JPS6223504Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6223504Y2 JPS6223504Y2 JP1983017660U JP1766083U JPS6223504Y2 JP S6223504 Y2 JPS6223504 Y2 JP S6223504Y2 JP 1983017660 U JP1983017660 U JP 1983017660U JP 1766083 U JP1766083 U JP 1766083U JP S6223504 Y2 JPS6223504 Y2 JP S6223504Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- golf club
- club shaft
- tube
- carbon fiber
- matrix resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Golf Clubs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は軽量で、かつ上面傷が生じにくく、美
観の良好な複合材料製ゴルフクラブシヤフトに関
するものである。 炭素繊維を補強材とし、マトリツクス樹脂を含
浸したプリプレグを管状体に成形したゴルフクラ
ブシヤフトは従来開発されてきたスチール製ゴル
フクラブシヤフトに較べ、軽量で飛距離が出る、
クラブシヤフトとして広く利用されるようになつ
てきている。 このゴルフクラブシヤフトの作成に用いられる
炭素繊維は強度が300Kg／mm2以上と極めて高いも
のであるが、弾性率は20〜27t／mm2と比較的小さ
く、ゴルフクラブの特性を更に向上せしめるた
め、その強度を350Kg／mm2以上と更に高いものと
すると、その弾性率は15〜23t／mm2と低下するこ
とがさけられないものとなつている。 そこで、従来開発されてきた複合材料製ゴルフ
クラブシヤフトは、高強度の炭素繊維より作られ
たプリプレグに弾性率の高いガラスクロスや低強
度、高弾性炭素繊維補強材を組合せたものを管状
体に巻き上げているため管体成形時の管外径は太
く、スマート観が欠けるため、その外周を研摩細
身化した後、ウレタン塗料等で仕上げ加工されて
おり、補強材として用いる炭素繊維の特性を十分
に利用したゴルフクラブシヤフトとは必ずしもな
つていなかつた。 そこで本考案者は、上述した如き不都合のない
軽量で細身化されており、研摩不要なゴルフクラ
ブシヤフトを開発することを目的として検討した
結果、本考案を完成したものである。 その要旨は繊維強化複合材料製管体の外周面に
管体の長さ方向１cm当り２〜８個のスパイラル階
段状部を設けたゴルフクラブシヤフトにある。 本考案のゴルフクラブシヤフトの部分側面図を
第１図に示した同図中１は複合材料製ゴルフクラ
ブシヤフトであり、２は管体の横方向に設けられ
たスパイラル状の階段状部である。 かくの如き構造とすることにより理由は不明で
あるが、複合材料プリプレグより作られた管状体
の加熱成形時に於けるマトリツクス樹脂の流動特
性の適正化を図ることができ、得られた管状体の
表面は極めて平滑性に富み、ほとんど研摩しなく
ても十分にゴルフクラブシヤフトとしてそのまま
利用することができる。 管体の横方向に設けられるスパイラル階段状部
の管長１cm当りの数が２個未満であつても或いは
８個を越えて大きくなつても管体成形時のマトリ
ツクス樹脂の流れ特性が変化し、外観良好なゴル
フクラブシヤフトとすることはできない。 本考案を実施するに際して用いる炭素繊維とし
ては、ピツチ系炭素繊維、アクリロニトリル系繊
維、セルロース系繊維をプレカーサーとして、耐
炎化焼成することによつて得られる強度200〜600
Kg／mm2の炭素繊維を挙げることができるが、とく
にアクリロニトリル系繊維プレカーサーより作ら
れた強度300〜500Kg／mm2で弾性率が27〜37t／mm2
のものを用いる際、特に優れた特性を有するゴル
フクラブとすることができる。 炭素繊維に含浸せしめるマトリツクス樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリエステル、ABSなどの
熱可型性樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹
脂、ビニルエステル樹脂、ビスイミド、ポリイミ
ド等の熱硬化性樹脂を用いることができる。 これらマトリツクス樹脂のうち、とくにエポキ
シ樹脂100部に対し粒径0.1〜10μ、好しくは0.1
〜５μの粉末状充填剤を１〜10部加えたマトリツ
クス樹脂を用いると、本考案によつて得られるゴ
ルフクラブシヤフトの外観は更に一層良好なもの
となり、ほとんど研摩不要のゴルフクラブシヤフ
トとすることができる。これら粉末状充填剤の具
体例としては、黒鉛粉末、カーボンブラツク、炭
素繊維ミルドフアイバー、アルミニウム粉末、亜
鉛粉末、酸化チタンなどの無機充填剤の他、マト
リツクス樹脂の流動開始温度、具体的には90〜
100℃の温度で固形状態を示す硬化剤、特にジシ
アンジアミドを用いた場合には本考案の形状と相
俟つてマトリツクス樹脂硬化工程に於ける樹脂の
流動特性が向上し、良好な外観のゴルフクラブシ
ヤフトとすることができ、細身で研摩不要なシヤ
フトとすることができる。 とくにジシアンジアミドとジメチル尿素とを5/
３〜3/5なる割合で混合したものを用いることによ
り、特に優れた特性を有するゴルフクラブシヤフ
トとすることができる。 ゴルフクラブ外周に設けるスパイラル階段状部
は、芯体に炭素繊維プリプレグを巻き上げ、その
外周を熱収縮テープにてテーピング間隔が１cm当
り２〜８個となるように巻き付けるか、或いは芯
体に巻付けた複合材料管体外周に紐状物又はテー
プ状物を所定間隔で巻き付け、この外側をテーピ
ングするか熱収縮性チユーブで被包した後、熱硬
化させることによつて作ることができる。 以下実施例により本考案を更に詳細に説明す
る。 実施例 エポキシ樹脂100部に対し、ジシアンジアミド
と３−（３，４−ジクロルフエニル）−１，5Nジ
メチル尿素を4/3なる割合で混合したものをジシ
アンジアミド量が３部となるような割合で加えた
マトリツクス樹脂を強度395Kg／mm2、弾性率33t／
mm2の炭素繊維引揃えシートに含浸しプリプレグを
作成した。 このプリプレグを芯体に巻き付けた後、その外
側を熱収縮テープにより管長１cm当りスパイラル
状階段部が表−１に示す数となるように巻き付
け、常法により加熱硬化した後、テープを除去し
た。 得られたゴルフクラブシヤフトの外観を判定し
た結果を表−１に示した。 【表】
観の良好な複合材料製ゴルフクラブシヤフトに関
するものである。 炭素繊維を補強材とし、マトリツクス樹脂を含
浸したプリプレグを管状体に成形したゴルフクラ
ブシヤフトは従来開発されてきたスチール製ゴル
フクラブシヤフトに較べ、軽量で飛距離が出る、
クラブシヤフトとして広く利用されるようになつ
てきている。 このゴルフクラブシヤフトの作成に用いられる
炭素繊維は強度が300Kg／mm2以上と極めて高いも
のであるが、弾性率は20〜27t／mm2と比較的小さ
く、ゴルフクラブの特性を更に向上せしめるた
め、その強度を350Kg／mm2以上と更に高いものと
すると、その弾性率は15〜23t／mm2と低下するこ
とがさけられないものとなつている。 そこで、従来開発されてきた複合材料製ゴルフ
クラブシヤフトは、高強度の炭素繊維より作られ
たプリプレグに弾性率の高いガラスクロスや低強
度、高弾性炭素繊維補強材を組合せたものを管状
体に巻き上げているため管体成形時の管外径は太
く、スマート観が欠けるため、その外周を研摩細
身化した後、ウレタン塗料等で仕上げ加工されて
おり、補強材として用いる炭素繊維の特性を十分
に利用したゴルフクラブシヤフトとは必ずしもな
つていなかつた。 そこで本考案者は、上述した如き不都合のない
軽量で細身化されており、研摩不要なゴルフクラ
ブシヤフトを開発することを目的として検討した
結果、本考案を完成したものである。 その要旨は繊維強化複合材料製管体の外周面に
管体の長さ方向１cm当り２〜８個のスパイラル階
段状部を設けたゴルフクラブシヤフトにある。 本考案のゴルフクラブシヤフトの部分側面図を
第１図に示した同図中１は複合材料製ゴルフクラ
ブシヤフトであり、２は管体の横方向に設けられ
たスパイラル状の階段状部である。 かくの如き構造とすることにより理由は不明で
あるが、複合材料プリプレグより作られた管状体
の加熱成形時に於けるマトリツクス樹脂の流動特
性の適正化を図ることができ、得られた管状体の
表面は極めて平滑性に富み、ほとんど研摩しなく
ても十分にゴルフクラブシヤフトとしてそのまま
利用することができる。 管体の横方向に設けられるスパイラル階段状部
の管長１cm当りの数が２個未満であつても或いは
８個を越えて大きくなつても管体成形時のマトリ
ツクス樹脂の流れ特性が変化し、外観良好なゴル
フクラブシヤフトとすることはできない。 本考案を実施するに際して用いる炭素繊維とし
ては、ピツチ系炭素繊維、アクリロニトリル系繊
維、セルロース系繊維をプレカーサーとして、耐
炎化焼成することによつて得られる強度200〜600
Kg／mm2の炭素繊維を挙げることができるが、とく
にアクリロニトリル系繊維プレカーサーより作ら
れた強度300〜500Kg／mm2で弾性率が27〜37t／mm2
のものを用いる際、特に優れた特性を有するゴル
フクラブとすることができる。 炭素繊維に含浸せしめるマトリツクス樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリエステル、ABSなどの
熱可型性樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹
脂、ビニルエステル樹脂、ビスイミド、ポリイミ
ド等の熱硬化性樹脂を用いることができる。 これらマトリツクス樹脂のうち、とくにエポキ
シ樹脂100部に対し粒径0.1〜10μ、好しくは0.1
〜５μの粉末状充填剤を１〜10部加えたマトリツ
クス樹脂を用いると、本考案によつて得られるゴ
ルフクラブシヤフトの外観は更に一層良好なもの
となり、ほとんど研摩不要のゴルフクラブシヤフ
トとすることができる。これら粉末状充填剤の具
体例としては、黒鉛粉末、カーボンブラツク、炭
素繊維ミルドフアイバー、アルミニウム粉末、亜
鉛粉末、酸化チタンなどの無機充填剤の他、マト
リツクス樹脂の流動開始温度、具体的には90〜
100℃の温度で固形状態を示す硬化剤、特にジシ
アンジアミドを用いた場合には本考案の形状と相
俟つてマトリツクス樹脂硬化工程に於ける樹脂の
流動特性が向上し、良好な外観のゴルフクラブシ
ヤフトとすることができ、細身で研摩不要なシヤ
フトとすることができる。 とくにジシアンジアミドとジメチル尿素とを5/
３〜3/5なる割合で混合したものを用いることによ
り、特に優れた特性を有するゴルフクラブシヤフ
トとすることができる。 ゴルフクラブ外周に設けるスパイラル階段状部
は、芯体に炭素繊維プリプレグを巻き上げ、その
外周を熱収縮テープにてテーピング間隔が１cm当
り２〜８個となるように巻き付けるか、或いは芯
体に巻付けた複合材料管体外周に紐状物又はテー
プ状物を所定間隔で巻き付け、この外側をテーピ
ングするか熱収縮性チユーブで被包した後、熱硬
化させることによつて作ることができる。 以下実施例により本考案を更に詳細に説明す
る。 実施例 エポキシ樹脂100部に対し、ジシアンジアミド
と３−（３，４−ジクロルフエニル）−１，5Nジ
メチル尿素を4/3なる割合で混合したものをジシ
アンジアミド量が３部となるような割合で加えた
マトリツクス樹脂を強度395Kg／mm2、弾性率33t／
mm2の炭素繊維引揃えシートに含浸しプリプレグを
作成した。 このプリプレグを芯体に巻き付けた後、その外
側を熱収縮テープにより管長１cm当りスパイラル
状階段部が表−１に示す数となるように巻き付
け、常法により加熱硬化した後、テープを除去し
た。 得られたゴルフクラブシヤフトの外観を判定し
た結果を表−１に示した。 【表】
第１図は本考案のゴルフクラブシヤフトの部分
側面図を示すものである。 １……ゴルフクラブシヤフト、２……スパイラ
ル階段状部。
側面図を示すものである。 １……ゴルフクラブシヤフト、２……スパイラ
ル階段状部。
Claims (1)
- 繊維強化複合材料製管体の外周面に管体の横方
向に管体の長さ１cm当り２〜８個のスパイラル階
段状部を設けたゴルフクラブシヤフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983017660U JPS59124563U (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | ゴルフクラブシヤフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983017660U JPS59124563U (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | ゴルフクラブシヤフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59124563U JPS59124563U (ja) | 1984-08-22 |
| JPS6223504Y2 true JPS6223504Y2 (ja) | 1987-06-15 |
Family
ID=30148893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1983017660U Granted JPS59124563U (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | ゴルフクラブシヤフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59124563U (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5262532A (en) * | 1975-11-14 | 1977-05-24 | Hitachi Chem Co Ltd | Manufacturing method for shaft of golf club |
| JPS5481375A (en) * | 1977-12-13 | 1979-06-28 | Daiwa Seiko Co | Method of making hollow taper rod and reforming tool for manufacture |
-
1983
- 1983-02-09 JP JP1983017660U patent/JPS59124563U/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5262532A (en) * | 1975-11-14 | 1977-05-24 | Hitachi Chem Co Ltd | Manufacturing method for shaft of golf club |
| JPS5481375A (en) * | 1977-12-13 | 1979-06-28 | Daiwa Seiko Co | Method of making hollow taper rod and reforming tool for manufacture |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59124563U (ja) | 1984-08-22 |
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