JPS6216499A - 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株 - Google Patents

抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株

Info

Publication number
JPS6216499A
JPS6216499A JP60155073A JP15507385A JPS6216499A JP S6216499 A JPS6216499 A JP S6216499A JP 60155073 A JP60155073 A JP 60155073A JP 15507385 A JP15507385 A JP 15507385A JP S6216499 A JPS6216499 A JP S6216499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specific protein
rheumatoid
monoclonal antibody
antibody
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60155073A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Yoshida
一 吉田
Naoki Yamanaka
直樹 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEDEKUSU KK
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
MEDEKUSU KK
Asahi Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEDEKUSU KK, Asahi Medical Co Ltd filed Critical MEDEKUSU KK
Priority to JP60155073A priority Critical patent/JPS6216499A/ja
Priority to EP85111630A priority patent/EP0175310B1/en
Priority to US06/776,022 priority patent/US4742157A/en
Priority to DE8585111630T priority patent/DE3580882D1/de
Publication of JPS6216499A publication Critical patent/JPS6216499A/ja
Priority to US07/155,972 priority patent/US4863850A/en
Priority to US07/155,872 priority patent/US4950741A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、リウマチ特異蛋白質に対するモノクローナル
抗体、すなわち、抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル
抗体および抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を
産生ずる細胞株に関するものである。
(従来の技術とその問題点) 慢性関節リウマチの診断は、現在アメリカリウマチ協会
の診断基準にしたがって行われているが、この診断基準
は医師の所見や患者主訴に負うところが多く、客観性、
定量性において満足できるものとはいえない。そのため
客観性、定量性に優れた診断法の開発に対する期待は非
常に大である。
ところで、リウマチ特異蛋白質は、小円ら(昭和58年
9月第56回日本生化学会)によって初めて報告された
、分子量150,000〜170.000の新規蛋白質
であり、蛋白変性剤を用いない2次元電気泳動法により
、等電点(蛋白の泳動位置に相当するpHをその蛋白の
等電点として)7.3〜7.8、移動度(アルブミンの
最先端部の移動度を1.0として) 0.30〜0.4
5の範囲にスポットとして検出できる蛋白質であり、本
発明者らは、すでにリウマチ特異蛋白質を単離すること
に成功している(特願昭59−191754)。このリ
ウマチ特異蛋白質は、慢性関節リウマチ患者血漿中に非
常に高頻度に認められるにもかかわらず、健常人や他の
疾患(癌、肝疾患、腎疾患など)患者血漿中には認めら
れないことが知られており、慢性関節リウマチの疾患特
異物質と考えられている。さらに、現在慢性関節リウマ
チの診断において盛んに測定されているリウマチ因子(
Reumatoid  f actor : RF )
、免疫複合体(I mmune Complex : 
I C)あるいはC反応性蛋白質(C−reactiv
e protein : CRP )とは異なる異常蛋
白質であるため、リウマチ特異蛋白質を測定することに
よって、RF、ICやCRPとは違った新たな臨床的情
報を得ることができる。
ところで、蛋白質の特異的検出法としては、免疫学的方
法によるものが現在量も優れた方法とされている。なぜ
なら、免疫学的方法は、感度、特異性、再現性、定量性
に優れており、かつ多数検体を短時間に測定でき、測定
手技も簡単であるため、一般の検査室で広く行うことが
できるからである。したがって、リウマチ特異蛋白質を
一般の検査室で客観的、定量的に、かつ特異的に測定す
るには、免疫学的測定法を確立することが重要である。
そして、この免疫学的測定法は、抗原・抗体反応を利用
するため、リウマチ特異蛋白質の免疫学的測定法を確立
するには、リウマチ特異蛋白質に対して特異的な抗体が
必要となる。
一方、動物の免疫機構を刺激するような異物(抗原)を
動物に注入した後、その動物の血清(すなわち、抗血清
)より得られる抗体は、免疫に使用した異物に対して高
い特異性をもつ抗体のみでなく、特異性の低い抗体や、
あるいは免疫に使用した異物中に混在した、目的とは異
なる他の異物に対して特異的な抗体をもまた含んでいる
さらに、その後の本発明者らの研究結果によれば、リウ
マチ特異蛋白質はヒ) IgGと一部共通抗原性を有す
る蛋白質であることが判明した。したがって、リウマチ
特異蛋白質を動物に免疫して抗体を得る場合、ヒ) I
gGとの共通抗原性部分に対する抗体もまた混在し、得
られた抗体のリウマチ特異蛋白質に対する特異性は低く
なってしまう。
このため、抗血清をイオン交換クロマトグラフィー等を
行うことによって免疫グロブリン分画を回収して得られ
る抗リウマチ特異蛋白質抗体では、その特異性において
不十分であり、実用には適さない。
さらに、動物を免疫してその抗血清より特異抗体を精製
するならば、動物を免疫するために絶えず抗原となるリ
ウマチ特異蛋白質が必要であり、かっこのリウマチ特異
蛋白質の品質が変われば、当然免疫された動物から得ら
れる抗体も品質が変わってしまう。また、動物の個体間
でも得られる抗体の力価は異なり、したがって、安定し
た品質の抗体を得ることは困難である。
ところで、モロクローナル抗体は、抗血清より得られる
抗体が種々の抗体の混合物であるのに対して、ただ一種
類の抗体(すなわち、モロクローナル抗体)のみから成
るため、常に一定の抗原特異性を示す。このモノクロー
ナル抗体は、ミルシュタイン(Milstein)  
ら〔ネイチャ(Nature)。
256巻495〜497頁 1975年〕によって示さ
れた細胞融合法によって、抗体産生株を新たに形成せし
め、この抗体産生株より得られることが知られている。
あるいは、ある種のウィルス(Epstein−B a
rr V 1rus)などを用いて、抗体産生能を有す
る正常細胞を長期培養可能な抗体産生株に変異させて、
その抗体産生株よりモノクローナル抗体を得ることも可
能である。
ミルシュタインらの方法をさらに詳しく説明するならば
、例えば、マウス等の免疫可能な動物を抗原で免疫し、
免疫成立後、その動物から牌臓等を外科的に取り出すこ
となどによって、抗体産生能を有する細胞を入手する。
この抗体産生能を有する細胞(リンパ球B細胞)と、あ
る種のマーカーを持つ無限増殖性細胞株(以下、単に親
株と称す)とを融合促進剤の存在下、あるいはある種の
ウィルスの存在下で融合する。ここで用いる親株のマー
カーとしては、一般にある種の成分を欠いた培養液中、
あるいはある種の成分を含む培養液中で生存できないこ
とがよく利用される。例えば、DNA合成回路(サルベ
ージ回路)においてDNA合成に関与する酵素であるヒ
ポキサンチン・グアニン・ホスホリボシル・トランスフ
ェラーゼ(Hypoxanthine−Guanine
  PhosphoribosylTransfera
se : HG P RT)あるいはチミジンキナーゼ
(Thymidine  K 1nase : T K
 )欠損であることなどである。なぜなら、HGPRT
やTKの酵素をもつ細胞では、DNA合成回路(de 
no−vo回路)におけるDNA合成阻害物質であるア
ミノプテリンを含む培養液〔ヒポキサンチン・アミノブ
チリ7 ・アミノ7 (Hyfloxanthine 
AginopterinThymidine : HA
 T )を含む選別用培養液(HAT培地)〕で培養す
ると、正常な細胞は、アミノプテリンによってDNA合
成回路(de novo回路)が阻害されても、HGP
RTあるいはTK等の酵素によって、レスキュー回路(
rescue pathway )であるサルベージ回
路が働き、DNA合成が行われる。それに対して、HG
PRTあるいはTKのような酵素を欠損した細胞では、
HGPRTあるいはTK等の酵素によるサルベージ回路
が働かないため、アミノプテリンによってDNA合成回
路(de novo回路)が阻害されると、DNA合成
は可能となり、よってHAT培地中では生存できないの
である。
このようにして親株と正常細胞である抗体産生能を有す
る細胞との融合“後、親株と融合細胞とを、親株が持つ
マーカーによって分離し、融合細胞のみを選択すること
ができる(融合しなかった抗体産生能を有する細胞は正
常細胞であるため、培養を続けることによって死滅して
しまう)。こうして得られた融合細胞より、目的とする
抗体を産生するただ一個の細胞より***増殖した細胞群
を選択する。この細胞群よりモノクローナル抗体は得る
ことができる。
(発明の目的) 本発明は、モノクローナル抗体技術を応用して、ヒトI
gGとは交差反応しない、リウマチ特異蛋白質に対して
特異的に反応する抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル
抗体を産生ずる細胞株を新たに確立し、この細胞株より
抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を得ることを
目的としている。
(発明の構成) 本発明者らが鋭意研究の末ついに確立に成功した抗体産
生株は、具体的に例を挙げるならば、次のようにして得
ることができる。すなわち、リウマチ特異蛋白質をフロ
イントの完全アジュバント等と共にBALB/Cマウス
に免疫し、免疫成立後、そのマウスより肺臓を外科的に
取り出すことによって抗体産生能を有する細胞を得る。
この細胞ト、B A L B/Cマウスのミエローマ細
胞由来のHGPRT欠損細胞株であるP3−X63−A
g8−U1株(親株)を、融合促進剤の存在下で細胞融
合する。親株としては、この他にも多くの株が報告され
ており、それらの親株と、それに適したマウスの系統の
組合わせによる融合もまた可能である。融合促進剤とし
ては、各種分子量のポリエチレングリコール(PEG)
が一般によく用いられている。あるいは融合促進剤とし
て、人工脂質少胞であるリポソーム(liposome
 )やセンダイウィルス(HVJ)を用いて細胞融合す
ることも可能である。さらに、これらの融合促進剤を用
いずに、細胞に電圧をかけることよって細胞融合する電
気融合法も知られている。親株としてP3−X63−A
g8−U1株を用いて細胞融合した場合、融合の後、H
AT培地で培養することによって、抗体産生能を有する
細胞(正常細胞)とP3−X63−Ag 8−U 1と
から成る融合細胞のみを選択することができる。
目的とする抗体を産生ずる融合細胞(すなわち、抗体産
生株)は、融合細胞の培養上、清を用いて、特異抗体測
定のための免疫学的測定法によって選択できる。しかし
、本リウマチ特異蛋白質は免疫学的にヒト IgGと非
常に類似した蛋白質であるため、先の細胞融合によって
得られた融合細胞の多くは、ヒト rgcと交差反応性
を持つ抗体を産生ずる。それ故、抗体の特異性の検討は
、特にヒ) IgGと交差反応性について、綿密に行う
必要である。
特異抗体の測定は、例えば、ポリスチレン製マイクロプ
レート等を固相として、特異抗原であるリウマチ特異蛋
白質または対照抗原であるリウマチ特異蛋白質以外のヒ
ト血漿蛋白質あるいは精製したヒ) IgGを吸着させ
、次に、融合細胞培養上清を加えて反応させる免疫測定
法によって行うことができる。例を挙げて詳しく述べる
ならば、まずポリスチレン製マイクロプレートに蛋白質
を吸着させる。この時、蛋白質吸着用緩衝液としては、
一般に炭酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム緩衝液が多
く用いられている。あるいはリン酸緩衝液等を用いるこ
とも可能である。本発明者らの経験では、吸着の際の特
異抗原または対照抗原の濃度は1〜10μg/meで十
分であった。この濃度以下でも、抗体濃度や以下の反応
条件を変えることによって、十分に測定できた。この炭
酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウム緩衝液等で至適濃度
に調製された特異抗原または対照抗原を、ポリスチレン
製マイクロ)レートへ一定量ずつ加え、一定時間静置す
る。これは、4℃で一装置くのが最も一般的であるが、
その他、室温で2時間程度静置することも可能である。
あるいは37℃で1時間静置によっても可能である。こ
うして抗原を感作したポリスチレン製マイクロプレート
を、例えば、界面活性剤を含むリン酸緩衝液等によって
洗浄した後、融合細胞培養液中の抗体を一定時間反応さ
せる。上記と同様にしてポリスチレン製マイクロプレー
トを洗浄した後、あらかじめ決定しておいた希釈倍率に
希釈した酵素標識抗マウスイムノグロブリン(Ig)抗
体を加えて、ポリスチレン製マイクロプレート上で抗原
・抗体反応した抗体と反応させる。さらに上記と同様に
してポリスチレン製マイクロプレートを洗浄した後、酵
素基質を加えて酵素活性を測定する。ここで測定できた
酵素活性は、ポリスチレン製マイクロプレートに吸着し
た抗原と反応した、融合細胞培養液中の抗体の量を間接
的に示している。これによって、融合細胞培養液中の抗
体の特異性を測定できる。また、ここでは酵素標識抗マ
ウス抗体を用いた酵素免疫測定法について述べたが、こ
の他、ラジオアイソトープで標識した抗マウスIg抗体
を用いて、同様の手技で行うことも可能である。
あるいはリウマチ特異蛋白質を含むリウマチ患者血漿等
を、蛋白変性剤を含まないで2次元電気泳動した後、ニ
トロセルロース膜に泳動蛋白を転写し、そのニトロセル
ロース膜上で、泳動蛋白と融合細胞培養液中の抗体とを
反応させるイムノブロッティング法によっても可能であ
る。この時、等電点(その蛋白の泳動位置に相当するp
Hをその蛋白の等電点として)7.3〜7.8、移動度
(アルブミンの最先端部の移動度を1.0として) 0
.30〜0.45の範囲に存在するりウマチ特異蛋白質
とのみ反応し、他の蛋白とは反応しない抗体を産生ずる
融合細胞を選択すればれよい。
例を挙げて本性をさらに詳しく述べるならば、蛋白変性
剤を含まない2次元電気泳動法はまず、リウマチ特異蛋
白質を含む血漿等をポリアクリルアミド・チューブゲル
を用いて等電点電気泳動する。次に、この等電点電気泳
動した血漿等を、ゲル濃度勾配をつけたポリアクリルア
ミド・スラブゲルで泳動する。こうして2次元電気泳動
した血漿等を、ポリアクリルアミド・スラブゲルからニ
トロセルロース膜等へ、ポリアクリルアミド・スラブゲ
ル上にニトロセルロース膜等を重ねて電圧をかけること
によって転写する。こうして泳動した血漿等を転写した
ニトロセルロース膜を、融合細胞培養上清に浸して、ニ
トロセルロース膜上に転写された血漿等の各蛋白質と、
融合細胞培養上清中に含まれるであろう抗体とを反応さ
せる。次に、あらかじめ至適濃度に調製した酵素標識抗
マウス抗体等を加えて、ニトロセルロース膜上に転写さ
れた血漿等の各蛋白質と反応した融合細胞培養上清中の
抗体とさらに反応させる。その後、ニトロセルロース膜
上に保持された酵素活性を測定することによって、ニト
ロセルロース膜上に転1写された血漿等の各蛋白質と反
応した融合細胞培養上清中の抗体を検出するのである。
その他、一般に用いられる抗体の特異的検出法によって
もできる。これらのスクリーニング法と、例えば、限界
希釈法やソフトアガーを用いる方法等によるクローニン
グ法との組合わせによって、最終的に目的とする抗体を
産生ずる単一の細胞クローンである抗体産生株(すなわ
ち、抗リウマチ特異蛋白質モロクローナル抗体産生株)
を確立できる。
こうして確立した抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル
抗体産生株より、抗リウマチ特異蛋白質モロクローナル
抗体は、次のようにして得ることができる。上記のよう
にして確立した抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗
体産生株を、例えば、プリスタン等であらかじめ刺激し
たマウスの腹腔に注入し、一定期間の後、その動物の腹
腔に溜った腹水を採取する。あるいは抗体産生株を培養
し、培養上清を採取する。このようにして採取した抗リ
ウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を含む液から、通
常行われる抗体の精製方法によって精製し、抗リウマチ
特異蛋白質モノクローナル抗体を得ることができる。
例えば、腹水よりの抗リウマチ特異蛋白質モノクローナ
ル抗体の精製は、腹水に硫酸ナトリウム等通常塩析に用
いられる塩を加えて塩析し、得られた沈澱を遠心分離に
よって回収する。この沈澱を、リン酸緩衝液等のような
中性の緩衝液で溶解する。透析等によって、硫酸ナトリ
ウム等塩析に用いた塩を除去した後、イオン交換クロマ
トグラフィー等の通常行われる抗体の精製方法によって
、目的とする抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体
を含む分画を回収することによってできる。
あるいは培養上清から抗リウマチ特異蛋白質モノクロー
ナル抗体を得るには、濃縮の後、上記精製方法を行うか
、あるいは抗マウスIg抗体もしくはプロティンAを用
いたアフィニティークロマトグラフィーによって行うこ
とができる。
こうして得られた抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル
抗体は、イムノグロブリンG (IgG)あるいはイム
ノグロブリンM CIgM)クラスであることが多い。
IgGクラスである場合、ドデシル硫酸ナトリウム(S
 D S)を用いたポリアクリルアミド電気泳動によっ
て、分子量およそ150.000〜160.000を示
し、あるいは、2メルカプトエタノール等の還元剤によ
って還元処理した後に、SDSを用いたポリアクリルア
ミド電気泳動によって分子量を測定した時、およそ25
.000と50.000の2種のサブユニットを示す。
(実施例) 次に、実施例を示してより詳細に説明する。
実施例1  細胞融合 精製RA S P 0.3mgをダルベツコのリン酸緩
衝生理食塩液(Dulbeacos’  P B S 
(−) 30.5+wji’に溶かした後、等量のフロ
イント完全アジュバント(Freund  con+p
lete  adjuvant 、 Gibco社製、
米国)を加えて十分に混和した。完全な油中水型エマル
ジョンとしたものをBALB/Cマウス背部皮下に注射
して免疫した。さらに、同様にして3週問おきに2度免
疫した。その10日後に、ダルベツコのリン酸緩衝生理
食塩液0.5mj?に溶かした精製RA S P 0.
3I1gを腹腔に注入して免疫強化(ブースト)した。
最終免疫の3日後に肺臓を取り出し、溶血液(lysi
ng buffer :  0.16M  塩化アンモ
ニウム液と0.17M)リス緩衝液(pH7,65)と
を9:1に混ぜ、塩酸を適当量加えてpH7,2とした
液〕にて溶血させた後、ハンクス液 (Hank’ s
液)にて十分に洗浄し、得られた細胞を抗体産生細胞と
した。
細胞融合は、上述のようにして得た抗体産生細胞(2X
 10”個)と、ヒポキサンチン・グアニン・フォスフ
ォリボシル・トランスフェラーゼ(Hypoxanth
ine guanine phosphorybosy
l transferase:)IGPRT)欠損株で
あるp 3−X63− A g 8−Ul  (2X1
0’個)とを十分に混合した後、ポリエチレングリコー
ル(Polyethylene glycol :PE
G (MW 4,000) 、シグマ(Sign+a)
社製、米国〕の存在下で融合した。すなわち、抗体産生
細胞とP 3−X63−Ag 8−U 1の混合物に、
ハンクス液 2゜8IIll当りPEG2.Ogを溶解
した液1.5m lを37℃の湯浴中で加えて融合した
。融合操作後、十分に洗浄し、これらの細胞をヒポキサ
ンチン(hypoxanthine ) 10−’Ms
アミノプテリン(aminopterine ) 4 
Xl0−7M%チミジン(thymidine)1.6
X10−’M、ウシ胎児血清10%を含むRPMI−1
640培養液(以下、HAT培地という)で培養するこ
とによって、融合細胞のみを選択した。
目的とする抗体を産生ずる細胞は、酵素免疫測定法によ
って次のようにして選択した。
(1)  マイクロプレートの抗原感作免疫に用いた精
製リウマチ特異蛋白質(特異抗原)または市販の精製ヒ
トアルブミンあるいは精製ヒト免疫グロブリンG(Ig
G)(対照抗原:いずれもマイルス(Miles)社製
、米国〕を、0.02M炭酸ナトリウム・炭酸水素ナト
リウム緩衝液(pH9,6)で蛋白濃度10μg/n/
!となるように調製した。この液をポリスチレン製マイ
クロプレートの各ウェルに100μlずつ加えて、蒸発
を防いで4℃で一晩静置し、蛋白質を吸着させた。
(2)  −次反応 こうして物理吸着によって特異抗原または対照抗原を固
定したポリスチレン製マイクロプレート(以下、単にマ
イクロプレートと称す)を、リン酸緩衝生理食塩液(塩
化ナトリウム8.0 g / 7?、リン酸−カリウム
0.2g/l、リン酸二ナトリウム・7水塩2.17g
/A’、塩化力’)つLo、2g/l、ツイーン20 
 (Tween 20)  0.5m (! / Il
、アジ化ナトリウム0.2g/lを含む液、pH7,4
、以下、PBSTと称す)で洗浄した。このマイクロプ
レートに、融合細胞の培養上清(10oμl/ウエル)
を加えて反応させた〔室温(22〜25℃であった)、
2時間〕。この時、培養上清中に、マイクロプレートに
固定した特異抗原または対照抗原との反応性を有する抗
体が存在すれば、その抗体は、抗原・抗体反応によって
マイクロプレート上に保持される。
(3) 二次反応 反応後、PBSTによってマイクロプレートを洗浄した
。次に、あらかじめ決定した至適希釈倍数(この時は2
000倍であった)にPBSTによって希釈したアルカ
リフォスファターゼ結合抗マウスIgG抗体〔マイルス
(Miles)社製、米国〕液を、マイクロプレートの
各ウェルに100μβずつ添加して、室温(22〜25
℃であった)で2時間反応させた。このアルカリフォス
ファターゼ結合抗マウスIgG抗体は、マイクロプレー
ト上に保持された培養上清中のマウスIgGと反応する
(4)  酵素活性の測定 二次反応後、PBSTでマイクロプレートを洗浄した後
、マイクロプレート上に保持されたアルカリフォスファ
ターゼ活性を測定した。酵素基質であるパラニトロフェ
ニルリン酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩(p−N1
trophenyl  Phosphate+Di(c
yclotiexylammonium) 5alt 
)を、ジェタノールアミン緩衝液〔ジェタノールアミン
(Di −ethanolamine>  97m l
 / l s塩化マグネシウム・6水塩100mg/ 
l 、アジ化ナトリウム0.2g/Jを含む液を塩酸を
用いてpH9,8に調製した液〕にて2mg/mj!と
なるように溶解した液を酵素基質溶液とした。この酵素
基質溶液をマイクロプレートの各ウェルに100μβず
つ添加して、室温(22〜25℃であった)で1時間反
応させた。反応後、IN水酸化ナトリウム液を50μl
ずつ各ウェルに加えて酵素反応を止めた。各ウェルの酵
素基質溶液の波長405nmにおける吸光度を測定して
、酵素活性を測定した。この酵素活性は、マイクロプレ
ート上の特異抗原あるいは対照抗原と反応した、培養上
清中の抗体量を間接的に示している。
以上の測定法と、限界希釈法によるクローニングとを繰
り返して、目的とする抗体を産生ずる、単一の細胞由来
の細胞集団(すなわち、モノクローナルな新規雑種細胞
)を6クローン得た。これら6クローンの抗リウマチ特
異蛋白質モノクローナル抗体産生新規雑種細胞(以下、
単に新規雑種細胞という)の各クローンを5S−1,5
S−3゜5s−4A、 5s−14,5s−15,5s
−16、また、これらの各新規雑種細胞が産生ずる抗り
θマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を、それぞれS−
1,S−3,5−4A、5−14.3−15.3−16
と呼ぶことにした。
実施例3−2で得た精製抗リウマチ特異蛋白質モノクロ
ーナル抗体を用いて、上述の酵素免疫測定法を行った結
果を第1図〜第3図に示す。第1図には5−4A、!:
5−14、第2図には5−15と5−16、第3図には
S−1とS−3の希釈曲線を示した。それぞれ縦軸に波
長405nmにおける吸光度(すなわち、酵素活性)、
横軸に反応に加えた抗リウマチ特異蛋白質モノクローナ
ル抗体の濃度(10Mg/mβから倍々希釈)を示す。
図中1は5−4Aと精製リウマチ特異蛋白質との反応、
2は5−4Aと精製ヒトアルブミンとの反応、3は5−
4Aと精製ヒト IgGとの反応、4は5−14と精製
リウマチ特異蛋白質との反応、5は5−14と精製ヒト
アルブミンとの反応、6は5−14と精製ヒトIgGと
の反応、7は5−15と精製リウマチ特異蛋白質との反
応、8は5−15と精製ヒトアルブミンとの反応、9は
5−15と精製ヒトIgGとの反応、10は5−16と
精製リウマチ特異蛋白質との反応、11は5−16と精
製ヒトアルブミンとの反応、12は5−16と精製ヒト
IgGとの反応、13は5−15と精製リウマチ特異蛋
白質との反応、14はS−1と精製ヒトアルブミンとの
反応、15はS−1と精製ヒト IgGとの反応、16
はS−3と精製リウマチ特異蛋白質との反応、17はS
−3と精製ヒトアルブミンとの反応、18はS3と精製
ヒト1gGとの反応である。
ける吸光度より計算した。抗リウマチ特異蛋白質モノク
ローナル抗体と特異抗原との反応は、加えた抗リウマチ
特異蛋白質モノクローナル抗体の蛋白濃度と相関した吸
光度(すなわち、酵素活性)を示した。それに対して、
抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体と対照抗原と
の反応は、抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体の
種々の蛋白濃度で反応は認められなかった。以上より、
今回確立に成功した抗リウマチ特異蛋白質モノクローナ
ル抗体は、いずれもリウマチ特異蛋白質と特異的に反応
し、ヒトアルブミンやヒトIgGとは反応しないことが
わかる。
実施例2 イムノブロッティング法によるモノクローナ
ル抗体の特異性の 確認 1、 2次元電気泳動 リウマチ特異蛋白質を含む血漿を、蛋白変性剤を加えず
に2次元電気泳動した。すなわち、まずポリアクリルア
ミド・チューブゲル(ゲルサイズ径3 mm X 6.
5mm)にリウマチ特異蛋白質を含む血漿6μlを加え
、0.01Mリン酸と0.14N水酸化ナトリウムとを
用いて、pH3,5〜10の間で等電点電気泳動した(
定電圧200V、  120分)。
次に、このチューブゲルを4〜17%の濃度勾配を持つ
ポリアクリルアミドスラブゲル(ゲルサイズ横75×縦
60X厚さ2.7mm)上に密着させた後、l・リス・
グリシン緩衝液1 (トリスヒドロキシメチルアミノメ
タン0.05M、グリシン0.384M、 p H8,
3)を用いて、定電流(ゲル当り30mA)でおよそ1
80分間泳動した〔泳動時間はブロムフェノールブルー
(B P B)と結合したアルブミンの泳動状態より判
断した〕。
2、 2次元電気泳動ゲルからニトロ セルロース膜への泳動蛋白質の 転写 転写用容器(イムノメゾイカ社製、製品名 水平型電気
泳動式トランスファー・プロッティング装置、日本)に
トリス・グリシン緩衝液2 (トリスヒドロキシメチル
アミノメタン0.025M、グリシン0.192M、 
p H8,3)を“おさえバット”が浸るまで入れた後
、おさえバットの上にろ紙をのせた。このろ紙の上に、
1で2次元電気泳動したポリアクリルアミドスラブゲル
(2次元電気泳動ゲル)をのせ、さらに、その上にニト
ロセルロース膜 〔シュライバー アンド シュエル(
Schleicher &  5chuell)社製、
***、75×551サイズに切って使用〕を重ねた。こ
れらに一定電圧(20V)で18分間通電して、2次元
電気泳動法で泳動・分画した血清蛋白質を、2次元電気
泳動ゲルからニトロセルロース膜へ転写した。
3、 転写ニトロセルロース膜上での モノクローナル抗体の反応 2で蛋白質を転写したニトロセルロース膜(以下、転写
ニトロセルロース膜という)を2%ウシ血清アルブミン
を含むトリス・塩酸緩衝液(10nMトリスヒドロキシ
メチルアミノメタン・塩酸緩衝液、pH7,2,0,8
%NaCj!、0.01%NaN:+)中に浸し、−晩
4℃で静置した。次に、転写ニトロセルロース膜をモノ
クローナル抗体を含む培養上清を、トリス・塩酸緩衝液
で5倍希釈した液に浸して、室温(20〜25℃であっ
た)で1時間振盪(20回/分)して反応させた。反応
後、転写ニトロセルロース膜をトリス・塩酸緩衝液に浸
して室温で振盪(20回/分)することによって洗浄し
た。
この時トリス・塩酸緩衝液は、5分おきに5回交換した
。洗浄後、ペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体〔
マイルス(Miles)社製、イスラエル〕を、1%ウ
シ血清アルブミンを含むトリス・塩酸緩衝液によって、
あらかじめ決定しておいた水通濃度に希釈(通常100
0倍であった)した液(2次抗体液)に、転写ニトロセ
ルロース膜を浸して室温で2時間静置し、反応させた。
次に、上記と同様にして転写ニトロセルロース膜を洗浄
した後、酵素基質溶液を加えて室温で10分間静置し、
転写ニトロセルロース膜上のペルオキシダーゼ活性を測
定した。ここで酵素基質溶液には、0.2mM3.3′
−ジアミノベンジジン、30%過酸化水素水を0.02
%含むトリス・塩酸緩衝液を用いた。
4、結果 直視により観察した。S−1,S−3,3−4A、  
5−14. 5−15. 5−16のいずれの抗リウマ
チ特異蛋白質モノクローナル抗体においても、リウマチ
特異蛋白質の泳動位置に相当するニトロセルロース膜上
の位置、すなわち、2次元電気泳動ゲル上の等電点(蛋
白の泳動位置に相当するpHをその蛋白の等電点として
)7.3〜7.8、移動度(アルブミンの最先端部の移
動度を1.0として)0.30〜0.45の範囲内に茶
色のスポットとしてペルオキシダーゼ活性が認められ、
抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体が検出できた
。しかしながら、2次元電気泳動ゲル上のりウマチ特異
蛋白質の泳動位置に相当するニトロセルロース膜上の位
置以外では、ペルオキシダーゼ活性が認められず、よっ
て抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体がリウマチ
特異蛋白質以外の血漿蛋白質とは反応しないことが示さ
れた。5−4Aの結果を第4図に示す。2次元電気泳動
ゲル上の等電点7.3〜7.8、移動度0.30〜0.
45の範囲に相当するニトロセルロース膜上の位置にの
み、抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体が反応し
たことがわかる。ここでは示さないが、S−1,S−3
,5−14、3−15,5−16についても同様の結果
が得られた。参考までに、リウマチ特異蛋白質を含む血
漿を上記1の方法にて2次元電気泳動し、コオマジー・
ブリリアント・ブルー(Coomass 1eBril
liant  Brue R−250)にて染色した結
果を第5図に示す。等電点7.3〜7.8、移動度0.
30〜0.45の位置に、リウマチ特異蛋白質のスポッ
トが認められる。
実施例3 抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体の
作製 1、 培養による方法 新規雑種細胞を市販の無血清培地〔製品名 HBlol
、ハナメディア()(ana−media)社製、米国
〕で、細胞濃度0.5〜2×10個/mlで一培養し、
24時間毎にその培養上清を回収した。回収した培養上
清は、0.1Mリン酸緩衝液(pH8,0)に対して4
℃で一晩透析してpHを8.0に調整した。この液をプ
ロティンA結合セファロース CL−4B (Pr−o
tein A −5epharose CL −4B 
、、ファルマシア(P harmacia)社製、スウ
ェーデン〕を充填したカラムに流し、培養上清中の抗リ
ウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体をセファロースC
L−4B上のプロティンAに結合させた。0.1Mリン
酸緩衝液(pH8,0)で十分に洗浄後、グリシン−塩
酸緩衝液(0,1Mグリシン、0.1M塩化ナトリウム
を含む液に塩酸を加えてpH3,0に調整した液)を流
し、溶出される蛋白分画を回収した。回収した蛋白分画
は、直ちに0.5Mリン酸緩衝液(pH7,2)を加え
て中性にし、これを精製抗リウマチ特異蛋白質モノクロ
ーナル抗体溶液とした。この特待た精製抗リウマチ特異
蛋白質モノクローナル抗体量を第1表に示す。
第1表 (E=14.0として、波長280n−における吸光度
より計算)2、 マウス腹腔による方法 あらかじめ腹腔にプリスタン(Pristane 、シ
グマ(Sigma)社製、米国)0.5mlを注入して
刺激しておいたマウス(6週令、BALB/C,雌)の
腹腔に、5×10個の新規雑種細胞を注入した。
およそ1週間後より腹水が貯留しだした。適宜注射器に
よって腹腔に溜った腹水を採取した。
このようにして得た腹水は、次のようにして精製を行っ
た。腹水をまず3.00Orpmで20分間遠沈して沈
澱を除去した。次に、得られた上清に1011IIl当
り硫酸ナトリウム1.8gを加えて2時間室温で振盪、
1時間室温で静置して塩析した。塩析により生じた沈澱
を8.000 gで20分間遠沈して回収した。回収し
た沈澱を0.02Mリン酸緩衝液(pH6,8,0,0
5M塩化ナトリウムと0.02%アジ化ナトリウムを含
む)で溶解し、−晩透析した。この液を次に、上記リン
酸緩衝液にて平衡化したDEAE−セファデックスカラ
ム(D E A E −5ephadex A −50
、ファルマシア(P harmacia)社製、スウェ
ーデン〕に流して分画した。各分画の抗リウマチ特異蛋
白質モノクローナル抗体活性を、精製リウマチ特異蛋白
質を用いた酵素免疫測定法によって測定し、抗リウマチ
特異蛋白質モノクローナル抗体活性を有する分画を回収
した。この分画はIgG溶出位置に合致した。これを精
製抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体溶液とした
実施例4 抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体の
生化学的性質 1、抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体の分子量 実施例3−1で得られた精製抗リウマチ特異蛋白質モノ
クローナル抗体溶液を用いた。精製抗リウマチ特異蛋白
質モノクローナル抗体溶液にドデシル硫酸ナトリウム(
Sodium dodecylsulfate。
SDSと略す)を、1%濃度となるように加え、100
℃に3分装置いて加温した。加温後、室温(15〜25
℃であった)で−晩装置した。このSDS処理した抗リ
ウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体と等量の10M尿
素液を混ぜた液を検体とし、ポリアクリルアミド・チュ
ーブゲル(ゲルサイズ径4mmx長さ70mm)を用い
て電気泳動した。泳動緩衝液には、SDS 1%を含む
0.1MIJン酸緩衝液(pH7,2)を用いた。同時
に、分子量の標準物として、ファルマシア(P har
macia、スウェーデン)社製の電気泳動用分子量マ
ーカーを泳動した。
泳動後、以下のようにして染色した。SO3処理抗リウ
マチ特異蛋白質モノクローナル抗体または電気泳動用分
子量マーカーを泳動したポリアクリルアミド・チューブ
ゲルを、コオマジー・ブリリアント・ブルー(Coom
assie brilliant blueR−250
)  0.025%、メタノール50%、酢酸7%を含
む液を染色液に浸して、8時間室温で振盪した。この後
、10%メタノール、7%酢酸を含む脱色液で、3日間
振盪して脱色した。
2メルカプトエタノールを用いて還元処理した精製抗リ
ウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体溶液を用いて、上
記と同様にして分子量を測定した。
さらに、実施例2−1で示した等電点電気泳動によって
、各抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体の等電点
も測定した。測定結果を第2表に示す。
2、抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体のサブク
ラスの決定 抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を実施例2で
示したのと同様にして、2次元電気泳動した後、イムノ
ブロッティングしてサブクラスを決定した。抗血清は、
市販の抗マウスIgG、、抗マウスIgGz、抗マウス
IgG2、抗マウスIgG3、抗マウスχ鎖、抗マウス
λ鎖〔いずれもマイルス(Miles)社製、米国、ウ
サギ血清、製造元能書に記された希釈倍率で使用した〕
を用いた。反応後、直視下で判定した。
いずれの抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体も、
抗マウスχ鎖と反応したことより、L鎖はχ鎖であった
。H鎖は、S−1,S−3が抗マウスIgG、と、5−
4A、  5−14. 5−15. 5−16が抗マウ
スIgG、と反応したことより、それぞれT2およびT
、であった。結果を第2表に示す。
(発明の効果) 本発明の最も有用な点は、リウマチ特異蛋白質に対して
特異的で、他のヒト血漿蛋白質、特にヒトIgG抗体と
は反応しない抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体
を産生ずる細胞株(すなわち、抗体産生株)を確立し、
抗リウマチ特異蛋白質モノクローナル抗体を得ることに
成功したことによって、血清中リウマチ特異蛋白質の免
疫学的測定法の確立を可能にした点にある。
さらに、今回確立に成功した抗体産生株は、常に一定の
抗原特異性や抗原との結合力を有する抗体(すなわち、
モノクローナル抗体)を産生じ、かつ、動物を免疫して
得られる抗体が多種多様な抗体の混合物であるのに対し
て、単一の抗体−であるため、一定の力価に調整するこ
とが容易である。
さらに、培養よっても抗体を得ることができることは、
適当な培養液を選択することによって、得られる抗リウ
マチ特異蛋白質モノクローナル抗体の純度を飛躍的に上
げることも可能である。つまり、安定した品質の抗体を
安定供給できるなど工業的にも有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は精製した抗リウマチ特異蛋白質モ
ノクローナル抗体の希釈曲線を示すグラフ、第4図は5
−4Aをイムノブロッティングした結果を示す図表、第
5図はリウマチ特異蛋白質を含むヒト血漿を2次元電気
泳動した泳動像を示す図表である。 モツクローナル)九体濃度(×10周And)七ツクロ
ーナル抗体;農度(×10μ9/7111)手続補正書 昭和60年9月17日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ドデシル硫酸ナトリウムを用いたポリアクリルア
    ミド電気泳動によって分子量150,000〜170,
    000を示し、蛋白変性剤を用いない2次元電気泳動に
    おける等電点(蛋白の泳動位置に相当するpHをその蛋
    白の等電点として)が7.3〜7.8、移動度(アルブ
    ミンの最先端部の移動度を1.0として)が0.30〜
    0.45の範囲にあるリウマチ特異蛋白質に対するモノ
    クローナル抗体。
  2. (2)ドデシル硫酸ナトリウムを用いたポリアルリルア
    ミド電気泳動によって分子量150,000〜170,
    000を示し、蛋白変性剤を用いない2次元電気泳動に
    おける等電点(蛋白の泳動位置に相当するpHをその蛋
    白の等電点として)が7.3〜7.8、移動度(アルブ
    ミンの最先端部の移動度を1.0として)が0.30〜
    0.45の範囲にあるリウマチ特異蛋白質に対するモノ
    クローナル抗体を産生する細胞株。
JP60155073A 1984-09-14 1985-07-16 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株 Pending JPS6216499A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60155073A JPS6216499A (ja) 1985-07-16 1985-07-16 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株
EP85111630A EP0175310B1 (en) 1984-09-14 1985-09-13 A substantially pure rheumatoid arthritis specific protein and an antibody against the same
US06/776,022 US4742157A (en) 1984-09-14 1985-09-13 Substantially pure rheumatoid arthritis specific protein and an antibody against the same
DE8585111630T DE3580882D1 (de) 1984-09-14 1985-09-13 Ein im wesentlichen reines fuer rheumatoide arthritis spezifisches protein und ein antikoerper dagegen.
US07/155,972 US4863850A (en) 1984-09-14 1988-02-16 Method for diagnosis of rheumatoid arthritis
US07/155,872 US4950741A (en) 1984-09-14 1988-02-16 Antibody against rheumatoid arthritis specific protein

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60155073A JPS6216499A (ja) 1985-07-16 1985-07-16 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6216499A true JPS6216499A (ja) 1987-01-24

Family

ID=15598060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60155073A Pending JPS6216499A (ja) 1984-09-14 1985-07-16 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6216499A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59180363A (ja) * 1983-03-31 1984-10-13 Medekusu:Kk リウマチ特異蛋白質
JPH02242490A (ja) * 1989-03-16 1990-09-26 Fujitsu Ltd 磁気インク文字認識装置
JPH04334889A (ja) * 1991-05-13 1992-11-20 Ngk Insulators Ltd 気中放電間隙を備えた避雷碍子装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59180363A (ja) * 1983-03-31 1984-10-13 Medekusu:Kk リウマチ特異蛋白質
JPH02242490A (ja) * 1989-03-16 1990-09-26 Fujitsu Ltd 磁気インク文字認識装置
JPH04334889A (ja) * 1991-05-13 1992-11-20 Ngk Insulators Ltd 気中放電間隙を備えた避雷碍子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0672158B2 (ja) 精製されたヒトマクロファージ遊走阻止因子
US4645748A (en) Protein which is characteristic of rheumatoid arthritis
EP0175310B1 (en) A substantially pure rheumatoid arthritis specific protein and an antibody against the same
US5425942A (en) Polyfunctinal protease
van den Wall et al. Shared idiotypes in mesangial deposits in IgA nephropathy are not disease-specific
JPS6216499A (ja) 抗リウマチ特異蛋白質モノクロ−ナル抗体および細胞株
JPH058679B2 (ja)
JP2009508087A (ja) モノクローナル抗体試薬
Stiehm et al. Some immunologic properties of papain digest fragments of multiple myeloma proteins
IE881290L (en) Monoclonal antibodies for the selective immunological¹determination of intact procollagen peptide (Type III) and¹procollagen (Type III) in body fluids
JP4215462B2 (ja) 非グリコシル化ヘモグロビン、グリコシル化ヘモグロビンに特異的に結合するモノクローナル抗体の製造方法
JP2613067B2 (ja) モノクローナル抗体及びその使用方法
JPH0977799A (ja) ヒト−マクロファージ遊走阻止因子(ヒト−mif)に対するモノクローナル抗体および該抗体を産生するハイブリドーマ
JPH07304800A (ja) ヒトペプシノゲンに対するモノクローナル抗体
JPH0753757B2 (ja) モノクローナル抗体及びその使用方法
JP5448424B2 (ja) ヒトIgGのFcを含有するタンパク質の測定試薬
JP3102484B2 (ja) モノクローナル抗体及びその用途
JPH0595794A (ja) ヒトm−csf抗体及びヒトm−csfの測定法
Pazur et al. Isolation and characterization of sets of anti-l-fucose and anti-bovine serum albumin antibodies directed against a glycoconjugate of l-fucose and bovine serum albumin
JP2617783B2 (ja) 肝臓癌疾患の診断用試薬
JP2609908B2 (ja) 慢性関節リウマチ疾患の診断用試薬
JP2613188B2 (ja) 抗pciモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ
JPH0526800B2 (ja)
JPS62232394A (ja) 大腸菌由来外膜蛋白f単量体に対するモノクロ−ナル抗体、およびそれを産生するハイブリド−マ
Khurana et al. Laboratory Practice for the Production of Polyclonal and Monoclonal Antibodies