JPS6210614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシガーライタ用コネクタに関するもの
である。

従来はたとえば実開昭54−179639号に開示され
ているように、自動車の運転席前方に配置された
インストルメントパネルの取付孔にシガーライタ
が固着されている。シガーライタは板金製筒状の
アウタケースと、同アウタケース内に配置される
インナケースとからなる。又インナケースはイン
ストルメントパネル側の開口部から挿入保持され
タバコに着火するライタプラグと、同ライタプラ
グに電流を供給する電源端子と、上記インナケー
スの上記開口部と反対側部に雄螺子部を備えてい
る。又、インナケースの上記開口部外周部には上
記取付孔の外周縁部パネル表面に当接するフラン
ジを有した有色透光リングが外嵌している。又有
色透光リングの外嵌孔外周縁部に上記インナケー
ス開口部のフランジが当接している。

又、アウタケースは上記インナケースが挿入さ
れると共にインストルメントパネルの取付孔の外
周縁部パネル裏面に当接する開口端部と、同開口
端部と反対側端部に上記インナケースの雄螺子部
と螺合する雌螺子部と、アウタケースの開口端部
及び雌螺子部間に設けた孔を介して有色透光リン
グ、インナケース内を照明する電球及び電球に電
気的接続をするソケツトとを有している。ソケツ
トはライタプラグ用電源端子とは別々に接続する
構造となつている。

そして、有色透光リングを外嵌したインナケー
スを取付孔の表面側から挿入し、アウタケースを
取付孔の裏面側から螺合して、インストルメント
パネルを有色透光リングとアウタケースの開口端
部とで挾持したものが開示されている。

したがつて、上記シガーライタに電気的接続を
行う際、ライタプラグ用電源端子及びソケツトを
別々に結合しなければならず、見難い部分に夫々
を確実に結合するのは熟練を要すると共に確実に
結合できたかの確認も困難である不具合を有して
いる。

本願は上記不具合を解消するもので、自動車用
シガーライタと電気的接続を行うコネクタにおい
て、上記シガーライタ後端部に当接する電気的絶
縁物質よりなるコネクタ本体内部に上記シガーラ
イタ後端の電源端子と係合してシガーライタに電
源を供給する第１電源端子と、上記シガーライタ
を照明する発光体と、同発光体電気的接続を行
い、電源を供給する第２電源端子と、上記発光体
の電気的接地を行うアース端子とを備えたことを
特徴とするシガーライタ用コネクタを要旨とした
もので、本考案によればシガーライタに電気接続
する端子、照明用ランプ及びその配線が、コネク
タにより一体化されているので、作業者の目の届
かない所でも容易にかつ確実に結線できるととも
に結線動作が一度ですみ作業効率を向上させる効
果を奏している。

以下本考案の一実施例を第１図〜第７図に沿つ
て説明する。

２は自動車の前席前方に配置されたインストル
メントパネル、又は後席前方に配置されたセンタ
コンソールボツクス等のパネルを示し、シガーラ
イタ４が固着配置されている。

同シガーライタ４は、板金製筒状のアウタケー
ス６と、同アウタケース６内に内蔵されたインナ
ケース１０と、同インナケース１０内に配置され
て通電端子を形成するバイメタル製のホルダ１２
を有し、インナケース１０のインストルメントパ
ネル２側開口１４から着火ヒータが内設されたプ
ラグ装置１６が挿入され保持されている。

アウタケース６は第５図に示すようにインスト
ルメントパネル２側の開放端近傍に雌螺子１８が
形成されさらに開放端には外方に延長するフラン
ジ２０が形成されてインストルメントパネル２裏
面２２に当接している。

２４は第６図に示すように透明着色アクリル製
の照明リングで、雌螺子１８に嵌合する雄螺子２
６が形成された筒状の本体２８と、同本体２８の
開放端に形成されてインストルメントパネル２表
面３０に当接するフランジ３２を有するととも
に、インナケース１０のインストルメントパネル
２側開口１４の外周部に外嵌係合している。同フ
ランジ３２の表面には一対のスリツト３３，３３
が形成され工具との係合を可能ならしめている。

上記インストルメントパネル２の開口１４は、
第４図にインストルメントパネル裏面側斜視図に
て示すように、円形状の小径部３４と大径部３６
が互いに形成され、小径部３４裏面には内方に突
出する突起３８が設けられている。

またインストルメントパネル２の開口１４とア
ウタケース６のフランジ２０との相互寸法関係は
第３図に示すように、アウタケース６のフランジ
２０は小径部３４より大径で且つ大径部３６より
小径であり、又、同フランジ２０はインストルメ
ントパネル２の表面３０側から挿入されるように
円周方向幅Ｘが大径部３６の円周方向幅Ｙより小
さく形成されている。又、照明リング２４のフラ
ンジ３２は大径部３６より大径に形成されてい
る。

４０はインナケース１０に固着されたバイメタ
ル製のホルダ１２に接続された電源端子、４２は
インナケース１０にリベツト８によつて固着され
た接地端子である。

４４はアウタケース６の筒状端面４６に形成さ
れた開口、４８は同開口４４に対応してインナケ
ース１０に形成された開口である。

コネクタは第７図にて示すように、５０は端子
ケースで、電源端子４０に連結される端子５２、
接地端子４２に連結される端子５４、及び照明端
子５６，５８を有し、同照明端子５６，５８に接
続固定される発光体である照明灯６０が一体的に
内設されている。上記照明灯６０は、端子ケース
５０内においてアウタケース６の開口４４、及び
インナケース１０の開口４８の位置に近接してお
り、同開口４４，４８を介してインナケース１０
内部及び照明リング２４を照明し、同照明リング
２４のフランジ３２部分を発光せしめる。上記端
子ケース５０の外寸は開口１４の小径部３４内寸
より小さく形成されることが好ましい。

上記シガーライタ４は、インナケース１０に外
嵌・係合している照明リング２４を緩くアウタケ
ース６に螺合した状態で、インストルメントパネ
ル２表面３０側から挿入し、同アウタケース６の
フランジ２０を開口１４の大径部３６を挿通せし
め、照明リング２４のフランジ３２がインストル
メントパネル２の表面に当接したら、該位置でフ
ランジ２０が突起３８に当接するよう開口１４の
軸心０のまわりに回転し、さらにアウタケース６
が固定された状態で照明リング２４を回動する。
該照明リング２４にはスリツト３３が形成され、
該スリツト３３に適宜工具を係合して回動せしめ
る。

該照明リング２４の回動によつて、同照明リン
グ２４のフランジ３２とアウタケース６のフラン
ジ２０によりパネル２を挾持し、アウタケース６
を固着保持する。

従つて、上記実施例によれば、シガーライタ２
に接続される端子５２，５４を有する端子ケース
５０内に一体的に照明灯６０及び同照明灯６０用
の照明端子５６，５８が内設されているため、シ
ガーライタ２に一動作で端子ケース５０を取り付
けることによつて全ての電気配線を行なえ、作業
性に優れる効果を奏する。

又、本実施例によれば、シガーライタ２をイン
ストルメントパネル２の表面３０側のみからイン
ストルメントパネル２への装着作業が行なえ、作
業性が向上する効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略説明図、
第２図は第１図の矢視説明図、第３図は第１図
の−矢視説明図、第４図はインストルメント
パネル開口部裏面側斜視図、第５図はアウタケー
ス外観斜視図、第６図は照明リングの外観斜視
図、第７図は本願考案一実施例の外観斜視図であ
る。 ２；インストルメントパネル、４；シガーライ
タ、６；アウタケース、１４；開口、１８；雌螺
子、２０；フランジ、２４；照明リング、２６；
雄螺子、３２；フランジ、３４；小径部、３６；
大径部、Ｘ，Ｙ；円周方向幅、４０；電源端子、
４２；接地端子、５０；端子ケース、５２；端
子、６０；照明灯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車用シガーライタと電気的接続を行うコネ
   クタにおいて、上記シガーライタ後端部に当接す
   る電気的絶縁物質よりなるコネクタ本体内部に、
   上記シガーライタ後端の電源端子と係合してシガ
   ーライタに電源を供給する第１電源端子と、上記
   シガーライタを照明する発光体と、同発光体へ電
   気的接続を行い、電源を供給する第２電源端了
   と、上記発光体の電気的接地を行うアース端子と
   を備えたことを特徴とするシガーライタ用コネク
   タ。