JPS62195068A - 色フイルタ眼鏡式立体採用緑色インキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は色フィルタ眼鏡式立体視用緑色インキに関する
。

〔発明の概要〕

本発明は、色フィルタ眼鏡式立体視用緑色インキにおい
て、　　。

緑色インキが緑色有機顔料と黄色顔料とを含有している
ことにより、 良好な立体視が得られるようにしたものである。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕印刷
物及びコンピュータ・グラフィクスのプロッタ出力図な
どを立体視する方式の一つにアナグリフ方式がある。こ
の方式では、各界なる色のインキで同一面上に印刷され
た右目用画像と左目用画像とを、これらの色を選択的に
透過する色フィルタ眼鏡で見ることにより立体知覚が得
られる。

通常、この方式では、人間の視感度特性を考慮して、イ
ンキ及びフィルタの各一方の色を赤とし、各他方の色を
緑、青緑、青など一般に補色の関係となっている二色の
組み合わせが用いられている。

アナグリフ方式の立体視に用いられるインキにおいては
、例えば緑色インキ画像を緑色フィルタを通して見た場
合には背景の白地と区別がつかず、赤色フィルタを通し
て見た場合には黒く見えることが要求され、緑色フィル
タを通して見た場合に緑色インキの画像が少しでも認識
されることはゴーストとして立体視を著しく阻害する。

従って、この方式に用いられるインキにおいては、赤色
インキ画像がある波長例えば６００ｎｍを境に、長波長
側で１００％の反射率、即ち、背景の白地と同じ反射率
を示し、短波長側で０％の反射率を示す分光反射特性を
有すると共に、緑色インキ画像がこれとは逆の分光反射
特性を有することが理想的である。また、フィルタにお
いては、上記特性に対応して、赤色フィルタが長波長側
で１００％の透過率を示し、短波長側で０％の透過率を
示す分光透過特性を有すると共に、緑色フィルタがこれ
とは逆の分光透過特性を有することが理想である。

従来、赤色については理想に近いインキとフィルタがそ
れぞれ得られているが、緑色については彩度の点で問題
があり、インキとフィルタのいずれも理想に近いものが
得られていなかった。従来の緑色インキでは、例えば、
白地に描かれた緑色インキ画像を緑色フィルタを通して
見た際、フィルタの選択的透過波長域におけるインキの
反射率が背景の白地の反射率（１００％）をかなり下回
っているために緑色インキの画像が曹黒く見え、立体視
画像の分離が悪かった。このため、濃度の薄い緑色イン
キを用いて、緑色フィルタの選択的透過波長域での緑色
インキ画像の反射率を上げることにより、ゴーストが見
えないようにしているのが現状である。しかし、こうす
ると立体視のコントラストが悪くなるという問題が生じ
る。

本発明者らは上述の点に鑑み、コントラストを下げずに
緑色インキの彩度を上げ、緑色フィルタの選択的透過波
長域において緑色インキ画像に背景の白地とほぼ等しい
反射率を与えれば良好なコントラストの立体視が可能と
なることに着目し、鋭意研究の結果、本発明を完成する
に至った。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、着色剤として緑色有機顔料と黄色顔料とを含
有し、緑色系のフィルタ眼鏡で透視した際の明度を増大
させて背景の白地の明度との差を縮小させたことを特徴
とする色フィルタ眼鏡式立体視用の緑色インキに係るも
のである。

本発明で用いられる緑色有機顔料はフタロシアニングリ
ーンであることが好ましく、黄色顔料は螢光顔料である
ことが好ましい。また、フタロシアニングリーンとレモ
ンイエローとの重量割合力２〜３：１０であることが好
ましい。

従来用いられている立体視用緑色インキ、例えば、着色
顔料としてフタロシアニングリーンを含有するインキの
昼光下（Ｃ，ＩＥ標準照明Ｄ６５００）における分光反
射特性を第１図に示す。

この図から、緑色光のピーク波長である５００ｎｍ付近
での反射率が１００％をかなり下回っていることがわか
る。

本発明が目的とする緑色インキの特性は、５００ｎｍ付
近での反射率が１００％であると共に、６００〜７００
ｎｍでの反射率が低いことであり、この特性は緑色有Ｓ
顔料と黄色の螢光顔料とを含有している本発明の緑色イ
ンキにより得られる。

本発明で好ましく用いられる黄色の螢光顔料を含有する
インキの分光反射特性は第２図に示すように、反射率ピ
ークが緑色光の波長である５００ｎｍ付近にあり、その
ピーク値が１００％をこえている。

本発明の緑色インキを用いてオフセット印刷し、得られ
た画像を緑色フィルタを通して見ると、背景の白地と同
じ反射率を示すため白地と区別がつかず、一方、赤色フ
ィルタで見ると白地に対して暗く見える。この画像の分
光反射特性は、緑色光のピーク波長である５００ｎｍ付
近にほぼ１００％の反射率ピークを有し、赤色波長域で
低い反射率を示す。

本発明で用いられる黄色の螢光顔料は、特定の短波長の
光、例えば披長４００ｎｍ〜５００ｎｍの色光あるいは
紫外線により励起されて、ある螢光スペクトルを有する
螢光を発する。従って、光源の種類が変わり、光源の分
光スペクトラムが変化することにより螢光スペクトル、
すなわち本発明の立体視用インキの分光反射特性も変化
する。

このため、立体視に用いられる光源に対応して上記各顔
料の混合割合を設定することが好ましい。

緑色有機顔料であるフタロシアニングリーンと黄色の螢
光顔料との重量割合は、好ましくは、白色蛍光灯光源の
場合に２：１０、そして、太陽光光源の場合に３：１０
である。

〔実施例〕

以下、本発明の詳細な説明する。

緑色有機顔料としてフタロシアニングリーンを用い、螢
光顔料として黄色の螢光顔料を用い、これらを２：１０
の重量割合で用いた以外は公知のオフセット印刷用イン
キ成分を用いて本実施例の緑色インキを調整した。

次に、このインキで白地の紙に線を描いた。この線の分
光反射特性を第１図に示す。次に、得られた緑色インキ
画像の反射率ピーク近傍の波長を選択的に透過する緑色
フィルタを通して上記の線を見たところ、背景の白地と
区別がつかず、また、赤色フィルタを通して見たところ
、白地に対して黒く見えた。従って、緑色フィルタを通
した場合、緑色インキ画像がゴーストとじて見えた従来
の欠点が解消された。

〔発明の効果〕

本発明は、色フィルタ眼鏡式立体視用緑色インキが緑色
有機顔料と黄色の螢光顔料とを含有しているため、緑色
インキの反射率ピーク近傍の波長を選択的に透過する緑
色フィルタを通して白地に描いた緑色インキ画像を見た
場合、背景の白地と区別がつかず、コントラストの良好
なアナグリフ方式の立体視が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例及び従来の緑色インキの分光反射特性
を示すグラフ、第２図は、黄色の螢光顔料の分光反射特
性を示すグラフである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、着色剤として緑色有機顔料と黄色顔料とを含有し、
   緑色系のフィルタ眼鏡で透視した際の明度を増大させて
   背景の白地の明度との差を縮小させたことを特徴とする
   色フィルタ眼鏡式立体視用の緑色インキ。 ２、緑色有機顔料がフタロシアニングリーンであり、黄
   色顔料が螢光顔料である特許請求の範囲第１項記載の緑
   色インキ。 ３、フタロシアニングリーンと黄色の螢光顔料との重量
   割合が２〜３：１０である特許請求の範囲第２項記載の
   緑色インキ。