JPS6219032A

JPS6219032A - 植物栽培装置

Info

Publication number: JPS6219032A
Application number: JP60158626A
Authority: JP
Inventors: 正男山本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-07-18
Filing date: 1985-07-18
Publication date: 1987-01-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、液肥により植物を栽培する植物栽培装置に関
するものである。

［従来の技術］近年、トマトや胡瓜などの植物の栽培を、土耕栽培から
水耕栽培に切換えて行う試みが多くなされており、著し
い成果が得られている。この水仙栽培は、液肥を充填し
た水槽を使用し、この水槽内の液肥中に根を浸漬させた
状態で植物を生育させるものであって、土耕栽培に比べ
、硬質の土壌に根を張るのに必要な多大なエネルギの消
費がないことから、その分の栄養分を結実などに有効利
用することができ、これによって収穫量の飛躍的な増大
を図ることができる。

しかしながら、上記水耕栽培では、大量の液肥を充填す
る大形の水槽が必要であるため、設備が非常に大規模に
なり、しかも、液肥の充填によって非常に大重量となっ
た水槽を水平状態に安定的に設置しなければならないこ
とから、大がかりな基礎工事が必要になってその設置工
事が面倒であると同時に、設定場所が制限され、例えば
、砂地などのように地盤の弱い場所や揺れる船上などで
の栽培は甚だ困難である。

さらに、このような植物の育成には水分、養分、酸素を
十分供給することが必要であるが、上記水耕栽培では、
植物の根が液肥中に常時浸漬されているため酸素が特に
不足し易く、それを防止するには常に液肥中に空気を供
給する必要があり、従って液肥管理が非常に面倒である
。

［発明が解決しようとする問題点］本発明の課題は、上述したような水槽の使用や面倒な給
気管理等を行うことなく、液肥を使用して簡単且つ効率
良く植物栽培を行うことができる栽培装置を提供するこ
とにある。

［問題点を解決するための手段］上記課題を解決するため、本発明の植物栽培装置は、栽
培すべき植物を空気中に根が露出する状態に支持する支
持手段と、支持された植物の根に対して液肥を間欠的に
供給する液肥供給手段とによって構成したことを特徴と
するものである。

［作　用］栽培すべき植物は、支持手段によって根が空気中に露出
する状態に支持されており、生育に必要な酸素を常時摂
取できるようになっている。

一方、液肥供給手段からは、植物の根に対して一定時間
毎に間欠的に液肥が供給され、生育に必要な水分及び養
分が与えられる。このときの時間間隔は、温度や湿度、
植物の種類、生育状態、育成期間等に応じて設定され、
時限装置により自動的に、あるいは手動装置によりコン
トロールされる。

かくして、水耕栽培のような給気管理を特別に行うこと
なく、且つ根を浸漬させるための水槽を使用することな
く、液肥による植物の栽培を行うことができる。

［実施例コ以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、栽培装置を箱形に形成した場合を例示するも
ので、回りを柔軟な合成樹脂シートや合成樹脂パネル等
の壁部材２ａ　、　２ｂで囲まれた栽培容器１内に、根
５ａを空気中に露出させた状態で植物５を支持する植物
支持手段３と、支持された植物５の根５ａに対して液肥
を間欠的に供給する液肥供給手段４とを設けている。

上記支持手段３は、植物５の幹５ｂを挿入するための開
孔７を備えた台板６を栽培容器ｌの内部に取付け、この
台板６の上部に区画形成された上室８内に、植物５の幹
５ｂや枝等を支持する棒状や線状など適宜形状の支持具
９を設けると共に、下室１０内に、植物５の根５ａを支
持するメツシュ状の支持具１１を設けてなり、これらの
支持具８，１１は、図示した実施例においてはいずれも
台板Ｂに取付けている。

下室ｌＯ内に配設された上記液肥供給手段４は、植物５
の根５ａに対して液肥を供給するもので、図示したもの
は超音波振動子を使用して液肥を霧化して供給するよう
にしている。即ち、電気的な制御機構を内蔵した機体１
４に液室１６を設け、該液室１６内に上記超音波振動子
１５を配設し、機体１４に着脱自在の液肥タンク１７か
ら液室１Ｂに供給される液肥を該超音波振動子１５によ
り霧化すると共に、それを噴霧口１８から根５ａに対し
て噴霧供給するように構成しており、その噴霧は、一定
時間毎に間欠的に行われる。

このように液肥を間欠的に噴霧するための制御機構とし
ては、下室１０内の湿度に感応する湿度センサやタイマ
ー等を用いた時限装置を使用し、湿瞳の変化や時間によ
って自動的に動作するように構成したものが望ましいが
、スイッチを一定時間毎に手動操作する方式のものであ
ってもよい。

また、上記下室１０には、液肥の噴霧により根５ａや合
板６などに付着しだ液滴が落下するのを受ける受皿１９
を取付け、この受皿１８により集められた液肥を液肥供
給手段４における液肥タンク１７内に回収するようにし
ている。このとき、集められた液肥が、図示したように
受皿１９から直接液肥タンク１７内に流入するようにし
てもよいが、一旦別の容器にそれを受け、成分調整を行
ってから液肥りンク７に供給するようにしてもよい。

上記下室１０は、壁部材２ａの該下室１０を囲む部分を
不透明にすることによって暗くしておくのが望ましく、
また、液肥供給手段の４の調節や液肥タンク１７の出し
入れ等を行うため、少なくとも一側の壁部材を開閉でき
るようにしておく必要がある。

一方、上室８は、王室１０とは逆に日当りを良くしてお
く方がよく、従って、その回りの壁部材２ａ、２ｂは透
明に形成し、各面の壁部材を必要に応して開閉できるよ
うにしておくのが望ましいが、特に上室８の回りを壁部
材２ａ、２ｂで囲む必要はない。

なお、上記上室８及び下室ｌＯは、それらの回りが壁部
材２で囲まれた状態においても、該壁部材２に空気孔を
設けるなどして常に良好な空気の流通か行われるように
しておくことが望まれる。

上記構成を有する植物栽培装置において、栽培すべき植
物５は、幹５ｂの下端が台板６の開孔７に挿入された状
態で支持具９，１１によって該幹５ｂ及び根５ａが支持
されており、下室１０内において空気中に露出する根５
ａは、生育に必要な酸素を常時摂取できるようになって
いる。

一方、液肥供給手段４においては、超音波振動子１５に
よって液肥が霧化され、それが噴霧口１８から植物５の
根５ａに対して一定時間毎に間欠的に噴霧供給され、生
育に必要な水分及び養分が与えられる。このときの噴霧
に必要な時間間隔は、温度や湿度、植物の種類、生育状
態、目的の育成期間等によって相違し、それらを考慮し
て適宜に設定される。根５ａや台板６から落下する液滴
は、受皿１９により集められ、液肥タンク１７に回収さ
れる。

かくして、水耕のような給気管理を特別に行うことなく
、且つ根を浸漬させるための水槽を使用することなく、
液肥による植物の栽培を行うことができる。

上記液肥供給手段４としては、必ずしも上述したような
超音波振動子１５を使用する必要はなく、液肥を霧状に
微粒化して噴霧し得るノズルを使用し、ポンプで圧送さ
れる液肥をこのノズルを通じて噴出させるように構成す
ることもできる。

第２図は、このようなノズルを使用した栽培装置の実施
例を示すものであって、上記第１実施例のものから上室
８を取り除いた形の栽培容器２０を有し、この栽培容器
２０の天板２１に植物５の支持手段２２を構成する幹５
ｂや核用の支持具２３と根５ａ用の支持具２４とを取付
け、該栽培容器２０の内部に、液肥タンク２５を形成す
ると共に、該液肥タンク２５の液肥を吸上げるポンプ２
６及び該ポンプ２８を間欠的に駆動する制御装置２７を
設け、落下する液滴を受は止める受皿２８の上面に、上
記ポンプ２８で吸上げられた液肥を噴霧するノズル２９
を根５ａの方向に向けて１個または複数個配設している
。

さらに、上述した超音波振動子やノズルに代えて、ある
いはそれらのいずれかと併用して、台板６．２１上にス
プリンクラ−を設置し、このスプリンクラ−で液肥を間
欠的に散布するように構成することもできる。この場合
、上記台板６，２１には、散布された液肥が根の方へ流
通する通孔を適宜設けておく。

なお、上記各実施例では、１本の植物を栽培するように
構成した栽培装置を示したが、支持手段３及び液肥供給
手段４を複数設けることによって２本以上の植物を栽培
できるように構成し得ることはいうまでもなく、また、
これらの栽培装置は、必要に応じてビニール／＼ウスや
温室内などに設置して使用することができ、第１図に示
すものの場合には、それ自体を温室として使用すること
も可能である。

［発明の効果］このように、本発明の植物栽培装置によれば、次のよう
な効果を期待することができる。

ａ、根を空気に接触させることによって常に酸素を摂取
できる状態に支持しているため、水耕栽培のような根の
酸素不足を生じにくく、液肥に対する給気管理等が不要
である。しかも、土の抵抗がないので根の生育が非常に
良い。

ｂ、液肥を根に対して間欠滴に供給するようにしている
ため、少ない液肥の使用量で生育に必要な水分及び養分
を確実に供給することができ、効率的且つ経済的である
。従って、水のない場所等においても植物の栽培を行う
ことができる。

しかも、液肥の供給量を容易にコントロールすることが
でき、これによって育成期間のコントロールを行うこと
もできる。

Ｃ３水耕栽培のような大がかりで定置が必要な水槽が不
要であるため、栽培装置全体を非常に簡易化することが
でき、従って、水槽膜性のだめの大がかりな基礎工事が
不要であるばかりでなく、砂地などの地盤の弱い場所へ
の設置も可能であり、一般家庭や揺れる船上などにおい
ても使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本発明の植物栽培装置の別
実施例を示す断面図である。３・・・支持手段、４・・・液肥供給手段、５・・・植
物、　　５ａ・・・根。特許出願人　　山　本　　正　男第１図ｈ、ｌ第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１、栽培すべき植物を空気中に根が露出する状態に支持
する支持手段と、支持された植物の根に対して液肥を間
欠的に供給する液肥供給手段とを有することを特徴とす
る植物栽培装置。