JPS62253867A - 防音床材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、住宅又は事務所、特に集合住宅における居住
性が良く、かつ床衝撃音の低減効果の優れた床材に関す
るものである。

（従来の技術） 従来、集合住宅の居間、書斎等の居室の床には側光ばク
ッションフロアと称せられる発泡グラスチック床材、カ
ーペットや畳敷が一般に施行されているが、前者は温か
みに乏しく、後者は湿気を帯び、ごみ等が付着して家ダ
ニが発生するおそれがあり、その念め、例えば楢フロア
等の寄木合板や木理の美しい桜等のへぎ木の化粧合板、
あるいは合成木材による木質感の優れ九床材が使用され
る傾向にある。また集会所、事務室、学校の講堂等大の
出入の多い場所でも、ビニルタイルシートに代って木質
の高級感触、耐摩耗性等の点で前記寄木合板や更には表
面硬さの要求される場合には陶磁性タイル、樹脂入りコ
ンクリート化粧タイル表ども使用されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記寄木合板等を床材として施工したと
き、タッピング音、すなわち衝撃音を生じ易く、集合住
宅では特に階上からの衝撃音が問題となっており、例え
ば床材の下に吸音材として高密度グラスウールを布設す
るなどの施工法もあるが衝撃音の低減に対しては有効で
なく、施工も面倒である。ま之、磁性タイルや樹脂入り
コンクリート化粧タイル等の床材は歩行時や飛び跳ね動
作時に靴の踵によるタッピング音が大きく、この低減が
必要とされている。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、前記床における衝撃音の低減方法として
緩衝材、防振材、制撮材の組合せによる衝撃音の低減方
法につき種々研究を重ね、中間層に１００Ｈｚでのせん
断弾性率が１０５〜１０８ｄｙｎｅ／傭２である粘弾性
体をサンドインチ状に配した木質系板材９−９面に立体
網状構造体を貼合せてなる床用材料を利用することによ
り優れた衝撃音低減効果が発現することを見出し本発明
を完成するに至った。

すなわち、本発明の要旨は、せん断弾性率１００Ｈｚに
おいて１０５〜１０８ｄｙｎ　７ｃｍ”である粘弾性体
の両面に木質系板材を積層し、少なくとも−の前記板材
面に金属フィラメント又は合成もしくは天然繊維を交絡
させて形取し九立体網状構造体を貼設してなる防音床材
に係る。

本発明を添付の図面にもとづき説明する。

第１図は本発明に係る防音床材の一実施例を示すもので
あって、粘弾性体２０両面に木質系板材１．１′を積層
し、床面側の板材面に立体網状構造体３を貼設して構成
されてなる。

また、第２図に示す如く、表面側の板材面に化粧面材４
を貼着して構成してもよ（、ｉ＠３図及び４３４図に示
す如く、板材２′と立体網状構造体との間に（第３図）
、さらに立体網状構造体の両面に（第４図）織布又は不
織布５を張着して構成してもよい。

木質系板材１．１′は、例えば単層板、合板でありてよ
く、パーティクルボード等の木質系繊維板等であっても
よい。また、厚みは、粘弾性体２を挟挿した複合板とし
ての剛性および衝撃音減衰特性から決められるが、通常
は２〜１５埴程度、好ましくは３〜１０ｗ程度のものが
使用される。厚さが２態以下であるともう一方の板材の
剛性にもよるが、一般的には床としての剛性が不足する
ことになシ、一方、厚さが１５ｗ以上になると、これも
間如挿入されている粘弾性体の特性にも左右されるが、
一般的に粘弾性体による制振効果が発現しずらくなり、
ひいては、床衝撃音の低減効果が発現し難くなって好ま
しくない。

また、上方に配される板材と下方に配される板材の材質
は、同一のものであっても異種の組合せであってもよく
、その用途、目的に応じて決めればよい。

粘弾性体２は、せん断弾性率が１００Ｈｚにおいて１０
５〜１０８ｄｙｎ／ｍ”の範囲のものが用いられる必要
がある。すなわち、防音床材として衝撃音減衰効果を期
待するためには床用木質板材の損失係数が０．０５以上
である必要があり、このためには先の木質系板材の使用
範囲では、せん断弾性率を１０５〜１０　ｄｙｎ／ｃ−
の範囲にする必要がある。また、粘弾性体のｔａｎδは
大きい程好ましいが、ｔａｎδ〉０，５であれば好適で
ある。さらに振動数が１００Ｈｚでのせん断弾性率を上
記１０〜１０　　ｄｙｎ　／ｃｒｓ”の範囲内とするこ
とにより、床衝撃音で特に問題となる６３〜２５０Ｈｚ
の範囲の低周波領域での防音対策が効果的に得られるこ
とになる。

この様な粘弾性体の厚さは、通常、０．２５〜３，０論
、好ましくは０．５〜１．５　ｗｍ程度のものが使用さ
れる。厚さが０．２５−以下になると複合木質板材の損
失係数が効果的に発現せず、従って有効に床衝撃音を減
衰させることができない。ま九、厚さが３．　Ｏｔｍ以
上になると、粘弾性体であるが故に、夏場の直射日光下
等の高温下では、床上に大きな荷重等が作用した場合等
に、目地部から流動をすることがあるため床材として好
ましくない。

このような粘弾性体の材料としては、ブチルゴム、　Ｓ
ＢＲ，ＮＢＲ等の合成ゴムおよびぼり塩化ビニール等の
合成樹脂等が用いられ、弾性率、ｔａｎδ等を本目的に
沿う様に、各種のオイル、可塑剤、充填剤等を配合して
シート状に形成し念ものが用いられる。

また、この粘弾性体を木質系板材間に挾層して固定する
念め忙は、通常接着剤を使用するが、粘弾性体自身が経
時的に変化の少ない自己粘着性を肩していれば必ずしも
接着剤を使用する必要はない。

本発明の立体網状構造体３としては、比較的１性に富ん
だ合成樹脂フィラメントあるいは同じく剛性の天然繊維
のフィラメントが立体的に交絡して作られた立体網状構
造体の中で、非共振、強凱振動型の動的こわさ試験機を
用いて、常温で７ＯＮ／ロ２・ｍ以下の値を示す構造体
が好ましく、この値が低ければ低い程良い。この値が７
ＯＮ／ｃｒｔｔ”・Ｇ以上になると衝撃音の緩和効果は
充分でなくなるからである。

本発明の７ＯＮ／ｃｍ”・αを充す網状構造体の材質と
しては、６ナイロン、６６ナイロンなどのナイロン類、
高中密度？リエチレン、ポリプロピレン、硬質、半硬質
のポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリエステル樹脂
などのフィラメントが挙げられる。低密度プリエチレン
、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ＡＢＳ樹脂、ゴム変
性ポリスチレンなどのフィラメントは、”こわさ”が不
足するので一部の範囲からなる立体網状構造体だけが含
まれる。

また、ロックウール、ノ４−ムなどの天然の繊維の中の
或種の範囲の剛性のものが、本発明の数値内に該当する
網状構造体として利用することができる。しかし天然の
剛性に富む繊維は集合住宅などに用いた場合、換気が不
充分になってダニなどの発生を助長させたり、強いアル
カリ性湿気の故に強度を低下させたりするおそれがある
ので、使用前に樹脂含浸処理などの対策を施すことが好
ましい。金属フィラメントも同様な効果を有するが、鉄
フィラメントは錆が生じ易く、アルミニウムやブロンズ
は衝撃応力、静荷重に対して降伏して弾性を失うので、
ステンレス鋼、不銹鋼鋼などバネ常数の大きいものが好
ましい。

これらの網状構造体は既述のようなフィラメントを交絡
させて粗いマット状に成形されたもので空隙率が大きく
適切な弾性を有し、振動エネルギーの吸収効果が大であ
り、またコンクリートスラブの波打ち（フリク）を吸収
する効果も同様に肩する。フィラメントの太さは材質に
よっても異なるが、構造体が７ＯＮ／ｃｍ”・１以下の
物性値を持つためには通常０．２〜３■φの径のものが
用いられる。これよりも径が細いと如何に網状構造が密
でも荷重や衝撃によって変形してしまりて効果を出現で
きない。又、３Ｗｍ以上の径では剛性に富み過ぎて、衝
撃音を緩和するような挙動を示さない材料が多い。この
立体網状構造体の厚みは室温で負荷のかからない解放下
（大気中）において３〜２０覇の範囲が好ましい。３＋
＋ｗａ以下ではタッピングなどの衝撃音の低減効果が乏
しく、２０ｍ以上にしても、その割合には衝撃音低減効
果は増大せず、コストアップとなり、荷重をかけた際の
床の沈み量が増大するといった問題を生ずるからである
。

また、本網状構造体は、前記した如く、その片面又は両
面に木質系板材あるいは床スラブとの接着性改善あるい
は網状構造体自身の補強のために不織布あるいは織布を
積層して用いることができる（第３図及び第４図）。

さらに、＠２図乃至＠４図に示す如く、本防音床材の表
面に化粧面材を貼設して、より実用的あるいは装飾的な
床材としてもよい◎ このような化粧面材４は寄木合板、ヘギ板、スギ木化粧
合板、各種ツキ板、合成木材、陶磁タイル等から選ばれ
、厚みが通常０．２〜５鱈程度で硬い材質のものが好適
に用いられる。

なお、本出願に係る床材は、これら構成材をあらかじめ
積層して形成した構成体であってもよく、現場において
、これらの各構成材を積層して形成し念構造体であって
もよい。

（実施例） 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。

実施例１及び２ コンクリート集合住宅のスラブ厚さ２００ｍ＋のコンク
リート床に次の第−表に示す構成を有する床材を６畳間
に隙間なく敷き、ＪＩＳ　Ａ　１４１８　（建築物の現
場における床衝撃音レベルの測定方法）に準拠して、階
上からのタッピングマシンによる衝撃音を測定した。な
お、第１表において使用し念立体網状構造体は９、ナイ
ロンフィラメントから作られ、動的剛性試験値６５Ｎ／
ｃｒｎ”・（７）のものであり、また使用した粘弾性体
は油温ブチルゴムで１００Ｈｚでのせん断弾性率Ｇ＝５
Ｘ　１０’　ｄｙｎ／１Ｍ”　、　ｔａｎδ＝０．７の
ものである。ま之、木質系木材として１二合板を第１表
に示す厚さで用い、化粧面材とじては０．２５　ｒｒｒ
ｍのツキ板を用いた。測定結果を第２表および第５図に
示す。

比較例１ 実施例で用いた立体網状構造体に９瓢厚の合板を積層し
、該合板にさらに０．２５−厚のツキ板を貼設して床材
を形成した。本床材に関しても実施例と同様にＪＩＳ　
Ａ　１４１８にもとづき衝撃音を測定した。結果を第２
表及び第５図に示す。

比較例２ 比較例１で用いた９１１１１１厚の合板の一面に、ＪＩ
Ｓ硬度８０の天然ゴムでできた厚さ９ｍのゴムシートを
接着積層し、前記合板の他の面に実施例で用いたツキ板
を貼着して床材を形成した。本床材についても実施例と
同様に衝撃音を測定した。結果を第２表及び第５図に示
す。

比較例３ 比較のため、床材を全く用いずに、スラブ厚さ２００鱈
のコンクリート床のみの衝撃音の測定を実施例１と同様
にして測定した。結果を第２表及び第５図に示す。

第２表及び第５図に示される様に、立体網状構造体また
はゴムシートのみを積層した床構成材で＝、連音等級は
Ｌ−５５程度であるに対し、本発−構底例では従来低音
域では達成することが困難されていたＬ−５０より良い
結果が達成されて−る。なお、コンクリートスラブのみ
ではＬ−６５非常に悪いことがわかる。

発明の効果） この様にして得られた本発明に係る防音床材は、ｊにコ
ンクリート系、ＡＬＣ系床材床材適に使用さ一１従来か
ら床衝撃音防止構造として使用されて、た、グラスクー
ル、ロックウール等の湿式浮床構造、ゴムブロック、ゴ
ムバット等の乾式浮床溝：に比較して施工工期が短かく
網状構造体の作用−よりコンクリート面の波打ちも吸収
することが−きかつ高周波領域は勿論、従来困難とされ
てい１低周波領域まで広い周波数領域にわたって床衝二
音レベルを効果的に低減することができる等のｊ徴を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至ｗｃ４図は本発明【係る防音床材の実施例を
示す部分断面図である。 図中、符号１．１′は木質系板材、２は粘弾性体、３は
網状構造体を各示す。 特許出願人　日本ゼオン株式会社 ゼオン化成株式会社 第３図 第４図 オクターブ帯域中心周波数（Ｈｚ） 手続補正書（方式） ％式％ １呵牛の耘 昭和６１羽蛯硼蕗９３８５７号 発明の名称 防音床材 補正をする者 １呵牛との関係　特許出願人 住所　　東京都千代田区丸の自重丁目６番１号昭和６１
年　６月２４日（発送日） 補正の対象 ・ご−／ 図面の簡単な説明の欄を以下の通り補正する。 図中、符号１，１゛　ば木質系板材、２は粘弾性体。 ３は網状構造体を各示す。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、せん断弾性率が１００Ｈｚにおいて１０＾５〜１０
   ＾８ｄｙｎ／ｃｍ＾２である粘弾性体の両面に木質系板
   材を積層し、少なくとも一の前記板材面に金属フィラメ
   ント又は合成もしくは天然繊維を交絡させて形成した立
   体網状構造体を貼設してなることを特徴とする防音床材
   。