JPS62135600A - 銀付皮革 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は皮革の床革に多孔質ポリウレタンｌ８層が付与
されてなる銀付皮革に関する。更に詳しくは、少威多品
種の商品展開に適した、外観および表面性能を多様化し
た銀付皮革に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、皮革の表面側、すなわち銀層側をスライスして利
用し、残りの肉面側のいわゆる床革は、更に表面にポリ
ウレタンやポリアクリレート等の弾性本合体を付与して
被覆層を形成し、エンポシングによる型付を行うあるい
は型付けされた離型紙に弾性重合体非多孔質層を形成し
、接着剤で接合するなどの方法で組付皮革を作ることが
行われてきた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来、床革を銀付皮革に仕上げる場合、特に床革は腹部
、背部等部位による組織横這の変化が極めて大きいため
、部位による物性変化が大きいうとシわけ伸び挙動が異
なることは薄い重合体被覆層では面の平滑性が得られな
い、折れしわが良くない、靴や鞄等の二次製品の加工性
が異なる等の問題がある。そのため、二次製品の加工に
際しては品質が類似する部分を選別して裁断するという
配慮が必要である。一方、厚い重合体被覆層を付与して
伸びを抑制するようにすれば、面の平滑性は得られるが
、それでは皮革特有の風合いや透湿性等が損なわれ、折
れしわの発生もほとんどない、いわばビニル調が強調さ
れたものとなυ、二次製品加工性も患いものとなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、皮革特有の風合いや透湿性を有し、面の平滑
性に優れ、引恨って型取シしても表面凹凸の発生がない
、そして二次製品の裁断および加工性が皮革と同じに取
り扱うことのできる銀付皮革を提供するにある。

すなわち、本発明は皮革の床革に接着剤Ａ！ｌを介して
表面着色および模様付けした多孔質ポリウレタンｗＩ覆
層が付与されてなる銀付皮革を特徴とするものである。

本発明は皮革の床革に見掛密度０．２５〜０．６５１１
０Ｘ、好ましくは０．２５〜（１，４５ｙｉｃａの範囲
の多孔質ポリウレタン被覆層を付与して得た銀付皮革が
構成の主体をなすものである。特に、多孔質ポリウレタ
ン皮膜は湿式凝固法あるいは特殊乾式法で得た不透明な
皮膜が好ましい。

本発明の銀付皮革の製造法を次に例示する。

（１）所望の厚さにして準備した皮革の床革に接着剤を
付与し、あらかじめ準備した多孔質ポリウレタン皮膜を
接合して被覆層を形成し、該被覆層の表面に着色剤を含
む弾性重合体の溶液または分散液を塗布し、乾燥して着
色剤層を形成した後、通常のエンボシングで表面に模様
付けし、銀付皮革とする方法。

（２）所望の厚さにして準備した皮革の床革に、接着剤
の固形分に対して０．５〜ｌＯ重重％の範囲で着色剤を
配合した接着剤を付与し、あらかじめ準備した湿式凝固
法あるいは特殊乾式法で得た不透明な多孔質ポリウレタ
ン皮膜を接合して被覆ＮＪを形成し、該被＆層の表面に
着色剤を含むあるいは着色剤を含まない弾性重合体の溶
液または分散液を塗布し、乾燥して着色剤層あるいは仕
上ＮＩＪを形成した後、または離型性面上であらかじめ
製膜された非多孔質弾性重合体皮膜を転写して着色剤層
あるいは仕上ＭＪを形成した後、通常のエンボシングよ
シ凹凸模様の深い金型で、不透明な多孔質ポリウレタン
被覆層が透明化するに十分な温度と圧力で工ンボシング
を行い、多孔質ポリウレタン被覆層の凹部が透明化して
、接着剤層の着色剤の影響にょシ凹部の色調が凸部の色
調と変ったものとなるようにエンボシングで表面に模様
付けして銀付皮革とする方法。

この銀付皮革は最後の強いエンボシングを省略して、最
終製品化の際に、二次製品加工段階で夾施することも商
品企画上から好ましい。

（３）　　所望の厚さにして準備した皮革の床革に接着
剤を付与し、あらかじめ！＄痢した多孔質ポリウレタン
皮膜を接合して被覆層を形成し、該被覆層の表面にあら
かじめ離型性面上で製膜された着色剤を含む非多孔質弾
性重合体皮膜を転写して着色剤層を形成し、銀付皮革と
する方法。

（４）所望の厚さにして準備した皮革の床革に接着剤を
付与し、あらかじめ多孔質ポリウレタン皮膜の一面に着
色剤を含む弾性重合体の溶液または分散液を塗布し、乾
燥して着色剤層を形成した後、通常のエンポシングで模
様付けして仕上げられた多孔質ポリウレタン皮膜の他の
面ｊ２接合して被覆層を形成し、銀付皮革とする方法。

（５）　　所望の厚さにして準備した皮革の床革に接着
剤を付与し、あらかじめ凹凸模様または鏡面の離型性面
上に着色剤を含む弾性重合体または易染性重合体を含む
あるいは易染性重合体を主体とした弾性重合体の非多孔
質弾性重合体皮膜層を形成し、更に接着剤を付与して後
盾剤胎を形成した後、多孔質ポリウレタン皮１模を接合
して一体化したものを押し当てて接合し、次いで離型性
向から剥離して表面仕上面を有する銀付皮革とする方法
。

更に、易染性重合体が存在する表面仕上面を有する銀付
皮革の場合には、染料を含む液のスプレー法で着色した
り、タイコ染色法で着色したシする皮革の仕上工程で着
色仕上げを行うことも好ましい銀付皮革となる。

などの方法で銀付皮革は製造することができる。

本発明で使用される皮革の床革は特に限定されるもので
はなく、例えば牛革の銀面心を所定のノ≠でにスライス
して使用した残シの床革、銀面の損傷が大きくてそのま
までは通常の天然皮革として仕上げができない銀面を有
する皮革などである。

そして、多孔質ポリウレタン皮膜を付与する而はスライ
ス面でも、パフィング面でもよい。

また、床革に接合する多孔質ポリウレタン皮膜は、通常
皮革様シートの製造に使用されるポリウレタンエラスト
マーを材料として作られたもので、平均分子道約７００
〜３０００のポリエステルジオール、ポリアルキレンエ
ーテルジオール、ポリカフ”ロラクトンジオール、ホリ
カーボネートジオール等から選ばれたポリマージオール
の少なくとも１種類とご脂肪族ジイソシアネート、脂環
族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、ナフタ
リン環含有ジイソシアネート等から選ばれた有機ジイソ
シアネートの少なくとも１種類と、低分子鼠のジオール
、ジアミン、ヒドラジン等の活性水素原子を２個有する
化合物の少なくとも１種類とを反応させて得たポリウレ
タン（尿素）エフストマーを、その溶剤に溶解して得た
ポリウレタン（尿素）エフストマー溶液または分散剤に
分散して得たポリウレタン（尿素）エフストマー分散液
とする。次にポリウレタン（尿素）エラストマーの溶液
または分散液には必要に応じて着色剤、凝固時の気孔形
成剤、凝固調節剤、充填剤、等を添加してポリウレタン
（尿素）エフストマーの組成液とした後、金属ベルトま
たは金属板、離型性のあるプラスチックスシート等を支
持体としてポリウレタン（尿素）エラストマーの組成液
Ｍを形成し、ポリウレタン（尿素）エフストマー（以下
ポリウレタンとする）の非溶剤または溶剤／非溶剤の凝
固液中で多孔質構造に凝固するあるいは溶剤または分散
剤を蒸発させて多孔質構造を形成せしめるなどの方法で
作った見掛密度０．２５〜０．６５　ｆ／ｃｔｇの範囲
の多孔質ポリウレタン皮膜である。好ましくは気孔構造
の調節が可能で、不透明な皮膜が得られることから、湿
式凝固法で作られた見掛密度０．２５〜０．４５９／ｃ
ｙｔの不透明な多孔質ポリウレタン皮膜である。見掛密
度が０．２５　Ｑ／ｃ−ｍ未満では耐傷性が悪く、かつ
圧縮変形力が小さく、表面の凹凸抑制力が小さくなって
表面の凹凸が発生する。一方、見掛密度０．６５　ｆ／
ＣＭ以上ではゴム感が大きくなり、前記従来の問題点内
解決にはつながらなくなる。

上記多孔質ポリウレタン皮膜あるいは被＆層とした後、
表面を商品指向に応じた着色仕上げ、エンポシング模様
付けを行う。表面着色は皮革の仕上げ工程で行う着色剤
を含む重合体溶液または分散液をスプレー法で塗布する
。ある程度の長さがあれば着色剤を含む重合体溶液また
は分散液をグラビヤプリント法で塗布する。更に仕上げ
層を厚いものにしたいときは離型性のある鏡面あるいは
凹凸模様面を有する金属面またはブラヌチツクヌ面に着
色剤を含む重合体溶液または分散ｇ！を塗布して乾燥し
、非多孔質着色重合体層全形成し、接着剤で接合する転
写法あるいは乾燥が完結する以前の重合体層にまだ粘性
のある状態で表面に接合し、そのまま固化を完結する転
写法等の方法で表面着色層を形成する。表面着色層の厚
さは１５０μｍ以下である。スプレー法またはグラビヤ
法で塗布する場合には発色性、色の深みなどから厚さは
約１〜３０μｍの範囲である。また転写法では表面の耐
傷性、耐摩耗性も考慮する必要から厚さは約２０〜１５
０μｍの範囲である。更に着色が皮革の仕上げ工程のタ
イコ染色を行う場合には、着色剤を含むあるいは着色剤
を含まない重合体組成液において、易染性の重合体を一
部または全部を用いるか、易染性物質を添加した重合体
とすることで好ましい色調の仕上げができる。

また、本発明の皮革の床革と多孔質ポリウレタン皮膜と
の接合に使用する接着剤は２成型硬化ポリウレタン後着
剤、ゴム系接着剤、イソシアネート系接着剤等を塗布し
て接合する。あるいは皮革の床革表面に１液型ポリウレ
タンの溶液または分散液をあらかじめ塗布し、溶剤接着
法で接合することもできる。更に、深いエンボシングで
四部の色調を変えようとする場合には接着剤に対して０
．５〜ｌＯ重慮％の範囲で着色剤を配合した接着剤組成
液を用いることもよい。接着剤の付与方法はスプレー法
、ロールコート法、流延法、ハケ塗シ法あるいは転写法
等、特に限定されるものではなく、被接着物の形状や接
着剤の状態で任麗に選択される。

〔実施例〕

以下、本発明の実施態様を具体的に実施例で説明する。

なお、実施例中の部および％は重置に関するものである
。

実施例】 ポリエチレンアジペートグリコール、４．４’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、１．４−ブタンジオール
を反応して得たポリエステル系ポリウレタンｔＮ、Ｎ’
−ジメチルホルムアミド（以下ＤＭＦ　、！：する）浴
剤に溶解し、ポリエステル系ポリウレタン１００部ＭＦ
溶液とし、各種の添加剤を添加した組成溶液をフ゛ラス
チックヌシート上に流延塗布し、ＤＭＦ　３５％水溶液
中に浸漬して湿式凝固し、水洗、乾燥して、表面に対し
てほぼ垂直方向にのびた気孔がほぼ規則的に並んだ厚さ
０．２５　ｒａ、見掛密度０．３６９／ＣＭの多孔質ポ
リウレタン皮膜〔■〕を得た。

一方、皮革模様を付した離型紙上に、ポリカーボネート
系ポリウレタン１００部に黒糸着色剤１５部を配合した
ポリウレタン組成浴液を塗布し、乾燥して平均厚さ１５
μｍの着色層を形成し、更に、その上に２成型硬化ポリ
エレン配合溶液を固形分の皮膜厚さが約１５μｍになる
鰍を塗布し、溶剤の大部分を除去して硬化反応が進行中
であるとき、多孔質ポリウレタン皮膜〔Ｉ〕の凝固時の
表面に接合し、キュアをした後、離型紙を除いて着色剤
層を付与した多孔質ポリウレタン皮膜を得た。

次に、多孔質ポリウレタン皮膜の支持体に接していた面
を牛革の床革に２液酸硬化ポリウレタン配合接着剤を用
いて接合し、キュアをして得た銀付皮革は柔軟で皮革の
風合いをほぼ保持し、外観の平滑性が艮く、引張って型
添えしても表面に凹凸の発生がなく、折れしわ形状の艮
いものであった。また、この銀付皮革を用いて紳士靴を
作ったが、雑作成用パーツ裁断においても部位の選別に
気遣うこともなく、無作意に裁断用金型を置いて裁断す
ることができ、更に製靴した紳士靴は面の凹凸もなく、
外観の良好なものであった。

比較のために、牛革の床革に着色剤を含むポリウレタン
分散液を塗膜厚さ約５０μｍになる鼠を塗布し、乾燥し
、エンボシングして得た銀付皮革はまだ部位によシ選別
しながら裁断する′必要があった。そればかシではなく
ビニル調の風合いであり、かつ製靴した紳士靴の而は凹
凸が目立ち、折れしわの悪いものであった。

実施例２ 実施例１の多孔質ポリウレタン皮膜〔Ｉ〕を用い、その
皮膜の支持体に接していた面を牛革の床革に２Ｍ型硬化
ポリウレタン配合接着剤を用いて接合シ、キュアをして
多孔質ポリウレタン被ａ　肋’２　付与した銀付皮革と
し、史に表面にポリウレタン１００部、着色剤１５部、
溶剤２５０部、希釈剤１７５０部からなるポリウレタン
溶液をスプレーで約５０ｙ／ｍの量を塗布し、乾燥する
ことを２回行った後、キッフ“調模様を彫刻した平板エ
ンポヌ板を用いて１４０℃で１分間エンボシングを行っ
た。

得られた銀付皮革は通常の天然銀付皮革と比較して仕上
り感、折れしわ、風合い、二次製品の仕上υ感等におい
て侮辱遜色のないものであった。

実施例３ 実尻例１の多孔質ポリウレタン皮膜［Ｉ］を用い、その
皮膜の支持体に接していた面を牛革の床革に２液酸硬化
ポリウレタン配合接着剤を用いて接合するに際し、接着
剤固形分に対して青色系有機顔料６％の量を添加し、分
散させた組成として牛革　　′の床革に接着剤固形分と
して約５０　ｆｌ／ａの鼠になるように転写法で塗布し
、多孔質ポリウレタン皮膜の凝固時の支持体側面を接合
し、キュアをして多孔質ポリウレタン被覆層を付与した
銀付皮革とした。

次に、ポリエチレンオキサイドをソフトセグメントに含
む易染性ポリウレタン１００部、微粉末シリカ２部、溶
剤２００部、希釈剤１８００部からなるポリウレタン浴
液をスプレーで約５０１７ｍの！＋！を塗布し、乾燥す
ることを２回行って、表面仕上げｌ０ｉｌと形成した。

次いで、文字をデザインした深い彫刻の平板エンボヌ板
を用いて１７０℃で約３０秒間エンポシングを行った。

得られた銀付皮革は文字の部分が凹部となり、多孔買初
が潰されて接着剤層の青色が浮き出していて、他の部分
は白っぽいものであった。このものは他の素材と組み合
わせて鞄としたら、アクセントとして良いものとなった
。

更に、エンボシング後の銀付皮革を皮革の染色、仕上け
のタイコ染色法で黄色金属錯塩染料濃度０．８％ｏｗｆ
’で染色して仕上げたものは、凹部が黄緑色に、他の部
分がやや緑色がかった黄色に染色されておシ、色調も皮
革では得られない鮮明色であり、鞄のアクセントとして
好適なものであった。

〔発明の効果〕

本発明の銀付皮革は、皮革特有の風合い、二次製品加工
性分保持し、二次製品加工時の裁断に際しても皮革の部
位によるむらを気遣うことがなく、更に通常の天然改革
と比軸して折れしわ、仕上り感、二次製品用工注に何等
の遜色のないものが得られる。また、エンボシングで凹
部と凸部の色調の変えた表面、色調の鮮明な製品が得ら
れる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、皮革の床革に接着剤層を介して表面着色および模様
   付けした多孔質ポリウレタン被覆層が付与されてなる銀
   付皮革。 ２、多孔質ポリウレタン被覆層が見掛密度０．２５〜０
   ．６５ｇ／ｃｍ＾３の範囲の不透明な皮膜である特許請
   求の範囲第１項記載の銀付皮革。 ３、表面着色が着色剤を含む弾性重合体で形成された厚
   さ１５０μｍ以下の非多孔質着色層である特許請求の範
   囲第１項記載の銀付皮革。 ４、接着剤層が着色剤を接着剤に対して０．５〜１０重
   量％の範囲で含有する特許請求の範囲第１項記載の銀付
   皮革。 ５、模様付けがエンボシングでなされ、凹部の色調が凸
   部の色調と変化している特許請求の範囲第１項記載の銀
   付皮革。