-12-11 |
| JPS6225920Y2 true JPS6225920Y2 (ja) | 1987-07-02 |
Family
ID=29659717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1980065589U Expired JPS6225920Y2 (ja) | 1980-05-15 | 1980-05-15 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6225920Y2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58140695U (ja) * | 1982-03-16 | 1983-09-21 | ティーディーケイ株式会社 | 開口部のシ−ルド装置 |
| FI73043C (fi) * | 1985-11-21 | 1987-08-10 | Euroshield Oy | Doerr i en konstruktion som hindrar foerskjutning av stoerningsfaelt. |
| JPS62229997A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-08 | 清水建設株式会社 | 階間電磁遮蔽方法 |
| JPH0539672Y2 (ja) * | 1986-06-30 | 1993-10-07 | ||
| US4717791A (en) * | 1986-07-09 | 1988-01-05 | Tektronix, Inc. | Shield structure for limiting transmission of electromagnetic radiation |
| JPH0821789B2 (ja) * | 1987-06-25 | 1996-03-04 | 大成建設株式会社 | 扉を有する電波シールド構造 |
| JP5001513B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2012-08-15 | サトーホールディングス株式会社 | 電子機器の筐体フレーム |
| JP5653372B2 (ja) * | 2011-01-25 | 2015-01-14 | 三菱電機株式会社 | 電磁波シールド扉 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS543234A (en) * | 1977-06-09 | 1979-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method of making closed lead storage battery |
| JPS5517314B2 (ja) * | 1972-04-22 | 1980-05-10 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5517314U (ja) * | 1978-07-20 | 1980-02-04 |
-
1980
- 1980-05-15 JP JP1980065589U patent/JPS6225920Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5517314B2 (ja) * | 1972-04-22 | 1980-05-10 | ||
| JPS543234A (en) * | 1977-06-09 | 1979-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method of making closed lead storage battery |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56167600U (ja) | 1981-12-11 |
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