JPS62115073A - 除染用剥離性塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、住居等の内装部分や家具の表面等に付着した
汚染を除染するための除染用剥離性塗料に関する。

従来の技術及びその問題点 近年、住居、自動車等の内装部分や家具等の表面には、
複雑な形状のブナインや凹凸を設けたデザインが多用さ
れているが、このような部分には各種の汚れが付着し易
く、また付着した汚れは除去され難いという難点がある
。

このような汚れを除去するためには、通常、家庭用洗剤
等が用いられているが、洗剤の使用後何度も拭き取った
り或いは、多量の水で洗浄したりすることが必要であり
、作業か煩雑になるという欠点がある。また被処理物が
洗剤の浸透し易い材質の場合には、被処理物上にじみが
生じ易いために、洗剤の使用が制限されるという問題点
もある。

問題点を解決するための手段 本発明者は、内装部分や物品表面等に付着した汚れを、
被処理物にじみや損傷を生じることなく、簡単に除去で
きる方法を見出すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果
、親水性有機溶剤に可溶性の樹脂、親水性有機溶剤及び
界面活性剤を含有する剥８１を性塗料を被処理物上に塗
布し、形成した塗膜を剥離するという非常にＰ：ｒＩ車
な方法により所期の目的が達成されることを見出し、こ
こに本発明を完成した。

即ち本発明は、 ｉ）親水性有機溶剤に可溶性の樹脂１００重量部、 ｉｉ）親水性有機溶剤１００〜１０００重量部、及び ｉｉｉ　）界面活性剤１〜１００重量部を含有すること
を特徴とする除染用剥離性塗料に係る。

本発明塗料を使用することにより、被処理物が、凹凸を
有するような、汚れを除去し難い形状のものである場合
にも、被処理物にじみや損傷を生じさせることなく、容
易に汚れを除染できる。また親水性や疎水性等の多種類
の汚れが存在する場合にも同時に除染することが可能で
ある。

本発明剥離性塗料では、樹脂としては、親水性有機溶剤
に可溶性であって、塗膜形成能を有するものを使用する
。このような樹脂としては、具体的には、ポリウレタン
、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、メトキシメチ
ル化ポリアミド、ジメチルアミノ化ナイロン６、共重合
アクリル樹脂、ポリエチレンオキサイド等を例示できる
。

本発明塗料では、上記した樹脂のうらから、除染対象の
素地に応じて、形成した塗膜が容易に剥離できるものを
適宜選択して使用すればよい。

本発明塗料では、これらの樹脂のうちポリウレタン樹脂
が好ましく、特に分子量が１０００〜３０００程度のポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリエーテルポリオールタイプのジオールと、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
等の脂肪族又は脂肪環族ジイソシアネートに、更に必要
に応じてエチレングリコール、ブタンジオール等の低分
子量ジオールやへキサメチレンジアミン等の低分子量ジ
アミンを加えて反応させて得られるポリウレタン樹脂が
好ましい。

本発明塗料では、溶剤としては、親水性有機溶剤を使用
する。このような有機溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、イソプロパツール、ブタノール等の低級アルコ
ール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、アセトン、テトラハイドロ
フラン、ジメチルホルムアミド等を例示できる。これら
の溶剤のうち、特に低級アルコールは、人体に対する有
害性が少なく、かつ被処理物が合成樹脂製の場合にもほ
とんど侵すことがないので好ましい。

親水性有機溶剤の使用量は、樹脂１００重量部に対して
１００〜１０００重量部程度とすればよい。また、汚れ
の種類に応じて、親水性有機溶剤の他に、酢酸エチルや
トルエン等の親油性の有機溶剤や水を配合して、汚れの
除去効果を更に向上させることもできる。これらの親油
性有機）ス剤や水は、樹脂１００重量部に対して５０ｆ
ｉｆｆ１部程度まで配合することができる。

本発明塗料において、界面活性剤は、主として汚れを除
去する作用を大きくし、除去できる汚れの種類を増加さ
せる働きをする。使用できる界面活性剤の種類は特に限
定されず、カチオン系、アニオン系、アニオン系、両性
界面活性剤のいずれも用いることができる。汚れか多種
類存在する場合には、汚れの種類に応じて２種類以上の
界面活性剤を組み合わせて用いることが好ましい。

ウレタン樹脂を用いる場合には、アニオン系、ノニオン
系、及び両性界面活性剤の少なくとも１種を用いること
が適当であり、好ましい界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ソーダ、高級アルコールの硫酸エス
テルのアミン塩等のアニオン系界面活性剤、ノニルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、高級アルコールの
エチレンオキサイド付加物等のノニオン面界而活性剤、
Ｎ−テトラデジルジアミノエチルグリシン＠酸塩等両牲
界面活性剤を例示できる。

界面活性剤の使用量は、樹脂１００重量部に対して１〜
１００重量部程度とすればよい。

本発明塗料では、更に必要に応じて、精製ベントナイト
、変性炭酸カルシウム、ベンジリデンソルビトール、メ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
等の増粘剤、シリコーンオイル等の剥離剤、塗膜を着色
するための染料や顔料、芳香を付与するための香料等を
配合することもできる。

本発明塗料では、前記した組成の範囲内で、被処理物に
応じて適宜配合組成を調整することによって、被処理物
上に損傷やしみ等を生じさせることなく、親水性や疎水
性等の各種の汚れを同時に除去することが可能となる。

本発明塗料により除去できる汚れの種類は、親水性及び
疎水性のいずれであってもよく特に限定されない。また
、適用可能な基材は、ガラス、合成樹脂、金属製品、タ
イル、木材製品、畳、不燃性化粧板等の本発明塗Ｈによ
り侵されない材質のものであればよく、小さな凹凸が存
在するような汚れを除去し難い形状のものであっても容
易に除染できる。

本発明塗料を用いて汚れを除去するには、被処理物に該
塗料を塗布し、乾燥後、形成した塗膜を剥離すればよい
。被処理物上の汚れは、塗膜形成過程において、溶剤、
界面活性剤及び樹脂の複合した作用によって塗膜内に固
着され、塗膜を剥離することによって容易に除去される
。

発明の効果 本発明塗１１を用いることにより、被処理物に該塗料を
塗布し、乾燥後、塗膜を剥離するという非常に簡単な方
法で、複雑な形状の被処理物上の汚れであってもほぼ完
全に除去することが可能となる。

実　　施　　例 以下実施例及び比較例を挙げて本発明の詳細な説明する
。

実施例　１ ポリウレタン樹脂溶液（商標ニオレスターＮＬ−２２４
９２，三井東圧化学（株）製、樹脂分３０重量％、イソ
プロピルアルコール６３重量％、酢酸エチル７重但％）
１００重量部、ノニオン系界面活性剤（ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、商標：エマルゲン１０９−Ｐ、
花玉石＠（株）装）１０重量部及びアニオン系界面活性
剤（ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、商標：ネ
オペレッタスＮｏ−６Ｅ、花王石鹸（株）製）１０重量
部を混合して塗料を調整した。

この塗料を各種の被処理物上に約２００９／ＴＩｉとな
るようにハケ塗りし、空温で約３０分間乾燥させた後、
塗膜を剥離して、被処理物上の汚れの除去状態を観察し
た。結果を第１表に示す。尚、汚れの除去の程度は次の
記号で表わす。

Ｏ・・・・・・全て除去される。

△・・・・・・一部除去される。

×・・・・・・はと／υど除去されない。

実施例　２ ポリウレタン樹脂溶液（商標：５Ｐ−Ｎ、日本ポリウレ
タン（株）製、樹脂分３０重串％、エタノール７０重量
％）１００重量部、両性界面活性剤（アルキルベタイン
系、商標：アンヒトール２Ｏ−ＢＳ、花王石鹸（株）製
）５重量部及びシリコーンオイル（商標５Ｈ−２００、
東しシリコーン（株）製）１重量部を混合して塗料を調
製した。　実施例１と同様にして各種の被処理物上の汚
れの除去状態を観察した結果を第１表に示す。

実施例　３ 実施例１で得られた塗料１００重量部に更に増粘剤（商
標：チクシンＲ１横浜化成（株）装）１重量部を添加し
て、デスパーにて２時間撹拌して塗料を調製した。実施
例１と同様にして各種の被処理物上の汚れの除去状態を
観察した結果を第１表に示す。

実施例　４ 界面活性剤としてノニオン系界面活性剤（ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、商標：エマルゲン９１
０、花王石鹸（株）製）を１５重組部使用する以外は、
実施例２と同様にして塗料を調製し、汚れの除去状態を
調べた。結果を第１表に示す。

実施例　５ ポリ・フレタン樹脂溶液に代えて、メトキシ化ポリアミ
ド溶液（商標ニドレジンＭ−２０、帝国化学産業（株）
製、樹脂分２０重量部、メタノール８０重量％）を用い
る以外は実施例１と同様にして、塗料を調製し、汚れの
除去状態を調べた。

結果を第１表に示す。

比較例　１ ポリウレタン樹脂溶液に代えて、ポリウレタンエマルジ
ョン（固形分３３％）を用いる以外は、実施例１と同様
にして塗料を調製し、汚れの除去状態を調べた。結果を
第１表に示す。

比較例　２ 界面活性剤を用いることなく、実施例１のポリウレタン
樹脂溶液のみを用いて、実施例１と同様の方法で汚れの
除去効果を調べた。結果を第１表に示す。

第　　１　　表 （以　上）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］ｉ）親水性有機溶剤に可溶性の樹脂１００重量部
   、 ｉｉ）親水性有機溶剤１００〜１０００重量部、及び ｉｉｉ）界面活性剤１〜１００重量部 を含有することを特徴とする除染用剥離性塗料。