JPS62162684A - 終末処理に堆肥槽を利用した糞尿水処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、農家の屋内水洗化により農家の住宅環境の衛
生化をはかり、その放流水を堆肥作りに利用するための
糞尿水処理システムに関するものである。

〈従来の技術〉 便所の水洗化は、都市、農村を問わず、技術的には何ら
問題となることもなく可能である。

また浄化槽の設置による水洗化、汲取便槽方式の簡易水
洗便所も可能である。また水洗便所より放流された糞尿
水等は、下水処理過程において肥料と成し、農地におい
て利用されてはいるが僅かでしかなかった。また糞尿水
を堆肥の作成に直接利用する技術はなかった。

〈従来技術の問題点〉 従来、都市部においては便所の水洗化は、下水処理施設
の完備により着々と進んでいるが、農村部においては、
便所の水洗化の実施を強く望まれていながらも、その恩
恵を受けることができなかった。それは、家庭排水を処
理するだめの下水処理施設の建設には、農村部における
特殊事情のため莫大な費用を必要とするため、便所の水
洗化は実現困難であった。また浄化槽を設置すれば簡単
に便所の簡易水洗化は可能となるが、浄化槽より放流さ
れる汚水の水質が、水質汚濁防止法の規定を満たすこと
ができないため、簡易水洗化もできない実情である。ま
た汲取便槽方式の簡易水洗便所もあるが、相当の水を放
水するために、便槽よりの糞尿水の汲取期間が相当短く
なり、東北、北海道の寒冷地では冬期間の汲取困難を見
ると、今ひとつ普及されていなかった。また、糞尿の肥
料としての利用は過去には多く利用されたが、現在では
ほとんど利用されることなく無駄は、投棄されていた。

〈考案の目的〉 この考案は、上記従来の問題点を解決した。

屋内の簡易、水洗化によって水とともに排出された全尿
水を堆肥の作成に必すの条件となっている水分および養
分として利用することによって、安価な設備費用で農家
の便所の簡易水洗化を可能とした。また、現在日本の農
地において問題となっている、土の貧栄養化を有機肥料
としての堆肥によって肥沃にすることを可能とした。

上記の二点を目的とした糞尿水処理システムに関するも
のである。

〈考案の構成〉 本考案の構成に基づいて作用と共に説明すれば簡易水洗
便所より放流された糞尿水は、放流管を通って任意型状
の貯溜散布便槽の沈澱便室に流入貯溜されて沈澱分離、
嫌気性菌による腐敗を生じ、病原菌は殺菌され、寄生虫
卵は沈澱便室底部に沈澱除去される。

この沈澱便室から移流口を通って移流する糞尿水を再度
沈澱室に貯溜さらに嫌気性菌の働きによって分解する。

分解した水分は沈澱室とポンプ室との仕切板に設けられ
た移流口を通ってポンプ室に移流する。移流したろ過さ
れた水分は一定の量に達すると、ポンプ室に設置しであ
る汲取ポンプが自動的に作動し、水分を汲上げ放流管を
通して、堆肥槽へ放出、散布するようにしたものである
。

く実　施　例〉 以下、図面に基き本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の糞尿水処理システムの第１実施例を
示している。

適当材料により塑成された所要型状の貯溜散布便槽Ａの
内部は、沈澱便室（１）、沈澱室（２）、ポンプ室（３
）とから成っており、この沈澱便室（１）の上部と沈澱
室（２）、ポンプ室（３）の上部をこの貯溜散布便槽Ａ
を維持管理するための、マンホール（４）、（４α）と
成し、それぞれふた（５）、（５α）を設けである。ふ
た（５）、（５化）には通気穴（６）、（６α）が設け
である。

貯溜散布便槽Ａの沈澱室（１）の適宜位置には、水洗便
器（７）よりの放流水を流す放流管（８）が連通し流入
口（９）より放流水および糞尿を沈澱便室（１）に貯溜
する。

沈澱便室（１）と沈澱室（２）の仕切板（１０）には、
沈澱便室（１）より沈澱室（２）へ放流水が移流するた
めの、移流口（１１）が設けられている。

沈澱室（２）とポンプ室（３）の仕切板（１２）の適宜
位置には移流口（１３）を設け、ポンプ室（３）には汲
取ポンプ（１４）を設置し、この汲取ポンプ（１４）に
はろ過された放流水が一定の水量に達すると自動的にス
イッチが作動するための、スイッチと連動したポールタ
ップ（１５）と、汲取った放流水を放流管（８１Ｌ）へ
流すための汲取管（１６）を設けである。

この汲取管（１６）は放流管（８＾）へ連通しである。

この放流管（８ａ）は堆肥槽（１８）へ連通し、堆肥槽
内ヘポンプで汲上げた放流水を放流、散布するための放
流口（１７）となっている。

第２図は、本発明の第２実施例を示している。

第１実施例では、貯溜散布便槽Ａの１槽から成っている
が、第２実施例では沈澱便室（１）を独立させ沈澱便槽
Ｂとなし、沈澱室（２）、ポンプ室（３）を貯溜散布便
槽Ａとなし、この沈澱便槽Ｂと貯溜散布便槽Ａを放流管
（８ｂ）で連通した２検力式としている。

第３図は、本発明の第３実施例を示している。

第２実施例では、沈澱便槽Ｂを１槽と成し、沈澱室（２
）とポンプ室（３）を１槽と成した２建方式としている
が、この２槽目の沈澱室とポンプ室（３）を貯溜散布便
槽Ａと成し、沈澱便槽Ｂ、沈澱槽Ｃ１貯溜散布便槽Ａを
放流管（８ｂ）（８Ｃ）をもって連通した、３横方式と
成している。尚、貯溜散布便槽Ａにポンプ（１４）を設
置しであることはいうまでもない。

以上、本発明の３実施例を示したが、この３実施例では
いずれも汲取ポンプ（１４）による強制汲取放流である
が、自然の傾斜を利用することによって汲取ポンプ（１
４）を必要とせずに放流、散布とすることも可能である
。

〈考案の効果〉 本発明は、今まで便所の水洗化ができなかった農家にお
いて、安い設備費用と安い維持費用で便所の簡易水洗化
が可能と成り、また今まで無駄に捨てられていた糞尿水
の一部を堆肥作りに利用することにより、良質の堆肥作
りも可能となり、化学肥料使用による農地の地力低下を
防ぐ一部と成りえるものである。

く図面の簡単な説明〉 第１図は、本発明の糞尿水処理システムの断面図、第２
図は、本発明の第２実施例を示す断面図、第３図は、本
発明の第３実施例を示す断面図。

Ａは貯溜散布便槽、Ｂは沈澱便槽、Ｃは沈澱槽、（１）
は沈澱便室、（２）は沈澱室、（３）はポンプ室、（４
）　（４（Ｌ）はマンホール、（５）（５ａ）はマンホ
ールふた、（６）（６ら）は通気穴、（７）は便器、（
８）（８１Ｌ）（８ｂ）（８Ｃ）は放流管、（９）は流
入口、（ｌＯ）は仕切板、（１１）は移流口、（１２）
は仕切板、（１３）は移流口、（１４）は汲取ポンプ、
（１５）はポールタップ、（１６）は汲取管、（１７）
は放流口、（１８）は堆肥槽である。

図面 手　　続　　補　　正　　書 昭和６１年１月１５日 ３補正をする者 事件との関係　　特許出願人 （発送日）昭和６１年３月２５日 ５補正の対象　願古及び明細書 ６補正の内容　枠線及び罫線等のない用紙を使用する補
正命令をうけましたので鮮 明に浄書した願書及び明細書 願書に最初に添付した明細書・別 紙のとおり（内容に変更なし）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 簡易水洗トイレより放流された糞尿を、任意数の任意型
   状の貯溜散布便槽にて貯溜分解ろ過し、堆肥槽へ糞尿水
   を放流、散布し堆肥作りに利用する終末処理に堆肥槽を
   利用した糞尿水処理システム。