JPS6220268B2 - - Google Patents
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- JPS6220268B2 JPS6220268B2 JP59246317A JP24631784A JPS6220268B2 JP S6220268 B2 JPS6220268 B2 JP S6220268B2 JP 59246317 A JP59246317 A JP 59246317A JP 24631784 A JP24631784 A JP 24631784A JP S6220268 B2 JPS6220268 B2 JP S6220268B2
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- corrosion
- alloy
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- alloys
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
チタンは、その耐食性が優れているため、従来
の耐食性金属に替わつて広く工業用材料として使
われるようになつてきたが、特に硝酸、クロム
酸、塩素酸、二酸化塩素、又は塩素酸塩等のよう
な酸化性腐食環境、並びに海水その他塩化物を含
む腐食環境において優れている。一方、塩酸、硫
酸などのような非酸化性酸においては、上記のよ
うな環境ほど優れた威力を発揮しない。そのた
め、この点を改良した既存の合金としてTi―Pd
合金、Ti―Ni合金、Ti―Ni―Mo合金（特願昭50
―37435）などが一部使用されているが、Ti―Pd
合金は、高価なパラジウムを使用しているため値
段が高いという欠点があり、Ti―Ni合金、Ti―
Ni―Mo合金は、加工性が悪いという欠点がある
ため広く利用されるにはいたつていないのが現状
である。 以上の点から、チタンは優れた耐食性を有して
いるとはいえ過酷な腐食環境下では、まだ多くの
問題をのこしており、又同時にこれらに対し一部
改善されたチタン合金も開発されてはいるが多く
の欠点を有しており十分でない。 本発明は、これらの状況を踏まえ見いだされた
ものであり、特に非酸化性の酸など厳しい腐食環
境で威力を発揮すると同時に、塩素イオンが存在
する溶液においてしばしば発生する隙間腐食にも
おおいに威力を発揮するチタン基合金に関するも
のである。 その組成範囲は、以下のとおりである。
の耐食性金属に替わつて広く工業用材料として使
われるようになつてきたが、特に硝酸、クロム
酸、塩素酸、二酸化塩素、又は塩素酸塩等のよう
な酸化性腐食環境、並びに海水その他塩化物を含
む腐食環境において優れている。一方、塩酸、硫
酸などのような非酸化性酸においては、上記のよ
うな環境ほど優れた威力を発揮しない。そのた
め、この点を改良した既存の合金としてTi―Pd
合金、Ti―Ni合金、Ti―Ni―Mo合金（特願昭50
―37435）などが一部使用されているが、Ti―Pd
合金は、高価なパラジウムを使用しているため値
段が高いという欠点があり、Ti―Ni合金、Ti―
Ni―Mo合金は、加工性が悪いという欠点がある
ため広く利用されるにはいたつていないのが現状
である。 以上の点から、チタンは優れた耐食性を有して
いるとはいえ過酷な腐食環境下では、まだ多くの
問題をのこしており、又同時にこれらに対し一部
改善されたチタン合金も開発されてはいるが多く
の欠点を有しており十分でない。 本発明は、これらの状況を踏まえ見いだされた
ものであり、特に非酸化性の酸など厳しい腐食環
境で威力を発揮すると同時に、塩素イオンが存在
する溶液においてしばしば発生する隙間腐食にも
おおいに威力を発揮するチタン基合金に関するも
のである。 その組成範囲は、以下のとおりである。
【表】
ルテニウムの下限を0.005wt％以上とするの
は、この添加量未満では耐食性の向上が小さく実
用的でないためであり、このましくは0.01wt％以
上が必要とされる。又、ルテニウムの上限を
2.0wt％以下としたのは、それより上の添加量で
は加工性が悪くなるためである。 タングステンの下限を0.005wt％以上とするの
は、この添加量未満では耐食性の向上が小さく実
用的でないためであり、好ましくは0.01wt％以上
が必要とされる。又上限を0.5wt％以下とするの
は、これより多く添加すると加工性の低下及び製
造が難しくなるためである。 モリブデンの下限を0.01wt％以上とするのは、
この添加量未満では耐食性の向上が小さく実用的
でないためである。又上限を1.0wt％以下とする
のは、これより多く添加してもその効果があまり
かわらないことと、加工性の低下及び製造が難し
くなるためである。 次に、本発明のチタン合金を従来の耐食性チタ
ン合金と比較しその有効性を説明することにす
る。試験した腐食環境は、全面腐食では 1.5％HCl、沸騰状態 2.1％H2SO4、沸騰状態 3.5％H2SO4、沸騰状態 であり、隙間腐食では 4.10％NaCl、PH＝6.1、沸騰状態 で行なつた。 第１表に１％H2SO4の結果を示す。 純Ti及び既存の耐食性チタン合金をNo.１〜No.
５に示し、本発明合金をNo.６〜No.19に示す。 No.６〜No.９は、Ti―Ru―Ｗ合金においてＷの
添加量を変化させたものである。Ｗ添加量が
0.01wt％（No.６）において既にＷ添加の効果が認
められているが、添加量を増すにしたがいより一
層の効果が得られている。No.10〜No.12は、Ruの
添加量を変化させたものであるが、Ruの添加量
が増すにしたがい耐食性が向上している。 次に、No.13〜No.15はTi―Ru―Mo合金において
Moの添加量を変化させたものである。0.01Mo
wt％（No.13）において既にMo添加の効果が認め
られる。No.16〜No.18は、Ruの添加量を変化させ
たものであるが、その添加量が増すにしたがい耐
食性が向上しているのがわかる。 No.19は、チタン、ルテニウム、タングステン、
モリブデンを添加した合金であるが、四元合金に
することにより一層優れた耐食性チタン合金がで
きていることがわかる。 第２表、第３表は、５％H2SO4及び５％HClで
腐食試験結果が示されている。１％H2SO4と比較
した場合、腐食環境がきびしいため腐食速度は全
体的に上昇しているが、本発明合金が従来よりあ
る耐食性チタン合金より優れていることにかわり
はない。 以上の結果より、TiにRu、ＷもしくはRu、Mo
もしくはRu、Mo、Ｗを添加した場合非常に優れ
た耐食性チタン合金ができることがわかるが、特
に、既存の耐食性チタン合金（No.１〜No.５）との
比較においてはつきりと認識することができ、本
発明合金の有効性がわかる。 次に、隙間腐食試験結果を第４表に示す。 純チタン、Ti―0.15Pd合金は、１日を経ずし
て隙間腐食をおこしている。Ti―0.8Ni―0.3Mo
は、２日間をへたのち隙間腐食を起こしている。
これに比べ、本発明合金はどれもそれ以上の耐隙
間腐食性を有していることがわかる。 また本発明合金は、以上の耐食性の他、耐水素
吸収性にもすぐれている。第５表にその試験結果
を示す。 本データーは、対極に白金をもちい、極間電圧
を6.0Vとして供試材の表面より水素の泡を出し
水素吸収を行なわせたものである。 純チタンにくらべ明らかに本発明合金の方が水
素吸収量が少ないことがわかる。 以上、本発明合金は塩酸、硫酸等の非常に腐食
力が強い非酸化性酸に対して強い耐食性を有する
と共に隙間腐食においても優れた抵抗力をもつて
おり、また耐水素吸収性にも優れている。これよ
り、本発明合金は既存の耐食性チタン合金よりす
ぐれた耐食性を有している全く新しいチタン合金
であることがわかる。
は、この添加量未満では耐食性の向上が小さく実
用的でないためであり、このましくは0.01wt％以
上が必要とされる。又、ルテニウムの上限を
2.0wt％以下としたのは、それより上の添加量で
は加工性が悪くなるためである。 タングステンの下限を0.005wt％以上とするの
は、この添加量未満では耐食性の向上が小さく実
用的でないためであり、好ましくは0.01wt％以上
が必要とされる。又上限を0.5wt％以下とするの
は、これより多く添加すると加工性の低下及び製
造が難しくなるためである。 モリブデンの下限を0.01wt％以上とするのは、
この添加量未満では耐食性の向上が小さく実用的
でないためである。又上限を1.0wt％以下とする
のは、これより多く添加してもその効果があまり
かわらないことと、加工性の低下及び製造が難し
くなるためである。 次に、本発明のチタン合金を従来の耐食性チタ
ン合金と比較しその有効性を説明することにす
る。試験した腐食環境は、全面腐食では 1.5％HCl、沸騰状態 2.1％H2SO4、沸騰状態 3.5％H2SO4、沸騰状態 であり、隙間腐食では 4.10％NaCl、PH＝6.1、沸騰状態 で行なつた。 第１表に１％H2SO4の結果を示す。 純Ti及び既存の耐食性チタン合金をNo.１〜No.
５に示し、本発明合金をNo.６〜No.19に示す。 No.６〜No.９は、Ti―Ru―Ｗ合金においてＷの
添加量を変化させたものである。Ｗ添加量が
0.01wt％（No.６）において既にＷ添加の効果が認
められているが、添加量を増すにしたがいより一
層の効果が得られている。No.10〜No.12は、Ruの
添加量を変化させたものであるが、Ruの添加量
が増すにしたがい耐食性が向上している。 次に、No.13〜No.15はTi―Ru―Mo合金において
Moの添加量を変化させたものである。0.01Mo
wt％（No.13）において既にMo添加の効果が認め
られる。No.16〜No.18は、Ruの添加量を変化させ
たものであるが、その添加量が増すにしたがい耐
食性が向上しているのがわかる。 No.19は、チタン、ルテニウム、タングステン、
モリブデンを添加した合金であるが、四元合金に
することにより一層優れた耐食性チタン合金がで
きていることがわかる。 第２表、第３表は、５％H2SO4及び５％HClで
腐食試験結果が示されている。１％H2SO4と比較
した場合、腐食環境がきびしいため腐食速度は全
体的に上昇しているが、本発明合金が従来よりあ
る耐食性チタン合金より優れていることにかわり
はない。 以上の結果より、TiにRu、ＷもしくはRu、Mo
もしくはRu、Mo、Ｗを添加した場合非常に優れ
た耐食性チタン合金ができることがわかるが、特
に、既存の耐食性チタン合金（No.１〜No.５）との
比較においてはつきりと認識することができ、本
発明合金の有効性がわかる。 次に、隙間腐食試験結果を第４表に示す。 純チタン、Ti―0.15Pd合金は、１日を経ずし
て隙間腐食をおこしている。Ti―0.8Ni―0.3Mo
は、２日間をへたのち隙間腐食を起こしている。
これに比べ、本発明合金はどれもそれ以上の耐隙
間腐食性を有していることがわかる。 また本発明合金は、以上の耐食性の他、耐水素
吸収性にもすぐれている。第５表にその試験結果
を示す。 本データーは、対極に白金をもちい、極間電圧
を6.0Vとして供試材の表面より水素の泡を出し
水素吸収を行なわせたものである。 純チタンにくらべ明らかに本発明合金の方が水
素吸収量が少ないことがわかる。 以上、本発明合金は塩酸、硫酸等の非常に腐食
力が強い非酸化性酸に対して強い耐食性を有する
と共に隙間腐食においても優れた抵抗力をもつて
おり、また耐水素吸収性にも優れている。これよ
り、本発明合金は既存の耐食性チタン合金よりす
ぐれた耐食性を有している全く新しいチタン合金
であることがわかる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- １ ルテニウム0.005重量％以上2.0重量％以下、
及びタングステン0.005重量％以上0.5重量％以下
もしくはモリブデン0.01重量％以上1.0重量％以
下の一種または二種を含有し、残部チタン及び不
可避的不純物からなる耐食性に優れたチタン基合
金。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24631784A JPS61127843A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 耐食性に優れたチタン基合金 |
| US06/796,839 US4666666A (en) | 1984-11-22 | 1985-11-12 | Corrosion-resistant titanium-base alloy |
| GB08528183A GB2167769B (en) | 1984-11-22 | 1985-11-15 | Corrosion-resistant titanium-base alloy |
| DE19853541223 DE3541223A1 (de) | 1984-11-22 | 1985-11-21 | Korrosionsbestaendige titanbasislegierung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24631784A JPS61127843A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 耐食性に優れたチタン基合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61127843A JPS61127843A (ja) | 1986-06-16 |
| JPS6220268B2 true JPS6220268B2 (ja) | 1987-05-06 |
Family
ID=17146753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24631784A Granted JPS61127843A (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 耐食性に優れたチタン基合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61127843A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0784632B2 (ja) * | 1986-10-31 | 1995-09-13 | 住友金属工業株式会社 | 油井環境用チタン合金の耐食性改善方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5858428A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-07 | Yamatake Honeywell Co Ltd | ３線式温度センサ |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP24631784A patent/JPS61127843A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5858428A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-07 | Yamatake Honeywell Co Ltd | ３線式温度センサ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61127843A (ja) | 1986-06-16 |
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