JPS6214874Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気浮遊体を利用したゲーム玩具に関
するものである。

本考案のゲーム玩具は、下端を牽引部材に連結
した浮遊体を磁力によつて上方に吸引し、その吸
引力と牽引部材による下方への引張力との釣合い
をとることにより、浮遊体を空中に静止させて浮
遊状態とし、その浮遊体に錘を順次付加していく
ことにより錘の重量が磁力を上回つたとき浮遊体
を落下して１回のゲームが終了するように構成し
た新規なゲーム玩具である。

以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

第１図に示すものは、本考案に係るゲーム玩具
１の全体斜視図である。このゲーム玩具１は、基
台２と、この基台２に立設された支持支柱３と、
この支持支柱３の上端部から下方に架設された保
持部材４と、この保持部材４中に内蔵された後述
の可動磁石によつて上方に吸引される一方、他端
が保持部材４直下の基台２上に取り付けられたひ
も等の牽引部材５につながれて該保持部材４への
吸引接近が制限されることにより空中に浮遊可能
な浮遊体６と、この浮遊体６に設けられた係止部
７に保持される複数の錘８とから構成されてい
る。

次に、上記のように構成された磁力浮遊玩具１
の各部分について説明する。

基台２の上側には凹部２１が設けられている。
この凹部２１の中央には透孔２２が設けられてお
り、この透孔２２中に前記牽引部材５の下端部が
挿入されている。この凹部２２の後方に位置する
基台２上には、上記支持支柱３が立設されてい
る。

支持支柱３の上端部には、水平方向に折り曲げ
られた支持部３１が設けられている。この支持部
３１の先端部は前記基台２の透孔２２の上方に配
設されており、この先端部に保持部材４が架設さ
れている。

保持部材４は、第２図に示すように、ケース４
１と、このケース４１内に収容された磁石４２
と、この磁石４２を外部から動かす操作摘み４５
とから構成されている。

磁石４２は円板状に形成されており、その一端
が水平軸４３によつてケース４１に支持され、こ
の水平軸４３を中心として上下方向に回動可能と
なつている。磁石４２の他端側には突片４４が水
平に設けられている。この磁石４２を動かす操作
摘み４５は、ケース４１の一側に外部から回動操
作可能に設けられており、その内端部には円板４
６が固定されている。この円板４６の内側の偏心
した位置にピン４７が突設されており、このピン
４７は突片４４の下側に配置されている。また、
操作摘み４５は、手で操作するとき以外は勝手に
回動しないように、バネ片等（図示省略）で一側
が押圧されている。従つて、操作摘み４５を回動
させれば、磁石４２は水平軸４３を支点として上
下方向に回動する。かくして、所望の位置で止め
ることができる。

浮遊体６は気球を模した形状に作られており、
その上端部には前記保持部材４内に収容された磁
石４２と吸引し合う別の磁石６１が固定されてい
る。

浮遊体６の下部には錘８を保持する係止部７が
設けられており、この係止部７は縄梯子を複数取
り付けた如き外観に形成されている。

錘８は、第３図に示すように、球状に作られた
錘本体８１と、この錘本体８１の上側に固定され
た吊り下がり片８２と、錘本体８１の下側に固定
された吊り下げ片８３とからなる。この錘８一個
当たりの重量は、前記の磁石４２，６１間の吸引
力に比べ小さく形成されている。前記吊り下がり
片８２は、一本の針金を折り曲げて中央部が鉤状
になるように折り返し、両端部が錘本体８１の上
側に固定された形で設けられている。吊り下げ片
８３は、２本の針金が平行な状態で錘本体８１の
下側に取り付けられ、かつ、それぞれの自由端部
が前記吊り下がり片８２の折り返しと逆方向に折
り返えして作られている。従つて、錘８を浮遊体
６の係止部７に保持させる場合は、第１図に示す
ように、吊り下がり片８２側を上にして引つかけ
て吊り下げ、さらに該錘８の吊り下げ片８３に別
の錘８の吊り下がり片８２を引つかけて吊り下
げ、以下同様に順次連けいさせる。

前記浮遊体６の下端部には牽引部材５が取り付
けられており、この牽引部材５によつて保持部材
４への吸引接近が制限され、浮遊体６が浮かんで
いる如く、空中に保持できるのである。牽引部材
５の下端側は前記基台２の形成された透孔２２を
介して基台２の裏側に導かれ、基台２の裏側に配
設された巻取り装置９の巻取り軸９１に巻回され
ている。

巻取り装置９は、第４図に示すように、巻取軸
９１に係止円板９２、送り円板９３および係止歯
車９４がそれぞれ固定された形に構成されてい
る。巻取軸９１は牽引部材５を巻く部分、即ち係
止円板９２−送り円板９３間が太く形成されてお
り、係止円板９２および係止歯車９４の両側に突
出している部分が細く形成されている。

一方、基台２の裏側は凹状に形成されており、
この基台２の裏側には前記巻取り軸９１の両端を
回転自在に支持する一対の軸受片１０，１１が垂
設されている。一方の軸受片１０には軸受孔１０
１が形成されており、この軸受孔１０１には前記
係止円板９２の外方へ突出している巻取軸９１部
分が回転自在に支持されている。他方の軸受片１
１にはＵ字状に切り欠かれた軸受部１１１が形成
されており、この軸受部１１１には巻取り軸９１
の係止歯車９４から突出している部分が回転自在
に支持されている。また、基台２の裏側で、前記
軸受片１１の内側位置には係止歯車９４と噛合可
能な係止歯２３が形成されている。

軸受片１１１のさらに内側に位置する基台２の
部分には透孔２４が設けられており、第１図に示
すように、この透孔２４から送り円板９３の一部
が外部操作可能に突出している。

また、基台２の裏側には前記巻取軸９１の係止
歯車側の端部を押し上げる板ばね１２が配設され
ており、この板ばね１２の押上げ力によつて前記
係止歯車９４は前記係止歯２３に噛合せしめられ
ている。従つて、牽引部材５の出具合いを調整し
たいときには、送り円板９３を押圧して若干下方
に下げることによつて係止歯車９４と係止歯２３
との噛合を解除し、所望の方向に回して行う。

なお、上記構成における磁石は必ずしも保持部
材４と浮遊体６の双方に設ける必要はなく、どち
らか一方に設け、他方には磁石以外の金属等の磁
性体を配置してもよい。また、牽引部材５は紐、
鎖、糸等の種類を問わず、両磁性体間の吸引力に
抗して浮遊体を牽引し、かつ落下可能に係止でき
るものであればよい。また、保持部材４および錘
８の形状の如何は問わず、例えば保持部材４を皿
のようなものにして、それに錘８を載せるように
してもよい。

次に、以上のように構成された本考案に係るゲ
ーム玩具１の動作ないし遊び方について説明す
る。

先ず、浮遊体６を持つて保持部材４に近づけ
る。そして、牽引部材５の出具合が長過ぎるか或
は短か過ぎるときには送り円板９３を押圧しなが
ら回し、浮遊体６が保持部材４中の磁石４２の吸
引力によつて空中に保たれる程度に調整して浮遊
体６から手を放し、空中に浮遊させる。

このようにして空中に浮んだ状態にある浮遊体
６の係止部７に複数の遊戯者が順番に錘８を１つ
ずつ吊り下げてゆく。そして、錘８の重さの総和
が磁石の吸引力に打ち勝つた時点で浮遊体６が落
下する。

なお、磁石の吸引力の微調整は、保持部材７の
操作摘み４５を回動させることによつて、磁石４
２を上下動させて行う。

本考案は以上のように構成されているので、磁
力によつて浮遊体を空中に静止させ、これが落下
するまで幾つの錘を釣り下げられるかという緊張
感のある遊びに使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案に係るゲーム玩具の実
施の一例を示す図で、そのうち第１図は浮遊体が
空中に浮んでいる状態を示す全体斜視図、第２図
は保持部材の縦断側面図、第３図は錘の全体斜視
図、第４図は基台の裏側に取り付けられる巻取り
装置の全体斜視図である。 １……ゲーム玩具、２……基台、４……保持部
材、５……牽引部材、６……浮遊体、７……係止
部、８……錘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台に立設した支柱の上端部に磁石を取付け、
   該基台内に設けた巻取り装置に基端を連結した牽
   引部材の先端には上部に前記支柱に取付けた磁石
   と吸引する磁石を備えた浮遊体を接続し、前記浮
   遊体には錘を係止するための係止部を設け、前記
   浮遊体の係止部に係合する吊り下がり片と他の錘
   を係止する吊り下げ片を備えた複数の錘りから構
   成されていることを特徴とする磁気浮遊体を利用
   したゲーム玩具。