JPS62257360A - 低分子量ペプチドを主成分とする呈味物質の製法 - Google Patents

低分子量ペプチドを主成分とする呈味物質の製法

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JPS62257360A
JPS62257360A JP61098903A JP9890386A JPS62257360A JP S62257360 A JPS62257360 A JP S62257360A JP 61098903 A JP61098903 A JP 61098903A JP 9890386 A JP9890386 A JP 9890386A JP S62257360 A JPS62257360 A JP S62257360A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a)産業上の利用分野 この発明は、′l!味性の強いペプチドの製1ノ:に関
し、より訂汀すれば、魚介類や、鳥獣鯨肉類中の蛋白質
を分解して得た紙分7− jj域のペプチド、および/
または、そのペプチドとアミノ酸との結合物質をト成分
とし、各種加工食品、栄養食品、調味料、医療食等へ添
加することができ、かつ水産乃至畜産物の有効利用等に
貢献し得る?体物質の製造方法に関する。
b)従来の技術 肉質の主成分である蛋白質は、ペプチド結合によって連
なっているα−アミノ酸の高分子化合物であって、その
分子 rj、!は−・般的に5000以−1−とされ、
旨味の成分が蛋白性食品に多いことは経験則し明らかで
ある。
しかしながら、品分(jttの状態におけるペプチドで
は、例えば、獲れたての魚の刺身とか牛肉の水焚きなど
を食したときに感じるように、天然蛋白質本来の風味は
あるものの旨味に乏しく、この段階では旨味の成分が呈
味されない。
そこで、旨味成分の呈味実現を求めた蛋白質の分解方法
が従来から提案され、酸又はアルカリによる加水分解と
酵素による分解が試みられた。前者による方法は生成塩
の濃度が非常に高く利用範囲が限定されるので詳述を割
愛し、本発明が属する後者すなわち酵素による分解につ
いて以下に述べる。
先ず、動物肉質の組織中及び消化器官中には各種の酵素
が存在していて、それらが蛋白質や脂肪を自己消化分解
させていくが、それらは蛋白分解酵素としてプロテアー
ゼ、プロテア−ゼ、ペプチダーゼなどが混在し、また、
)、(¥!I特異性の高いものが多く、その含有濃度や
反応速度が不均一で規則性に乏しく、そのために、分解
液中の分子量分布は高分子贋のペプチドからアミノ酸レ
ベルのものに至るまで広く散在し、格別なピークを示ざ
なし−これは、セファデックスG−50を用いたゲルク
ロマトグラフィーによる分(措4′IF定を行なうと、
セファデックスG−50によるペプチド及び球状蛋白質
の分画範囲である分子量。
1500から30000の全域に及ぶ広がりの溶出曲線
が得られることからも実証されている。
蛋白質の分解が進み、アミノ酸レベルに達すると、旨み
が9味される反面、天然蛋白質本来の風味・コク・香気
が失われるばかりでなく、いわゆるアミノ酸臭や成極の
不快臭とか苦味、渋味が強くあられれる。
そこで、自己消化のみによる蛋白分解の欠点を補う−L
段として、本発明者らは、先に、特公昭55−3034
4号公報で〕(<ずように、自己消化分解酵素後、その
自己消化分解酵素を失活させ、所CI+のアミノ酸を添
加17て、l′I′i味や渋味、成極のイ・快−5を消
去することを提案した。
C)発明が解決しようとする問題点 本願発明者は、上記の周知事実から、次の推定を試みた
すなわち、蛋白質分解の初期における高分子量ペプチド
の段階では肉質原料の風味は生かされたものの旨味を引
き出し得す1.また、蛋白質分解の末期におけるアミノ
酸レベルの段階では、旨味は引き出し得たもののその肉
質本来の風味が失われたばかりか、旨味をも害する特有
の苦味、渋味、成極の不快臭まで混在するに至った。
そこで、肉質原料本来の風味を生かしながらその旨味を
も呈味し得る最高の美味は前記両者の中間状態、すなわ
ち、高分子量ペプチドとアミノ酸レベルとの中間、つま
り、200乃至3000の低分子量域におけるペプチド
結合状態の物質、とりわけ、その物質の集中的生成にあ
るものと想定した。
l その想定を達成する条性として、自己消化分解酵素の外
に別の蛋白質分解酵素を添加することを案出し、取り敢
えず、自己消化分解完了後自己消化酵素を加熱等によっ
て失活させた後、新たな蛋白分解酵素を添加する実験を
試みた。
その結果、1−記の添加方法では、加熱によって原料肉
質の凝固と脱水がおこり、酵素反応に対する肉質の有効
表面積が減少して反応効率が低く、収埴が落ちる一方、
生成物の分子量分布が不均一になり易く、更に、片体の
発生が非常に多く、旨味調味料や食品素材としては不適
当であることが判った。
上記の場合に、添加酵素として、比較的苦味生成の少な
いエキソ型の蛋白分解酵素(蛋白質の釦の端から逐次切
断し、アミノ酸に分解するタイプの酵素)を使用しても
、それでは生成アミノ酸と長鎖の高分子蛋白質とに分れ
てしまい、低分子量ペプチドの生成が少なかった。
そこで、次の試みとして、自己消化分解酵素の活性状態
下で別の酵素を添加して、双方の相乗的複合反応を期待
した。そして、酵素の添加時期として、分解反応の最初
、中間及び終r時の3方法につきテストを重ねた。
d)問題点を解決するための手段 この発明の構成は、細粉砕した肉質の自己消化酵素によ
る蛋白質分解反応を進行させ、その自己消化分解反応速
度が最大値に達した時に蛋白質分解酵素を添加して、前
記双方の酵素による蛋白質分解反応を併行させた後、前
記双方の酵素を失活させ、精製濃縮する。
更に、この発明の構成は、上記濃縮液に再び前記自己消
化酵素による反応液とアミノ酸とを添加して反応を再開
させた後、前記酵素を失活させる。
更に、この発明の構成は、上記精製直後の濃縮液に、そ
の液温を下げることなく攪拌を続けながら、アミノ酸を
添加して反応を再開させ終了させる。
e)作 用 肉質原料が自己消化酵素の作用によって分解し始め、先
ず、球状コロイド液の状態で筋繊維の間隙を埋めている
水溶性の筋形質蛋白が溶出する。すると、筋1c繊維蛋
白や肉基質蛋白が露出し、それらの分解反応が生じ易い
状態となる。
しかしながら、前述したように、自己消化酵素のみでは
、高分子ペプチドが残り、分解をあまり進行させ得ない
肉質、例えば、前記筋原繊維蛋白や肉基質蛋白が取り残
される。
そこで、自己消化分解反応速度が最大値に達した時に、
前述した残存肉質(高分子ペプチド)の分解に好適する
酵素を添加すれば、その添加酵素が残存肉質に作用して
、それの分解、すなわち低分子化が進む。
かくして、自己消化酵素と添加酵素とが相互に補完し合
って、高分子ペプチドが一様に低分子領域のペプチドに
変えられていき、生成濃縮液には圧倒的に多くの低分子
量ペプチドが発見される。
このようにして生成された濃縮液に渋味や苦味がある場
合には、その濃縮液に自己消化酵素を含む反応液を再び
作用させると同時に、結合させるべき所望のアミノ酸を
添加し結合させれば、前記渋味と苦味が完全に除去され
て呈味性が一層向上する。
所望のアミノ酸のみを添加し結合させても前記渋味と苦
味は除去される。
f)実施例 イ、基本的実施例 まず、使用原料は自己消化酵素を有する生の魚介類、獣
鳥鯨肉類であれば何でもよく、これらを採肉機、ミンチ
等で処理し、肉質を分離する。この分離肉質はそのまま
使用してもよいが、必要であれば一り0℃〜−50℃程
度の冷気により急速凍結し、−20℃〜−30℃で保存
したのち適宜使用してもよい。
原料肉質を粉砕処理したのち、攪拌分解槽において撹拌
と分解反応がスムーズに行なわれる程度の加水(肉質の
50〜200%)をし、PHを酸性又は微酸性(使用原
料によって異なるがpH3〜7.0)に調整し、温度を
20〜60℃、好ましくは、40〜55℃に保ちながら
攪拌を行なう。
このようにして原料肉質の自己消化分解が進行し始める
と、水溶性の筋形質蛋白が溶出し、原料肉質の微細化、
分散が促進されて槽内の原料液が流動性を増し均一に液
状化するこの分解反応初期の条件設定は極めて重要で、
原料肉中の球状コロイド液として筋繊維の間隙を埋めて
いる水溶性の筋形質蛋白が溶出したあと、筋原繊維蛋白
や肉基質蛋白がわずかに熱変性をおこし自己消化酵素や
次に添加される蛋白分解酵素の作用が受けやすくなるそ
のため、温度調整は厳密に行なう必要かある。攪拌条件
は、分解槽の形状によっても異なるが50−10 Or
pmが適当で、強すぎると油脂分との乳化が生じ、酵素
分解反応を妨げる要因となり、弱すぎると分散性が悪く
なり同様に分解反応を遅らせる要因となる。
以上の条件下で自己消化分解反応速度が最大に達した時
、すなわち、魚介類では設定条件安定後約30分〜12
0分後、獣鳥鯨肉類では約40分〜180分後、原料蛋
白質の初期自己消化分解が最も盛んになった時を選んで
適量の蛋白質分解酵素を添加する。
この添加酵素は、動植物及び微生物起源のモノマ、ペプ
シン、レンニン、トリプシン、キモトリプシン、パパイ
ン、フィシン、プロメラインなどのほか、細菌プロテア
ーゼ、糸状菌プロテアーゼ、放線菌プロテアーゼ等、蛋
白質分解酵素であれば単独で又は混合して使用しうる。
添加量は原料肉類の種類及び使用酵素の種類により適宜
決定されるが、通常は0.01%〜 1.0%の濃度範
囲で使用される。
pHも使用酵素により最適値が決定されるが、好ましく
は中性〜酸性域が良い。また反応温度は自己消化酵素が
失活しない範囲であれば自由に選択しうるが、通常は2
0〜60℃で行なう。
酵素分解は一般には1〜30時間が通常であるが、本発
明による低分子量ペプチドの集中生成の為には1〜20
時間の範囲で行なうことが必要である。反応時間が短か
すぎたり、又逆に長時間反応させすぎると広範囲の分子
量分布のペプチドとなったりアミノ酸生成が多くなった
りする。従って、各原料の踵類によってその蛋白質組成
が異なるため、上記の分解条件内で最も適当な分解終了
時点を予め正確に把握することが必要である。
分解反応が終了したら、直ちにpHをコントロールして
中性又は微酸性(pH5〜7)となった後、急加熱して
80℃以−1−で10〜30分間保ち酵素を失活させる
加熱処理後、スクリーン、遠心分離機等によって液中の
不溶解物、凝固物、油脂類を機械的に分離除去する。こ
の分離液を濃縮処理すると、原料肉質に由来した良好な
風味と強い17髪味性を有する美味な黄褐色のペプチド
を主成分とした濃縮液が得られる。濃縮に当っては、常
圧又は減圧濃縮によるが、高温処理時間が長くなりすぎ
ると、ペプチドの熱分解が進行し、アミノ酸の生成が増
えたり、異臭が生じたりするので、濃縮処理時間は連続
的に極力短時間で、かつ沸騰状態に長時間曝さないこと
が必要である。
かくして得られた低分子量域のペプチドを主成分とした
濃縮液は、苦味が少なく旨味の強い美味な液状で、この
まま食品、医療品素材、調味料等に利用できるが、更に
次の工程を経て、より呈味の強い食品素材とすることが
できる。すなわち、生成した低分子量のペプチドに遊離
のアミノ酸を結合させ、更に旨み、汁味の呈味性を増大
させる方法である。
これは、プロテアーゼ触媒で低分子量ペプチドから蛋白
質状物質を合成する反応(プラスティン反応)の応用で
あるが、本発明におI/)ては、特に高価なエン;・ペ
プチド濃度を用いることなく、前述した過程途中で得ら
れる自己消化酵素を含む反応液を一部添加するか。
あるいは添加することなく反応条什を設定することによ
りペプチドにアミノ酸を結合せしめることができる。
まず、自己消化反応液を添加する場合は、前記過程で生
成したペプチド濃縮液の濃度を15〜50重量%、好ま
しくは20〜40東量%とし、pHを5.0〜7.0好
ましくは6.0〜6.5とし、前記過程途中の酵素を失
活きせない反に′)液をこれに1−10 重il1%、
及び、結合させるべきアミノ酸を適用(0,1〜20重
針%)それぞれ添加し、30〜65℃で15〜120分
間保ち、次いで85℃以−Lに加熱し酵素な失活ごせる
。工程の都合によっては、さらに低温(10〜30°C
)で長時間反応を続けることもできるが、その際は、腐
敗等を防ぐため、ペプチド濃度を高くしておく必要があ
る。
かくして自己消化酵素を利用して、低分子ペプチドに希
望するアミノ酸を結合せしめ苦味、渋味を完全に消去し
、呈味性を著しく向1−させたペプチド液が得られる。
次に、自己消化酵素を利用せずに呈味性を向上させる場
合には、」二記方法よりペプチド濃度と反応温度とを高
く設定する必要があり、また、濃縮処理後直ちに反応さ
せなければならない。すなわち、ペプチド濃度を15重
礒%以tに濃縮し、液温を下げることなくpHを5.0
〜7.0好ましくは、6.0〜6.5の範囲とし、60
〜90℃で攪拌を続け、結合させるべきアミノ酸、例え
ば、グルタミン酸、グリシン、アラニン、アスパラギン
酸などをO−1〜20重量%添加し、反応を行なわせる
。この場合、添加アミノ酸がロイシンやバリンなどの疎
水性アミノ酸であったりアミノ酸濃度が飽和近くなると
白濁沈殿を生ずるので、添加アミノ酸の溶解度とペプチ
ド液の濃度とを充分考慮した一Lで添加量を設定するこ
とが重要である。15〜120分で反応が終Tしたのち
、攪拌を続けながら液温を徐々に降下させ、10〜30
℃として反応の安定化をはからしめる。
この方法では共有結合のみならず、溶液中に存在するペ
プチドやアミノ酸の濃度が高い為、これらの間に水素結
合やイオン結合が生じていると考えられる。かくして得
られた反応液は、低分子ペプチドの呈味ばかりではなく
、新たに結合されたアミノ酸との相乗効果により旨味が
大幅に増大される。
特に、前述した過程で使用する蛋白分解酵素の種類によ
っては、表面疎水性基の多いペプチドが生ずることがあ
るが、グルタミン酸等、親水性のアミノ酸を結合させる
ことにより溶解性をも増し、疎水に1ペプチドの古体、
渋味を完全に消去さ仕、1、シ味性が著17〈向]二す
る。
かくして生成された液状物質は黄褐色を呈し、此れを濃
縮すれば粘稠なエキス状となり原料肉質の風味、味覚を
保持した極めて美味なものとなる。此の液状物質はその
まま、又は乾燥粉末化して広範囲な食品、調味料、医療
品素材として利用することが出来る。
口、具体的実施例1 新鮮なエソ(かまぼこ原料の白味熱)を水洗後、採肉機
で肉質を分離し、粉砕後10kgをHb’=した。これ
を攪拌分解槽に入れ、10kgの水を加えて70〜80
 rpmで攪拌しつつ、液のpHを5.5に調節したの
ち、液温を徐々にに昇させて45〜50°Cに保ち攪拌
を続けながら、60分後に液全体の流動状態が滑らかに
なった時点で、少量をサンプリングし、反応液Aとした
さらにPHを4川に調節したのち、ブナチーム(市販プ
ロテアーゼ製剤商品名)の0.1%液を加え、45〜5
0℃で4詩間反応させた。中和後加熱して沸瓶状態で1
0分間保ち、酵素を失活させたのち、スクリーン遠心分
離機によって、不溶解物、魚油等を除去し、精製分#液
約16kgを得た。続けてこれを常圧濃縮し、25 I
3 x濃度のペプチド液とし、これを反応液Bとした。
反応液A及びBについて、これを遠心分離機による脱脂
処理及び口過処理を行なったのち、セファデックスG−
50及びG−25によるゲルクロマトグラフィーを行な
った。分子量既知の標準ペプチドの溶出位置から、分子
l、 6500以上並びに1300以下、その中間分子
量に区分し、銅−フォリン法によってペプチド定量を行
なった。
その結果、反応液Aは80%以」二が分子 J+1:6
500以上の高分子ペプチドであり、セファデックスG
−50のゲルクロマトグラムは全体にブロードな形とな
った。一方反応液Bはセファデー2クスG−25で分画
を行なった結果、2000〜1300付近にピークをも
つシャープなりロマトグラムが得られ、分子r、: 6
500以上が17%、6500〜1300が58%、1
300以下が25%となっていた。また呈味性は、反応
液Aより反応液Bの方がはるかに美味で、白身魚の風味
と味覚を変化させることなく、そのまま保持した非常に
コクのある呈味液が得られた。
ハ、具体的実施例2 具体的実施例1で得た反応液Aを100tan及び反応
液B100O+euを混合し、グルタミン酸60gを加
えて完全溶解せしめたのち、液温を約50℃に保ち液の
pHを6゜0にコントロールして、30分間攪拌しなが
ら反応させたのち一度、85〜90℃に加熱し、酵素を
失活させてから攪拌しつつ、ゆるやかに冷却した。さら
にスクリーンを通して不溶解物を除去して得られた液状
物質は黄褐色でやや粘稠を帯び、アミノ酸結合前の反応
液Bよりもさらに美味で原料の白身魚肉の風味、味覚が
生きた極めて濃厚な呈味性を41していた。
二、具体的実施例3 廃鶏を屠殺直後、羽、皮、頭、足先、及び内蔵を除去し
、良質な骨肉部のみをミンチで粉砕処理し、10kgを
+f fj−した。これを攪拌分解槽に清水15kgと
共に投入し、約80TPIIで攪拌しつつ液のpHを5
.0に調節した後、加熱して45〜50℃に保ちながら
、約80分間攪拌した。
液全体が均一化した滑らかな流動状態となったのを確認
したに、p Hを4.1に調節し、市販プロテアーゼ製
剤ブナチーム0.2%を水に溶解させて添加し45〜5
0°Cのまま5時間反応さぜた後、中和してから液温を
1−昇させて沸騰状逆1で10分間恣悌して酵素を失活
せしめた。次に、自然放冷しつつ、スクリーン遠心分離
機等により不溶解物及び油脂を分離して、精製分層液約
19kgを得た。
この精製分離液を常圧濃縮して、約4kgの淡赦褐色の
透明な濃縮液とした。この濃縮液は原料鶏肉の風味、味
覚を自然のまま保持した甚だ美味な呈味液である。この
濃縮液を濃縮終了と同時にPH6,0、液温85℃に保
ち、攪拌を続けながら、アラニン0.2kgを配合し、
完全溶解後、液が透明化するのを確認してから自然放冷
して常温に下がるまで攪拌を続けて、鶏肉の風味、味覚
を生かした美味なエキス状の濃厚な呈味物質を得た。
このエキス状物質にバインダーとしてデキストリン0.
75kgを加え、スプレードライヤーにかけて、粉末物
質2.1kgを採集した。この粉末物質は淡黄色を呈し
、極めて濃厚な呈味性を有し、これを熱湯に溶かして1
.5%濃度の液体とすると、甚だ美味なトリスープが出
来た。
g)発明の効果 以上詳述したように、本発明では、肉質原料中に存在す
る自己消化酵素の蛋白分解作用を生かしながら、その自
己消化酵素ではペプチド結合を断ち切れない種類の肉質
に対して作用するように、自己消化分解反応の途中、と
りわけ、その反応速度最大に達した詩に、別の酵素を添
加するので、自己消化酵素と添加酵素とが互いに補完相
乗的に働き合って肉質の蛋白分解が平均的に進み、各種
の高分子 。
ペプチドが一様に低分子tIl域のペプチドに変えられ
ていき、生成された反応液中に圧倒的に多数の低分子1
j′ペプチドを存在せしめることに成功し、初期の目的
である風味と旨味の双方が呈味された物質を生成するこ
とができた。
更に、その呈味物質に苦味乃至渋味が存在する場合にも
、自己消化酵素分解反応液の再添加とアミノ酸添加、も
しくは、アミノ酸の単独添加によって、そのような苦味
や渋味を完全に除去し得るから、本発明方法によって生
成された呈味物質は極めて優れた食品添加物、調味料と
して利用することができ、かつ、本発明に使用する肉質
原料の有効利用にも貢献することができる。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料となる肉質を機械的に細粉砕した後、その肉
    質の自己消化酵素による蛋白質分解反応を所望の条件に
    て進行させる過程と、 その自己消化分解反応速度が最大値に達した時に所望の
    種類と量の蛋白質分解酵素を添加してその添加酵素と前
    記自己消化酵素とによる蛋白質分解反応を所望の条件に
    て併行させる過程と、 前記双方の酵素を失活させた後、精製、濃縮する過程と
    、 から成る低分子量ペプチドを主成分とする呈味物質の製
    法。
  2. (2)自己消化酵素による蛋白質分解反応条件の1つと
    して、肉質の50乃至200%の水を加えることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の製法。
  3. (3)自己消化酵素による蛋白質分解反応条件の1つと
    して、肉質を分離槽に入れて50乃至100rpmの回
    転速度にて攪拌することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の製法。
  4. (4)自己消化酵素による蛋白質分解反応条件の1つと
    して、pHを3乃至6.5の酸性乃至弱酸性に調整した
    特許請求の範囲第1項記載の製法。
  5. (5)自己消化酵素による蛋白質分解反応条件の1つと
    して、温度を酵素が失活しない範囲、例えば、20乃至
    60℃好ましくは40乃至55℃とした特許請求の範囲
    第1項記載の製法。
  6. (6)酵素添加時期として、肉質が魚介類の場合、反応
    条件安定後30分乃至120分後とした特許請求の範囲
    第1項記載の製法。
  7. (7)酵素添加時期として、肉質が鳥獣鯨肉類の場合、
    反応条件安定後40分乃至180分後とした特許請求の
    範囲第1項記載の製法。
  8. (8)添加される酵素として、ペプシン、レンニン、ト
    リプシン、キモトリプシン、パパイン、フィシン、プロ
    メライン、細菌プロテアーゼ、糸状菌プロテアーゼ、放
    線菌プロテアーゼ等を単独でまたは混合して使用する特
    許請求の範囲第1項記載の製法。
  9. (9)酵素の添加量として、通常0.01乃至1.0%
    の濃度範囲とした特許請求の範囲第1項記載の製法。
  10. (10)酵素添加後の蛋白質分解反応条件の1つとして
    、pHを中性乃至酸性に調整した特許請求の範囲第1項
    記載の製法。
  11. (11)酵素添加後の蛋白質分解反応条件の1つとして
    、温度を酵素が失活しない範囲例えば20乃至60℃と
    した特許請求の範囲第1項記載の製法。
  12. (12)酵素添加後の蛋白質分解反応条件の1つとして
    、時間を1乃至20時間の範囲とした特許請求の範囲第
    1項記載の製法。
  13. (13)酵素の失活として、pHを5乃至7の中性乃至
    弱酸性に調整した後、10乃至30分間80℃以上で加
    熱する特許請求の範囲第1項記載の製法。
  14. (14)原料となる肉質を機械的に細粉砕した後、その
    肉質の自己消化酵素による蛋白質分解反応を所望の条件
    にて進行させる第1過程と、その自己消化分解反応速度
    が最大値に達した時に所望の種類と量の蛋白質分解酵素
    を添加してその添加酵素と前記自己消化酵素とによる蛋
    白質分解反応を所望の条件にて併行させる第2過程と、 前記双方の酵素を失活させた後、精製、濃縮する第3過
    程と、 その第3過程で得られた濃縮液に、前記第1過程で得ら
    れる反応液と、所望のアミノ酸とをそれぞれ適量添加し
    、所望の条件にて反応を再開させる第4過程と、 酵素を失活させる第5過程と、 から成る低分子量ペプチドを主成分とする呈味物質の製
    法。
  15. (15)濃縮液の濃度を15乃至50重量%、好ましく
    は20乃至40重量%とし、そのpHを5.0乃至7.
    0好ましくは6.0乃至6.5に設定した特許請求の範
    囲第14項記載の製法。
  16. (16)反応液添加の適量を0.1乃至10重量%とし
    た特許請求の範囲第14項記載の製法。
  17. (17)アミノ酸添加の適量を1乃至20重量%とした
    特許請求の範囲第14項記載の製法。
  18. (18)再開反応条件を30乃至65℃の温度で15乃
    至120分に設定した特許請求の範囲第14項記載の製
    法。
  19. (19)原料となる肉質を機械的に細粉砕した後、その
    肉質の自己消化酵素による蛋白質分解反応を所望の条件
    にて進行させる過程と、 その自己消化分解反応速度が最大値に達した時に所望の
    種類と量の蛋白質分解酵素を添加してその添加酵素と前
    記自己消化酵素とによる蛋白質分解反応を所望の条件に
    て併行させる過程と、 前記双方の酵素を失活させた後、精製、濃縮する過程と
    、 かくして得られた直後の濃縮液に、その液温を下げるこ
    となく攪拌を続けながら、所望のアミノ酸を適量添加し
    、所望の条件にて反応を再開し終了させる過程と、 から成る低分子量ペプチドを主成分とする呈味物質の製
    法。
  20. (20)濃縮液の濃度を15重量%以上に設定した特許
    請求の範囲第19項記載の製法。
  21. (21)濃縮液の温度を60乃至90℃に設定した特許
    請求の範囲第19項記載の製法。
  22. (22)濃縮液のpHを5.0乃至7.0好ましくは6
    .0乃至6.5に設定した特許請求の範囲第19項記載
    の製法。
  23. (23)添加アミノ酸濃度は原則として濃縮液の濃度と
    の関連によって設定し、その通常値を0.1乃至20重
    量%に設定した特許請求の範囲第19項記載の製法。
  24. (24)アミノ酸の結合反応に要する時間を15乃至1
    20分に設定し、その時間経過後、攪拌を続けながら液
    温を常温まで徐降させて終了する特許請求の範囲第19
    項記載の製法。
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