JPS6212932B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6212932B2
JPS6212932B2 JP57212325A JP21232582A JPS6212932B2 JP S6212932 B2 JPS6212932 B2 JP S6212932B2 JP 57212325 A JP57212325 A JP 57212325A JP 21232582 A JP21232582 A JP 21232582A JP S6212932 B2 JPS6212932 B2 JP S6212932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
weight
coating material
chloride resin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57212325A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59102944A (ja
Inventor
Eiji Arie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP57212325A priority Critical patent/JPS59102944A/ja
Publication of JPS59102944A publication Critical patent/JPS59102944A/ja
Publication of JPS6212932B2 publication Critical patent/JPS6212932B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、農業用塩化ビニル系樹脂被覆材に関
するものである。更に詳しくは、耐候性に優れ、
かつ、被覆材内表面近傍における霧発生を抑制す
る効果及びその効果の持続性に優れた農業用塩化
ビニル系樹脂被覆材に関するものである。 フイルム又はシート状の農業用塩化ビニル系樹
脂被覆材は、他の農業用被覆材に較べて、保温
性、透明性、強度、作業性等に優れ、価格も比較
的低廉であることから、現在では、農業用被覆材
の代表的なものとなつている。 しかしながら、塩化ビニル系樹脂被覆材は、基
体樹脂が疎水性であるために、フイルム又はシー
ト状にして被覆材として使用する場合に、ハウス
(温室)又はトンネル内部の水蒸気が被覆材内表
面に接触し、ここで凝縮して微細な水滴となり、
被覆材内表面に付着するという欠点がある。この
ように被覆材内表面に付着した水滴は、太陽光線
のハウス又はトンネル内部への透過を阻害するば
かりでなく、栽培中の植物に落下し、植物を損傷
させ、更には病害発生の原因ともなる。 塩化ビニル系樹脂被覆材の上記欠点を解決する
目的で、被覆材表面に親水性物質を塗布したり、
基体樹脂に防曇剤を配合してフイルム又はシート
として、被覆材内表面を一様に濡らしたり、被覆
材内表面で凝縮し付着した水滴を、速やかに流す
方法が採用されてきた。特に、後者の基体樹脂に
防曇剤を配合してフイルム又はシートとする手法
が、広く採用されてきた。 この手法において使用される防曇剤は、一般に
は、グリセリン又はソルビタンなどの多価アルコ
ール高級脂肪酸エステルが多い。しかしながら、
このような防曇剤を含む被覆材の被覆下において
も、被覆材の内外での温度差が大きい場合は、被
覆材の内表面近傍において、霧が発生するという
現象が、しばしば観察される。 この霧発生現象は、ハウス栽培及びトンネル栽
培等の施設栽培にとつて最も大切な晩秋ないし冬
期に多く発生する。霧発生現象の原因は、正確に
はわからないが、ハウス又はトンネル内の気温、
湿度、ハウス又はトンネル内土壌の温度、含水
量、ハウス又はトンネルへの日射量、被覆材の濡
れた面の親水性の程度などが微妙に影響し合つ
て、ハウス又はトンネル内の湿気が温度変化によ
つて被覆材表面に順調に付着し、流れる現象が行
なわれず、一部の湿気が被覆材内表面近傍で霧状
になることによるものと推定される。 このような霧発生現象は、本発明者らの観察に
よれば、ハウス又はトンネル内の地表面近傍、栽
培植物の近傍及び被覆材内表面近傍でおこること
が判つた。更に、被覆材及び被覆材内面は、外気
温の低下により冷却されて、ハウス内との間に温
度差を生じ、ハウス内の暖かく、湿つた空気が自
然対流により、被覆材内表面の近傍に移動すると
空気中に含むことのできなくなつた水蒸気が、凝
縮して微小水滴となり、霧状となつて自然対流に
よつて、ハウス又はトンネル内に拡がることが判
つた。一旦発生した霧状の微小水滴が、自然対流
の途中で再度蒸発して消失する場合は、霧はハウ
ス又はトンネル内には拡がらないが、蒸発消失速
度が遅い場合には、ハウス又はトンネル全体が濃
い霧となることも判つた。 このような霧発生現象は、ハウス又はトンネル
内で栽培する有用作物の葉、茎、花、実などを濡
らし、病害発生の原因となり、又は病害発生伝播
の助けともなる。また、栽培作物が濡れると、乾
かすのに必要な熱が必要となり、ハウス又はトン
ネル内の暖房のための燃料がそれだけ多く必要と
なる、等の不利を生ずる。さらに、ハウス内の見
通しが悪くなるため、農作業の能率が低下する等
の弊害もある。 このような不利を解消するため、従来、ハウス
やトンネル内の気温変化を少しでも柔げるため
に、着色した農業用合成樹脂フイルムを使用した
り、ハウス又はトンネル内の土壌をマルチングフ
イルムで覆つたりして水の蒸発量を抑えたり、更
にまた潅水時間を工夫したり(例えば、夕方遅く
なつてから潅水したり、潅水部分や潅水量を調節
するなど)、潅水方法、装置を改善する等の方策
がとられてきた。しかし、いずれの方法も、霧発
生現象を完全に抑えるには、有効なものではなか
つた。 農業用被覆材使用時に、被覆材内表面近傍にお
ける霧の発生現象を抑制する方法に関して、特開
昭57−14648号公報に記載されている基体合成樹
脂にフツ素系界面活性剤を配合する技術が提案さ
れている。本発明者の実験によれば、フツ素系界
面活性剤を配合した被覆材を屋外のハウスに展張
した場合は、展張直後は霧の発生抑制効果が顕著
であるが、長期間の使用により、フツ素系界面活
性剤が流失したり、分解したりして、霧の発生抑
制効果が持続しないという欠点があることが判つ
た。霧の発生抑制効果を持続させるいは、フツ素
系界面活性剤の添加量を多くすればよいが、フイ
ルム又はシートの透明性を低下させたり、フイル
ム又はシートが変色するという問題が生起するほ
か、フイルム又はシート製造時に添加物がプレー
トアウト(カレンダー成形法によつてフイルム化
する際に、添加物がロール表面に析出すること)
がおこり、フイルム又はシートの外観を著しく低
下させる。更には、多量配合すると、ブリードア
ウト(フイルム又はシート表面に添加物が吹き出
ること)がおこり、フイルム又はシート同志が付
着し合い、付着したフイルム又はシートは、剥離
しにくくなるという問題が生起することが判つ
た。 ところで、ハウス又はトンネルの被覆資材とし
て使用される塩化ビニル系樹脂フイルム又はシー
トの、太陽光線などによる光劣化現象を防止する
目的で、基体の樹脂に紫外線吸収剤及び/又は酸
化防止剤を添加する技術が広く採用されている
(例えば、特公昭48−37459号、特公昭53−47383
号公報等を参照。)。しかしながら、本発明の発明
者の実験によれば、これら従来から提案されてい
る技術では、耐候性はやや改良されるとはいうも
のの、充分に満足すべき耐候性改良効果を発揮し
得ないことが判つた。 本発明者は、耐候性に優れ、かつ、被覆材内表
面近傍における霧の発生を抑制する効果の持続性
に優れた農業用塩化ビニル系樹脂被覆材を提供す
ることを目的として鋭意検討の結果、本発明を完
成するに至つたものである。 しかして本発明の要旨とするところは、塩化ビ
ニル系樹脂100重量部あたり、トリキシレニルホ
スフエイト1〜10重量部、エポキシ化合物0.5〜
7重量部及びフツ素含有化合物0.01〜2重量部を
配合し、フイルム化又はシート化したことを特徴
とする耐候性に優れ、かつ、被覆材内面近傍にお
ける霧発生抑制効果及びその効果の持続性に優れ
た農業用塩化ビニル系樹脂被覆材に存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩
化ビニルのほか、塩化ビニルを主成分とする共重
合体を含む意味である。塩化ビニルと共重合させ
ることができる単量体としては、塩化ビニリデ
ン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、
酢酸ビニル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル
酸、メタクリル酸等があげられるが、例示したも
のに限られるものではない。 塩化ビニル系樹脂は、懸濁重合法、乳化重合
法、乳化―懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法
等の従来から知られている製造法のいずれによつ
て製造してもよい。 本発明において使用できるトリキシレニルホス
フエイトは、3個のベンゼン環にある各2個のメ
チル基が相互にどの位置についてもよい。 トリキシレニルホスフエイトの配合量は、塩化
ビニル系樹脂100重量部当り1〜10重量部であ
る。トリキシレニルホスフエイトの配合量が1重
量部より少ないと、たとえエポキシ化合物と併用
したとしても、塩化ビニル系樹脂フイルムの耐候
性は向上しない。他方、トリキシレニルホスフエ
イトの配合量が10重量部より多いと、フイルム成
形時および成形後における他の物性、例えば加工
性、耐熱性等が低下し、併せて耐候性向上効果は
漸減するので好ましくない。配合量の好ましい範
囲は、3〜7重量部である。 本発明においてエポキシ化合物としては、エポ
キシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化
魚油、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポ
キシ化牛脂油、エポキシ化ポリブタジエン、エポ
キシステアリン酸メチル、―ブチル、―2エチル
ヘキシル、―ステアリル、トリス(エポキシプロ
ピル)イソシアヌレート、エポキシ化ヒマシ油、
エポキシ化サフラワー油、エポキシ化アマニ油脂
肪酸ブチル、3―(2―キセノキシ)―1,2―
エポキシプロパン、ビスフエノール―Aジグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロペンタジエポキサイド、3,4―
エポキシシクロヘキシル―6―メチルエポキシシ
クロヘキサンカルボキシレートなどがあげられ
る。 これらエポキシ化合物の配合量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部当り0.5〜7重量部である。エポ
キシ化合物の配合量が0.5重量部より少ない場合
には、たとえトリキシレニルホスフエイトを併用
したとしても、目的とする耐候性の向上が期待で
きないばかりでなく、フイルム成形時及び成形後
の耐熱性の低下を招く。他方、エポキシ化合物の
配合量が7重量部を超えた場合には、ブリードア
ウトがおこり、フイルム同志が粘着し、その結果
付着し合つたフイルムは、はがし難くなる。ま
た、ハウス又はトンネルの被覆用に使用した場合
に、ブリードアウトした粘着物質にちり、ほこり
等が付着して汚染され、フイルムの光線透過率が
著しく低下する。更に、フイルム表面に付着した
有害成分のために、フイルムの耐候性が著しく低
下するという問題も生起する。エポキシ化合物の
特に好ましい配合量は、2〜5重量部である。 本発明に従つて、合成樹脂製農業用被覆材にフ
ツ素含有化合物が添加、配合される。フツ素含有
化合物としては、次のような一般式で示される化
合物があげられる。 (1) RfBF この式で、Rfはアルキル基の水素原子の一
部又は全部をフツ素原子で置換したフツ化炭化
水素を表わし、Bは、―CO―、―SO2―を表
わす。これらRf、Bは以下の一般式において
も、同じ意味を有する。 (2) RfOH (3) この式で、R1は―C2H4―、―C3H6―を表わ
し、R2は水素原子又は低級アルキル基を表わ
し、nは整数を表わす。これらR1、R2は、以
下の一般式においても、同じ意味を有する。 (4) この式で、aは整数を表わす。 (5) この式で、b、cはいずれも整数を表わす。 (6) RfCOOM この式で、Mは水素原子、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、―NH4を表わす。Mは、以下
の一般式においても、同じ意味を有する。 (7) (8) (9) RfSO3M (10) RfCH2OCnH2nSO3M この式で、mは整数を表わす。 (11) この式で、R′fはアルキル基の水素原子の一
部又は全部をフツ素原子で置換したRfと同一
でなくてもよいフツ化炭化水素を表わす。 (12) (13) この式でR2′、R2″は、水素原子又はR2と同
一でなくてもよい低級アルキル基を表わす。
R2′とR2″とは、同一でなくてもよい。HXは酸
を表わす。これらR2′、R2″は、以下の一般式に
おいても、同じ意味を有する。 (14) この式でXは、ハロゲン酸根を表わす。 (15) (16) 上記フツ素含有化合物は、それぞれ単独で使用
することができるし、2種又はそれ以上を組み合
せて使用することができる。このフツ素含有化合
物の、合成樹脂製農業用被覆材への配合量は、臨
界的ではなく、配合すべきフツ素含有化合物の種
類や、塩化ビニル系樹脂の種類に応じて広範に変
えることができる。一般的には、塩化ビニル系樹
脂100重量部当り、少なくとも0.01重量部とする
ことができ、また、配合量の上限は厳密に制約さ
れるものではないが、あまり多量に配合すると、
被覆材表面へのブリードアウトや被覆材自体の着
色、透明性の低下等の問題を生ずるおそれがある
ので、通常は2.0重量部以下で充分である。配合
量の好適範囲は、合成樹脂材100重量部当り0.02
〜1.0重量部である。 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、以上のとおり、基体となる塩化ビニル系樹脂
に、第一成分としてのトリキシレニルホスフエイ
ト、第二成分としてのエポキシ化合物、第三成分
としてのフツ素含有化合物が配合されたものであ
るが、フイルム化又はシート化前に、必要に応
じ、他の樹脂添加物、例えば可塑剤、滑剤、熱安
定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料等
を配合することができる。 使用しうる可塑剤としては、例えばジ―n―オ
クチルフタレート、ジ―2―エチルヘキシルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ジイソデシルフ
タレート、ジドデシルフタレート、ジウンデシル
フタレート等のフタル酸誘導体;ジイソオクチル
イソフタレート等のイソフタル酸誘導体;ジ―n
―ブチルアジペート、ジオクチルアジペート等の
アジピン酸誘導体;ジ―n―ブチルマレート等の
マレイン酸誘導体;トリ―n―ブチルシトレート
等のクエン酸誘導体;モノブチルイタコネート等
のイタコン酸誘導体;ブチルオレート等のオレイ
ン酸誘導体;グリセリンモノリシノレート等のリ
シノール酸誘導体等があげられる。 上記可塑剤は、単独又は二種以上を組み合せ
て、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、30〜
60重量部の範囲で配合される。 本発明に係る被覆材に配合しうる帯電防止剤な
いし防曇剤としては、主として非イオン系界面活
性剤がよく、例えばソルビタンモノステアレー
ト、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモ
ノベンゾエートなどのソルビタン系界面活性剤;
グリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノパ
ルミテート、グリセリンモノステアレートなどの
グリセリン系界面活性剤;ポリエチレングリコー
ルモノステアレート、ポリエチレングリコールモ
ノパルミテートなどのポリエチレングリコール系
界面活性剤;アルキルフエノールのアルキレンオ
キシド付加物;ソルビタン/グリセリンの縮合物
と有機酸とのエステル、等があげられる。これら
界面活性剤は、単独で、又は二種以上を組み合せ
て用いることができる。 本発明に係る被覆材に配合しうる滑剤ないし熱
安定剤としては、例えばポリエチレンワツクス、
流動パラフイン、ステアリン酸、ステアリン酸亜
鉛、脂肪アルコール、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリウム、
ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレ
ート、フエノール類、有機フオスフアイト化合
物、β―ジケトン化合物、ピペリジン系のヒンダ
ードアミン化合物等があげられる。 有機フオスフアイト化合物の具体例としては、
次の一般式()式または()式で表わされる
化合物があげられる。すなわち、 (式中、R1、R2及びR3は各々、アルキル、アリー
ル、アリールアルキル、アルキルアリール又はエ
ーテル結合を有するアルキル基を示す。) これら一般式()式又は()式で示される
有機りん酸亜鉛塩を構成するアルキル基の例とし
ては、メチルエチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、第2ブチル、第3ブチル、
アミル、ネオベンチル、イソアミル、ヘキシル、
イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、2―エチルヘキシル、デシル、イソデシル、
ラウリル、トリデシル、C12〜C15混合アルキル、
ステアリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロオクチル、シクロドデシル、4―メチルシ
クロヘキシル等を挙げることができる。 アリール基の例としてはフエニル、ナフチル等
を挙げることができる。アリールアルキル基の例
としてはベンジル、β―フエニルエチル、γ―フ
エニルプロピル、β―フエニルプロピルなどを挙
げることができる。 アルキルアリール基の例としてはトリル、キシ
リル、エチルフエニル、ブチルフエニル、第3ブ
チルフエニル、オクチルフエニル、イソオクチル
フエニル、第3オクチルフエニル、ノニルフエニ
ル、2,4―ジ第3ブチルフエニル等があげられ
る。 エーテル結合を有するアルキル基としては、フ
ルフリル、テトラヒドロフルフリル、5―メチル
フルフリル及びα―メチルフルフリル基、又はメ
チル―、エチル―、イソプロピル―、ブチル―、
イソブチル―、ヘキシル、シクロヘキシル―、フ
エニルセロソルブ残基;メチル―、エチル―、イ
ソプロピル―、ブチル―、イソブチルカルビトー
ル残基;トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、―モノエチルエーテル、―モノブチルエー
テル残基;グリセリン1,2―ジメチルエーテ
ル、―1,3―ジメチルエーテル、―1,3―ジ
エチルエーテル、―1―エチル―2―プロピルエ
ーテル残基;ノニルフエノキシポリエトキシエチ
ル、ラウロキシポリエトキシエチル基等があげら
れる。これら有機フオスフアイト化合物は、融点
が150〜230℃、見かけ比容が3〜15ml/gのもの
が好ましい。 ピペリジン系のヒンダードアミン化合物として
は、次の一般式()式で表わされる化合物があ
げられる。すなわち、 〔()式中、R4は炭素数1〜4のアルキル
基、nは1〜4の整数、Rは1〜4価のカルボン
酸から誘導されるモノ〜テトラアシル基を示
す。〕で示される化合物である。 上記()式で表わされるヒンダードアミン系
化合物としては、4―アセトキシ―2,2,6,
6―テトラメチルピペリジン、4―ステアロイル
オキシ―2,2,6,6―テトラメチルピペリジ
ン、4―アクリロイルオキシ―2,2,6,6―
テトラメチルピペリジン、4―(フエニルアセト
キシ)―2,2,6,6―テトラメチルピペリジ
ン、4―(フエノキシアセトキシ)―2,2,
6,6―テトラメチルピペリジン、4―シクロヘ
キサノイルオキシ―2,2,6,6―テトラメチ
ルピペリジン、4―ベンゾイルオキシ―2,2,
6,6―テトラメチルピペリジン、4―(o―ク
ロロベンゾイルオキシ)―2,2,6,6―テト
ラメチルピペリジン、4―(m―クロロベンゾイ
ルオキシ)―2,2,6,6―テトラメチルピペ
リジン、4―(p―クロロベンゾイルオキシ)―
2,2,6,6―テトラメチルピペリジン、4―
(o―トルオイルオキシ)―2,2,6,6―テ
トラメチルピペリジン、4―イソニコチノイルオ
キシ―2,2,6,6―テトラメチルピペリジ
ン、4―(2―フロイルオキシ)―2,2,6,
6―テトラメチルピペリジン、4―(β―ナフト
イルオキシ)―2,2,6,6―テトラメチルピ
ペリジン、ビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジル)オキザレート、ビス(2,
2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)マ
ロネート、ビス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,
6,6―テトラメチル―4―ピペリジル)セバゲ
ート、ビス(2,2,6,6―テトラメチル―4
―ピペリジル)フマレート、ビス(2,2,6,
6―テトラメチル―4―ピペリジル)ヘキサヒド
ロフタレート、ビス(2,2,6,6―テトラメ
チル―4―ピペリジル)テレフタレート、トリス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ル)ベンゼン―1,3,5―トリカルボキシレー
ト、トリス(2,2,6,6―テトラメチル―4
―ピペリジル)トリアジン―2,4,6―トリカ
ルボキシレート、トリス(2,2,6,6―テト
ラメチル―4―ピペリジル)ニトリロトリアセテ
ート、トリス(2,2,6,6―テトラメチル―
4―ピペリジル)ブタン―1,2,3―トリカル
ボキシレート、テトラキス(2,2,6,6―テ
トラメチル―4―ピペリジル)プロパン―1,
1,2,3―テトラカルボキシレート、テトラキ
ス(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリ
ジル)ブタン―1,2,3,4―テトラカルボキ
シレート、テトラキス(2,2,6,6―テトラ
メチル―4―ピペリジル)プロパン―1,1,
3,3―テトラカルボキシレート、テトラキス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ル)エテン―1,1,2,2―テトラカルボキシ
レート、トリス(2,2,6,6―テトラメチル
―4―ピペリジル)―2―アセトキシプロパン―
1,2,3―トリカルボキシレート、トリス
(2,2,6,6―テトラメチル―4―ピペリジ
ル)―2―ヒドロキシ―プロパン―1,2,3―
トリカルボキシレート等があげられる。 本発明に係る被覆材に配合しうる紫外線吸収剤
としては、ハイドロキノン系紫外線吸収剤、サリ
チル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフエノン系紫外線
吸収剤、ベンドトリアゾール系紫外線吸収剤等が
あげられる。 可塑剤を除く上記各種樹脂添加物の添加量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.1〜5重
量部の範囲で選ぶことができる。 基体となる塩化ビニル系樹脂に、第一成分、第
二成分及び第三成分、更に要すればその他の樹脂
添加物を配合するには、通常の場合、混合技術、
例えばリボンブレンダー、バンバリーミキサー、
スーパーミキサーその他の配合機、混合機を使用
する方法を採ることができる。 本発明に係る被覆材を製造するには、基体とな
る塩化ビニル系樹脂に、第一成分、第二成分及び
第三成分、更に要すれば各種樹脂添加物を配合混
合した組成物を、それ自体公知のフイルム化又は
シート化技術によつてフイルム化又はシート化す
る。公知のフイルム化技術としては、カレンダー
成形法、T―ダイ押出法、インフレーシヨン成形
法、溶液流延法などがある。フイルム又はシート
は、透明、梨地、半梨地等いずれであつてもよ
い。 本発明に係る被覆材の厚さは、余り薄いと強度
が不十分となるので好ましくなく、逆に余り厚す
ぎるとフイルム化作業、その後の取り扱い(フイ
ルムを切つてハウス型に接合する作業、ハウス骨
組に展張する作業等を含む)等に不便をきたすの
で、0.05〜0.5mmの範囲、特に好ましくは、0.075
〜0.3mmの範囲とするのがよい。 以上のべたとおり、本発明に係る被覆材は、従
来ハウス又はトンネルの被覆資材として使用され
ていると同様の態様で、ハウス又はトンネル等を
被覆して、有用植物の栽培に利用することができ
る。 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、次のような効果を奏し、その農業上の利用価
値は極めて大である。 (1) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、これを農業用ハウス又はトンネルの被覆用
に使用すると、後記実施例からも明らかなとお
り、被覆材内表面近傍における霧の発生が効果
的に抑制される。その抑制効果は、極めて強力
で、従来から霧が多発するといわれていた晩秋
ないし冬場でも、霧発生を実質的完全に抑制す
ることができ、有用植物の病害発生及び伝播の
阻止に顕著な効果がある。 (2) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、トリキシレニルホスフエイト及びエポキシ
化合物を併用しているので、屋外で長期間使用
しても、外観に変化がなく、被覆材の強度の低
下も少なく、耐候性に優れている。 (3) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、基体樹脂に配合された三成分の相乗作用に
より、霧発生抑制効果が長期間にわたつて持続
される。 (4) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、併用配合する三成分の配合量を特定の範囲
内で選ぶので、被覆材の透明度は犠牲となら
ず、かつ、添加物のプレートアウト、ブリード
アウト等の問題は生起しない。 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の例に限定されるものではない。 実施例1〜10、比較例1〜6
【表】 量
【表】 表に記載した。
よりなる原料、樹脂添加物を秤量した。これら
を、スーパーミキサーで10分間撹拌混合した後、
180℃に加温したロール上で混練し、L型カレン
ダー装置によつて、厚さ0.1mmのフイルムを製造
した。 上のようにして製造した16種のフイルムについ
て、以下の方法で、霧発生試験と耐候性評価試験
を行なつた。 (1) 霧発生試験 三重県一志郡の圃場に、間口5.4m、棟高3
m、奥行15mのパイプハウス16棟構築し、各棟
に上記フイルムの1種を被覆した(昭和55年11
月10日)。ハウス内では、ホウレン草を栽培し
つつ、ハウス内での霧の発生状況を肉眼で観察
し評価した。 霧の発生状況の評価は、パイプハウスにフイ
ルムを被覆した直後の5日間(昭和55年11月17
日〜11月21日)、被覆後4カ月経過した頃の5
日間(昭和56年2月16日〜2月20日)、及び被
覆後12カ月経過した頃の5日間(昭和56年11月
16日〜11月20日)の3回行なつた。 霧の発生程度は、午前7時から午後6時まで
の間、1時間ごとに1日当り12回観察して、結
果を「霧の発生評価」として数値で第1表に示
した。 「霧の発生評価」の数値は、それぞれ次のよ
うな意義を有する。 「1」…ハウス内に霧の発生が全く見られない
か、フイルム内表面近傍にのみわずかに発生
している状態。 「2」…ハウス全体に霧が発生しているが、15
m先のハウスの奥が明瞭に識別できる状態。 「3」…ハウス全体に霧がやや濃く発生し、15
m先のハウスの奥を明瞭には識別できない状
態。 「4」…ハウス全体に霧が濃く発生し、15m先
のハウスの奥が全く識別できない状態。 「平均値」とは、霧発生状況を観察した5日
間の数値を平均した値を意味し、「最高値」と
は、5日間のうちで観察された最も高い値を意
味する。 (2) 耐候性の評価 愛知県名古屋市の圃場で、南側に面し、平面
に対して45度傾斜させて設置した密閉型の屋根
型ハウスに、上記16種のフイルムを展張し(昭
和55年8月10日)、展張してから3カ月後、6
カ月後、9カ月後及び12カ月の期間経過した
際、各々のフイルムの外観を肉眼で観察し、評
価した。その結果を、第1表に示す。 「耐候性の評価」の数値は、それぞれ次のよ
うな意義を有する。 「1」…外観に変化が認められないもの。 「2」…わずかに褐斑点の認められるもの。 「3」…ところどころに褐斑点の認められるも
の。 「4」…多くの褐斑点が認められるもの。 「5」…全面に褐斑点が認められるもの。
【表】 第1表より、次のことが明らかである。 (1) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、ハウスの被覆用として使用した場合、被覆
材内表面近傍における霧の発生が効果的に抑制
される。 (2) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、基体樹脂にトリキシレニルホスフエート及
びエポキシ化合物を併用配合されているので、
極めて優れた耐候性を示している。 (3) 本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂被覆材
は、基体樹脂に配合された三成分の相乗作用に
より、霧発生抑制効果が長期間にわたつて持続
される。 (4) これに対して、三成分の各成分とも配合され
ないフイルム(比較例1)、三成分のうち一成
分又は二成分を組み合せて配合したフイルム
(比較例2〜6)は、配合する成分組み合せに
よつては、霧の発生を抑制する効果を発揮する
もの、優れた耐候性を発揮するものもあるが、
耐候性に優れ、霧発生抑制効果に優れ、かつ、
霧発生抑制効果を長期間にわたつて持続するも
のはない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル系樹脂100重量部あたり、トリキ
    シレニルホスフエイト1〜10重量部、エポキシ化
    合物0.5〜7重量部及びフツ素含有化合物0.01〜
    2重量部を配合し、フイルム化又はシート化した
    ことを特徴とする耐候性に優れ、かつ、被覆材内
    面近傍における霧発生抑制効果及びその効果の持
    続性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂被覆材。
JP57212325A 1982-12-03 1982-12-03 農業用塩化ビニル系樹脂被覆材 Granted JPS59102944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57212325A JPS59102944A (ja) 1982-12-03 1982-12-03 農業用塩化ビニル系樹脂被覆材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57212325A JPS59102944A (ja) 1982-12-03 1982-12-03 農業用塩化ビニル系樹脂被覆材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59102944A JPS59102944A (ja) 1984-06-14
JPS6212932B2 true JPS6212932B2 (ja) 1987-03-23

Family

ID=16620665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57212325A Granted JPS59102944A (ja) 1982-12-03 1982-12-03 農業用塩化ビニル系樹脂被覆材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59102944A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61200144A (ja) * 1985-03-01 1986-09-04 Nippon Carbide Ind Co Ltd 塩化ビニル系農業用被覆材
JPS61218657A (ja) * 1985-03-23 1986-09-29 Nippon Carbide Ind Co Ltd 塩化ビニル系農業用被覆材
JPH01256553A (ja) * 1988-04-05 1989-10-13 Achilles Corp 防霧性農業用被覆材
JPH0211650A (ja) * 1988-06-30 1990-01-16 C I Kasei Co Ltd 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
JPH074119B2 (ja) * 1990-09-21 1995-01-25 三菱化成ビニル株式会社 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH08176382A (ja) * 1994-12-21 1996-07-09 Asahi Denka Kogyo Kk 農業用塩化ビニル系樹脂組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035542A (ja) * 1973-06-22 1975-04-04
JPS513740A (ja) * 1974-06-28 1976-01-13 Tokyo Shibaura Electric Co Nyushutsuryokuseigyosochi
JPS5714648A (en) * 1980-06-28 1982-01-25 C I Kasei Co Ltd Covering material for agriculture and its use

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035542A (ja) * 1973-06-22 1975-04-04
JPS513740A (ja) * 1974-06-28 1976-01-13 Tokyo Shibaura Electric Co Nyushutsuryokuseigyosochi
JPS5714648A (en) * 1980-06-28 1982-01-25 C I Kasei Co Ltd Covering material for agriculture and its use

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59102944A (ja) 1984-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5414030A (en) Agricultural film
JPS5935573B2 (ja) 農業用被覆材
JPS6212932B2 (ja)
JPS5935572B2 (ja) 農業用被覆材
JPS6212931B2 (ja)
JPH0536461B2 (ja)
JPH0363584B2 (ja)
JPS6320458B2 (ja)
JPS61190543A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
JPH06306188A (ja) 農業用合成樹脂フィルム
JPS6239620B2 (ja)
JPS62122753A (ja) 透明持続性良好な農業用積層フイルム
JPS58125737A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
JPS6210126B2 (ja)
JPS5925827A (ja) 合成樹脂製農業用被覆材及びその使用方法
JPS639540A (ja) 防曇持続性良好な農業用フイルム
JP2680638B2 (ja) 防藻性農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH066364B2 (ja) 農業用積層フィルム
JPH074119B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPS6231742B2 (ja)
JPH0195146A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH02129249A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPS61190544A (ja) 耐候性農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
JPH0461771B2 (ja)
JPS5939463B2 (ja) 農業用ポリ塩化ビニルフイルム