JPS62132214A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に関し、特に優れた電磁変換特性
と遮光性を有する磁気記録媒体に関する。

〔従来技術〕

磁気記録媒体は、例えばビデオテープ、オーデオテープ
、コンピューターテープ等として広（用いられているが
、近年高密度記録化の要求が高まっている。磁気記録媒
体の磁性層は一般に有機高分子化合物であるバインダー
と磁性体および潤滑剤、帯電防止剤、研磨剤９分散剤等
からできている。特に高度なＳ／Ｎ化を指向するビデオ
テープ等におい【は、磁性体は強磁性化、微粒子化が進
められ、さらＫは磁性層中から磁性体以外の粉体な極力
減少させて磁性体の充填度を向上させることも進められ
て来ている。

しかし、磁性体が微粒子化され、かつ磁性層から磁性体
以外の粉体たとえば、カーボンブラックを減少させると
、特に現在のＶＨ８型のビデオデツキにおいては光学強
度が減少して走行停止を生じる恐れが生じたり、又帯電
等が生じ走行性が困難になる等の問題が起る。

〔発明の目的〕

本発明はかかる問題に着目して鋭意検討した結果到達し
たものであり、その目的はＩｃ優れた電磁変換性と遮光
性を有する磁気記録媒体を提供することにある。

〔発明の構成・効果〕

本発明のかかる目的は、本発明によれば、表面粗さ（Ｒ
ａ　）　０．０２５μｍ以下の非磁性支持体の片面に非
磁性金属の蒸着層を設け、更に該蒸着層上に磁性層を設
けた磁気記録媒体であって。

波長９００ｎｍの光透過率が磁性層では２チ以上かつ全
体としては０．０５％未満であることを特徴とする磁気
記録媒体によって達成される。

本発明において非磁性金属の蒸着層は、記録媒体全体の
、波長９００ｎｍにおける光透過率を０．０５％未満と
する作用を担っており、この点から層の厚さ、金属の種
類等が選択される。該蒸着層の厚さは、例えばアルミニ
ウムの場合１００〜１ｏｏｏＸ　、更には３００〜５０
０Ｘ　であることが好ましい。

非磁性金属としては、アルミニウムをはじめ銅、ニッケ
ル等多数の種類が知られているが、極く一般的にはアル
ミニウムが用いられる。

非磁性支持体にアルミニウムの如ぎ蒸着法を設ける方法
は、従来から一般的に用いられて（・る蒸着法で良く、
特に！空蒸着法、スパッタリング法が好ましい。真空蒸
着法の場合、蒸着源の加熱はエレクトロンビーム加熱に
よるのが好ましく、真空度は３ｘ”　””　〜ｌ　Ｘ　
ｌ　Ｏ−’Ｔｏｒｒの範囲から、蒸発源温度は１，４０
０−１．８００℃の範囲から適宜採用されるＯまた一ス
″ツタリング法の場合、通常５　Ｘ　ｌ　Ｏ”〜ＩＸＩ
υ−１Ｔｏｒｒ　　程度のアルゴンガス雰囲気が採用さ
れる。

その際、非磁性金属の蒸着層の非磁性支持体への接着性
を高めるために、あらかじめ非磁性支持体の表面にコロ
ナ処理を施すことが有効である。コロナ処理の好適な条
件は、均一なコロナ放電を得る必要があり、そのため電
極とｐ−ルとの間隔を最適化し、かつ処理速度を一定速
度範囲とすることである。ちなみに電極とロールとの間
隔は０．５　ａｒｍ以上１．５ｍ以下、好ましくは０．
５關以上１．０ｙ＋ｍ以下の範囲が用いられる。また、
処理速度は５０ｍ／分以上ｔ５ｏｍ、／分以下、好まし
くは５０）ｒＬ／分以上１１）　Ｏｍ　７分以下の範囲
が用いられる。

本発明において磁性層は、波長９００ｎｍの光透過率が
２チ以上、好ましくは３％以上である。

磁性体としては、７　　Ｆｅ１Ｏ２ｔ　Ｃｏ−７−Ｆｅ
２０３１Ｃｒｙ、　、純鉄や合金鉄、バリウムフェライ
ト等の針状、盤状微粒子等が好ましく用いられる。これ
ら磁性体のうち、特にＣｏ含有の磁性酸化鉄を用（・る
塗布型の磁性層においては、比表面積が３０　ｒｒｌ　
／　１以上の微粒子な用いると、充填度が高（、かつ光
透過率の高いものとなり、Ｓ／Ｎ特性が良好なものが得
られる。このＳ／Ｎ特性は波長９００ｎｍの光透過率が
２％以上のところで特段に良好になる。

また、磁性Ｊ・膚のバインダーとしては例えば塩ビー酢
ビ共重合体、ポリウレタン樹脂、ニトロセルｐ−ス、飽
和ポリエステル樹脂等の如き熱可塑性樹脂、あるいはエ
ポキシ樹脂や、熱可塑性樹脂に例えばポリ・ｒイソシア
ネート化合物の如き架橋剤を加えた熱硬化樹脂、更には
熱、活性光線等により架橋する多官能７クシ「レート等
が用いられる。

さらにまた、潤滑剤としてはシリコーンオ・１′ル、各
種脂肪酸や脂肪酸エステル等が、また研磨剤としてはｈ
ｌ、Ｏ，ｔ　Ｃｒ、Ｏ，＋　ｓｉｃ　、　ａ−酸化鉄等
が主として用いられる。その他に分散剤としてレシチン
−？界面活性剤等が用いられる。さらに磁性層の光透迫
率を調整する目的でカーボンブランク、その他の染顔料
等の粉体な添加することもできる。カーボンブラックの
如き粉体を用いる場合、その使用量１」磁性体１００ｆ
ｉｉ部に対して１０重量部以下が好ましく、特に好まし
いのは７重量部以下である。

本発明の磁気記録媒体は、上述の如き磁性層と非磁性金
！Ａ層とを共に有し、ｉ−かも全体として波長９ＵＯｎ
ｍの光透過率はＯ，０５％未満にある必要があり、この
光透過率は磁性層と蒸着層の光透過率を適宜組合せるこ
とによって得る。

これによりビデオテープでは達成されなかった高品質の
電磁変換特性、特に高Ｓ／Ｎ比の磁気テープを得ること
ができる。

本発明において、非磁性支持体は、配向ポリエステルフ
ィルムであることが好ましい。このポリエステルは二軸
配向能を有するポリエステルであり、特に芳香族ポリエ
ステル（例えばポリエチレンテレフタレート、ポリテト
ラメメチレンテレフタレート、ポリエチレン−２，６−
ナフタリンジカルボキシレート等）が熱特性、吸湿特性
等の点から好ましい。ポリエステルには必要に応じて、
安定剤１着色剤、酸化防止剤。

艶消剤及びその他添加剤を含有せしめることができる。

配向ポリエステルフィルムは５通常そのフィルム表面に
多数の微細な突起を有している。それらの多数の微細な
突起は１通常ポリエステル中に分散して含有させる多数
の実質的に不活性な固体微粒子に由来する。

多数の不活性固体微粒子を含有するポリエステルは、通
常ポリエステルを形成するための反応時、例えばエステ
ル交換法による場合のエステル交換反応中ないし重縮合
反応中の任意の時期又は直接重合法による場合の任意の
時期Ｋ、不活性固体微粒子（好ましくはグリコール中に
スリラーとして）を反応系中に添加することにより製造
することができる。好ましくは、重縮合反応の初期例え
ば固有粘度が約０．３に至るまでの間に、不活性固体微
粒子を反応系中に添加するのが好まし〜・。

不活性物質としては、例えばシリカ、タレイカオリン或
は炭酸カルシウム等が挙げられる。

ここに、シリカは結晶状でも非晶状でもよい。

不活性物質は、添加剤の粉砕および混合操作を含むこの
分野ＩＣ精通した人々により行うことのできる種々の方
法で得ることができる。

例えば、炭酸カルシウム、シリカ等は、エチレングリコ
ールのスラリーとして、分級装置（例えば巴工業社製ｐ
　−６６０スーパーデカンタ−）等を用いて分級すると
得られる。

二軸配向フィルムは、好ましくは、二軸方向（例えば縦
及び横方向）に、それぞれ延伸温度＜７０〜ｔ　２　ｏ
’ｃ＋テ、延伸倍率４３〜５倍季、面積倍″４や８〜２
２倍ケで延伸し、４２００〜２４５℃労で４ｘ〜３０秒
糎熱固定することで得られる。

二軸配向フィルムの二軸方向の延伸倍率は相等しくても
、等しくな（てもよ°く、縦蔦伸−横延伸によるもの、
二軸配向フィルムに再縦延伸または再横延伸を加えたも
の、更に縦横４段延伸などによって得られたものも含む
が、これらＫは限定されない。

フィルム厚さは３〜１００μ、好ましくは４〜７５μの
ものがよく用いられ、特に６〜２５μのものが最も好ま
しく用いられる。

非磁性支持体、特に二軸延伸ポリエステルフィルムは、
その表面粗さく　Ｒａ　）が０．０２５μｍ以下である
必要があり、好ましくはｏ、ｏ　ｏ　ｓ〜０．０２３μ
ｍである。

磁気記録媒体においては、電磁変換特性を向上さすため
に磁性層の表面を平坦にすることが望ましく、そのため
に支持体特に二軸延伸ポリエステルフィルムの表面が平
坦であることが求められる。しかし、このフィルムＲａ
があまりに平坦化しすぎると走行耐久性が劣るため好ま
しくない。特にビデオテープにおいては、フィルムのＲ
＆がｏ、ｏ　ｏ　ｓμｍを下まわると走行耐久性が悪く
、使用時テープの走行ストップを生じる恐れがあり、好
ましくない。一方、電磁変換特性の面からはＲａが０．
０２５μｍを超えると好ましくない。

本発明においては、磁性層は蒸着層上に直接設けてもよ
いが、蒸着層と磁性層の接着性をより一層高める目的で
該蒸着層上に下塗り層を設けることができる。このよう
な目的で用い得る下塗剤のバインダー成分としては、例
えばポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂。

ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等があげられる。こ
れらのうち特に耐溶剤性の面からポリマー主鎖がそれ自
体耐溶剤性を有する水性バインダーや自己架橋型の水性
バインダーが好ましい。さらには、このバインダーの耐
溶剤性を損わない範囲において、例えば帯電防止剤、ブ
ロッキング防止剤、界面活性剤等の他の添加剤を含有さ
せることができる。この下塗剤は厚さが０．０１１３〜
０．１７７ｍであることが好ましい。

〔実施例〕

以下、実施例を掲げ℃本発明を更に説明する。

なお、本発明における種々の物性値および特性は以下の
如くして測定されたものであり且つ定義される。

（１）　　フィルム表面粗さ（Ｒａ） ＪＩＳ　Ｂ　０６０１　　に準じて測定した。東京精密
社■製の触針式表面粗さ針（ＳＵＲＦＣＯＭ　３Ｂ　）
を用いて、針の半径２μ、荷重０．０７　Ｐの条件下に
チャート（フィルム表面粗さ曲線）をかかせた。フィル
ム表面粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さＬの部
分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をＸ軸とし、
縦倍率の、方向をＹ軸として、粗さ曲線をＹ＝ｆ（（転
）で表わしたとき、次の式で与えられる値（Ｒａ：μｍ
）をフィルム表面粗さとして定義する。

本発明では、基準長を０．２５ｍとして８個測定し、値
の大きい方から３個除いた５個の平均値としてＲａを表
わす。

（２）　　磁気コーティングフィルムの電磁変換特性（
りｐマＳ／Ｎ） フィルム上に、下記組成 Ｃｏ含有酸化鉄（ＢＥＴ値は表−ＩＫ記載）１００重量
部エスレツクＡ（覆水化学製塩化ビニル ー酢酸ビニル共重合体）　　　　　　　　　１０　　＃
二・ツボラン２３０４（日本ポリウレタン製ポリウレタ
ンエラストマー）　　　　　　ＩＯ＋・ＩコロネートＬ
（日本ポリウレタン製ポ リイソシアネート）　　　　　　　　　　　　　５７し
　シ　チ　ン　　　　　　　　　　　　　　１重量部メ
チルエチルケトン　　　　　　　　　　　　７５　１メ
チルイソブチルケトン　　　　　　　　　７５　〃ト　
　ル　エ　　ン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　７５　　〃カーボンブラック　　　　　　　　　（
表−ＩＫ記記載系添加剤潤滑剤、シリコン樹脂）　　　
　　（Ｊ、１５重量部を持つ磁性粉末塗料をグラビアル
ールにより塗布し、ドクターナイフにより磁性塗料層を
スムージングし、磁性塗料の未だ乾かぬ間だ常法により
磁気配向させ、しかる後オープンに導びいて乾燥キユア
リングする。更にカレンダー加工して塗布表面を均一に
し、スリットして約５μの磁性層を形成したｉ／２イン
チ巾の磁気フーテイ／グテーブを作成する。

この磁気コーティングテープの電磁変換特性（り口マＳ
／Ｎ’）を下記の方法にて測定する。

市販の家庭用ＶＴＲを用いて５０％白レベル信号（ｘｏ
ｏ％白レベル信号はピーク二ツー：ピークの電圧が０．
７１４ボルトである）に１００％クロマレベル信号を重
畳した信号な記録し、その再生信号をシパンクノイズメ
ータータイプ９２５Ｒを用いて測定を行う。クロマＳ／
Ｎの定義はシバンクの定義に従い次の通りである。

ここでＥＳ　（ｐ−ｐ　）は白レベル信号の再生信号の
ピーク：ツー：ピークの電圧差（ｐ−ｐ）である。

ＥＳ（ｐ−ｐ）　＝　０．７　ｔ　４　ｖ　（ｐ−ｐ）
＊　ｆ、：、　、ＥＮ（ｒｍｓ　）はクロマレベル信号
の再生信号のピークの電圧の平方根値である。

ＥＮ（ｒｍｓ）＝　ＡＭ／イズ夾効値電圧Ｍ（３）　　
ドロップアウト 上記（２）にて磁性粉末塗料を塗布処理したテープ（１
／２インチ１］）を市販のドルツブアウトカウンター（
例えばシバンクＶＨＯＩＢＺｆｉ）にて５μ５ｅｃＸ　
ｌ　ＯｄＢ　　のドロップアウトをカウントし、１分間
のカウント数を算出する。

（４）　　走行性 上記（２）にて作成したテープを、同項に記載の方法で
電磁変換特性を評価すると同時にテープの走行状態を観
察した。

○・・・走行状態は良好で問題なし △・・・走行状態に若干斑が見られ、張力も高目である
が何とか使用できる。

Ｘ・・・走行状態が悪く、張力も゛高く走行に耐えない （５）光透過率 日立製自記分光光度計（型式Ｕ−３４００）を用い、レ
ファレンス側にメツシュを入れてフルスケニルを調整し
て、波長８００ｎｍから１５０（Ｉｎｍまでの波長範囲
について測定し、９００ｎｍの波長のところの光透過率
を評価する。

（６）　　金属蒸着膜の厚み 蒸着すべき試料の表面の一部に、あらかじめマスキング
テープを貼付しておき、蒸着終了複核マスキングテープ
な外して走査屋電子顕微鏡にてその断面を観察し、厚み
を読みとる。

実施例１ ジメチルテレフタレートとエチレングリコールを原料と
して、酢酸マンガンをエステル交換触媒、三酸化アンチ
モンを重合触媒、亜リン酸を安定剤と１−て用い、常法
によりポリエチレンテレフタレートを製造した。その際
、エチレングリコール中に不活性物質として平均粒径Ｕ
、５μｍのカオリン及び／又は平均粒径０．８μｍの炭
酸カルシウム等を分散させて添加することによりポリマ
ー中に不活性物質を含有せしめて二軸延伸後のフィルム
表面粗さ（Ｒａ）をコントロールした。（表−１） 得られたポリマーを常法により溶融押出して製膜し、延
伸温度９０〜１２０℃、縦倍率３．５横倍率３．７倍で
逐次に二軸延伸し、２２０℃で熱固定して膜厚１２μの
二軸配向フィルムを得た。

このフィルムの片面Ｋ、真空度５　Ｘ　１０−’Ｔｏｒ
ｒ　　の条件下１５００℃でアルミニウムを蒸着し、表
−１に示す膜厚の蒸着層を形成した。

その後、該蒸着層上に、電磁変換特性の測定法の項で述
べた方法で厚み３．５μｍの磁性層を形成した。

得られたサンプル４１−１２についての評価結果を表−
１に示す。

表−１から明らかな如く、磁性層及びテープ全体の光透
過率が本発明の範囲内に入ったサンプル１４６６　、７
　、８　、９は良好な総合評価の特性を有している。

実施例２ 実施例１で用いたポリエチレンテレフタレートの代りに
、同様の方法で製造したポリエチレン−２，６−す７タ
レンジカルポキシレートを用い、フィルムの罵伸温度を
１２０〜１４０℃。

熱固定温度を２３０′ｃＫする以外は、実施例１と同様
にして二軸配向フィルムを製造し、その後も同様に、ア
ルミニウムの蒸着層、磁性層を頴次形成した。

得られた結果を表−２に示す。なお、評価基準は、表−
ｘ’ｌｔｃ準じた。

表−２でも明らかな如く１本発明の範囲を満すものは総
合評価として良好な特性を有する。

手続補正書 昭和６１年　５月７日 とＫｔ貫午庁長官殿 １、事件の表示 特願昭　６０　−　２７０６７７　　号２、発明の名称 磁気記録媒体 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 大阪市東区南本町１丁目１１番地 ４、代理人 東京都千代田区内幸町２丁目１番１号 （１）明細書第４頁第５行に「蒸着法」とあるを１蒸着
層」に訂正する。

（２）同第１５頁第１１行に「スケニル」とあるを１ス
ケール」に訂正する。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、表面粗さ（Ｒａ）０．０２５μｍ以下の非磁性支持
   体の片面に非磁性金属の蒸着層を設け、更に該蒸着層上
   に磁性層を設けた磁気記録媒体であって、波長９００ｎ
   ｍの光透過率が磁性層では２％以上、かつ全体としては
   ０．０５％未満であることを特徴とする磁気記録媒体。 ２、非磁性金属の蒸着層がアルミニウムから成ることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体。 ３、非磁性支持がポリエチレンテレフタレートまたはポ
   リエチレン−２，６−ナフタレートを主体とするフィル
   ムであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   磁気記録媒体。