JPS6219423A

JPS6219423A - 射出成形機

Info

Publication number: JPS6219423A
Application number: JP15940685A
Authority: JP
Inventors: Tohaku Kawaguchi; 川口　東白; Kiyoshi Hashimoto; 潔橋本
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1985-07-19
Filing date: 1985-07-19
Publication date: 1987-01-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、射出時の°可塑物の逆流を防止するための逆
流防止リングを有する射出成形機に関するものである。

［従来の技術］バレル内にスクリュ軸が挿入されており、このスクリュ
の回転によって樹脂等の可塑物をシリンダ先端内に送り
込んで貯留し、その量が所定量に達するとスクリュ軸を
前進させて可塑物を金型中に射出するスクリュタイプの
射出成形機が周知である。

通常、可塑物をバレル先端部に所定量貯留させる工程を
計量工程といい、計量工程で貯留された可塑物を射出す
る工程を射出工程とよんでいる。

なお、計量工程においては、バレル先端に貯留する可塑
物から受ける反力により、スクリュ軸は徐々に後退する
。

ところで、このスクリュタイプの射出成形機においては
、射出工程時に可塑物が逆流することを防止するために
、逆流防止リングをスクリュ軸先端側に設けることが行
われている。即ち、スクリュ軸本体の先端に、小径頚部
を介してスクリュヘッドを設け、この小径頚部の部分に
、バレル内周面に沿って摺動する逆流防止リングを設け
るものであり、この逆流防止リングが後進すると、逆流
防止リング後端面がスクリュ軸本体の先端面と当接して
可塑物の退路を遮断するのである。

なお、特公昭５９’−４７９７９号公報には、この逆流
防止リングの後進作動を円滑ならしめるために、計量工
程完了後、或いは射出工程開始直前に、スクリュ軸に対
し、短時間、計量工程時と逆方向の回転を与える射出成
形機の操作方法が記載されている。

［発明が解決しようとする問題点］逆流防止リングを備えた従来の射出成形機において、バ
レル先端内に貯留されている可塑物を射出するためにス
クリュ軸を前進させると、この先端内に貯留されている
可塑物が圧縮された状態となり、逆流防止リングに反作
用を与え、該逆流防止リングを後進させてスクリュ軸本
体の先端面に当接し、可塑物の逆流流路が遮断されるの
であるが、この逆流防止リングの閉動作速度はバレル先
端内に貯留された可塑物の性質により異なり、逆流防止
リングの閉動作が早い場合には逆流量が少ない分だけ金
型内への射出量が多くなり、逆に縫動作が遅い場合は逆
流量の多い分だけ金型内への射出量が少なくなる。

このように、逆流防止リングの閉動作速度の遅速により
金型内への充填量が変動すると、均一な製品の成形に１
ｉｌｌＩ齢をきたす。

特公昭５９−４７９７９号公報に記載の方法は、要する
に、射出工程開始前にスクリュを逆回転させて可塑物を
若干量逆流せしめ、逆流防止リングを予め閉動作せしめ
ておくものである。しかしながら、この方法においても
、逆流防止リングが後進を始めてからスクリュ先端面に
当接するまでの時間は、可塑物の粘度等によって影響さ
れる。即ち、逆流防止リングとの接触抵抗の大きな可塑
物の場合には、極く微量の可塑物の逆流により逆流防止
リングが閉動作を完了するのであるが、逆流防止リング
との接触抵抗の小さな可塑物の場合には、逆流防止リン
グが遮断動作を完了するまでに、より多量の可塑物の逆
流を要する。

従って、この特公昭５９−４７９７９に記載の方法によ
っても、正確に一定な量の可塑物を金型中に射出するこ
とはできなかった。

［問題点を解決するための手段］本発明は、可塑物射出用のバレル内にスクリュ軸を有し
、このスクリュ軸の先端部分には逆流防止リングが設け
られている射出成形機において、この逆流防止リング後
進用の斜面をスクリュ軸先端部と逆流防止リングとに設
け、スクリュ軸を逆回転させることにより逆流防止リン
グをこの斜面に沿って後進させ、可塑物回路の遮断を図
るように構成したものである。

［作用］本発明の射出成形機においては、射出工程の開始前にス
クリュ軸を逆回転させると、逆流防止リングは該逆流防
止リングとスクリュ軸とに設けられている斜面に沿って
後進され、退路が遮断される。この退路遮断動作に伴う
可塑物の逆流は実質的に無視し得る程微量のものである
。従って、常に正確に一定量の可塑物を型内に射出する
ことが可能とされる。

［実施例１以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本発明の実施例に係る射出成形機の全体構成を
示す断面図である。第１図において、ヒータ（図示せず
）を備えたバレル１ｏ内にスクリュ軸１２が挿入されて
おり、このスクリュ軸１２はギヤ１４．１６を介して油
圧モータ等の駆動装置１８によって回転駆動される。ま
た、スクリュ軸１２はバレル１０内に前後方向移動可能
に挿入されており、スクリュ軸１２の後端は油圧ラム２
０に固着され、このラム２０を収容する油圧シリンダ２
２内に供給される油圧によりバレル１０内を前進可能と
されている。

バレルｌＯの側面には合成樹脂等の可塑物を挿入するた
めの投入口２４が開設されており、ホッパ２６が設置さ
れている。このホッパ２６から可塑物原料を投入すると
、駆動装置１！１ｇによって回転されるスクリュ軸１２
に案内されて、この可塑物原料は混練されなからバレル
１０の先端方向に送られ、バレル１０先端部とスクリュ
軸１２の先端部で囲まれている空間部２８内に貯留され
る。

可塑物の空間部２８内への貯留に伴って、スクリュ軸１
２は該貯留する可塑物から反力を受けて徐々に後進する
。

所定量の可塑物が空間部２８に溜ったところで、油圧シ
リンダ２２内に油圧を導入し、スクリュ軸１２を前進さ
せ、空間部２８内の可塑物をバレル１０の先端から型（
図示せず）内に射出する。

しかして１本発明においては、スクリュ軸１２の先端部
分に、空間部２８内の可塑物の逆流を防止する機構が設
置されている。この逆流防止機構の構成について以下に
説明する。

第２図はスクリュ軸１２の先端部分の斜視図、第３図は
同部分をバレル先端側に挿入した状態を示す側面図、第
４図は第３図ｆｆ−ｆｆ線に沿う断面図である。

スクリュ軸１２は、スクリュ羽根３０が側周面に立設さ
れたスクリュ軸本体３２と、小径頚部３４を介して該ス
クリュ軸本体３２と一体とされているスクリュヘッド３
６とを有している。そして、この小径頚部３４の部分に
は逆流防止リング３８がバレルｌＯの内周面に沿って摺
動可能に設けられている。逆流防止リング３Ｂは、小径
頚部３４よりも大きな内径を有しており（第４図参照）
、かつ該逆流防止リング３８のバレル先端側には複数個
の突起部３８ａが形成され、この突起部３８ａの先端面
は傾斜面Ａとされている。

一方、スクリュへラド３６の後端面にはこの突起部３８
ａ先端の斜面Ａと係合する斜面Ｂが形成されており、か
つ突起部３８ａの側面Ｃと係合する段部りが形成されて
いる。

スクリュ軸１２を正転方向（矢印Ｘ方向）に回転させる
と、この回転によってバレル前方方向に送られる可塑物
の圧力によって逆流防止リング３８が第３図に示すよう
に前方に移動される。

そして、突起部３８ａの側面Ｃとスクリュヘッド３６の
段部りとが係合し、逆流防止リング３８がスクリュ軸１
２と共回りする。

第３図の状態においては、逆流防止リング３８の後端面
Ｅとスクリュ軸本体３２の前端面Ｆとの間にスペースａ
が形成される。従って、第５図に示すように、逆流防止
リング３８の内周面と小径部３４との間のスペースｂ及
び逆流防止リング３Ｂ前面とスクリュヘッド３６後端面
Ｂとの間のスペースＣを介して逆流防止リング３８の前
後が連通状悪どされている。そして、可塑物は前記した
スペースａ、ｂ、ｃの間を通ってスクリュヘッド３６の
前方へ供給され、バレルｌＯ先端部分の空間部２８内に
貯留される。

空間部２８内に所定量の可塑物が貯留し、計量工程が完
了した後、射出工程に移る前にスクリュ軸１２を逆転方
向（矢印Ｙ方向）に若干量回転させる。そうすると、ｔ
ＪｓＧ図に示すように突起部３８ａの側面Ｃとスクリュ
ヘッド３６の段部りとの係合が解除されると共に、スク
リュヘッド３６の斜面Ｂが突起部３Ｂの斜面Ａと摺動し
、逆流防止リング３８を次第に後進させ、遂には、逆流
防止リング３Ｂの後端面Ｅをスクリュ軸本体３２の前端
面Ｆに押し付ける。

逆流防止リング３８の後端面Ｅは平坦面であるので、第
６図及び第６図の■−■線に沿う断面図である第７図に
示すように、スクリュ軸本体３２の全集に亙って後端面
Ｅと前端面Ｆが密着し、これによって逆流防止リング３
８の前後の通路が完全に遮断された状態となる。

このように、空間部２Ｂ内からの可塑物の逆流を完全に
防止した状態で射出を行うので、正確に一定量の可塑物
を射出することができる。なお、逆流防止リング３８の
後進に伴って、該逆流防止リング３８％端面Ｅ近傍に存
在していた極く微量の可塑物は、スクリュ軸本体３２偏
に押し戻されるが、この量は極めて微量であって、空間
部２８内に貯留されていた可塑物量に対して実質的に無
視し得る量である。

第８図及び第９図は本発明の異なる実施例に係る射出成
形機のバレル先端部分の拡大断面図であり、第８図は側
断面図、第９図は第８図■−■線に沿う断面を示してい
る。この実施例において、小径頚部３４の側周面には雄
ねじ４０が刻設されている。また、逆流防止リング４２
は、胴板部４４を有し、この胴板部４４の中央部分には
雄ねじ４０と螺合する大きさの雄ねじ孔４６が穿設され
ている。また、胴板部４４には、第９図に示すように、
逆流防止リング４２の前後を連通ずるための孔４Ｂが穿
設されている。逆流防止リング４２の前端部には切欠５
０が形成されている。

この第８図及び第９図に示す実施例において、スクリュ
軸１２を正転方向（矢印Ｘ方向）に回転させると、逆流
防止リング４２は雄ねじ４０と雌ねじ孔４６とのねじの
噛み合いによりバレル前方方向に移動され、第８図に示
すようにその前端面がスクリュヘッド３６の後端面に当
接した状態となる。そして、スクリュ軸１２の回転に伴
って送られてきた可塑物は、逆流防止リング４２の後端
面Ｅとスクリュ軸本体３２の前端面Ｆとの間のスペース
ａ、逆流防止リング４２内周面と小径！！１部３４側周
面との間のスペースｂ、連通孔４８及び切欠き５０を通
ってスクリュヘッド３６の前方に送られる。

空間部２８内に所定量の可塑物が貯留した後、スクリュ
軸１２を逆転方向（矢印Ｙ方向）に回転させる。そうす
ると、逆流防止リング４２は、雄ねじ４０及び雌ねじ４
６の螺合によって後方にシフトされ、遂には逆流防止リ
ング４２の後端面Ｅとスクリュ軸本体３２の前端面Ｆと
が密着し、これによって逆流防止リング３８の前後の遮
断が行われる。この遮断が行われた後、スクリュ軸１２
を前進させることにより、空間部２８内の可塑物をバレ
ル１０先端開口から射出する。

この実施例においても、射出工程に先立って逆流防止リ
ングを後退させ、退路を確実に遮断した後に射出を行う
ので、正確に一定量の可塑物を射出することができる。

なお、上述の説明で明らかなように、第８図及び第９図
では、雄ねじ面及び雌ねじ孔４６のねじ面がそれぞれ逆
流防止リング４２の後進用の斜面として作用している。

上記各実施例は本発明の一例であって、本発明は他の態
様をもとり得る０例えば、スクリュ軸１２を油圧モータ
等に直結し、スクリュ軸１２と油圧モータ等を一体的に
前後進させても良い。

［効果］以上詳述した通り、本発明の射出成形機は、射出工程に
先立って逆流防止リングを作動させてバレル先端に貯留
されている可塑物の退路を完全に遮断した後、゛射出工
程を行うことができるので。

正確に一定量の可塑物の射出を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る射出成形機の全体構成を
示す概略的な断面図、第２図は実施例に係る射出成形機
に用いられているスクリュ軸先端部分の斜視図、第３図
は実施例に係る射出成形機のバレル先端部分の拡大断面
図、＄４図は第３図Ｎ−４線に沿う断面図、第５図は第
３図の軸線方向の断面図、第６図は逆流防止リング３Ｂ
の作動の説明図、第７図は第６図の軸線方向の断面図で
ある。また第８図及び第９図はそれぞれ異なる実施例に
係る射出成形機のバレル先端部分の断面図であり、第８
図は側断面図、第９図は第８図ＩＫ−■線に沿う断面図
である。ｌＯ・・・バレル、　　　　　１２・・・スクリュ軸、
３８．４２・・・逆流防止リング、４０・・・雄ねじ、　　　　４６・・・雌ねじ孔、Ａ・
・・突起部３８ａの斜面、Ｂ・・・スクリュヘッド３６の斜面。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）可塑物射出用のバレル及び該バレルに挿入された
スクリュ軸を有し、このスクリュ軸の先端部分には逆流
防止リングが設けられている射出成形機において、該逆
流防止リング後進用の互いに係合する斜面をスクリュ軸
先端部と逆流防止リングとに設けたことを特徴とする射
出成形機。