JPS6219555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は外力に対して比較的強度の大きい蓋
用当接部を一枚の板から組立てて構成することを
目的とした蓋用嵌挿枠に関するものである。

従来蓋用嵌挿枠（以下テンパツトという）は比
較的深い蓋の内隅部へ中空角筒を内装したものが
知られているが、四周の角筒が相互に連結されて
いないものは、蓋に貼着しなければならないので
装着に余分の工程を必要とするのみならず、角筒
状なるが故に外力に対して比較的変形し易い問題
点があつた。

然るにこの考案は頂板の四周に側板と斜支持板
を介して当接板を連設し、更に側板には添接板を
重ね合わせたので、外力に対して著しく補強され
ると共に、蓋の内側へ挿入することによつてテン
パツト自体の形状が確定されることになるなど前
記従来の問題点を解決したのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、蓋
６の頂板６ａの内側へ重ねる頂板１の四周に折目
を介して設けられた立上り用の側板２，２ａ，２
ｂ，２ｃが折目７を介して直角に連設されてお
り、前記各側板２，２ａ，２ｂ，２ｃには折目８
を介し、斜内側（約45度）へ支持板３，３ａ，３
ｂ，３ｃが連設され、支持板３，３ａ，３ｂ，３
ｃには折目９を介して当接板４，４ａ，４ｂ，４
ｃが水平に連設され、当接板４，４ａ，４ｂ，４
ｃには折目１０を介し、前記側板の外側に添接す
る添接板５，５ａ，５ｂ，５ｃが連設され、添接
板５，５ａ，５ｂ，５ｃには折目１１を介して補
助板１２，１２ａ，１２ｂ，１２ｃが連設された
もので、側板２，２ｂと連設した支持板３，３ｂ
の左右両側（第３図中）には、隣接支持板３ａ，
３ｃと重ねる為に切欠部１３，１３ａ，１３ｂ，
１３ｃが設けてある。

前記実施例においては、補助板１２，１２ａ，
１２ｂ，１２ｃが連設されているが、補助板は必
須条件でなく、必要に応じて省略することができ
る。また支持板３，３ｂに設けた切欠部は支持板
３ａ，３ｃに設けてもよいことは勿論である。

この考案の嵌挿枠は第４図のように蓋６の内側
に嵌挿し、蓋への頂板６ａと、嵌挿枠の頂板１と
を重ね合せると共に蓋の内側四周壁へ側板を添設
したものであるが、箱１４に嵌装した際には当接
板が箱１４の側壁上端面へ当接され、蓋の嵌装深
さを規制することができる。この場合に第４図中
矢示１５のように外力が加えられても、外力は当
接板を介して側板に支持される為に、嵌挿枠がつ
ぶれたり、変形するおそれはない。また支持板が
傾斜している為に、外力は比較的容易に側板へ伝
達される。

即ちこの考案によれば、頂板の四周に側板、支
持板、当接板および添接板および添接板を順次連
設し、蓋の側板に対しては側板と添接板とが二重
になつて重なつているので、蓋の補強になること
は勿論、蓋の嵌装深さを規制することができる効
果がある。

然して一本の紙板から組立てたにも拘らず、堅
固な枠を構成し、外力に対しても十分の耐力を保
有する効果がある。特に添接板を外側にし、側板
と蓋の側壁との間に介装したので、蓋の内側へ嵌
挿するのみで（糊付の必要なし）十分の保形性を
有する効果がある。

また、各側板の四隅の隣接当接板を互に重ね合
わせたので、横向きの外力に対してもゆがみが生
じにくく、十分な保形性を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の斜視図、第２図は
同じく一部切断した組立中途の斜視図、第３図は
同じく展開平面図、第４図は同じく使用状態にお
ける断面図である。 １……頂板、２，２ａ，２ｂ，２ｃ……側板、
３，３ａ，３ｂ，３ｃ……支持板、４，４ａ，４
ｂ，４ｃ……当接板、５，５ａ，５ｂ，５ｃ……
添接板、１２，１２ａ，１２ｂ，１２ｃ……補助
板、６……蓋、１４……箱。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 頂板１の四周に折目を介し設けられた立上り
   用の側板２，２ａ，２ｂ，２ｃが直角に連設さ
   れており、前記各側板には折目を介し、斜内側
   へ支持板３，３ａ，３ｂ，３ｃが連設され、支
   持板には折目を介し当接板４，４ａ，４ｂ，４
   ｃが水平に連設され、当接板には折目を介し前
   記側板の外側に添接する添接板５，５ａ，５
   ｂ，５ｃが連設され、箱状に構成すると共に、
   前記各側板の四隅の隣接当接板を互に重ね合わ
   せてなる蓋用嵌挿枠。 ２ 各添接板には折目を介し、頂板に重なる補助
   板を連設した実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の蓋用嵌挿枠。