JPS62132660A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 本発明はデータ処理端末用の出力装置として用いられて
いる少なくとも印字領域の２倍の幅を有し、かつ繰り返
し使用可能な熱熔融性インクリボンを適用した熱転写記
録装置において、転写後の該熱熔融性インクリボンのイ
ンク層表面にインク抜けとして発生する粗面パターンが
汚れとして記録紙へ転写されることを防止するため、サ
ーマルヘッドの上部、または下部にインクリボン熱処理
部を設け、前記広幅の熱溶融性インクリボンの上幅面、
または下幅面により転写記録を行うと同時に、該リボン
の下幅面、または上幅面のインク層を対応するインクリ
ボン熱処理部により効率良く平滑化処理し得るようにし
たものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はデータ処理端末やワードプロセンサーなどの印
字出力装置として用いられている熱転写記録装置に係り
、特に該装置に適用された繰り返し使用可能とする熱溶
融性インクリボンの転写後のインク層表面に発生する、
記録紙へ汚れとして転写する原因となる粗面パターンを
、装置構成を複雑、大型化することなく効率よく熔融平
滑化する装置構成に関するものである。

ノンインパクト式のプリンタの一種としてプラテン上に
ガイドされた記録紙に、繰り返し使用を可能とする熱熔
融性インクリボンを介してサーマルヘッドを押圧し、該
サーマルヘッドの複数の発熱部を印字情報に基づいて選
択的に発熱させて熱熔融性インクを記録紙に転写し、印
字を記録する熱転写記録装置は周知であり、印字騒音が
殆どなく、同じノンインパクト方式のインクジェットプ
リンタ等に比べて機構が簡単で保守性にも優れ、かつ小
型、軽量、低価格であることから、各種データ処理端末
用のプリンタとして広く用いられている。

このような熱転写記録装置においては、繰り返して使用
している熱熔融性インクリボンに、転写後発生する記録
紙へ汚れとして転写される原因となる粗面パターンを平
滑化して、常に良好な印字品質を得るための熱処理を装
置構成を複雑、大型化することなく効率良く行う構成が
必要とされる。

〔従来の技術〕

従来の繰り返し使用を可能とする熱熔融性インクリボン
を用いた熱転写記録装置は、第２図に示すように記録紙
２をガイドしたプラテン１に対し、繰り返し使用可能と
する熱熔融性インクリボン３を介してサーマルヘッド４
を支持したヘッドホルダ５が該プラテンの長さ方向に沿
って一定速度で往復移動するように構成されている。

印字記録に際しては、プラテン１上の記録紙２上に該熱
熔融性インクリボン３を介してサーマルヘッド４を、ヘ
ッドホルダ５の動作により一定圧力で押圧する。この状
態のサーマルヘッド４を印字情報に基づいてプラテン１
の長さ方向、即ち矢印Ａの方向に移動させると共に、該
サーマルヘッド４の複数の発熱部を選択的に発熱させて
、熱熔融性インクを記録紙２上に転写することにより印
字記録を行っている。

また転写に供された前記熱熔融性インクリボン３のイン
ク層表面に発生した転写跡の粗面パターンは、押圧した
ヘッド４が唯単にその上面を摺動するだけで記録紙上に
汚れとして転写されることから、該粗面パターンはプラ
テン１側より離間した該熱熔融性インクリボン３の配設
領域に個別に設置された熱処理用の熱熔融ヘッド６等に
よって溶融平滑化することにより、汚れ転写の発生をな
くし、その後の転写記録に備えるようにしている。

なお、上記熱熔融性インクリボン３は、ポリエステルフ
ィルム等の基材上に、ポリエステル樹ＭＭなどの接着層
を介してカーボンブランク等により構築された多孔状の
含浸材に染料及びワックス材等からなる熱熔融性インク
を含有せしめた熱溶融性インク層を設けた構成からなり
、該インクリボン３を加熱することにより熱熔融性イン
クが溶融して該インク層表面に滲出し層を形成し、繰り
返し転写記録を可能にしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、このような熱転写記録装置では、転写後の熱
溶融性インクリボン３のインク層表面に発生する粗面パ
ターンを平滑化するための熱処理用の熱溶融ヘッド６等
がサーマルヘッド４の配置部とは別の場所に配置してお
り、また該熱溶融ヘッド６等の発熱部表面に熱熔融性イ
ンクリボン３の裏面を効率良く接触摺動させるテンショ
ン機構を必要とすることから、これらの構成が複雑とな
ると異に、大型化、コスト高となる問題があった。

本発明はこのような従来の欠点に鑑み、繰り返し使用可
能とする熱熔融性インクリボンにより転写記録を行った
際に生るインク層の粗面パターンを平滑化するための熱
処理手段を、装置を大型化することなく簡単な構成で設
け、かつその熱処理を効率良く行うようにした新規な熱
転写記録装置を提供することを目的とするものである。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明は上記目的を達成するため、第１図に示すように
記録紙２をガイドしたプラテン１に対向し、少なくとも
印字領域の２倍の幅を有し、かつ繰り返し使用可能とす
る広幅の熱溶融性インクリボン２１を介して設置された
サーマルヘッド４の上部（または下部）に、インクリボ
ン熱処理部、即ちインクリボン熱処理用の熱溶融へラド
２２を設けた構成とする。

〔作　用〕

そして本発明の構成においては、前記サーマルヘッド４
により広幅の熱熔融性インクリボン２１の下半幅面（ま
たは上半幅面）２１ａを用いて転写記録を行う際に、該
リボン２１において既に転写記録に供されて粗面化され
たパターンが生している上半幅面（または下半幅面）２
１ｂが対応するインクリボン熱処理用の熱溶融ヘンド２
２により同時に加熱され、該粗面パターンが効率良く溶
融平滑化することが可能となる。

従って、例えば該広幅の熱溶融性インクリボン２１の下
半幅面（または上半幅面）２１ａ側を全て転写記録に使
用後は、該リボン２１の幅面の上下を逆転して、下側と
なった該インクリボン２１の粗面パターンが平滑化処理
済みとなった前記上半幅面２１ａを用いて転写記録を行
うことにより、前記下半幅面２Ｉｂ側に転写後生じてい
る粗面パターンの溶融平滑化も同時に行われ、これを繰
り返すことにより常に鮮明な印字記録が得られる。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る熱転写記録装置の一実施例を示す
要部側面図である。

図において、１は記録紙２をガイドしたプラテン、２１
は印字領域の２倍の幅を有し、かつ繰り返し使用を可能
とする広幅の熱熔融性インクリボンである。４は前記記
録紙２に対して広幅の熱熔融性インクリボン２１を介し
て一定圧力で押圧するように、ヘッドホルダ５により支
持された複数の発熱部を有するサーマルヘッドであり、
該サーマルヘッド４の上部（または下部）にはインクリ
ボン熱処理部、即ちインクリボン熱処理用の熱熔融ヘッ
ド２２が設けられた構成とされている。

そして、このようにサーマルヘッド４の上部（または下
部）に熱熔融ヘッド２２を設けた構成とすることにより
、該サーマルヘッド４により図示のよ・うに広幅の熱熔
融性インクリボン２１における下半幅面（または上半幅
面）２１ａを用いて転写記録を行う際に、該リボン２１
における既に転写記録に供されてインク層表面に粗面パ
ターンが生じている上半幅面（または下半幅面）２１ｂ
の裏面部が、対応するインクリボン熱処理用の熱熔融ヘ
ッド２２に接触加熱されて凹凸状のインク面が溶融平滑
化され、効率良く粗面パターンを除去することが可能と
なる。

次に、該広幅の熱溶融性インクリボン２１の下半幅面（
または上半幅面）２１ａ側を全て転写記録に使用後は、
該インクリボン２１の幅面の上下を逆転して装置に装着
し直し、該インクリボン２１の平滑化処理済みの下側と
なった前記上半幅面２１ｂを用いて転写記録を行う。か
くすれば、前記下半幅面２１ａ側に生じている粗面パタ
ーンが上記したと同様に対応するインクリボン熱処理用
の熱熔融へラド２２により同時に熔融平滑化され、再使
用状態に再生される。

以下、このように転写記録とインクリボン２１の粗面パ
ターンの平滑化処理を同時に行い、該インクリボン２１
の幅面の上下逆転操作等を繰り返すことにより、常に鮮
明な印字記録を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係る熱転写記
録装置によれば、転写記録を行った際に繰り返し使用可
能とする熱溶融性インクリボンに転写後生じた記録紙へ
汚れとして転写される原因となる粗面パターンを熔融平
滑化するための熱処理用の熱溶融ヘッドを、サーマルヘ
ッドの上部、または下部に設けた構成とすることにより
、熱溶融ヘッドの発熱部表面に熱溶融性インクリボンの
裏面を効率良く接触摺動させるためのテンション機構を
特別に設ける必要がなく、小型で簡単な装置構成により
熱溶融性インクリボンのインク層に生じた粗面パターン
の事情化を効率良く行うことを可能とする優れた利点を
有する。

従って、繰り返し使用を可能とする広幅の熱熔融性イン
クリボンを用いた各種熱転写記録装置に適用して、実用
上極めて顕著なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る熱転写記録装置の一実施例を示す
要部側面図、 第２図は従来の熱転写記録装置を説明するための要部斜
視図である。 第１図において、 ■はプラテン、２は記録紙、４はサーマルヘッド、２１
は繰り返し使用可能な広幅の熱熔融性インクリボン、２
１．ａはリボンの下半幅面、２１ｂはリボンの上半幅面
、２２は熱溶融ヘッドをそれぞれ示す。 木　　　　　　　　　　（ モ 愚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プラテン（１）上の記録紙（２）に、少なくとも印字領
   域の２倍の幅を有する繰り返し使用可能な熱溶融性イン
   クリボン（２１）を介在して、複数の発熱部を有するサ
   ーマルヘッド（４）を押圧し、該サーマルヘッド（４）
   の複数の発熱部を印字情報に基づいて選択的に発熱させ
   て、熱溶融性インクを記録紙（２）に転写記録する装置
   構成において、上記サーマルヘッド（４）の上部、また
   は下部にインクリボン熱処理部（２２）を設け、前記広
   幅の熱溶融性インクリボン（２１）の下半幅面（２１ａ
   ）、または上半幅面（２１ｂ）により転写記録を行うと
   同時に、該リボン（２１）の上半幅面（２１ｂ）、また
   は下半幅面（２１ａ）を対応するインクリボン熱処理部
   （２２）により熱処理することを特徴とする熱転写記録
   装置。