JPS62110916A - 複合繊維 - Google Patents

複合繊維

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JPS62110916A
JPS62110916A JP24892785A JP24892785A JPS62110916A JP S62110916 A JPS62110916 A JP S62110916A JP 24892785 A JP24892785 A JP 24892785A JP 24892785 A JP24892785 A JP 24892785A JP S62110916 A JPS62110916 A JP S62110916A
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Japan
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segment
fiber
sheath
core
polymer
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JP24892785A
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Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
Hisao Suzuki
久雄 鈴木
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は糸内部部分とこれに連らなり糸表面に至るまで
の部分が空間である中空糸様繊維を好適に製造できる複
合繊維に関する。
〔従来技術とその欠点〕
中空繊維は繊維重量に対し占める体積が大きいので軽く
、かつ保温性の大きい特性を有する。
この特性を利用して詰め綿、ふとん綿などばかりでなく
衣料用として広く使用されている。従来の中空繊維の製
造方法は特公昭37−6405号公報に開示されるよう
な口金吐出孔の中央に注射針状の気体導管を配置して吐
出するポリマの中央部に気体を導入する方法、あるいは
米国特許2,945.7 ′59号明細書に開示される
ような口金吐出孔をCの如くのスリットとして吐出する
ポリマを融着させて、中空繊維とする方法などがあるが
、いずれも中空率を大きくすると紡糸が不安定となり、
そのため通常中空率は20〜30%以下である。紡糸が
不安定となる傾向は繊度か細くなるほど顕著であって衣
料用フイラメント糸として使用されている2、5デニー
ル以下では中空率は15%程度以下のものしか知られて
いない。★た特公昭41−4815号公報には溶剤に対
する溶解性の有るポリマと無いポリマをブレンドして紡
糸し、繊維を溶剤で処理して溶解性ポリマを除去して多
孔中空繊維とする方法が開示されている。しかしながら
、この方法ではブレンド状態の不均一化による紡糸の不
安定化、得られる糸の糸質、不均一化は避けられない欠
点がある。
以上の如き欠点を排除して極めて大きな中空率の中空繊
維に類似した特徴を付与することが可能である中空糸様
繊維を本発明者らは特開昭55−93812号公報にて
提案した。かかる中空糸様繊維は溶剤tこ対する溶解性
の小さいポリマが繊維外周の少なくとも70チを占め、
溶解性の大きいポリ−rが繊維内部及び繊維外周の一部
を占めた複合繊維から後者のポリマを溶解除去すること
により得られる。しかしながらこの中空糸様繊維で構成
される織編物は中空率を太きくする程1中空効果が大き
くなるが繰り返し使用によって断面がつぶれてフィブリ
ル化する欠点も大きくなってしまい実用的には中空率は
単糸繊度2.5デニール以下では20%程度が限度であ
る。また同様の中空糸様繊維の製造方法が特開昭57−
82525号公報に開示され、吸水性繊維として使用し
得ることが記述されているが、前述した欠点はまぬがれ
ない。
また特開昭57−193559号公報及び特開昭57−
199816号公報には溶解性の大きいポリマを芯、小
さいポリマを鞘とした芯鞘複合繊維を物理的あるいは化
学的処理にて鞘にクラックを発生させてから溶解性の大
きい芯を形成するポリマを溶解除去して中空糸様繊維と
する技術が開示されている。しかしながら芯鞘複合繊維
の長手方向及び単繊維間に実質的にムラなくクラックを
発生させることが難しい欠点がある。
すなわちクラックを発生し得るポリマは変性ポリマが主
体であって製糸性が不調になり易いという欠点に加えて
ムラなくクラックを発生させるには芯鞘複合繊維の長手
方向及び単繊維間で断面形状、糸特性の微細な差も認容
できない欠点があるためである。
〔発明の目的〕
本発明は前述した従来技術の欠点を克服することを目的
とするものである。すなわち大きな中空率である中空繊
維の特徴となる軽量性、保温性を所持した繊維であるば
かりでなく、吸水性も所持しかつ耐久性に優れた中空糸
様繊維を好適に製造し得る複合繊維を提供するものであ
る。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は繊維表面の少なくとも70%を
構成する鞘セグメント、繊維表面の残りの表面を構成す
ると共に該鞘セグメントと繊維内部で互いに接触しかつ
芯セグメントを内包する中間層セグメントおよび芯セグ
メントの三種のセグメントで繊維横断面が構成されてお
り1膣中間層セグメントを形成するポリマが他のセグメ
ントを形成するポリマよりも溶剤に対する溶解性の大き
いポリマであることを特徴とする複合繊維によって達成
される。
本発明の特徴である複合繊維の横断面形状について以下
説明する。第1図は本発明の代表的な複合繊維の横断面
形状を示している。はぼ一様の厚さの鞘セグメント1が
繊維表面の大部分を構成している。中間層セグメント2
は繊維表面の1部とこれに連続して繊維内部を構成して
おり、繊維内部においては中間層セグメントの全外周が
鞘セグメントと接触している。更に中間層セグメント2
には芯セグメント3が内包されており、これが本発明の
複合繊維の一つの特徴である。中間層セグメントが芯セ
グメントを内包するとは芯セグメントの外周の全てが中
間層セグメントと接触することを意味する。すなわち鞘
セグメントと芯セグメントは中間層セグメントによって
完全に隔離されているのである。
第1図の複合繊維より中間層セグメントを溶解除去する
ことにより第2図の如きの中空糸様繊維が得られる。第
2図の中空糸様繊維は複合繊維においては鞘セグメント
1であった外皮部分4と芯セグメント3であった窓部分
5で構成されている。窓部分のない中空糸様繊維では織
編物としてから折り曲げたり、繰り返し使用すると断面
がつぶれて中空率が減少してしまい、中空効果、吸水効
果が著しく減少する欠点があったが、本願発明では窓部
分のある中空糸様繊維とすることにより断面のつぶれや
断面のつぶれに基づくフィブリル化が大巾に軽減できる
のである。
窓部分の犬ぎさが外皮部分の入口より小さいと窓部分が
外皮部分から飛びだして窓部分のない中空糸様繊維とな
りやすいので、複合繊維において繊維表面付近における
中間層セグメントの最小幅よりも芯セグメントの最大径
の方を大きくすることが好ましいことである。
繊維表面付近における中間層セグメントの最小幅とは繊
維表面で鞘セグメントが中間層セグメントにより隔てら
れた近傍で相対する鞘セグメントの表面の間の距離の中
で最小の部分を指す。
繊維表面において鞘セグメントは少なくともその70%
を占める必要がある。70%より少なくなると中間層セ
グメントを形成するポリマを溶解除去して得られる繊維
の外皮部分の形状は偏平糸に近くなり中空効果、吸水効
果共に小さくなるためであり、80%以上が好ましい。
逆に鞘セグメントが繊維表面を過大に占有すると、すな
わち、中間層セグメントが繊維表面のごく一部しか占有
しないと中間層セグメントを形成するポリマをムラなく
迅速に溶解除去し難くなり、中空効果、吸水効果にムラ
が出てくるだけでなく染色ムラとなりやすくなるので中
間層セグメントは繊維表面の少なくとも4%を占めるこ
とが好ましく、6%以上であることがより好ましい。
中空効果、吸水効果を大きくするには中間層セグメント
の割合を大きくして中空糸様繊維における中空率を大き
くすれば良い。しかし中間層セグメントの割合が大きく
なり過ぎると中空糸様繊維においては窓部分があったと
しても外皮部分が変形しやすくなるので複合繊維断面に
占める中間層セグメントの面積割合は20〜80チとす
ることが好ましく、30〜70%とすることがより好ま
しい。
鞘セグメントの割合は大きくすれば中空糸様繊維におけ
る外皮部分が強調されるが中空率は減少するので、複合
繊維断面をこ占める鞘セグメントの面積割合は15〜6
0%とすることが好ましく、20〜50%とすることが
より好ましい。
芯セグメント面積の割合は大きくするほど中空糸様繊維
における窓部分が大きくなり、断面のつぶれ防止効果が
大ぎくなるが、反面中空効果、吸水効果が減少するので
、複合繊維断面に占める芯セグメントの割合は10〜5
0チとすることが好ましく、20〜40チとすることが
より好ましい。
特にそれぞれのセグメントの面積割合を中間層セグメン
ト〉鞘セグメント〉芯セグメントの順序にすることが中
空効果、吸水効果を発揮しやすく好ましいことである。
鞘セグメントの厚さに大きなバラツキがあると中空糸様
繊維の外皮部分において厚さの薄い部分が応力集中をう
けてつぶれ、変形しやすくなる。鞘セグメントの両側の
先端面積の10%を除いた部分での厚さを平均厚さ×(
1±0.25)の範囲内とすることが好ましい。
中空糸様繊維が折り曲げられた場合にムラなくつぶれ、
変形を防止する点より芯セグメントの外周は実質的に複
合繊維の外周形状と相似形であることが好ましい。また
同様の観点より芯セグメントの数は1個であることが好
ましい。
複合繊維の断面外周形状は丸断面に限らずY型など異形
断面とすることも可能である。ただし繊維重心を通る直
線の中に対称軸があることが、複合紡糸の安定性の点と
中空糸様繊維とした場合のつぶれ変形防止の点から好ま
しい。
中間層セグメントの表面構成部分が複数個所になると中
空糸様繊維とした場合の外皮部分が分離しやすくなるの
で1個所であることが好ましい。
本発明の複合繊維の各セグメントを形成するポリマとし
ては、繊維形成性のあるポリエステル、ポリアミド、ポ
リオレフィン、ポリアクリロニトリルなどのポリマから
溶剤に対する溶解性の異なるポリマを選ぶことが好まし
い。中間層セグメントを形成するポリマは鞘及び芯セグ
メントを形成するポリマよりも溶剤により選択的に溶解
する必要がある。なお鞘セグメントを形成するポリマと
芯セグメントを形成するポリマは同種あるいは同一ポリ
マであってもかまわない。
各セグメント及び溶剤の具体例を以下に挙げる。鞘セグ
メント、芯セグメントにポリエステル、ポリアミドから
選んだポリマを使用し、中間層セグメントにポリエステ
ル、ポリアミドから選んだポリマを使用し、中間層セグ
メントにポリオレフィンを使用すればトリクレン、パー
クレンの如き有機溶剤で中間層セグメントを形成するポ
リマを溶解除去できる。鞘セグメント。
芯セグメントにポリエヌテル、ポリオレフィンから選ん
だポリマを使用し、中間層セグメントにポリアミドを使
用すれば酸性溶液により中間層セグメントを形成するポ
リマを溶解除去できる。このようにポリマと溶剤との組
合せは多数あるが、溶解除去処理における操作性、安定
性。
コストなどの点で溶剤としてアルカリ水溶液を使用する
ことが好ましいことである。
一方、鞘セグメント及び芯セグメントを形成するポリマ
としては衣料用としてもつとも広く使用されているポリ
エステルを好ましく適用できる。すなわち複合繊維を構
成する全てのセグメントをポリエステルとし、中間層セ
グメントをアルカリ水溶液に対して易溶解性のポリエス
テルとすることが好ましく適用できるのである。
この場合鞘及び芯セグメントを形成するポリエステルは
80モルチ以上ポリエチレンテレフタレートであること
が好ましい。中間層セグメントを形成する易溶解性ポリ
エステルとしてはポリエステルとポリアルキレングリコ
ールの共重合体あるいはブレンド体、アニオン系界面活
性剤を添加したポリエステルや金属スルホネート基含有
エステル単位を共重合したポリエステルなどが好ましく
適用できる。中でもエチレン5−ソシユームスルホイソ
フタレー)(2〜20モル%)/エチレンテレフタレー
ト共重合ポリエステルがアルカリ水溶液に対し、むらな
く良好な溶解性を示し好ましく使用できる。
また好ましいアルカリ水溶液としては苛性ソーダ、苛性
カリなどのアルカリ金属の水酸化物、水tこ溶かした時
にアルカリ金属水酸化物の形になるアルカリ金属化合物
、アルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
次に本発明の複合繊維を製造するのに好適な口金装置に
ついて説明する。第3図、第4図は第1図tこ示す複合
繊維を紡糸する口金装置の好ましい一例を示すものであ
る。
第3図は口金組立図であり、上板11.中板12、下板
13の三枚の板で構成されている。
上板11には芯セグメントポリマの導入用の開孔部14
及び上板吐出孔15が設けられている。
上板吐出孔15はなくても良いが、芯セグメントの複合
安定性の点より設けることが好ましい。
中板12の上部には中間層セグメントポリマ用の液体溜
16、上板11との間のクリアランスを形成するために
設けられた台状突起17が設けられている。中板12の
開孔部18の底部には中板吐出孔19が設けられている
。下板13の上面には鞘セグメント用の液体溜20、鞘
セグメント用ポリマを導入するための台状突起21に設
けられた導入溝22が設けられている。
下板13の開孔部23の底部には下板吐出孔24が設け
られている。中間層セグメントポリマ、鞘セグメントポ
リマはそれぞれ中板、下板の上面より導入される方式に
限定されず、たとえばそれぞれ上版、中板の下面より導
入する方式とすることも可能である。
第4図は第3図におけるX−Y断面の拡大図であって中
板に設けられている部分を破綜で、下板に設けられてい
る部分を実線で示しである。
中板吐出孔19が開孔部18の底部で中央円形部とこれ
に連なって下板の開孔部23の上面外周より外側まで至
る矩形部で構成されている。
鞘セグメントポリマ導入用の導入溝21a 、 b。
Cは台状突起21の上面にほぼ等間隔で設けられており
、しかも導入溝21aと21bは前記中板吐出孔19の
矩形部を等間隔で挾んだ位置としである。
中板の開孔部18においては芯セグメントボリフが芯、
中間層セグメントポリマが鞘となった複合流が形成され
る。中板吐出孔19において前記中央円形部からは芯セ
グメントポリマが芯、中間層セグメントポリマが鞘とな
った複合流となって吐出され前記矩形部からは中間層セ
グメントポリマが主体となって開孔部23に吐出される
。開孔部23)こおいて外周の少なくとも70%以上を
鞘セグメントポリマでおおわれてかつ中間層セグメント
ポリマが外周の一部を形成して下板吐出孔24より吐出
されるのである。開孔部18における芯鞘複合流の形成
方式、開孔部23への鞘セグメントポリマの導入方式等
は第3図に説明したものに限定されるものではない。
〔発明の効果〕
fil  本発明の複合繊維は中間層セグメントヲ溶解
除去することにより中空糸様繊維とすることが可能であ
る。
(2)本発明の複合繊維から得られた中空糸様繊維は中
空糸の特徴である軽量で保温性に富む特性を有すると共
に断面形状に基づく吸水性を有する。従来の中空糸では
衣料用フィラメント糸としては中空率は高々15%程度
であるのに対し中空率が20%以上とすることが可能で
あり80%程度まで製造し得る。
(3)  従来の中空糸様繊維は断面変形が大きく中空
効果、吸水効果を永続し難った点を本発明の複合繊維に
おいて芯セグメントを導入することにより解決できた。
(4)本発明の複合繊維は原糸をそのまま織編物とする
ことは勿論、仮撚加工に代表されるケン縮加工を施して
から織編物とし、アルカリ処理して用いることが可能で
ある。従来の中空糸は仮撚加工すると中空形状がつぶれ
てしまい中空仮撚糸は実現し難かったが、本発明の複合
繊糸はいかに変形しても中間層セグメントは失なわれる
ことはないので中空率は保持できる。しかも仮撚加工を
すると吸水特性が大幅に増加するので仮撚加工糸とする
ことが好ましく適用される。
A、吸水性 織編物サンプルより20〜25crnの試験片をつくり
、 JIS 1079 (パイレックス法)に従ってそ
の吸水高さを測定した。吸水高さの大きい程、吸水性が
良好であることを示す。
B、精練 第一工業製薬(株)製“ノイゲンSS“29/lと炭酸
ソーダ0.289/lの水溶液で、浴比1:100、温
度80℃、時間20分で処理した。
C,フィブリル化 第5図にフィブリル化試験機の概略図を示す。湿潤状態
の試料(染色した編織物)31を摩擦布32との摩擦面
積が12.54になるヨウに、ヘッド33にホルダー3
41に使って取り付け、その上に荷重35の和が750
9になるようにする。
一方、摩擦台36を滑り止め用のサンドペーパー37を
介して取り付け、85rpmで偏心回転させ、10分間
摩擦を行なった後、試料51をはずしフィブリル化の程
度を肉眼で判定する。
すなわち、フィブリル化が起っている場合には摩擦され
た部分が摩擦されていない部分に比べて白く見えるので
、摩擦された部分が白く見える状態を観察し次の5段階
に分けてギ1定した。
5級:フロステインクが認められない。
4級:わずかにフロスティングが認められる程度。
3級:ややフロスティングが認められる。
2級:かなりフロスティングが目立つ。
1級:フロスティングが著しく認められる。
以上の中で3級以上を合格レベルとする。
実施例1 25℃オルトクロロフェノール中の固有粘度0.58の
エチレン5−ンジュームスルホイソフタレート(8モル
%)/エチレンテレフタレート(92モル%)の共重合
ポリエステルを中間層セグメント用のポリマとし、25
℃オルトクロロフェノール中の固有粘度0.70のポリ
エチレンテレフタレートを鞘及び芯セグメント用のポリ
マとして第5図、第4図tこ示す口金装置を使用して第
1図の如き複合繊維を紡糸、した。ただし、鞘、中間層
及び芯の各セグメントの面積比率を35:45:20と
し、紡糸温度を295℃、紡糸速度を1100 m/m
inとした。得られた複合未延伸糸を120℃の熱ピン
を使用して3.1倍tこ延伸し、75デニール48フイ
ラメント(711伸糸とした。鞘セグメントは複合繊維
外周の84%を占めていた。また、芯セグメントの最大
径に中間層セグメントの最小幅の1.8倍であった。
この延伸糸を2本合糸使いで三段両面ジャージに編成(
目付180グ/−)シ、カセイソーダ濃度が30グ/l
の98℃水溶液で47%減量し、中間層セグメントを形
成するポリマを全てムラなく溶解除去した。中間層セグ
メントの溶解除去後の横断面形状は第2図の如くの中間
糸様繊維の構造となっていた。
編物は軽量感、ソフト感、保温性に優れ、精練後のパイ
レックス高さは10分後で32肩と吸水効果が認められ
た。またフィブリル化は4級と良好で断面のつぶれ変形
はわずかであった。
実施例2 実施例1の延伸糸をヒーター長1.5m、ヒータ一温度
200℃、加工速度400 m/min、仮撚数330
0T/mで仮撚加工し、実施例1に準じて編成、アルカ
リ水溶液処理を行なった。中間セグメントを形成するポ
リマは全てムラなく溶解除去できた。仮撚糸の断面形状
及び中間糸様繊維の断面形状は仮撚変形を受は若干いび
つになったものの中空糸様繊維の中空部の面積は実施例
1の場合と実質的に同等であった。
編物は軽I感、ソフト感、保温性に加えて伸縮性、嵩高
性に優れたものであって、精練後のパイレックス高さは
10分後で691mと大きな吸水性を示した。またフィ
ブリル化は4級と良好でフィブリル化テスト前後での断
面変形の差はわずかであった。トレーニングウェアとし
て着用した所、激しい運動をしてもムしたりベトついた
りすることなく快適な着心地を示すものであった。
比較実施例1 25℃オルトクロロフェノール中の固有粘度が0.70
のポリエチレンテレフタレートヲ実施例1に記述した紡
糸、延伸条件に準じ通常の丸[1面Cl75デニール4
Bフイラメントの延伸糸とした。実施例2に準じて仮撚
1編成、アルカリ水溶液処理を行なった。
実施例20編物に比較し軽量感、ソフト感。
保温性の点で劣っていた。また精練後のパイレックス高
さは10分後で23mと低いレベルであった。
比較実施例2 実施例1の芯セグメントをなくし中間層セグメントでお
ぎかえた複合繊m(鞘セグメントと中間層セグメントの
面積比は35:65)を紡糸、延伸し、実施例2に準じ
て仮撚1編成、アルカリ水溶液処理を行なり次。
編物は軽量感、ソフト感、保温性に優れ、精練後のパイ
レックス高さは10分後で75麿と大きな吸水性を示し
た。しかしながらフィブリル化は1級であって、断面の
つぶれ変形とフィブリル化が著しく実用的な編物でなか
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合繊維の代表的な横断面形状を示し
、第2図は第1図の複合繊維から得られる中空糸様繊維
の横断面形状を示し、第3図は本発明の複合繊維を好適
に製造できる口金装置であり、第4図は第3図のX −
Y断面拡大図であり、第5図はフィブリル化測定装置概
略図である。 1:鞘セグメント 2:中間層セグメント 3:芯セグメント 4:外皮部分 5:芯部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維表面の少なくとも70%を構成する鞘セグメ
    ント、繊維表面の残りの表面を構成すると共に該鞘セグ
    メントと繊維内部で互いに接触しかつ芯セグメントを内
    包する中間層セグメントおよび芯セグメントの三種のセ
    グメントで繊維横断面が構成されており、該中間層セグ
    メントを形成するポリマが他のセグメントを形成するポ
    リマよりも溶剤に対する溶解性の大きいポリマであるこ
    とを特徴とする複合繊維。
  2. (2)繊維表面付近における中間層セグメントの最小幅
    よりも芯セグメントの最大径の方が大きい特許請求の範
    囲第(1)項の複合繊維。
  3. (3)溶剤がアルカリ水溶液である特許請求の範囲第(
    1)項または第(2)項記載の複合繊維。
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