JPS6221551B2 - - Google Patents
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- JPS6221551B2 JPS6221551B2 JP55156954A JP15695480A JPS6221551B2 JP S6221551 B2 JPS6221551 B2 JP S6221551B2 JP 55156954 A JP55156954 A JP 55156954A JP 15695480 A JP15695480 A JP 15695480A JP S6221551 B2 JPS6221551 B2 JP S6221551B2
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Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は、ふとん、マツト、椅子張り、ベツド
パツド、クツシヨン、枕等の詰物およびその製造
方法に関する。 更に詳細には、適度な固さと弾性および弾性回
復性があり、かつ形態安定性、綿抜け防止性に優
れた詰物およびその製造方法に関する。 詰物は従来短繊維または長繊維からなるトウを
開繊して、短繊維の場合はウエブとし、詰物の側
地内に、詰物の厚さ方法に対して単繊維が横方向
となるように詰められて形成されていた。しかし
このような詰物は弾性および弾性回復性が満足で
なく、また単繊維が自由に動くために形態安定性
が乏しく、かつ側地より綿抜けが多くて問題があ
つた。このため、繊維と接着物を混合し、カーデ
イングしたのち連続シートとして熱処理し、繊維
を部分的に接着させたのち、詰物用に切断する方
法が提案されている。しかし該方法においても、
単繊維は詰物の厚さ方向に対して横方向に配列す
るため、弾性および弾性回復性が満足とならな
い。また実公昭40―34290号公報、同41―12785号
公報で側地または側地の近傍の繊維に接着剤を付
与し、この部分の繊維を接着して綿抜け防止を計
る方法が提案されている。しかしこの方法も詰物
の弾性および弾性回復性が満足でなかつた。また
本願発明人らが特開昭55―60493号公報において
出願したように、短繊維を圧空を用いて所定形状
の側地内に吹き込むという方法もあるが、この方
法で得た詰綿は使用中に綿がずれてしまい、形態
安定性に問題があつた。 本発明者らは上記した固さ、圧縮弾性、圧縮弾
性回復性、形態安定性、綿抜け防止性等に優れた
詰物を得ることを目的に鋭意検討した結果、本発
明に到達したものである。すなわち本発明は、短
繊維の大部分が詰物の厚さ方法に配列しており、
かつ接着剤で短繊維同志が部分的に接着されてい
ることを特徴とする詰物であり、また短繊維と接
着剤とを混合し、次いで該混合物を圧力気体を用
いて所定の形状を有する詰物側地内に吹き込み、
続いて短繊維同志を接着処理することを特徴とす
る詰物の製造方法である。 本発明の第1の特徴は短繊維の大部分が詰物の
厚さ方向に配列していることにある。このことに
より圧縮弾性、圧縮弾性回復性が向上する他、詰
物の固さが従来のものとは異なり、発泡ポリウレ
タンのような感触の固さとなる。 本発明の第2の特徴は、接着剤で短繊維同志が
部分的に接着されていることにある。短繊維は詰
物内において接着剤とほぼ均一に混合された後に
接着されているため、接着箇所は偏在することな
く詰物全体均一に存在している。従つて詰物を構
成する単繊維は、他の単繊維との交錯部分におい
て部分的に接着されている。このため詰物内の単
繊維は、詰物の厚さ方向に配列したままで接着剤
により部分的に固定しているため、綿抜け防止
性、形態安定性、圧縮弾性回復性に優れたものと
することができる。 本発明において被接着繊維である短繊維と、接
着剤の混合割合は、任意の割合をとりうるが、好
ましくは短繊維50〜95重量%、接着剤5〜50重量
%の範囲である。接着剤が5重量%未満では短繊
維を接着固定する力が弱く、本発明の目的とする
詰物は得られない方向にある。また接着剤が50重
量%を越えると被接着性繊維である短繊維の性能
力が失なわれてしまい、接着剤の性質が強く出
て、例えば固くなつてしまう等の問題があり好ま
しい方向ではない。 また被接着性繊維である短繊維は、太さ、長さ
は任意ものでよいが、好ましくは太さが1〜15デ
ニール、長さが10〜100mmである。この範囲であ
ると、詰物内において短繊維は大部分厚さ方向に
配列し、また圧縮弾性、固さ等が好ましい値とな
る。これらの短繊維は捲縮が付与されているのが
好ましい。なお短繊維の長さは詰物の厚さより短
かい方が好ましい。 本発明における詰物の見掛比重は任意の値をと
りうるが、好ましくは見掛比重0.01〜0.10g/cm3
の範囲であり、特に好ましくは0.02〜0.05g/cm3
である。 また本発明における詰物は、短繊維同志が部分
的に接着された詰物部分と、接着成分を用いてな
い短繊維および/またはトウからなる詰物部分と
が交互にブロツク状で組み合わされているか、ま
たは層状に重ね合わされていてもよい。 本発明においては、被接着性繊維である短繊維
と、接着剤とを混合し、次いで該混合物を圧力気
体を用いて所定の形状を有する詰物側地内に吹き
込み、続いて短繊維同志を接着処理することによ
つて製造する。被接着性繊維である短繊維とは、
コツトン等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、
ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル、ナイ
ロン等の合成繊維を示す。これらは各々単独でも
組み合せて用いてもよい。また接着剤は上記短繊
維を接着させるものであればどのようなものでも
よい。該接着剤の形状は、カプセル状、繊維状、
フレーク状、ペレツト状、粉粒体状等どのような
形状であつてもよいが、好ましくは繊維状であ
る。なお繊維状接着剤としては、共重合ポリエス
テル、ポリオレフイン、ポリビニルアルコール、
共重合ナイロン等がある。上記製造方法における
圧力気体とは、空気、N2等の気体を示す。また
本発明の製造方法における所定の形状とは、例え
ば座ぶとん、敷ぶとん、枕、クツシヨン、座椅子
の張りなどの詰物の形状を示す。これらの形状の
詰物側地は、予じめ、孔の開いた金属、プラスチ
ツクまたは木材などのような材料で作られた外枠
の中に据え置かれ、次いでこの側地の中に圧力気
体とともに短繊維と接着剤とを混合させて吹き込
むものである。 本発明においては短繊維と接着剤を予じめよく
混合させるため、短繊維の開繊前に接着剤を加
え、次いで開繊させてもよい。また接着剤はホツ
トメルト型、スチームで溶解するものなど公知の
接着剤を使用することができる。好ましくは接着
処理は加熱および/またはスチーム処理である。 次に本発明を図を用いて詳細に説明する。 第1図は従来の詰物の一例の断面図を示したも
のである。繊維2は側地1で包被され詰物を形成
しているが、繊維2は詰物の厚さ方向に対して直
角方向、すなわち水平方向に配列している。 第2図は本発明の詰物の一例を断面図で示した
もので、被接着性繊維である短繊維3は大部分が
厚さ方向に配列している。また短繊維3と接着剤
4が混存し、短繊維同志を部分的に接着している
ものである。 第3図は本発明詰物の他の例の断面であり、第
2図に示す本発明の詰物部分6とやわらかい風合
を生ずるウエツブ層(接着剤を用いていない詰物
部分)5とが積層重合しているものである。 次に本発明製造方法について図面にしたがい説
明する。 繊維状接着物と、被接着繊維の混合は一般的に
使用されている方法でよいが、十分でないと接着
部分が偏在して効果が十分でなくなる。できるだ
けくり返し混合するのが良い。混合したのち開繊
作用をあたえるが、カードマシンを使用すると紡
出される形態がウエツブ状となるため、本発明の
効果がない。第4図は本発明の製造方法の断面図
である。混合された繊維7をフイードローラ8を
通過させ、開繊シリンダー9により開繊作用をあ
たえる。この時フイードローラー8とシリンダー
9の回転速度比は機械の強度上許容される範囲で
大きいほど、またゲージは狭いほど開繊および混
合作用は大きく好ましい。さらに作用を良好にす
るためウオーカの取付けおよび2回通過させると
より効果がある。開繊混合した繊維をフアン10
により、空気と混合して風圧により吐出口11を
通過させ、あらかじめ装備された詰綿側地12と
その外側の制御板13,13′に吹き込んで詰綿
成型品を作成する。この時詰綿側地内に吹き込む
場合には制御板13および13′が必要であり、
詰物のかたさを保持させ、繊維密度と厚さを決定
する役目がある。制御板を使用しない場合には、
側地が風圧によりふくらみ、繊維は本発明の構造
を程しないため性能は悪くなる。側地は空気の通
過が良好のものが良いが、あまり目のあらいもの
は繊維が抜け出るので好ましくない。枠を使用す
る場合は最終の詰物の形態に合わせ枠形態を決め
ておく必要がある。側地、枠内に繊維をつめ込ん
だのち、接着処理をほどこす。この時側地、枠も
同時に処理してもよい。接着処理は、繊維状接着
剤の接着性能に合わせて行なう。たとえば熱処
理、蒸気処理などがある。 本発明法は、側地の形態内に繊維を吹き込み、
風圧によつて隅々までつめ込んで側地と同時に接
着処理をほどこすため、製造方法が簡単で合理的
である。 また本発明は、側地およびその外側の枠内に圧
力気体により繊維を吹き込むため、圧力気体の圧
力の大小により自由に繊維密度を変えることがで
きる。 次に実施例を用いて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 スチーム処理で接着性を有するオレフイン変性
ポリビニールアルコール繊維(繊度6デニール、
繊維長38mm)を20重量%と、スチーム処理では接
着性を有しないポリエチレンテレフタレート繊維
(繊度12デニール、繊維長38mm)を80重量%を開
繊機で混合、開綿し、第4図に示したごとくの開
繊機で開繊、混合したのち、空気と混合して風圧
により、側地サイズ50cm×60cmであるダ円型詰物
側地内に目付が0.04g/cm3になる様吹き込み、さ
らに側地を装着したままスチーム処理をほどこ
し、本発明詰物Aを作成した。一方ポリエチレン
テレフタレート繊維(繊度12デニール、繊維長38
mm)を同様な手段により側地内に入れた従来製品
Bを作成した。両者の性能を測定した結果を第1
表に示す。
パツド、クツシヨン、枕等の詰物およびその製造
方法に関する。 更に詳細には、適度な固さと弾性および弾性回
復性があり、かつ形態安定性、綿抜け防止性に優
れた詰物およびその製造方法に関する。 詰物は従来短繊維または長繊維からなるトウを
開繊して、短繊維の場合はウエブとし、詰物の側
地内に、詰物の厚さ方法に対して単繊維が横方向
となるように詰められて形成されていた。しかし
このような詰物は弾性および弾性回復性が満足で
なく、また単繊維が自由に動くために形態安定性
が乏しく、かつ側地より綿抜けが多くて問題があ
つた。このため、繊維と接着物を混合し、カーデ
イングしたのち連続シートとして熱処理し、繊維
を部分的に接着させたのち、詰物用に切断する方
法が提案されている。しかし該方法においても、
単繊維は詰物の厚さ方向に対して横方向に配列す
るため、弾性および弾性回復性が満足とならな
い。また実公昭40―34290号公報、同41―12785号
公報で側地または側地の近傍の繊維に接着剤を付
与し、この部分の繊維を接着して綿抜け防止を計
る方法が提案されている。しかしこの方法も詰物
の弾性および弾性回復性が満足でなかつた。また
本願発明人らが特開昭55―60493号公報において
出願したように、短繊維を圧空を用いて所定形状
の側地内に吹き込むという方法もあるが、この方
法で得た詰綿は使用中に綿がずれてしまい、形態
安定性に問題があつた。 本発明者らは上記した固さ、圧縮弾性、圧縮弾
性回復性、形態安定性、綿抜け防止性等に優れた
詰物を得ることを目的に鋭意検討した結果、本発
明に到達したものである。すなわち本発明は、短
繊維の大部分が詰物の厚さ方法に配列しており、
かつ接着剤で短繊維同志が部分的に接着されてい
ることを特徴とする詰物であり、また短繊維と接
着剤とを混合し、次いで該混合物を圧力気体を用
いて所定の形状を有する詰物側地内に吹き込み、
続いて短繊維同志を接着処理することを特徴とす
る詰物の製造方法である。 本発明の第1の特徴は短繊維の大部分が詰物の
厚さ方向に配列していることにある。このことに
より圧縮弾性、圧縮弾性回復性が向上する他、詰
物の固さが従来のものとは異なり、発泡ポリウレ
タンのような感触の固さとなる。 本発明の第2の特徴は、接着剤で短繊維同志が
部分的に接着されていることにある。短繊維は詰
物内において接着剤とほぼ均一に混合された後に
接着されているため、接着箇所は偏在することな
く詰物全体均一に存在している。従つて詰物を構
成する単繊維は、他の単繊維との交錯部分におい
て部分的に接着されている。このため詰物内の単
繊維は、詰物の厚さ方向に配列したままで接着剤
により部分的に固定しているため、綿抜け防止
性、形態安定性、圧縮弾性回復性に優れたものと
することができる。 本発明において被接着繊維である短繊維と、接
着剤の混合割合は、任意の割合をとりうるが、好
ましくは短繊維50〜95重量%、接着剤5〜50重量
%の範囲である。接着剤が5重量%未満では短繊
維を接着固定する力が弱く、本発明の目的とする
詰物は得られない方向にある。また接着剤が50重
量%を越えると被接着性繊維である短繊維の性能
力が失なわれてしまい、接着剤の性質が強く出
て、例えば固くなつてしまう等の問題があり好ま
しい方向ではない。 また被接着性繊維である短繊維は、太さ、長さ
は任意ものでよいが、好ましくは太さが1〜15デ
ニール、長さが10〜100mmである。この範囲であ
ると、詰物内において短繊維は大部分厚さ方向に
配列し、また圧縮弾性、固さ等が好ましい値とな
る。これらの短繊維は捲縮が付与されているのが
好ましい。なお短繊維の長さは詰物の厚さより短
かい方が好ましい。 本発明における詰物の見掛比重は任意の値をと
りうるが、好ましくは見掛比重0.01〜0.10g/cm3
の範囲であり、特に好ましくは0.02〜0.05g/cm3
である。 また本発明における詰物は、短繊維同志が部分
的に接着された詰物部分と、接着成分を用いてな
い短繊維および/またはトウからなる詰物部分と
が交互にブロツク状で組み合わされているか、ま
たは層状に重ね合わされていてもよい。 本発明においては、被接着性繊維である短繊維
と、接着剤とを混合し、次いで該混合物を圧力気
体を用いて所定の形状を有する詰物側地内に吹き
込み、続いて短繊維同志を接着処理することによ
つて製造する。被接着性繊維である短繊維とは、
コツトン等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、
ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル、ナイ
ロン等の合成繊維を示す。これらは各々単独でも
組み合せて用いてもよい。また接着剤は上記短繊
維を接着させるものであればどのようなものでも
よい。該接着剤の形状は、カプセル状、繊維状、
フレーク状、ペレツト状、粉粒体状等どのような
形状であつてもよいが、好ましくは繊維状であ
る。なお繊維状接着剤としては、共重合ポリエス
テル、ポリオレフイン、ポリビニルアルコール、
共重合ナイロン等がある。上記製造方法における
圧力気体とは、空気、N2等の気体を示す。また
本発明の製造方法における所定の形状とは、例え
ば座ぶとん、敷ぶとん、枕、クツシヨン、座椅子
の張りなどの詰物の形状を示す。これらの形状の
詰物側地は、予じめ、孔の開いた金属、プラスチ
ツクまたは木材などのような材料で作られた外枠
の中に据え置かれ、次いでこの側地の中に圧力気
体とともに短繊維と接着剤とを混合させて吹き込
むものである。 本発明においては短繊維と接着剤を予じめよく
混合させるため、短繊維の開繊前に接着剤を加
え、次いで開繊させてもよい。また接着剤はホツ
トメルト型、スチームで溶解するものなど公知の
接着剤を使用することができる。好ましくは接着
処理は加熱および/またはスチーム処理である。 次に本発明を図を用いて詳細に説明する。 第1図は従来の詰物の一例の断面図を示したも
のである。繊維2は側地1で包被され詰物を形成
しているが、繊維2は詰物の厚さ方向に対して直
角方向、すなわち水平方向に配列している。 第2図は本発明の詰物の一例を断面図で示した
もので、被接着性繊維である短繊維3は大部分が
厚さ方向に配列している。また短繊維3と接着剤
4が混存し、短繊維同志を部分的に接着している
ものである。 第3図は本発明詰物の他の例の断面であり、第
2図に示す本発明の詰物部分6とやわらかい風合
を生ずるウエツブ層(接着剤を用いていない詰物
部分)5とが積層重合しているものである。 次に本発明製造方法について図面にしたがい説
明する。 繊維状接着物と、被接着繊維の混合は一般的に
使用されている方法でよいが、十分でないと接着
部分が偏在して効果が十分でなくなる。できるだ
けくり返し混合するのが良い。混合したのち開繊
作用をあたえるが、カードマシンを使用すると紡
出される形態がウエツブ状となるため、本発明の
効果がない。第4図は本発明の製造方法の断面図
である。混合された繊維7をフイードローラ8を
通過させ、開繊シリンダー9により開繊作用をあ
たえる。この時フイードローラー8とシリンダー
9の回転速度比は機械の強度上許容される範囲で
大きいほど、またゲージは狭いほど開繊および混
合作用は大きく好ましい。さらに作用を良好にす
るためウオーカの取付けおよび2回通過させると
より効果がある。開繊混合した繊維をフアン10
により、空気と混合して風圧により吐出口11を
通過させ、あらかじめ装備された詰綿側地12と
その外側の制御板13,13′に吹き込んで詰綿
成型品を作成する。この時詰綿側地内に吹き込む
場合には制御板13および13′が必要であり、
詰物のかたさを保持させ、繊維密度と厚さを決定
する役目がある。制御板を使用しない場合には、
側地が風圧によりふくらみ、繊維は本発明の構造
を程しないため性能は悪くなる。側地は空気の通
過が良好のものが良いが、あまり目のあらいもの
は繊維が抜け出るので好ましくない。枠を使用す
る場合は最終の詰物の形態に合わせ枠形態を決め
ておく必要がある。側地、枠内に繊維をつめ込ん
だのち、接着処理をほどこす。この時側地、枠も
同時に処理してもよい。接着処理は、繊維状接着
剤の接着性能に合わせて行なう。たとえば熱処
理、蒸気処理などがある。 本発明法は、側地の形態内に繊維を吹き込み、
風圧によつて隅々までつめ込んで側地と同時に接
着処理をほどこすため、製造方法が簡単で合理的
である。 また本発明は、側地およびその外側の枠内に圧
力気体により繊維を吹き込むため、圧力気体の圧
力の大小により自由に繊維密度を変えることがで
きる。 次に実施例を用いて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 スチーム処理で接着性を有するオレフイン変性
ポリビニールアルコール繊維(繊度6デニール、
繊維長38mm)を20重量%と、スチーム処理では接
着性を有しないポリエチレンテレフタレート繊維
(繊度12デニール、繊維長38mm)を80重量%を開
繊機で混合、開綿し、第4図に示したごとくの開
繊機で開繊、混合したのち、空気と混合して風圧
により、側地サイズ50cm×60cmであるダ円型詰物
側地内に目付が0.04g/cm3になる様吹き込み、さ
らに側地を装着したままスチーム処理をほどこ
し、本発明詰物Aを作成した。一方ポリエチレン
テレフタレート繊維(繊度12デニール、繊維長38
mm)を同様な手段により側地内に入れた従来製品
Bを作成した。両者の性能を測定した結果を第1
表に示す。
【表】
第1表からも明らかなとおり、本発明品Aは固
さがあり、圧縮弾性、圧縮弾性の回復性(長期間
使用してもへたらないこと)に優れている。また
実用試験1ケ月後における従来品Bは、綿抜けが
みられたが、本発明品Aは綿抜けは全くみられな
かつた。 実施例 2 実施例1で、本発明製品を作成するにあたり使
用した繊維および製法により枠サイズ100cm×200
cm、厚さ10cmに吹き込み、スチーム処理して重量
3Kgのシートを作成した。さらにもめん繊維をカ
ード機で開繊して目付500g/100cm×200cmのウ
エツブを作成し、シートの表面と、裏面にそれぞ
れ装着し、もめんサテン側地サイズ100cm×200cm
の中に入れ、部分的に係止めして敷ふとんA′を
作成した。一方ポリエチレンテレフタレート繊維
12デニール、繊維長76mm56重量%ともめん繊維50
重量%を開綿機で混綿し、カード機にかけてウエ
ツブを作成し、もめんサテン側地、サイズ100cm
×200cmに目付が5Kg/枚になるように入れて、
適宜和とじして従来の敷ふとんB′を作成した。両
者の性能を評価した結果は第2表のとおりであ
る。
さがあり、圧縮弾性、圧縮弾性の回復性(長期間
使用してもへたらないこと)に優れている。また
実用試験1ケ月後における従来品Bは、綿抜けが
みられたが、本発明品Aは綿抜けは全くみられな
かつた。 実施例 2 実施例1で、本発明製品を作成するにあたり使
用した繊維および製法により枠サイズ100cm×200
cm、厚さ10cmに吹き込み、スチーム処理して重量
3Kgのシートを作成した。さらにもめん繊維をカ
ード機で開繊して目付500g/100cm×200cmのウ
エツブを作成し、シートの表面と、裏面にそれぞ
れ装着し、もめんサテン側地サイズ100cm×200cm
の中に入れ、部分的に係止めして敷ふとんA′を
作成した。一方ポリエチレンテレフタレート繊維
12デニール、繊維長76mm56重量%ともめん繊維50
重量%を開綿機で混綿し、カード機にかけてウエ
ツブを作成し、もめんサテン側地、サイズ100cm
×200cmに目付が5Kg/枚になるように入れて、
適宜和とじして従来の敷ふとんB′を作成した。両
者の性能を評価した結果は第2表のとおりであ
る。
【表】
第2表からも明らかなとおり、本発明品A′は
固さ、圧縮弾性、圧縮弾性の回復性に優れてい
る。また実用試験2ケ月後における従来品B′は、
綿抜けが多くみられたが、本発明品A′は全くみ
られなかつた。
固さ、圧縮弾性、圧縮弾性の回復性に優れてい
る。また実用試験2ケ月後における従来品B′は、
綿抜けが多くみられたが、本発明品A′は全くみ
られなかつた。
第1図は従来の詰物の一例断面図、第2図、第
3図は本発明詰物の一例断面図、第4図は本発明
製法の一例側面図である。 1:繊維、2:側地、3:非接着性繊維、4:
接着繊維、5:ウエツブ層、6:接着層、7:繊
維、8:フイードローラー、9:開繊シリンダ
ー、10:フアン、11:吐出口、12:側地、
13,13′:厚さ制御板。
3図は本発明詰物の一例断面図、第4図は本発明
製法の一例側面図である。 1:繊維、2:側地、3:非接着性繊維、4:
接着繊維、5:ウエツブ層、6:接着層、7:繊
維、8:フイードローラー、9:開繊シリンダ
ー、10:フアン、11:吐出口、12:側地、
13,13′:厚さ制御板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 短繊維の大部分が詰物の厚さ方向に配列して
おり、かつ接着剤で短繊維同志が部分的に接着さ
れていることを特徴とする詰物。 2 特許請求の範囲1において、短繊維と接着剤
の混合割合が、短繊維50〜95重量%、接着剤5〜
50重量%の範囲であることを特徴とする詰物。 3 特許請求の範囲1において、短繊維は太さが
1〜15デニール、長さが10〜100mmであり、かつ
捲縮を付与されていることを特徴とする詰物。 4 特許請求の範囲1において、見掛比重が0.01
〜0.10g/cm3の範囲であることを特徴とする詰
物。 5 特許請求の範囲1において、短繊維同志が部
分的に接着された詰物と、接着成分を用いてない
短繊維および/またはトウからなる詰物部分とか
らなることを特徴とする詰物。 6 特許請求の範囲5において、短繊維同志が部
分的に接着された詰物部分と、接着成分を用いて
ない短繊維および/またはトウからなる詰物部分
を層状に重ね合せたことを特徴とする詰物。 7 短繊維と接着剤とを混合し、次いで該混合物
を圧力気体を用いて所定の形状を有する詰物側地
内に吹き込み、続いて短繊維同志を接着処理する
ことを特徴とする詰物の製造方法。 8 特許請求の範囲7において、接着剤は繊維状
物を用いることを特徴とする詰物の製造方法。 9 特許請求の範囲8において、短繊維と繊維状
接着剤とを混合して開繊することを特徴とする詰
物の製造方法。 10 特許請求の範囲7において、接着処理が加
熱および/またはスチーム処理であることを特徴
とする詰物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55156954A JPS5782551A (en) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | Padding and production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55156954A JPS5782551A (en) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | Padding and production thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5782551A JPS5782551A (en) | 1982-05-24 |
JPS6221551B2 true JPS6221551B2 (ja) | 1987-05-13 |
Family
ID=15638952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55156954A Granted JPS5782551A (en) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | Padding and production thereof |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5782551A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6029182A (ja) * | 1983-07-27 | 1985-02-14 | 東レ株式会社 | 繊維詰物の製造方法 |
JPS62102708A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-13 | 日本発条株式会社 | クツシヨン体 |
JPS62122689A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-03 | 原 清 | 再生弾褥綿の製造法 |
US4837067A (en) * | 1987-06-08 | 1989-06-06 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Nonwoven thermal insulating batts |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4963590A (ja) * | 1972-10-25 | 1974-06-20 | ||
JPS5060369A (ja) * | 1973-10-01 | 1975-05-24 | ||
JPS50112150A (ja) * | 1974-02-18 | 1975-09-03 | ||
JPS50127765A (ja) * | 1974-03-27 | 1975-10-08 | ||
JPS5219687U (ja) * | 1975-07-30 | 1977-02-12 | ||
JPS52101168A (en) * | 1976-02-19 | 1977-08-24 | Toray Industries | Bedding cotton |
JPS52106960A (en) * | 1976-03-04 | 1977-09-08 | Toray Industries | Filler material |
JPS52113866A (en) * | 1976-03-19 | 1977-09-24 | Toray Industries | Filler material |
JPS52116364A (en) * | 1976-03-24 | 1977-09-29 | Toray Industries | Filler structure |
JPS54104975A (en) * | 1978-02-01 | 1979-08-17 | Toray Industries | Mattress |
JPS5560493A (en) * | 1978-11-01 | 1980-05-07 | Toray Industries | Preparation of pad and its device |
-
1980
- 1980-11-10 JP JP55156954A patent/JPS5782551A/ja active Granted
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4963590A (ja) * | 1972-10-25 | 1974-06-20 | ||
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JPS50127765A (ja) * | 1974-03-27 | 1975-10-08 | ||
JPS5219687U (ja) * | 1975-07-30 | 1977-02-12 | ||
JPS52101168A (en) * | 1976-02-19 | 1977-08-24 | Toray Industries | Bedding cotton |
JPS52106960A (en) * | 1976-03-04 | 1977-09-08 | Toray Industries | Filler material |
JPS52113866A (en) * | 1976-03-19 | 1977-09-24 | Toray Industries | Filler material |
JPS52116364A (en) * | 1976-03-24 | 1977-09-29 | Toray Industries | Filler structure |
JPS54104975A (en) * | 1978-02-01 | 1979-08-17 | Toray Industries | Mattress |
JPS5560493A (en) * | 1978-11-01 | 1980-05-07 | Toray Industries | Preparation of pad and its device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5782551A (en) | 1982-05-24 |
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