JPS62117737A - 表面被覆アルミニユ−ム材 - Google Patents

表面被覆アルミニユ−ム材

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JPS62117737A
JPS62117737A JP25787985A JP25787985A JPS62117737A JP S62117737 A JPS62117737 A JP S62117737A JP 25787985 A JP25787985 A JP 25787985A JP 25787985 A JP25787985 A JP 25787985A JP S62117737 A JPS62117737 A JP S62117737A
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JP
Japan
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fluororesin
aluminum
resin
paint
coating
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JP25787985A
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English (en)
Inventor
浜島 昭一
勝則 野村
浜田 欣一
透 北村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、表面被覆アルミニューム材に係り、特に建材
等に使用されるアルミニューム材の耐久性を改善したも
のに関する。
従来の技術 アルミニューム材は鉄材に比べ錆びにくいことと軽量で
あることから各分野で使用されているが、特に屋根材、
内外壁材、窓サツシ等の建材とじて良く使用されている
このような建材として使用されるアルミニューム材は、
風雨等に曝されて長期間使用される場合のように使用条
件が厳しいと、その表面の腐食が避けられず、これを防
止するために表面防蝕処理を行なっているが、これでも
不十分であるためさらに表面防蝕性を高めるためと、見
栄えを良くするために、表面を樹脂膜で被覆して使用す
ることが行なわれている。
このような樹脂膜で被覆したアルミニューム板を製造す
るには、従来、アルミニューム板を脱脂してから表面を
粗面化する処理を行ない、この後クロム酸塩溶液に浸漬
し、乾燥させて表面をクロメート化し、このクロメート
化した表面に樹脂膜を設けることが行なわれている。そ
して樹脂膜には屋外耐候性、曲げ加工性、耐薬品性、耐
溶剤性、耐摩耗性、tΩ水性、耐汚染性、非粘着性、耐
蝕性等の諸物性に優れているフッ素樹脂塗膜を用いるこ
とも行なわれている。
ところが、このようにクロメート化したアルミニューム
板に樹脂被覆膜を設けた構造のものは、そのクロメート
層の膜厚が1μ以下でアルミニューム板の表面防蝕性を
改善するというよりはむしろ樹脂被覆膜の接着性を改善
するために施されるといって良いもので、しがもその処
理条件の設定が難しく、処理膜の防蝕性能及び樹脂被覆
膜の接着性の再現性も良くなく、さらにこれらの性能が
経時的に急速に悪くなるという欠点があるのみならず、
六価クロムを排出するという公害上の問題もある。
上記のようなりロメート処理に伴う問題を改善するため
に、アルミニューム板を陽極酸化して表面に酸化膜を形
成した、いわゆるアルマイト板を基材に使用し、これに
アクリル樹脂塗料をスプレーあるいは電着塗装すること
により樹脂被覆アルミニューム板を作成することも行な
われている。
この表面被覆方法はアクリル樹脂塗料に着色剤を含有さ
せるとアルミニューム板は着色されることになり、この
着色はアルミニューム板を陽極酸化させた後、いわゆる
金属化合物を用いた電解発色法により着色するよりも色
ムラがなく好ましいので着色アルミニューム板を得るた
めには特に重要になる。また、この表面被覆法は、使用
ずみのアルミニューム材を再生して使用する際には陽極
酸化、電解発色のいずれもそのムラが一層生じ易いので
その重要性がさらに増大する。
このようにアルミニューム板を陽極酸化すると、その酸
化膜は数ミクロンから数十ミクロンの範囲で任意に変え
られ、ある程度の防蝕機能を調整しながら付与できると
ともに、その性能も安定に維持され、しかも公害の問題
もなく上記のクロメート処理よりも優れたアルミニュー
ム板の表面処理法である。このような陽極酸化処理はア
ルミニューム板製造業者が行なうものであるが、このよ
うに陽極酸化処理したアルミニューム板を使用しても例
えば屋外建材としては耐久性が不十分であるため、この
陽極酸化処理に続く同じ製造ラインで処理できるアクリ
ル樹脂塗料による表面被覆処理が行なわれる。
しかしながら、このようにして作成されるアクリル樹脂
被覆アルミニューム板もそのの耐用期間はアクリル樹脂
の耐久性が十分でないため例えば10〜20年にも延び
るというようなことはなく、さらにその改善が望まれて
いた。
上記のように、クロメート処理したアルミニューム板に
は高性能のフッ素樹脂被覆膜が使用され、陽極酸化処理
されたアルミニューム板にはアクリル樹脂被覆が行なわ
れているのは、アルマイトに樹脂被覆を上記のようにス
プレー又は電着塗装により施す作業は、アルミニューム
板の酸化処理工程にづいて同じ生産ラインで行なわれる
ため、使用される塗料も溶液タイプの塗料に限られ、上
記のファン樹脂塗料のように分散タイプの塗料を使用す
ることは考え難く、一方、上記のクロメート処理を行な
ったアルミニューム板に対する塗装はこのクロメート処
理と同じラインで行なわれ、これらは塗装業者が行なう
ので、基材にアルマイトを使用することを容易に考えつ
かなかった。これらは要するに、アルミニューム板製造
業者はアルミニューム板の改質については熟知している
が、その塗装材料については詳しくなく、また、塗装業
者は塗装剤については詳しいもののアルミニューム板の
本質的改質について詳しくなく、これらの両者の特質を
良く理解して体系化し、これらの個々のものから考えら
れないような高度な技術思想の創作が望まれていた・ 発明が解決しようとする問題点 以上のように、従来の表面被覆アルミニューム板は、基
材にクロメート処理したアルミニューム板にフッ素樹脂
被覆膜を形成するものにはそのクロメート処理等に問題
があり、酸化処理したアルミニューム板を使用し、その
表面にアクリル樹脂被覆膜を形成したものも耐久性が最
近の要求に応えられるようなものでなく、アルミニュー
ムf&W造業者、塗装業者の各当業者の通常の知識の枠
を越えた立場での間H解決が望まれていた。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明は、アルミニュー
ム材に酸化膜を形成し、この酸化膜上にフッ素樹脂を主
成分として含有するフッ素樹脂層を有する被覆層を設け
たことを特徴とする表面被覆アルミニューム材を提供す
るものである。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明の表面被覆アルミニューム材は、アルミニューム
材に酸化膜を形成するが、アルミニューム材にはアルミ
ニューム単体のほか、アルミニュームを99重量%以上
含む合金もこれに含まれる。
また、上記酸化膜は例えば硫酸液中で陽極酸化すること
により形成されるT−アルミナを主成分とする酸化物層
が挙げられるが、その膜厚は1〜25μ、好ましくは2
〜20μが適当である。これより厚過ぎると加工時にク
ランクを生じることがある。また、N過ぎると防蝕効果
が低くなる。
このような酸化膜を有するアルミニューム材ハ、−Cに
は封孔処理されるので、これも使用されるが、さらに上
記の陽極酸化後、例えば金属化合物を用いて、いわゆる
電解発色させ、ついで封孔処理したものも用いられる。
使用済みのアルミニューム材を再生した再生アルミニュ
ーム材の場合にはこれらの陽極酸化、電解発色が均一に
行なわれ難いが、このようなアルミニューム材も本発明
では用いられ、この場合には本発明のフッ素樹脂層を設
けることによりその耐久性が著しく向上する。
また、本発明においては、フッ素樹脂を主成分にするフ
ッ素樹脂層を有する被覆層を設けるが、この被N層には
このフッ素樹脂層を上記のアルミニューム材の酸化層に
直接設けて単層としても良いが、下塗り層を介してこの
フッ素樹脂層を設けて2Nにすることもできる。また、
これらに着色剤を含有させて、例えばエナメルにしたも
のでも良く、この場合には上記の2N構造のほかにさら
に透明なトップコート層を設けて3層にする等、3以上
の多層構造にすることもできる。なおエナメル塗布層は
多色塗りもできる。
上記の下塗り層を設ける場合には、エポキシ系樹脂塗料
を設けることがその基材との密着性の点で望ましいが、
アクリル・フッ素樹脂系塗料も使用することができ、そ
の他ポリエステル樹脂、変性フッ素樹脂等各種の樹脂塗
料が用いられる。エポキシ系樹脂にはエポキシ/メラミ
ン系樹脂、エポキシ/ウレタン系樹脂、エポキシ/フェ
ノール系樹脂も使用され、アクリル樹脂にはアクリル/
ウレタン系樹脂も使用される。この場合、例えばストロ
ンチウムクロメート等クロム系、ホウ素系、リン酸系、
コバルト系防錆剤や少量のフィラー(例えばCas M
g、Al、、S iの酸化物や硫酸バリウム等)を含有
させたものでも良い。
上記フッ素樹脂層を形成するときに使用されるフッ素樹
脂塗料には、例えばフッ素樹脂を溶剤に分散させた、い
わゆる溶剤型ディスパージョンオルガノゾルが用いられ
るが、これに限らない。これらに使用されるフッ素樹脂
としては、テトラフルオロエチレン(CF2・CFz)
 、クロロトリフルオロエチレン(CF2=ICFCり
、ヘキサフルオロプロピレン(CF3−CP=CFz)
、トIJ ”7 JLtオt:+ ! チレ7 (CH
F、CFz)、フッ化ビニル(CI(Z=CHF)及び
フッ化ビニリデン(CF2=CHz)等の含フツ素モノ
マーの単独重合あるいは他のモノマーとの共重合によっ
て得られる含フツ素ポリマーの全てが含まれる。これら
のうち例えば樹脂中のフッ素の含有率が20〜60重量
%のものが挙げられるが、これには例えばポリフッ化ビ
ニリデシ(樹脂中のフッ素含有率59重量%)、フッ化
ビニリデンとアクリルとの共重合体(7/3の共重合比
)(樹脂中のフッ素含有率50重量%)、ポリフッ化ビ
ニル等が挙げられる。
このフッ素樹脂には熱硬化性のものも使用され、この場
合メラミン、ウレタン、エポキシ等の硬化剤と併用(樹
脂中のフッ素含を率20重量%)する例が挙げられる。
上記フッ素樹脂には、他の樹脂も併用することができ、
これらにはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ア
クリル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート
化合物が挙げられる。さらにシランカフプリング剤及び
チタネート系カップリング剤のそれぞれ又は両者の1種
又は2種以上をフッ素樹脂100重量部に対して0.0
1〜10重景部含有させることもでき、この他に着色顔
料、体質顔料、可盟剤、を機溶剤、界面活性剤、消泡剤
等一般に塗料に使用されている添加剤も単独又は2種以
上組み合わせて併用することもできる。
上記の熱可塑性アクリル樹脂としてはアクリル酸エステ
ル及びメタアクリル酸エステルの重合体あるいはこれら
の共重合体が挙げられる。この場合エステル基としては
メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、n−
ヘキシル、ラウリル、ステアリル等が挙げられる。共重
合体中これらのエステル基は1種又は2種以上含まれて
いても良い。
熱硬化性アクリル樹脂としては分子中に橋かけ構造を作
るような官能基(カルボキシル基、水酸基、アミノ基、
メチロール基、エポキシ基等)を持ったモノマー、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アリルグ
リシジルエーテル、グリシジルメタクリレートの群と、
スチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
の群の2つの群から選ばれた2種以上のモノマーを共重
合して得られるポリマーが挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。
本発明において、チタネート系カップリング剤としでは
、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソ
プロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、
イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)
チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホス
ファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデ
シルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジア
リルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル
)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホ
スフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)エチレンナタネート、イソ
プロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジ
メタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピル
イソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピル
トリ (ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプ
ロピルトリクミルフェニールチタネート、イソプロピル
トリ (N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート
、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネート、ジイ
ソステアロイルエチレンチタネート等が挙げられる。
また、シランカフブリング剤としては、ビニルトリクロ
ロシラン、ビニルトリエトキシシラン、T−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジ
クロロシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルメチルジェトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミ
ノエチル)−r−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、T−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、T−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン
、T−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メククリロキシブロビルメチルジメトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシ−エトキシ)シラン、β−(
3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
上記フッ素樹脂塗料は、フッ素樹脂100重量部に対し
、チタネート系カンプリング剤あるいはシランカップリ
ング剤の1種又は2種以上を0.01〜10重量部含有
しても良いが、フッ素樹脂の溶融造膜過程における塗膜
の収縮をより良く防止する点からは0.1重量部以上が
好ましく、また、これが5重量部以上になると顕著な効
果の差がなくなるので、0.3〜2.0重量部が特に好
ましい。
上記のフッ素樹脂塗料は、上述の如く上記のフッ素樹脂
のばか他の樹脂やチタネート系カップリング剤あるいは
シランカップリング剤を含有しても良いが、その塗装適
性を考えると、フッ素樹脂に例えばポリフッ化ビニリデ
ン樹脂を使用するときには、その100重量部に対し熱
可塑性樹脂あるいは熱硬化性アクリル樹脂を10〜60
重量部加えることが好ましい。この際、塗料の適度な流
動性を保つために種々な可塑剤を添加することもできる
また、上記のフッ素樹脂塗料を溶剤型ディスパージョン
オルガノゾル塗料として供給するときには、溶剤が加え
られるが、この溶剤組成は塗装適性を決めるフッ素樹脂
の分散、塗料の粘度、流動特性や、塗料の長期保存性を
示す塗料の貯蔵安定性(樹脂の粒子が分散媒に安定に分
散していて凝集しない性質)及び造膜性能を示す塗膜形
成能等に与える影響が大きい。一般には、ケトン系ある
いはエステル系溶剤のような極性基を持った溶剤と芳香
族炭化水素系溶剤が併用される。
また、上記のフッ素樹脂塗料に加えることができる着色
剤については、あらゆる顔料の使用が可能であるが、フ
ッ素樹脂の耐熱性、耐薬品性、屋外耐候性等の特性を活
かすためにはこれらと同じ特性を有する顔料を使用する
ことが好ましく、その使用に当たっては例えばボリフフ
化ビニリデン100重量部に対して5〜240重量部加
えることができる。またアルミニューム粉、銅粉のよう
な金属粉も用いられる。この金属粉が用いられる場合ニ
ハその酸化を防止するために、トフブコートが施される
ことが好ましい。
トップコート層を設ける場合には上記のフッ素樹脂塗料
から着色剤を除いた全てのものが使用できる。この際ワ
ックス類、オレフィン系合成樹脂、紫外線防止剤、シリ
コーン系ハジキ剤等を含有させることもできる。
上記の下塗り要用塗料、フッ素樹脂層用塗料、トップコ
ート要用塗料は、ロール塗装方式、カーテン塗装方式、
スプレー塗装方式等が使用される。
本発明の表面被覆アルミニューム材に表面波M層を形成
するには、上記それぞれの塗料を塗布するが、下塗り層
の塗膜は上記フッ素樹脂層の塗膜と一緒に焼付ることも
でき、各別に焼付ることもできる。トップコート層は焼
付けることが好ましい。
このようにして上記フッ素樹脂層の塗膜を焼きつけると
、塗膜中のフッ素樹脂はこれに含有させた例えばジメチ
ルフタレート等により溶解又は膨潤され、これによりフ
ッ素樹脂の粒子が融着して均一な塗膜ニなり、一方ジメ
チルフタレートは揮発して塗膜からなくなる。このよう
に均一なフ。
素樹脂の被覆膜が形成されると、フッ素樹脂が持つ、撥
水性、耐蝕性、耐候性、非粘着性、耐汚染性等の特長が
活かされる。この結果、フッ素樹脂塗膜を形成したアル
ミニューム材が使用される雰囲気中に含まれる化学物質
や水分等を基材から遮断してこの基材表面に形成した酸
化膜の防蝕性が長く維持されるとともに、フッ素樹脂塗
膜もその接着の基盤を堅固に維持されるのでその機能を
長く維持することができる。このように、両者が相乗的
に作用し、これらの単独の効果を加え併せて予想できる
効果以上の顕著な効果を発揮することができる。
発明の効果 本発明は以上説明したように、酸化膜を形成したアルミ
ニューム材にフッ素樹脂を主成分にするフッ素樹脂層を
有する被覆層を設けたので、その基材としての耐久性を
向上するとともに、被覆膜としての耐久性も向上し、こ
れらを組み合わせた全体としての耐久性も格段と向上さ
せることができる・これにより、建材としての耐用期間
を従来のものに比べ、例えば2倍に長くできるという画
期的な材料を提供でき、高層ビルのメンテナンスフリー
の期間を長くしてその効用を一段と高め、最近の要求を
満たすことができる。
実施例 以下本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 15重量%硫酸水溶液の電解液浴にアルミニューム板を
浸漬し、これを陽極とし、ニッケル板を陰極として直流
12νを通し、必要に応じ多少の交流を重畳して電解処
理を行なう、゛この原鉱散層の電位勾配は考えない。電
解処理を行なうにつれてアルミニューム板表面に陽極酸
化物が生成するが、厚さが3μになったところで電解を
停止し、電解液浴からアルミニューム板を引き上げる。
このアルミニューム板を乾燥させて陽極酸化アルミニュ
ーム板を得た。これに配合例4に示す下塗り塗料を塗布
し焼付け(200℃10分)だ後、配合例1のファン樹
脂塗料を塗布し焼付け(250℃15分)この実施例1
の表面被覆アルミニューム板を得た。この作成条件を表
1にまとめて示す。これについて次の試験を行ない、そ
の結果を表3に示す。
+1)  凸着性試験 試験片にIN幅で縦横11本の線を基盤目状にナイフで
傷を付け、粘着テープ(セロテープ)を張りつけてこれ
を剥離したときの塗膜の剥離がないものを5.0〜20
%の剥離があるものを4.20〜40%の剥離があるも
のを3.40〜60%の剥離があるものを2.60%以
上の剥離があるものを1として評価した。
(2)加工性試験 試験片を万力で折り曲げるとき塗膜にクラックの生じな
いものを5、全面にクシツクの生じるものを1としてそ
の中間をその程度に応じて4.3.2と段階評価した。
(3)耐薬品性試験 (1)と同様に試験片に基盤目状に傷を付け、硫酸1%
溶液に24時間浸漬して損傷のないものを5、全面損傷
のものを1、その中間をその程度に応じて4.3.2と
段階評価した。
(4)キャス試験 JISDO201に従い、試験片を5%食塩水及び塩化
第2銅、酢酸溶液のミスト中500時間保持して塗膜の
損傷のないものを5、′全面損傷のあるものを1として
その中間をその程度に応じて4.3.2と段階評価した
。この際試験片はナイフで塗膜に傷を入れたもの(カッ
ト部)、千円硬貨で塗膜を剥離したもの(剥離部)、塗
膜に傷を付けないもの(平面部)を使用した。
(5)塩水噴霧試験 JISZ2351に従い、塩水のミスト中に試験片を保
持し、上記(3)と同様に3種類の試験片について試験
し、評価した。
実施例2〜5 実施例1において、表1の実施例1の欄のそれぞれの項
目に記載された事項の代わりにそれぞれの実施例2〜5
の対応する項目に記載されている事項を用いた以外は同
様にしてそれぞれ実施例2〜5の表面被覆アルミニュー
ム板を得た。これについても実施例1と同様の試験を行
ない、その結果を表3に示す。
比較例1〜2 アルミニューム板をハロゲン系エツチング剤に1分浸漬
したのち水洗してから重クロム酸ナトリウムを主成分と
する処理液に2分間浸漬し、水洗した後乾燥させる。
このクロメート処理をしたものを用い表2に示した条件
以外は実施例1と同様にしてそれぞれ比較例1.2の表
面被覆アルミニューム板を得、これについても実施例工
と同様の試験を行ない表3の結果を得た。
比較例3 実施例1において作成した陽極酸化アルミニ互ム板を用
いて表2の該当欄に示した条件以外は実施例1と同様に
して表面被覆アルミニューム板ヲ得、これについても実
施例1と同様の試験を行ないその結果を表3に示す。
配合例1 エナメル(重量%、以下同様)アクリル樹脂
(固形分100%)9.0キシレン         
   13.5これらを攪拌溶解する。ついで、 チタン白(顔料)          14.5を加え
、ボールミルにより練肉する。これに、ジメチルフタレ
ート        5.0ジアセトンアルコール  
     15.0ブチルセロソルブ        
 7.0ポリフツ化ビニリデン粉末    24.0を
加えて強力に攪拌する。さらに、 キシレン             5・0トルエン 
           7・0をくわえ、合計100(
%)とする。
配合例2エナメル アクリル樹脂(固形分100%)    15.5キシ
レン            22.5これらを撹拌溶
解する。ついで、 チタン白(R料)          13.0を加え
、ボールミルにより練肉する。これに、ジメチルフタレ
ート        5.0ジアセトンアルコール  
     11.0ブチルセロソルブ        
 3.0ボリフフ化ビニリデン粉末    15.0を
加えて強力に撹拌する。さらに、 トルエン            15.0をくわえ、
合計100(%)とする。
配合例3エナメル(メタリック調塗料)アクリル樹脂(
固形分100%)    13.0キシレン     
       19.5これらを攪拌溶解する。ついで
、 カーボンブランク(顔料)3.5 を加え、ボールミルにより練肉する。これに、ジメチル
フタレート         5.0ジアセトンアルコ
ール       11.0ブチルセロソルブ    
     4.0ポリフツ化ビニリデン粉末    3
0.3を加えて強力に撹拌する。さらに、 アルミペースト(アルミ!’A 未65%)5.7トル
エン            8.0をくわえ、攪拌し
て合計100(%)とする。
配合例4 下塗り剤 エピコート1009の40%溶液     50.0チ
タン白(顔料)15・0 クロム酸ストロンチウム(防錆顔料) 4.0 これらをボールミル練肉する。
ブチル化メラミン樹脂(固形分60%)8.0 セロソルブアセテート       8.0ジアセトン
アルコール       8.0シクロヘキサノン  
       7・0を加えて攪拌し、合計100(%
)とする。
配合例5 トップコート履用塗料 アクリル樹脂(固形分100%)    12.0キシ
レン            18°Oを攪拌溶解する
ジメチルフタレート         4.5ジアセト
ンアルコール       12.0ブチルセロソルブ
         12・0トルエン        
    12.0ポリフフ化ビニリデン粉末    2
9.5を加えて強力に攪拌し、合計100(%)とする
なお・上記アクリル樹脂は、メチルメタクリレートとエ
チルアクリレートの872の共重合体(パラロイドB4
4(ローム・アンド・ハース社m) 、ホリフ、化ビニ
リデン粉末はカイナー500(ペンオルト社製)、エピ
コー) 1009は油化シェルエポキシ社製エポキシ樹
脂である。
(υ順以丁#自)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニューム材に酸化膜を形成し、この酸化膜
    上にフッ素樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂層を
    有する被覆層を設けたことを特徴とする表面被覆アルミ
    ニューム材。
  2. (2)被覆層はエポキシ系樹脂の下塗り層を介してフッ
    素樹脂層を有することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の表面被覆アルミニューム材。
JP25787985A 1985-11-19 1985-11-19 表面被覆アルミニユ−ム材 Pending JPS62117737A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993008022A1 (en) * 1991-10-15 1993-04-29 Tadahiro Ohmi Metallic material excellent in resistance to chemical solution and chemical solution treating device or parts thereof using said material

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JPS5635516A (en) * 1979-08-30 1981-04-08 Mitsubishi Electric Corp Automatic control device for sound volume

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