JPS62195815A - 電気接点部品の製造法 - Google Patents

電気接点部品の製造法

Info

Publication number
JPS62195815A
JPS62195815A JP3787786A JP3787786A JPS62195815A JP S62195815 A JPS62195815 A JP S62195815A JP 3787786 A JP3787786 A JP 3787786A JP 3787786 A JP3787786 A JP 3787786A JP S62195815 A JPS62195815 A JP S62195815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
graphite
carbon
electrical contact
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3787786A
Other languages
English (en)
Inventor
義久 藤井
永井 述史
佐々木 卓男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP3787786A priority Critical patent/JPS62195815A/ja
Publication of JPS62195815A publication Critical patent/JPS62195815A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気接点部品の製造法に関する。更に詳しく
は、耐摩耗性を改善せしめた電気接点部品の製造法に関
する。
〔従来の技術〕
炭素あるいは黒鉛(グラファイト)は、元来溶着性が全
くなく、化学的にきわめて安定である。銀−グラファイ
ト合金も同様な性質を有しており、絶対的に確実な接触
を必要とする接点材料として適している。即ち、少量の
グラファイトを合金中に加えることにより、消耗量は増
加するものの、絶対に溶着せず、導通のなくなることも
ないので接触抵抗が安定しており、接触の確実性の要求
される接点として好適に使用されるのである。
接点部品材料として用いる場合には、一般にグラファイ
トの割合が約1〜10重量%のものが実用域であり、そ
の割合に応じて種々の用途に用いられる。即ち、グラフ
ァイトの割合が約5〜10重量%のものは、グラファイ
トの自己潤滑性および耐摩耗性を必要とする摺動接点、
集電子などに用いられる。グラファイト約3〜5重量%
のものは、あまり潤滑性を必要とはせず、耐溶着性およ
び耐アーク性を必要とする中負荷の継電器、遮断器など
に使用される。特に耐溶着性および耐アーク性が要求さ
れる6〜30Vの中負荷の直流継電器には、銀−ニッケ
ル、銀−タングステンカーバイトと組合されて使用され
る。
また、グラファイトが0.1〜1.0%のものも用いら
れ、これは溶着性が最も問題となる小型低電圧の直流継
電器に用いられ、銀−ニッケル、銀−酸化カドミウムあ
るいは純銀と組み合されて使用される。
このように、銀−グラファイト接点部品は、最小アーク
電圧が高いこともあって、一般に低電圧・大電流の開閉
接点として有効であるが、反面法のような欠点も有して
いる。
(1)軟質であるため、機械的摩耗が多い(2)電気的
開閉による消耗量が多い (3)一般に、粉末冶金法によって成形されるため、煩
雑な工程を必要とする (4)粉末冶金法の原料として用いられるグラフアイ1
〜の製造法による粒度のバラツキおよび粉末冶金成形時
のグラファイトの方向性などにより接点性能にもバラツ
キがみられる (5)粉末冶金法により成形されたものを機械加工し、
これを銅あるいは銅合金の台金に銀ロウ付けして使用さ
れるが、このままではロウ付けできないため、ロウ付げ
に先立って銀層をバックメタル層として設ける必要があ
る (6)粉末冶金法で成形するため、最低限必要な厚さが
あり、用途によってはこの厚さが必要以上の厚さである
こともあり、更にバックメタル層を設けることにより、
それ以上の厚さとなる不経済性がみられる (7)銀ロウ付けの際、銀ロウの種類、ロウ付温度、ロ
ウ付時間、前処理などの影響ファクターが多く、これら
の条件の不備によりロウ付強度が弱くなる危険性がある 〔発明が解決しようとする問題点〕 3一 本発明者らは、このように問題点の多い粉末冶金法に代
って銀−グラファイト混合物接点を製造可能とし、しか
も耐摩耗性の点でもすぐれている電気接点部品を与え得
るような方法を求めて種々検討した結果、接点部分に予
めイオンボンバード処理を行なった後、銀および炭素を
同時に真空蒸着させる方法がきわめて有効であることを
見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕従って
、本発明は電気接点部品の製造法に係り、電気接点部品
の製造は、電気接点部品の接点部分表面に銀−グラファ
イト混合薄膜を形成させるに際し、接点部分に予めイオ
ンボンバード処理を行なった後、別々のルツボに収容さ
れている銀および炭素を同時に真空蒸着させることによ
り行われる。
電気接点部品の接点部分表面に銀−グラファイト混合薄
膜を形成させるに前に、接点部分に予め行われるイオン
ボンバード処理は、真空蒸着チャンバー内に薬品などで
洗浄された接点部品基板を4一 基板ホルダーに設置した後、一旦チャンバー内を排気し
てから所定圧力(例えばI X 10”−3Torr)
のアルゴンガスなどの不活性ガスを導入し、バイアス用
電流電源などにより基板ホルダーに約−50〜500V
程度の直流電圧をかけ、高周波電源および整流器により
基板ホルダーに対向して位置するコイルに13.56M
Hzの高周波を有効電力約10〜400Wでかけて約1
〜20分間グロー放電状態とすることにより行われ、か
かる処理により接点部分表面のクリーニングが行われる
次に、別々のルツボに収容されている銀および炭素を同
時に真空蒸着させるが、真空蒸着はイオンボンバード処
理の際の高周波によるグロー放電状態を保ったまま行わ
れるイオンプレーティング法により好適に行われ、付着
力の大きい銀−グラファイト混合薄膜をそこに形成させ
ることができる。
この銀および炭素の同時蒸着に先立って、同様に行われ
るイオンプレーティング法により、銀単独の蒸着膜を形
成させておくことが好ましい。これは、次のような理由
に基いている。銀と炭素のそれぞれの蒸着速度を調節す
るためには、個々の蒸着速度の調節を行わなければなら
ず、このためにはどちらかを先に蒸発させなければなら
ない。
この場合、どちらを先に蒸発させたらよいかが重要であ
り、銅などの金属材料とグラファイト薄膜とでは温度に
よる膨張率や弾性が異なるため熱や力学的な歪により剥
れ易いという事情を考慮し、銀の薄膜を先に形成させた
後、徐々に炭素を蒸発させた方が密着力の大きいものか
えられという考慮に基いている。
このようにして、好ましくは膜厚約1000人程度の銀
単独の薄膜を形成させた上で、銀−グラファイト混合薄
膜を約0.5〜30μ程度の膜厚に形成させる。かかる
膜厚の範囲は、接点材料としての耐久性などから決定さ
れる。
形成された銀−グラファイト混合薄膜は、別々のルツボ
に収容された銀および炭素を加熱するための電子ビーム
の照射条件を個々に調節することにより、銀およびグラ
ファイトが約80 : 20〜99.5 :0.5の範
囲内の重量比組成になるようにする。このような重量比
組成の範囲内では、前記したような各種の用途に使用し
得る接点部品材料として用いることができる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、次のような点ですぐれた電気接点
部品が製造される。
(1)粉末冶金法焼結体と比較して、摩擦特性はほぼ同
等でしかも硬度が高いため耐摩耗性の点ですぐれている (2)粉末冶金法でのような原料炭素や方向性などによ
る差異はなく、同一条件で銀−グラファイト混合薄膜を
形成させれば、常にほぼ同一性能の電気接点が形成され
る (3)粉末冶金法よりも工程が簡単である(4)膜厚の
制御が簡単でしかも必要なだけの膜厚のものを形成させ
ることができ、特にバックメタル層を設けた粉末冶金法
焼結体のように不必要な厚さにする必要はなく、低コス
ト化が図れる〔実施例〕 −7〜 次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 銅を材料とする接点部品基板を、次の工程に従って洗浄
した。
(1)中性洗剤超音波洗浄        2分間(2
)水洗               2 〃(3)酸
洗(5%塩酸)          5 〃(4)水洗
                21I(5)エタノ
ール置換           21ノ(6)1,1.
1−トリクロルエタン超音波洗浄 5 〃(7)1,1
..1−トリクロルエタン蒸気洗浄  10〃この洗浄
基板について、第1図に示される電子ビーム方式のルツ
ボを2セツト有する真空蒸着装置を用いて、真空蒸着を
次のようにして行なった。
真空蒸着チャンバー1内の上部空間に設置された基板ホ
ルダー2に上記洗浄基板3.3 ’、・・・・・を取り
付け、チャンバー内をI X 1O−5Torr以下に
排気した。次に、ガス導入バルブ14から、アルゴンガ
スをI Xl0−3Torrになるまで導入し、バイア
ス用電流電源10にこより基板ホルダー2に一100V
の直流電圧をかけ、また高周波電源11および整流器1
2によりコイル13に13.56MHzの高周波を10
0Wの有効電力でかけてグロー放電状態とし、10分間
のイオンボンバード処理を行なった。
このコイル13の下方には、2個のルツボ4および5が
セットされており、ルツボ4には銀6が、またルツボ5
には炭素塊7がそれぞれ収容されている。上記のグロー
放電状態を保ったまま、電子ビーム電源8に接続された
電子ビームフィラメント9,9′に電流を流すイオンプ
レーティング法により、真空蒸着が開始される。
真空蒸着は、まずルツボ4側の銀6を電子ビームにより
蒸発させ、膜厚モニター15により約1000人の厚さ
に銀を基板上に付着させたならば、今度はルツボ5側の
炭素塊7にも電子ビームを照射し、銀と炭素とを同時に
蒸発させて、膜厚約lOμの混合薄膜を形成させた。
形成された混合薄膜の成分組成は、ESCAによる表面
観察ではAg : Cは元素比で83 : 17(Ag
の比重を10.49、グラファイトの比重を2.267
とすると、重量比では96:4となる)となっている。
比較例1 実施例1において、イオンボンバード処理を行わなかっ
た。形成された混合薄膜の成分組成は、ESCAによる
表面観察ではAg:Cは元素比で80 : 20(重量
比では95 : 5)であった。
以上の実施例1および比較例1でそれぞれ形成された混
合薄膜について、銘木式スラスト試験機を用いて、摺動
条件を変更しながら、摩擦係数および摺動面温度の測定
を行なった。また、マイクロビッカース硬度Hvの測定
も行なった。得られた結果は、次の表に示される。なお
、この表には、銀−グラファイト(重量比96 : 4
)粉末冶金法焼結体(比較例2)およびAgメッキ体(
比較例3)についての測定結果も併記されている。
表 実施例1 0.295   58    0.241 
   49     88比較例1 0.350   
60    0.290    54     80n
  2 0.395   70    0.138  
  40     48u  3 0.998   9
3    0.797    59以上の結果から、イ
オンボンバード処理を行なった上で銀−グラファイト混
合薄膜を形成させたものは、イオンボンバード処理しな
いものおよびAgメッキ体と比較して明らかに摩擦特性
がすぐれており、焼結体と比較すると摩擦特性はほぼ同
等であるが、硬度が高く耐摩耗性の点ですぐれているこ
とが分る。
実施例2 実施例1において、接点部品基板として表面粗さ約IS
のタフピッチ銅板(10X 20 X 1 、1mm)
が用いられた。銀薄膜上に形成された銀−グラファイト
混合薄膜は、約5μの膜厚を有し、成分組成は実施例1
のそれと同等であった。
このようにして作製された試料について、JISH−8
618の5.5.1の方法による折曲試験をそれぞれ9
0°および180″′で行なったが、いずれの場合にも
剥れはみられなかった。
比較例2 実施例2において、イオンボンバード処理を行わなかっ
た。膜厚約5μの銀−グラファイト混合薄膜を形成させ
た試料について、同様の折曲試験を行なうと、90°お
よび18o°のいずれの場合にも混合薄膜層に剥離がみ
られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法の一実施態様の概要図である。 (符号の説明) 1・・・・・・真空蒸着チャンバー 2・・・・・・基板ホルダー 3・・・・・・接点部品基板 4.5・・・ルツボ 6・・・・・・銀 7・・・・・・炭素塊 9・・・・・・電子ビーム 11・・・・・・高周波電源 13・・・・・・コイル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電気接点部品の接点部分表面に銀−グラファイト混
    合薄膜を形成させるに際し、接点部分に予めイオンボン
    バード処理を行なった後、別々のルツボに収容されてい
    る銀および炭素を同時に真空蒸着させることを特徴とす
    る電気接点部品の製造法。 2、銀および炭素の同時蒸着に先立って、銀の蒸着膜の
    形成が行われる特許請求の範囲第1項記載の電気接点部
    品の製造法。 3、銀およびグラファイトが約80:20〜99.5:
    0.5の範囲内の重量比組成の混合薄膜を形成させるよ
    うに銀および炭素を同時蒸着させる特許請求の範囲第1
    項記載の電気接点部品の製造法。 4、銀および炭素の同時蒸着がイオンプレーティング法
    によって行われる特許請求の範囲第1項または第3項記
    載の電気接点部品の製造法。
JP3787786A 1986-02-21 1986-02-21 電気接点部品の製造法 Pending JPS62195815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3787786A JPS62195815A (ja) 1986-02-21 1986-02-21 電気接点部品の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3787786A JPS62195815A (ja) 1986-02-21 1986-02-21 電気接点部品の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62195815A true JPS62195815A (ja) 1987-08-28

Family

ID=12509760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3787786A Pending JPS62195815A (ja) 1986-02-21 1986-02-21 電気接点部品の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62195815A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006005200A1 (de) * 2004-07-09 2006-01-19 Oc Oerlikon Balzers Ag KUPFERHATLTIGER LEITWERKSTOFF MIT Me-DLC HARTSTOFFBESCHICHTUNG
WO2006137405A1 (ja) * 2005-06-21 2006-12-28 Toshima Mfg Co., Ltd. 薄膜形成用材料、及びそれを用いて形成された薄膜並びにその形成方法
CN108060399A (zh) * 2017-11-09 2018-05-22 南京工业大学 一种Ag-Me共掺杂类石墨碳涂层及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006005200A1 (de) * 2004-07-09 2006-01-19 Oc Oerlikon Balzers Ag KUPFERHATLTIGER LEITWERKSTOFF MIT Me-DLC HARTSTOFFBESCHICHTUNG
US7771822B2 (en) 2004-07-09 2010-08-10 Oerlikon Trading Ag, Trubbach Conductive material comprising an Me-DLC hard material coating
WO2006137405A1 (ja) * 2005-06-21 2006-12-28 Toshima Mfg Co., Ltd. 薄膜形成用材料、及びそれを用いて形成された薄膜並びにその形成方法
JP2007002275A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Toyoshima Seisakusho:Kk 薄膜形成用材料、及びそれを用いて形成された薄膜並びにその形成方法
CN108060399A (zh) * 2017-11-09 2018-05-22 南京工业大学 一种Ag-Me共掺杂类石墨碳涂层及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6923692B2 (en) Electrical connectors incorporating low friction coatings and methods for making them
US5593082A (en) Methods of bonding targets to backing plate members using solder pastes and target/backing plate assemblies bonded thereby
WO1996015283A1 (en) Method of bonding targets to backing plate member
JPS61214312A (ja) 電気接触部材用複合体およびその製法
JPS6336941B2 (ja)
US4964969A (en) Semiconductor production apparatus
JPS62195815A (ja) 電気接点部品の製造法
JPH07157893A (ja) 電気接点用Snめっき線とその製造方法
JP3215452B2 (ja) 電 極
JPS6230887A (ja) アルミニウム複合材
JP3009527B2 (ja) 耐摩耗性に優れたアルミニウム材およびその製造方法
EP0612085A2 (en) Encapsulated contact material and process for producing the same
JPH07220788A (ja) Icソケット用端子及びその製造方法
JPH07118221B2 (ja) 導電性基板およびその製造方法
JP3775273B2 (ja) 電磁波シールド膜
JPS6258524A (ja) 電気接点部品の接触面被覆方法
JPH11126531A (ja) 接点材料及び接点
KR930006642B1 (ko) 이온도금용 금합금
JPS6348151B2 (ja)
JP2555270B2 (ja) 封入接点材料およびその製造方法
JPH1021772A (ja) 封入接点材料
JPH10219479A (ja) 封入接点材料
JPH1040763A (ja) 封入電気接点材料
JPS61213369A (ja) 炭化チタンの被覆方法
JP3154253B2 (ja) 封入接点材料とその製造方法