JPS6211515A

JPS6211515A - 平行流濾過装置

Info

Publication number: JPS6211515A
Application number: JP60151836A
Authority: JP
Inventors: Shigeki Sawada; 沢田　繁樹; Satoru Nagai; 悟長井; Fumitaka Yoshimura; 二三隆吉村; Masaaki Shishido; 宍戸　正明; Moriyuki Hirota; 広田　守之
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 1985-07-10
Filing date: 1985-07-10
Publication date: 1987-01-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野１本発明は平行流濾過装置に係り、特に濾過体の取り換え
が極めて容易かつ迅速に行える平行流濾過装置に関する
ものである。

［従来の技術］濾過装置の１形式として、装置のケーシング内に濾過体
を挿入して該ケーシング内を原水室と透過水室とに区画
し、該原水室への原水の供給口及び排出口並びに透過水
室からの透過水の排出口をそれぞれケーシングに設けた
平行流濾過装置が知られている０通常、この平行流濾過
装置においては、原水は供給口から原水室内に導入され
、原水中の水の一部が濾過体を透過して透過水室に入り
透過水としてケーシング外に抜き出される。また、原水
の残りの部分は排出口から・ケーシング外に抜き出され
、再び供給口に循環される。このように、平行流濾過装
置においてはケーシングに導入された原水の所定量が再
びケーシング外に抜き出されることを特徴とし、ケーシ
ング内に導入された原水の全量を濾過処理する全量濾過
方式のものとこの点において相違している。

この平行流濾過装置としては、各種の形式のものが知ら
れているが、一般に用いられているものは、フィルター
プレスやプレート熱交換装置の形状を模したものであっ
て、濾過材を積層して油圧やボルトなどによって固定し
たものである。

［発明が解決しようとする問題点］従来の平行流濾過装置においては、濾過材が積層され、
油圧やボルトなどによって固定されたものであるので、
濾過材を任意に取り外すことができるものの、取り換え
には多大な手間を要する煩雑な作業が必要であった。

また、単に濾過材を積層しているだけであるので、原水
の入口及び出口を濾過体に設けなくてはならず、複雑な
構成となっていた。

［問題点を解決するための手段］本発明の平行流濾過装置においては、平板状の多孔体を
スペーサを介して積層すると共に、スペーサと濾過体と
を接着して一体となす、そして、この一体物を挿脱自在
に装置ケーシング内に挿入設置し、濾過体の一方の面側
に形成される室を原水室とし、他方の面側に形成される
室北透過水室としたものである。

［作用］本発明の平行流濾過装置においては、スペーサを介して
積層された濾過体を接着により一体となしており、これ
を装置ケーシング内に挿脱自在に挿入したので、濾過体
の取り換えを極めて容易かつ迅速に行える。また、原水
入口、出口を濾過体に設置する必要がなく、構成の簡易
化を図ることができる。

［実施例］以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本発明の実施例に係る平行流濾過装置の平断面
図、第２図ないし第５図は第１図の■−ＩＩ線ないしｖ
−ｖ線に沿う断面図、第６図は左側面図、第７図は右側
面図である。

この実施例に係る平行流濾過装置はケーシング１０と該
ケーシング１０内に挿入設置されたモジュール１２とを
有して構成されている。ケーシング１０は箱型断面形状
の偏平角筒状のシェル１４と、シェル１４の原水入口側
に設置されたヘッドカバー１６及び通過水取出側に設け
られたテールカバー１８とからなる。このヘッドカバー
１６は原水の導入口２０と排出口２２とを有している。

テールカバー１８は透過水の排出口２４を有している。

シェル１４、ヘッドカバー１６及びテールカバー１８に
はそれぞれフランジ部１４ａ、１４ｂ、１６ａ、１８ａ
が設けられ、ボルト及びナツト等の締着部材２６によっ
て連結される。フランジ部１４ａと１６ａとの間にはゴ
ムパツキンが介在され、フランジ部１４ｂ。

１８ａの間には後述のフレーム部材が挟持され、かつフ
レーム部材とフランジ部１４ｂ、１８ａとの間にはゴム
パツキンが介在されている。

次に、第８図〜第１４図を参照して濾過体モジュール１
２の構成について説明する。

第８図に示すように、濾過体モジュール１２は複数枚（
本実施例においては４枚）の平板状の濾過体２８　（２
８ａ−ｄ）を、スペーサ３０．３２を介して積層し、か
つ各濾過体２８とスペーサ３０．３２とを接着剤を用い
て接着し、一体としている。各濾過体２８には一端方向
から他端方向へ向って溝３４が切り込まれて形成されて
いる。

スペーサ３０．３２はステンレスなどの耐食性の高い材
質からなる棒状体を折曲して形成したものであり、スペ
ーサ３０は略Ｗ字形の形状を有し、第８図において第１
層目の濾過体２８ａと第２層目の濾過体２８ｂとの間及
び第３層目の濾過体２８ｃと第４層目の濾過体２８ｄと
の間に介在される。

スペーサ３０は、図示の如く濾過体２８の両側辺と一端
側の短辺及び溝３４の周囲を回り込むように°配在され
る。

スペーサ３２はコ字形の形状を有しており、第２層目の
スペーサ２８ｂと第３層目のスペーサ２８ｃとの間に介
在される。このスペーサ３２は濾過体２８の両側辺と溝
３４を形成していない側の短辺に沿って配在される。

なお、濾過体２８ａの上面側及び濾過体２８ｄの下面側
には短い棒状体３６が固着されている。

この棒状体３６は、モジュール１２とシェル１４内面と
の間隔を一定に保持するためのものである。

第８図の如く濾過体２８をスペーサ３０．３２を介して
積層し、一体化した後、第９図に示すようにフレーム部
材３８を溝３４の切り込まれていない側に固着する。こ
のフレーム部材３８は、窓孔４０を有しており、この窓
孔４０は第１４図に示すように、濾過体２８ａ〜２８ｄ
の間の部分が露出する高さ及び幅とされている。またフ
レーム部材３８はポルト挿通孔４２を有している。

フレーム部材３８を固着して一体としたモジュール１２
は、溝３４が第１０図に示すようにシェル１４に設けら
れた仕切板４４に嵌合するように挿入する。なお、シェ
ル１４に一体に仕切板を設けず、仕切板は独立して溝３
４に挿入するようにしても良い。

第１１図〜第１４図はモジュール挿入後のシェルの構成
を示す図であって、第１１図及び第１２図は第１θ図の
ＸＩ−ＸＩ線及び刈−■線に沿う断面図、第１３図及び
第１４図は第１θ図の左側面図及び右側面図である。

なお、モジュール１２をシェル１４内に挿入した後、シ
ェル１４の両端にヘッドカバー１６゜１８を装着する。

第１図に示すように、ヘッドカバー１６内には導入口２
０と排出口２２との間にプレート４６が立設するように
固着されており、このプレート４６の先端側にはゴムパ
ツキン４７が取り付けられている。ゴムパツキン４７の
先端は仕切板４４の端辺と密着し、これによりヘッドカ
バー１６内が原水の導入室４８と原水の排出室５０とに
区画されている。

しかして、第８図に示すように、濾過体２８ａと２８ｂ
との間及び濾過体２８ｃと２８ｄとの間には、スペーサ
３０が介在されるので、これら濾過体２８ａと２８ｂと
の間及び２８ｃと２８ｄとの間は原水導入室４８及び排
出室５０と遮断され、透過水排出室５２とのみ連通され
ている。

また、濾過体２８ａの上側及び２８ｄの下側はフレーム
部材３８によって透過室５２との連通が遮断され導入室
４８及び排出室５０とのみ通じている。同様に濾過体２
８ｂと２８ｃとの間の室もスペーサ３２により濾過水室
５２との連通が遮断され原水導入室４８及び排出室５０
にのみ通じている。

従って、このように構成された平行流濾過装置において
、導入室４８へ導入口２０から原水を導入すると、原水
は濾過体２８ａの上側、濾過体２Ｅｌｂと２８ｃとの間
及び濾過体２８ｄの下側をＵ字形に回り込むようにして
通過し排出室５０に至り排出口２２からケーシング１０
外に排出され、所望により再度導入口２０に循環される
。濾過体２８ａ−ｄを透過した水は、濾過体２８ａと２
８ｂとの間及び２８ｃと２８ｄとの間から透過水排出室
５２に入り、次いで透過水排出口２４からケーシング１
０外に取り出される。

なお、上記実施例装置において、多孔体２８としては、
焼結金属（金属微粒子を焼結したもの、又は金属の微細
繊維を焼結したもの）或いは多孔質セラミックなどの多
孔性のプレートを用いることができる。その厚さは０．
２〜５ｍｍ程度のものが好適であり、とりわけ０．５〜
２ｍｍ程度のものが好適である。

また、スペーサ３０．３２としては直径１〜５ｍｍ程度
の棒状体を折曲したものが好適である。

なお、このスペーサ３０．３２の直径を変更することに
より濾過体２８同士の間隔を調整できるから、原水の性
状（含まれる粒子の径や濃度、原水の粘性等）に応じ所
望の濾過体間隔とすることができる。

なお、上記実施例においては、濾過体２８に溝３４を設
け、この溝３４に仕切板４４を挿入しＵ字形の原水流路
を構成するようにしているが１本発明においては、第１
５図に示すように、細長いＵ字形のスペーサ５４を設け
てもよい、この場合には溝３４及び仕切板４４は不要で
ある。

本発明の平行流濾過装置は、有機性廃水、無機性廃水等
、あらゆる分野の水処理に適用可能である０例えば、生
物処理水の濾過、金属含有廃水の濾過等に使用できる。

また、従来の凝集瀘過装置あるいは沈殿装置の代わりに
も使用できる。

［効果］以上詳述した通り、本発明の平行流濾過装置においては
、スペーサを介して濾過体を積層し、かつ接着により一
体化した濾過体モジュールを装置ケーシング内に挿脱自
在に挿入設置したものであるので、濾過体の取り換えが
極めて容易かつ迅速に行える。また、濾過体に原水の入
口及び出口を貫通して設ける必要がなく、装置構成の簡
易化を図ることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る平行流濾過装置の平断面
図、第２図〜第５図の各図は第１図の■−■線〜ｖ−ｖ
線に沿う断面を示す、第６図及び第７図は第１図の左側
面図及び右側面図である。第８図は濾過体の積層構造を示す組立図、第９図は濾過
体モジュールの組立構成を示す斜視図、第１Ｏ図は濾過
体モジュールをシェル１４に挿入した状態を示す縦断面
図、第１１図及び第１２５！Ｊはそれぞれ第１θ図のＸ
Ｉ−ＸＩ線及び店−立線に沿う断面図、第１３図及び第
１４図はそれぞれ第１Ｏ図の左側面図及び右側面図であ
る。また第１５図は異なる実施例において用いられる濾
過体及びスペーサの形状を示す斜視図である。ｌＯ・・・ケーシング、１２・・・濾過体モジュール、
１４・・・シェル、　　　　１６・・・ヘッドカバー、
１８テールカバー、　２０・・・原水の導入口、２２・
・・原水の排出口、２４・・・透過水の取出口。２８．２８　ａ　Ｎｄ　−・−濾過体、３０．３２．５
４・・・スペーサ、３４・・・溝、　　　　　　　３８・・・フレーム部材
、４４・・・仕切板、　　　４８・・・原水の導入室、
５０・・・原水の排出室、５２・・・透過水の排出室。代　理　人　　弁理士　　重　野　　剛第　　２　　図第　　３　　図第　　４　　図第　　５！！ｌ第６図Ｉ８５１

Claims

【特許請求の範囲】

（１）装置のケーシング内に瀘過体を挿入して該ケーシ
ング内を原水室と透過水室とに区画し、該原水室への原
水の供給口及び排出口並びに透過水室からの透過水の排
出口をそれぞれケーシングに設けた平行流濾過装置にお
いて、平板状の濾過体をスペーサを介して積層すると共
にスペーサと濾過体とを接着して一体となし、これを前
記ケーシング内に挿脱自在に挿入設置し、濾過体の一方
の面側に形成される室を原水室として前記原水の供給口
及び排出口に連通せしめ、他方の面側に形成される室を
透過水室として前記透過水の排出口に連通せしめたこと
を特徴とする平行流濾過装置。