JPS6210000Y2 - - Google Patents

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JPS6210000Y2
JPS6210000Y2 JP1980079611U JP7961180U JPS6210000Y2 JP S6210000 Y2 JPS6210000 Y2 JP S6210000Y2 JP 1980079611 U JP1980079611 U JP 1980079611U JP 7961180 U JP7961180 U JP 7961180U JP S6210000 Y2 JPS6210000 Y2 JP S6210000Y2
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hot
tank
water
hot spring
pipe
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は温泉の揚湯に際し、温泉の湯滓防止
装置に関する。一般に圧縮空気を地中に送つて地
上に噴出させる温泉において、地中ではCaCO3
(炭酸カルシウム)をCO2(二酸化炭素)の作用
によりCa(HCO32(炭酸水素カルシウム)とし
て溶解しているが、揚湯に際し圧力の降下と共に
CO2(二酸化炭素)を抽出して過飽和のCaCO3
(炭酸カルシウム)が凝結の主体として塩機物、
土類質、その他温泉溶解成分を伴なつて管中にス
ケールを晶出し、管壁に付着して管内径をせばめ
て温泉の揚湯を不可能にさせる。これを除去する
には多大の労力と時間並びに費用を必要とし非常
な難事とされていた。この考案は上記のような従
来の欠点を消去するものであり、温泉から出る熱
気流を熱気流利用装置1を通し、更に分溜槽4、
脱湿槽5中において、冷却、脱湿、浄化する事に
より全く温泉と同化するCO2を多量に含む気体に
して、この気体をコンプレツサーで圧縮して温泉
源地に再び送り込み循環するようにし、温泉中の
CO2濃度を高め、このCO2が常に温泉中に充分含
まれている状態で揚湯し、揚湯に際し温泉導入管
3に湯滓を晶出させず、常に管中は清掃され湯量
増加と連続揚湯を可能にし、且つ引湯管中の湯滓
も防止するようにした温泉の湯滓防止装置を提供
するにある。
以下図面について一実施例を説明する。
まず、第1図において1は熱気流利用装置であ
り、これは既に本考案者が特許出願公告昭和39年
第2742号で提案したものであるからして内部の構
成については図示しないが、その構成の概略を説
明すれば、温泉源地2に挿入した温泉導入管3と
接続する温泉噴出口下に噴湯槽を設け、該噴湯槽
に温泉引湯管12を接続し、温泉噴出口上部には
少なくとも内部の熱交換壁内に通水路を設け、該
通水路に通水した供給水が温泉導入管3から噴湯
槽に揚湯される温泉と共に噴出する高温の熱気流
を利用して熱交換壁で熱交換させ温泉の他に温水
としても取り出すためのものである。
1aは熱気流利用装置1の最上部に設けた熱気
流の圧力調整用のエアートラツプ、1bは熱気流
利用装置1により熱交換した温水を取り出す温水
取出管で熱気流利用装置1の最上部から下部の後
述する温泉引湯管12に接続させている。4,
4′は分溜槽で第2図、第3図に示したのはこの
分溜槽4,4′のそれぞれ全体断面図及びA−A
部分断面図である。この図において4aは両端を
密閉した円筒形の罐体、4b,4b′は罐体4a内
を噴入槽イ、噴出槽ロ及び給水槽ハとに区画し遮
蔽する遮蔽板、4cは罐体4aの一端中心部を貫
通し噴入槽イに通ずる導入管である。4dは噴入
槽イと噴出槽ロとを導通可能とし、罐体4aと導
入管4cとの間に間隔を隔てて複数本配設させた
分溜管である。4e,4eはそれぞれ噴入槽イ及
び噴出槽ロの下部に接続した脚管で下方に凝結水
を排出するためのソケツト4f,4f′を装設して
いる。4gは給水槽ハ上部に設けた給水用ソケツ
ト、4hは排出用ソケツト、4iは噴出槽ロの上
部に接続した排出用ニツプル、4jは給水槽ハの
下部に設けたドレン用ソケツトである。5は分溜
槽4で分溜された気流を脱湿する脱湿槽で、第4
図、第5図はそれぞれ全体断面図、及び第4図の
B−B部分の断面図を示し、この図において両端
を密閉した円筒状の罐体5a内の上部と下部にそ
れぞれ噴入槽イと噴出槽ロとに区画する遮蔽板5
b,5b′を設け、該遮蔽板5b,5b′間を給水槽
ハとし、罐体5aの中心部に罐体5aの上端及び
遮蔽板5b,5b′を貫通させ噴入槽イに導入管5
cを挿通させると共に噴入槽イと噴出槽ロを結び
導通させた複数本の脱湿管5dを罐体5aと導入
管5cとの間に間隔配装させてある。5eは給水
槽ハの下部に接続した給水ソケツト、5fは給水
槽ハ上部に接続した排水ソケツト、5gは噴出槽
ロと接続した排出用ソケツト、5hは気流を脱湿
して分離させた凝結水を排出する排出管である。
6は気流の圧力を調整し、後述するコンプレツサ
ー7に適正を圧力な保つための調圧タンクであ
る。これは圧力調整可能なものであれば特に限定
しない。7は気体を圧縮するコンプレツサー、8
はコンプレツサー7用のドレンメンクである。9
a,9b,9c,9d,9eはそれぞれ熱気流利
用装置1、分溜槽4,4′、脱湿槽5、調圧タン
ク6、コンプレツサー7の各間を順次連結導通す
る気流管である。10はコンプレツサー7により
圧縮された気流を温泉源地2に圧送するエアーパ
イプである。11a,11b,11c,11dは
それぞれ脱湿槽5、分溜槽4,4′、熱気流利用
装置1の各間を連結し導通させた給水管である。
12は熱気流利用装置1の下方から取り出した温
泉引湯管、13は分溜槽4,4′から出る凝結水
を排出する凝結水取出管で温泉引湯管12に接続
させている。14は感熱筒1cと連動させ給水の
量を温度により自動調整する自動温度調節弁であ
る。尚、分溜槽4,4′はそれぞれ直列に2台連
結させてあるが、1台でもよく、又、脱湿槽5の
使用においては、気流を排出用ソケツト5gから
導入し、導入管5cから排出するように逆に接続
して使用してもよい。次にこの考案の装置の作用
について説明する。熱気流利用装置1により熱交
換を終つた気流は気流管9aを通つて分溜槽4の
導入管4cに導入され噴入槽イに噴入させ、複数
の分溜管4dで分散逆行し噴出槽ロに入り合流す
る。(分溜槽4に直列に接続した分溜槽4も同
様) このとき給水槽ハには給水管11b,11cに
より水を供給させているため更に冷却され導入管
4cから逆行し分溜管4dを通過する間に完全に
気流はイオンの活動を停止し、気流中不必要な成
分(例えば、硫化水素はコンプレツサー7を傷め
るために水に溶け易い性質を利用してO2はHを
道連れにH2Oとして)を凝結水と共に脚管4e,
4e′に溜り凝結水取出管13から外部に排出され
る。この分溜槽4,4′により不必要な成分を除
去された気流は気流管9c通り脱湿槽5に導びか
れ導入管5cを通り噴入槽イに入り、更に逆行し
て複数の脱湿管5dを通つて上部の噴出槽ロに入
り合流する間に給水管11aより供給水を給水さ
れた給水槽ハにより完全に冷却され気流に含まれ
た水分はほぼ完全に分離され凝結水として噴入槽
イの底部に溜り、これに接結された排出管5hか
ら外部に排出される。分溜槽4,4′及び脱湿槽
5に於いて完全に復水を除去された気流は温泉と
同化する気体と成り、気流管9dを通り調圧タン
ク6に導入され、ここで気流の圧力をコンプレツ
サーサクシヨンのストロークに合わせ気流の流量
を調整し、且つ地下の温度揚湯状況等が観察出来
る。この調圧タンク6で調圧され、大量のCO2
(二酸化炭素)を含み温泉と同化する気体はコン
プレツサー7により圧縮され、ドレンタンク8を
通り脱湿され、エアーパイプ10により温泉源地
2に再び圧送させ循環させる。これにより従来温
泉中に含まれ揚湯に際し圧力の降下と共に次々抽
出し大気中に放出していたCO2が大気中に放出さ
れずに循環し使用するため、それが再び高圧な源
地の温泉中に溶解し加わり、揚湯される温泉中の
CO2濃度が増し、温泉導入管3内に晶出する湯滓
の付着を防止する。この湯滓が防止される原理に
ついて説明すると、通常CaCO3(炭酸カルシユ
ウム)は水に溶けないが、CO2を含む水にはCa
(HCO32(炭酸水素カルシユウム)となつて溶解
する。
その一般式は CaCO3+CO2+H2OCa(HCO32で示され可
逆反応である。従つて本装置は揚湯する温泉中に
CO2を多量に含む気体を圧送することにより、温
泉中のCO2濃度を高めてCaCO3の溶解度を増加さ
せ、湯滓の晶出するのを防止する。即ち、揚湯に
際し圧力の降下でCO2の抽出を伴つても、まだ
CO2が常に温泉中に充分含まれている状態で地上
に揚湯し、熱気流利用装置1に導入させるのであ
る。又、供給水は脱湿槽5、分溜槽4,4′を通
りながら徐々に温められ、熱気流利用装置1に供
給され熱気流により更に熱交換されて、温泉と同
じような温度に高められて温水となり、効率よく
温水取出管1bから取り出され温泉引湯管12の
温泉に合流し、この純粋の温水を混合することに
より湯滓の溶解度を高め温泉引湯管12の湯滓も
防止する。
このようにこの考案によれば熱気流利用装置1
と連結使用し分溜槽4,4′中に於いて、不必要
な成分を除去し、更に脱湿槽5に於いて冷却、脱
湿することにより気流中に含まれるCO2(二酸化
炭素)を逃さず全く温泉と同化する気体にして循
環させるため温泉中からの湯滓は全く見られず、
常に温泉導入管3は清掃され、CO2(二酸化炭
素)は地中ではエアーより拡大して湯量の増加及
び湯滓が付着しないため連続揚湯を可能にし、且
つ温泉引湯管12の湯滓も防止できると共に薬
品、動力、労費等一切を要さぬ経済性等実用上の
効果はすこぶる大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の装置全体を示す配置図。第
2図は分溜槽の全体断面図。第3図は第2図のA
−A部分の断面図。第4図は脱湿槽の全体断面
図。第5図は第4図のB−B部分の断面図。 1……熱気流利用装置、4……分溜槽、5……
脱湿槽、6……調圧タンク、7……コンプレツサ
ー、9……気流管、10……エアーパイプ、11
……給水管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 温泉源地2に挿入した温泉導入管3と接続する
    温泉噴出口下に噴湯槽を設け、該噴湯槽に温泉引
    湯管12を接続し、温泉噴出口上部には少なくと
    も内部の熱交換壁内に通水路を設け、該通水路に
    通水した供給水が前記温泉導入管3から温泉と共
    に噴出する高温の熱気流を利用して熱交換させ温
    泉の他に温水としても取り出すための熱気流利用
    装置1と、該熱気流利用装置1により熱交換した
    気流中不必要な気流を分離させる分溜槽4と、該
    分溜槽4を通つた気流を脱湿させる脱湿槽5と、
    調圧タンク6、コンプレツサー7とを備え、それ
    らの各間をそれぞれ順次気流管9で導通接続さ
    せ、且つ温泉源地2に挿入したエアーパイプ10
    を前記コンプレツサー7用のドレンタンク8と接
    続すると共に前記脱湿槽5、分溜槽4、熱気流利
    用装置1との各間を順次給水管11で接続した温
    泉の湯滓防止装置。
JP1980079611U 1980-06-07 1980-06-07 Expired JPS6210000Y2 (ja)

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JPS575900U JPS575900U (ja) 1982-01-12
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JPS58193663U (ja) * 1982-06-17 1983-12-23 株式会社モリリカ プリント基板の素子実装構造
JP4431676B2 (ja) * 1999-09-03 2010-03-17 株式会社片山化学工業研究所 水処理方法
JP5218895B2 (ja) * 2008-05-23 2013-06-26 独立行政法人産業技術総合研究所 炭酸塩スケール障害を発生させない温泉水又は地熱水の輸送方法及び装置

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