JPS6197372A - アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体 - Google Patents

アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体

Info

Publication number
JPS6197372A
JPS6197372A JP21806484A JP21806484A JPS6197372A JP S6197372 A JPS6197372 A JP S6197372A JP 21806484 A JP21806484 A JP 21806484A JP 21806484 A JP21806484 A JP 21806484A JP S6197372 A JPS6197372 A JP S6197372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
vinyl chloride
parts
weight
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21806484A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Kobayashi
一雅 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaican Co Ltd filed Critical Hokkaican Co Ltd
Priority to JP21806484A priority Critical patent/JPS6197372A/ja
Publication of JPS6197372A publication Critical patent/JPS6197372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、アルコール飲料用缶体の缶内面塗料として好
適な塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料およびそれを用
いた缶体に関する。
(従来の技術) 従来、ワイン、清酒、焼酎、耐ハイ、ビールといったア
ルコール飲料は、ガラス容器、金属缶等の容器に入れた
状態で用いられているが、一般にアルコール飲料は、他
の清涼飲料水等に比べ、その風味(フレーバー)が微妙
であり、これらの内容物を充填する容器としては、長期
間保存後においても内容物の風味を低下させることのな
い高度の風味保持性が必要である。金属缶は一般に内容
物の保護性が良く軽量で貯蔵運搬がしやすい等多くの利
点を有し、アルコール飲料用の容器としての利用の要望
も高いが、ガラス容器に比べ、風味保持性が不充分であ
り、ビールや一部のアルコール)       飲料を
除いて金属缶は利用されることが少なく。
そのため風味保持性の優れた金属缶の開発が切望されて
いた。
(発明が解決しようとしている問題点)アルコール飲料
を金属缶に詰めたときにおこる風味変化の原因としては
種々考えられるが9缶内面塗料の特性や耐蝕性により風
味は大きく変化することから、金属缶の内面保護塗膜か
らのわずかな抽出成分や内容物中の風味成分の塗膜への
吸着等、内容物と塗膜との相互作用、 或いは金属缶の
内面塗膜欠陥部からの微量の溶出金属等によると推定さ
れ、風味保持性の優れた金属缶体を得るためには、金属
溶出を防止するために加工性、耐蝕性が良好でピンホー
ル等の塗膜欠陥がなく、かつ、耐アルコール性に優れ、
内容物との相互作用の無い缶内面塗膜を形成する塗料を
用いる必要がある。従来より 飲料缶や食缶等の缶内面
塗料として用いられているエポキシフェノール樹脂系塗
料やエポキシウレア樹脂系塗料は、アルコール飲料缶用
内面塗料として用いると風味変化をおこしやすく、より
優れた缶内面塗料及びそれを用いた缶体が望まれている
(問題を解決するための手段) 本発明者等は アルコール飲料に適した金属田川内面塗
料を得べ(検討を行った結果、特定の塩化ビニル樹脂系
オルガノゾル塗料組成の塗膜を缶内面に設けた金属缶が
、アルコール濃度が2%以上の一般のアルコール飲料を
詰め、長期間保存しても風味変化が無(2缶体も腐食等
の欠陥がなく(夏れた缶高質を有する事を見いだし9本
発明を完成した。
本発明の要旨とする所は、塩化ビニル樹脂系オルカッゾ
ル塗料の不揮発分組成が 塩化ビニル樹脂 30−60重量部 塩化ビニル共重合樹脂 30−60重量部エポキシ樹脂
    1 −6  重量部フェノール樹脂   3 
−10重量部からなり 前記エポキシ樹脂とフェノール
樹脂の合計量が全不揮発分中の4−16重量%でありか
つエポキシ樹脂とフェノール樹脂の重量比が2対i−を
対3の範囲であるアルコール飲料缶用の缶内面塗料及び
それを金属缶内面に用いた缶体にある。
本発明に用いる塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの
ホモポリマーであり、平均重合度1000−1800の
いわゆる塩化ビニルペーストレジンを用いることができ
る。例えば ゼオン121、ゼオン103BPF (以
上日本ゼオン(株)製)等が使用できる。また塩化ビニ
ル共重合樹脂としては、カルボキシル基を含有する塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、水酸基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等を単独又は併用した樹脂を使用できる。カルボ
キシル基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と
しては9例えばビニライト■MCH,同VMCC(ユニ
オン カーバイド社)を、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体としては同■YHH,同VYHD、同VYNS−3
(同社)を、水酸基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体としては、同V A G H、同VAGD (
同社)等を用いることができる。本発明に用いる塩化ビ
ニル樹脂は、耐アルコール性が良く 塗膜抽出成分がな
く 内容物の風味成分を吸着することが無いため風味保
持性に優れているが2缶体の金属面への接着性が不充分
であるため、接着性の良い塩化−ビニル共重合樹脂を3
0−60重量部の範囲で使用する必要がある。かかる塩
化ビニル共重合樹脂としてはカルボキシル基を含有する
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を50重量%以上含有
する樹脂が特に接着性が良く好ましい。また、かかる反
応基を有する上記共重合体は、エポキシ樹脂。
フェノール樹脂等と架橋反応をおこない、塗膜の耐熱性
、風味保持性等を向上せしめる効果も有する。また エ
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピクロルヒ
ドリンの縮合により得られる数平均分子z3oo−1o
ooでエポキシ当量180−500のものが適しており
2例えばエピコ−1−828、同832.同834.同
836.同871、同1001  (以上シェル化学製
)等を用いることができる。また フェノール樹脂とし
ては、P−クレゾール、0−クレゾール、M−クレゾー
ル、P−tブチルフェノール、P−アミルフェノール、
ビスフェノールA等の少なくとも−mとホルムアルデヒ
ドとをアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、或
いはアンモニア等を触媒として用いて反応させて得られ
るレゾール型フェノール樹脂を含有するものが適してを
り、特にP−クレゾール、或いはビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドとを前記アルカリ触媒を用いて反応させ
て得られるレゾール型フェノール樹脂を単独或いは併用
したフェノール樹脂がこのましい。上記フェノール樹脂
を製造する場合、フェノール類とホルムアルデヒドとの
比率は、フェノール類1モルに対しホルムアルデヒド0
.8から3モルの範囲が適しており、前記の如きアルカ
リ触媒を0.01から0.橘モル程度の少量で用い、9
0度C程度の温度で1−3時間反応させることにより得
られ、特に数平均分子量が300−1000で3重量平
均分子量/数平均分子量が4.0以下、好ましくは2.
5以下 の範囲のものが適している。これらフェノール
樹脂は、メチロール基をアルキルエーテル化してもさし
つかえない。
フェノール樹脂はアンモニア触媒を用いてフェノール類
とホルムアルデヒドとを反応させ得たものが一般的であ
るが、アンモニア触媒を用いると、アルコール飲料の種
類によっては、風味保持性が不安定になる。それに対し
 アルカリ土類金属またはアルカリ金属の水酸化物1例
えば、水酸化マグネシラ、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等を触媒として用いると、得られたフェノール樹
脂は、風味安定性がある。本発明において、エポキシ樹
脂及びフェノール樹脂は、塩化ビニル樹脂含有塗料を、
200度C以上のごとき温度で焼付し塗膜を形成せしめ
るさい、塩化ビニル樹脂の熱分解を防止する熱安定剤と
しての作用を有するとともに、塗膜の硬化性を高め、接
着性、耐蝕性。
耐アルコール性等を向上せしめる効果も有するものであ
り2本発明の不揮発分組成において、エポキシ樹脂が1
重量部以下の場合、フェノール樹脂が3重量部以下の場
合、或いは両樹脂の合計が全不揮発成分の4重量%より
少ない場合は、焼付時の塗膜の熱安定性が不良となり、
耐蝕性も不良になるとともに、下地金属との接着性の向
上効果も期待できなくなる。また エポキシ樹脂がに車
量部より多い場合、フェノール樹脂が10市量部より多
い場合、或いはその合計が全不揮発成分に対し15重量
%より多くなると、塗膜抽出成分が多くなり、アルコー
ル飲料内容物の風味を変化させるのでこのましくない。
本発明の塗料組成物には、前記不揮発成分のほかに有機
溶剤が用いられる。有機溶剤としては塩化ビニル樹脂を
溶解せ゛ず、他の成分を溶解するものでJ、れば使用出
来る。このような溶剤としては、公知のアルコール系溶
剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、セロソルブ類など
のエーテル系溶剤、芳香族系溶剤、その他の溶剤を、適
宜単独或いは併用して用いることができる。
本発明の塗料組成物は、特に その塗装焼付方法に限定
はなく、アルミ板、すず鍍金鋼板、ティンフリースチー
ル板等に対してはロールコート塗装を、またアルミ板や
すず鍍金鋼板の絞りしごき缶(DI缶)やインパクト缶
の内面に対しではスプレー塗装をおこないオーブンを通
し 焼付を行うことにより塗膜を形成せしめることがで
きる。
本発明の塗料組成物からなる塗膜を缶内面に設けた2ピ
ース缶或いは3ピ一ス缶はアルコール飲料用缶体として
用いられるが、アルミ材或いはすず鍍金鋼板から得られ
る2ピ一ス缶の内面に化成処理を施した後2−10ミク
ロンの塗膜を形成せしめた缶体はアルコール飲料を詰め
長期間保存しても缶に異常がなくまた内容物の風味を変
化させることが無く特にこのましい。
次ぎに実施例により具体的に説明するが部は重量部をあ
られす。
(実施例) 合成例I P−クレゾール1モル、ホルムアルデヒド1モル(37
%水溶液使用)、水酸化マグネシウム0.02モル か
らなる混合物を95度Cで3時間反応させた。その後 
リン酸を用いてアルカリ触媒を中和し、水洗後横脂層を
メチルイソブチルケトン30部、シクロへキサノン30
部、キンレン40部からなる混合溶剤で抽出し、水洗し
たのち水層を取りのぞき、更に共沸により水分をのぞき
フェノール樹脂(A)の30部濃度の溶液を得た。
合成例2 ビスフェノールA0.6モル、P−クレゾール0.4モ
ル、ホルムアルデヒド2モル(37%水溶液)、水酸化
マグネシウム0.02モルからなる混合物を95度Cで
3時間反応させた。その後合成例1と同様にして フェ
ノール樹脂(B)の30部濃度の溶液を得た。
合成例3 ビスフェノールΔ1モル、ホルムアルデヒド2モル(3
7%水溶液使用)、水酸化アンモニウム0.12モル(
25%水溶液)を90度Cで3時間反応させた。その後
は合成例1と同様にしてフェノール樹脂(C)の30%
溶液をえた。
合成例4 石炭m1モル、ホルムアルデヒド1.5モル(37%水
溶液)、水酸化アンモニウム0.12モル(25%水溶
液)からなる混合物を85度Cで1.5時間反応させた
。その後合成例1と同様にしてフェノール樹脂(D)の
30部濃度溶液をえた。
実施例1 メヂルエチルケトン、トルエン、キシレン、ジイソブチ
ルケトンからなる溶剤200部に、塩化ビニル共重合樹
脂ビニライトVMCH(ユニオンカーバイド社製)44
部、エポキシ樹脂エピコート834 (シェル化学)4
部を溶解し、さらに合成例1で得たフェノール樹脂(A
)の30%溶液26.7部を加えた。次いで塩化ビニル
樹脂ゼオン121 (日本ゼオン)44部をくわえ攪1
1分散し、前記溶剤と同様の溶剤を用い粘度20秒(フ
ォードカップ性4,25度C)の塩化ビニル樹脂系オル
ガノゾル塗料(1)をえた。
次ぎに、内容量350 m lの絞りしごき加エアルミ
缶の内面に化成処理を施した後、前記塗料(1)をエア
レススプレー塗装により塗布し、200度Cで3分間焼
付をおこない、膜厚約6ミクロンの塗膜を形成せしめた
内面ケ装缶(1)をえた。
実施例2 ビニライトVMCH46部、エピコート834を3部、
フェノール樹脂(A)の30%溶液を13.3部、ゼオ
ン121を47部用いる以外は全て実施例1と同様にし
て粘度20秒の塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料(2
)を調製し、実施例1と同様のアルミ缶に塗装焼付し、
膜厚約6ミクロンの塗膜を形成せしめた内面塗装缶(2
)をえた。
実施例3 フェノール樹脂(A)の代わりにフェノール樹脂(B)
を同量用い、その他はすべて実施例1と同様にしてオル
ガノゾル塗料(3)を調製し、アルミ缶に塗装焼付し内
面塗装缶(3)を得た。
実施例4 フェノール樹脂(A)の代わりにフェノール樹脂(B)
を同量用い、その他はすべて実施例2と同様にしてオル
ガノゾル塗料(4)を調製し、これを用いて膜厚約6ミ
クロンの内面塗装缶(4)を得た。
実施例5 フェノール樹脂(A)の代わりにフェノール樹脂(C)
を同量用い、その他はすべて実施例1と同様にしてオル
ガノゾル塗料(5)を調製し、これを用いて内面塗装缶
(5)を得た。
実施例6 フェノール樹脂(A)の代わりにフェノール樹脂(C)
を同量用い、その他は全て実施例2と同様にして塗料(
6)を調製し、これを用いた内面塗装缶(6)を得た。
比較例1 ビニライトVMCH30部、ビニライトVAGI(10
部、エピコート834を4部、フェノール樹脂(D)の
30%溶液23.3部、ゼオン121を50部用いる以
外はすべて実施例1と同様にして塗料(7)を調製し、
これを用いて内面塗装缶(7)を得た。
比較例2 不揮発成分がエピコート1007  (シェル化学)4
8部、エピコー)1009 (同社)47部。
ビスフェノールAとホルムアルデヒドとを水酸化マグネ
シウムを触媒として反応させて得たレゾール型フェノー
ル樹脂5部、からなるエポキシフェノール樹脂塗料(8
)(本塗料は、従来より一般飲料缶1食缶の内面塗料と
して用いられている代表的なエポキシフェノール樹脂塗
料である。)を用い、実施例1と同様に塗装し210度
Cで3分間焼付を行い膜厚約6ミクロンの内面塗装缶(
8)を得た。
次に、上記の内面塗装缶を用いて、以下に示す様な項目
について評価を行った。その結果を表にしめす。
(イ)風味保持性 市販ビン詰めの清酒、ワイン、耐ハイ、ビールを内面塗
装缶に密封充填し、37度Cで3力月間保存した後とり
だし、ビン保存品を基準に風味の評価をパネラ−20名
により4段階評価で行った。
◎(ビンと差異なし)、○(ごくわずかに差異が認めら
れる)、△(すこし差異が認められる)、×(かなりの
差異が認められる) (ロ)耐食性 前記内容物充填缶を開けたときの1缶内面側の腐食状態
を観察し評価した。
○(腐食なし)、△(わずかに腐食)。
×(腐食大) (ハ)エタノール抽出率 前記内面塗装缶の胴部から試験片を取りエタノール中に
入れ加熱沸騰させ抽出を行ない、エタノール中に抽出さ
れた量(a)と、抽出後の試験片からアルミを除去(酸
により溶解)した後の抽出残さくb)を秤量し、エタノ
ール抽出率(100・a / a + b )を算出し
た。
表−11表−2に示す結果より明らかな如く1本発明の
塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料を用いた缶はアルコ
ール飲料用缶として優れた品質を有している。
(発明の効果) この様に3本発明によるときは、アルコール飲料缶用缶
内面塗料として2.塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料
の不揮発分組成が 塩化ビニル樹脂 30−60重量部 塩化ビニル共重合樹脂 30−60重量部エポキシ樹脂
    1−6 重量部 フェノール樹脂   3−10重量部 からなり 前記エポキシ樹脂とフェノール樹脂の合計量
が全不揮発分中の4−16重量%でありかつエポキシ樹
脂とフェノール樹脂の重量比が2対1−1対3の範囲で
あ、る組成としたため、加工性 耐蝕性が良好でピンホ
ール等の塗膜欠陥がなく かつ耐アルコール性に優れ 
内容物との相互作用が無(、アルコール飲料の風味に影
響を与えない缶内面塗膜を形成せしめる塗料を得ること
ができ9本塗料を缶内面に設けることにより、アルコー
ル飲料を詰めたとき、その風味保持性の優れた缶体を得
ることができるという効果を有する。
表−1 表−2 手続補正書醐式) %式% 2、発  明  の  名  称 アルコール飲料缶用缶内面塗料及び(れを用いた缶体 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 北#製罐株式会社 4、代  理  人 5、補正命令の日付く自発) 6、 補  正  の  内  容 とおり(内容に変更なし) 明    細    書 発明の名称 アルコール飲料缶用缶内面塗料及びそれを用だ缶体 特許請求の範囲 、塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料の不揮発分組成が 塩化ビニル樹脂     3G−60重(6)部塩化ビ
ニル共重合樹脂  30−60  重量部エポキシ樹脂
      1−6  重量部油溶性フェノール樹脂 
 3−10  重量部からなり、前記エポキシ樹脂と前
記フェノール樹脂の合計量が全不揮発分中の4−16重
量%であり、かつエポキシ樹脂とフェノール樹脂の重分
比が2対1−1対3の範囲であることを特徴とするアル
コール飲料缶用缶内面塗料。
、前記油溶性フェノール樹脂が、P−クレゾール、ビス
フェノールAの少なくとも一極を縮合させて得られるレ
ゾール型フェノール樹脂を単独もしくは併用したレゾー
ル型71ノール樹脂である前記第1項記載の缶内面塗料
3、エポキシ樹脂がビスフェノールAとエピクロルヒド
リンの綜合により得られる数平均分子量が300−10
00でありエボギシ当吊が180−500のエポキシ樹
脂である前記第1項記載の缶内面塗料。
4、塩化ビニル共重合樹脂が、カルボキシル基を有する
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を50重量%以上含有
した塩化ビニル共重合樹脂である前記第1項記載勇缶内
面塗料。
5、不揮発分組成が 塩化ビニル樹脂      3G−60宙吊部塩化ビニ
ル共重合樹脂   30−130  重量部エポキシ樹
脂       1−8  重量部油溶性フェノール樹
脂   3−10  重量部からなり、前記エポキシ樹
脂と前記フェノール樹脂の合計量が全不揮発分中の4−
16重M%であり、かつエポキシ樹脂とフェノール樹脂
のff1tJt比が2対1−1対3の範囲である塩化ビ
ニル樹脂系オルガノゾル塗料の塗膜を缶内面に設けたこ
とを特徴とするアルコール飲料缶用缶体。
3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、アルコール飲料用缶体の缶内面塗料として好
適な塩化ビニル樹脂軽オルガノゾル塗料およびそれを用
いた缶体に関する。
(従来の技術) 従来、ワイン、清酒、焼酎、耐ハイ、ビールといったア
ルコール飲料は、ガラス容器、金属缶等の容器に入れた
状態で用いられているが、一般にアルコール飲料は、他
の清涼飲料水等に比べ、その風味(フレーバー)が微妙
であり、これらの内容物を充填する容器としては、長期
間保存機においても内容物の風味を低下させることのな
い高度の風味保持性が必要である。金属缶は一般に内容
物の保護性が良く軽量で貯蔵運搬がしやすい等多くの利
点を有し、アルコール飲料用の容器としての利用の要望
も高いが、ガラス容器に比べ、風味保持性が不充分であ
り、ビールや一部のアルコール飲料を除いて金属缶は利
用されることが少なく、そのため風味保持性の優れた金
属缶の開発が切望されていた。
(発明が解決しようとする問題点) アルコール飲料を金属缶に詰めたときにおこる風味変化
の原因としては種々考えられるが、缶内面塗料の特性や
耐蝕性により風味は大きく変化することから、これらの
原因は金属缶の内面保護塗膜からのわずかな抽出成分や
内容物中の風味成分の塗膜への吸着等、内容物と塗膜と
の相互作用、或いは金属缶の内面塗膜欠陥部からの微m
の溶出金属等によると推定され、風味保持性の優れた金
属缶体を得るためには、金属溶出を防止するために加工
性、耐蝕性が良好でピンホール等の塗膜欠陥がなく、か
つ、耐アルコール性に優れ、内容物との相互作用の無い
缶内面塗膜を形成する塗料を用いる必要がある。
従来よ・す、飲料缶や食缶等の缶内面塗料として用いら
れているエポキシフェノール樹脂系塗料やエポキシウレ
アbA脂系塗料は、アルコール飲料田川内面塗料として
用いると風味変化をおこしやすく、より優れた缶内面塗
料及びそれを用いた缶体が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、アルコール飲料に適した金属缶用内面塗料
を得べく検討を行なった結果、特定の塩化ビニル樹脂系
オルガノゾル塗料組成の塗膜を缶内面に設けた金属缶が
、アルコール濃度が2%以上の一般のアルコール飲料を
詰め、長期間保存しても風味変化が無く、缶体も腐食等
の欠陥がなく優れた色品質を有する事を見いだし、本発
明を完成した。
本発明の要旨とする所は、塩化ビニル樹脂系オルガノゾ
ル塗料の不揮発分組成が 塩化ビニル樹脂     3G−60重量部塩化ビニル
共重合樹脂  30−60  m N部エポキシ樹脂 
      1−6  重量部油溶性フェノール樹脂 
 3−10  重量部からなり、前記エポキシ樹脂とフ
ェノール樹脂の合計量が全不揮発分中の4−16重量%
であり、かつエポキシ樹脂とフェノール樹脂の重量化が
2対1−1対3の範囲であるアルコール飲料缶用の缶内
面塗料及びそれを金属缶内面に用いた缶体にある。
本発明に用いる塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの
ホモポリマーであり、平均重合瓜1000−1800の
いわゆる塩化ビニルベーストレジンを用いることができ
る。例えば、ゼオン121、ゼオン103BPF (以
下日本ゼオン■製)等が使用できる。
また塩化ビニル共重合樹脂としては、カルボキシル基を
含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、水酸基を含
有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル
基又は水酸基を含有しない塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体等を単独又は併用した樹脂を使用できる。カルボキ
シル基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とし
ては、例えばビニライトVHCH1同VHCC(ユニオ
ン カーバイド社)を、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体としては同VYHH1同V’/110゜同VVNS−
3(同社)を、水酸基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体としては、同VAGH1同VAGD (同社
)等を用いることができる。本発明に用いる塩化ビニル
樹脂は、耐アルコール製が良く、塗膜抽出成分がなく、
内容物の風味成分を吸着することが無いため風味保持性
に優れているが、缶体の金属面への接着性が不充分であ
るため、接着性の良い塩化ビニル共重合樹脂を30−6
0重量部の範囲で使用する必要がある。かかる塩化ビニ
ル共重合樹脂としては該共重合樹脂中にカルボキシル基
を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を50重量
%以上含有する樹脂が特に接着性が良く好ましい。また
、かかる反応基を有する上記共重合体は、エポキシ樹脂
、フェノール樹脂等と架橋反応をおこない、塗膜の耐熱
性、風味保持性等を向上せしめる効果を有する。
また、エポキシ樹脂としては、ヒスフェノールAとエピ
クロルヒドリンの縮合により得られる数平均分子113
00−1000でエポキシ当1180−500のものが
適しており、例えばエピコート828、同832、同8
34、同836、同871、同1001(以下シェル化
学製)等を用いることができる。
また、フェノール樹脂としては、従来よりP−クレゾー
ル、ビスフェノールA、O−クレゾール、P−tブチル
フェノール、P−アミルフェノール等から得られる油溶
性フェノール樹脂やm−クレゾール、石炭酸等から得ら
れる非油溶性フェノール樹脂等が公知であるが、P−ク
レゾール、0−クレゾール、p−tブチルフェノール、
P−アミルフェノール、ビスフェノールA等の少なくと
も一種とホルムアルデヒドとをアルカリ金属、アルカリ
土類金属の水酸化物、或いはアンモニア等を触媒として
用いて反応させて得られる油溶性のレゾール型フェノー
ル樹脂が風味保持性の点で適しており、特にP−クレゾ
ール、或いはビスフェノールAとホルムアルデヒドとを
前記アルカリ触媒を用いて反応させて得られる油溶性の
レゾール型フェノール樹  1脂を単独或いはこれらを
数種併用したフェノール樹脂がこのましい。上記フェノ
ール樹脂を製造する場合、フェノール類とホルムアルデ
ヒドとの比率は、フェノール類1モルに対しホルムアル
デヒド0.8から3モルの範囲が適しており、前記の如
きアルカリ触媒を0.01から0.20モル程度の少量
で用い、90度C程度の温度で1−3時間反応させるこ
とにより得られ、特に数平均分子量が300−1000
で、重量平均分子量/数平均分子量が4.0以下、好ま
しくは2.5以下の範囲のものが風味保持性及び塗膜物
性の点で適している。これら油溶性フェノール樹脂は、
メチロール基をアルキルエーテル化してもさしつかえな
い。
フェノール樹脂はアンモニア触媒を用いてフェノール類
とホルムアルデヒドとを反応させ得たものが一般的であ
るが、アンモニア触媒を用いると、アルコール飲料の種
類によっては、風線保持性が不安定になる。それに対し
、アルカリ土類金属、またはアルカリ金属の水酸化物、
例えば、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を触媒として用いると、得られたフェノー
ル樹脂は、風味安定性がある。
本発明において、エポキシ樹脂及び油溶性フェノール樹
脂は、塩化ビニル樹脂含有塗料を200度C以下のごと
き温度で焼付し塗膜を形成せしめる際、塩化ビニルmm
の熱分解を防止する熱安定剤としての作用を有するとと
もに、塗膜の硬化性を高め、接着性、耐蝕性、耐アルコ
ール性等を向上せしめる効果有するものであり、本発明
の不揮発分組成において、エポキシ樹脂が1重量部以下
の場合、油溶性フェノール樹脂が3重量部以下の場合、
或いは両樹脂の合計が全不揮発成分の4重量%より少な
い場合は、焼付時の塗膜の熱安定性が不良となり、耐蝕
性も不良になるとともに、下地金属との接着性の向上効
果も期待できなくなる。また、エポキシ樹脂が6重量部
より多い場合、油溶性フェノール樹脂が10ffl量部
より多い場合、或いはその合計が全不揮発成分に対し1
6重量%より多くなると、塗膜抽出成分が多くなり、ア
ルコール飲料内容物の風味を変化させるのでこのましく
ない。
また、エポキシ樹脂及びフェノール樹脂は、互に架橋反
応を行なうとともに、樹脂組成中のカルボキシル基や水
酸基を有するビニル共重合体とも反応する成分であり、
塗膜の硬化性、溶着性、風味保持性等の点からエポキシ
樹脂と油溶性フェノール樹脂の比率は2/1〜1/3が
適しており、両樹脂の比率が2/1より大きいか、1/
3より小さい場合は、エポキシ樹脂、或は油溶性フェノ
ール樹脂の一方が残存しやすくなり、特に短時間の焼付
条件では焼付後の塗膜中にエポキシ樹脂又は油溶性フェ
ノール樹脂の低分子量成分が残留しやすく、風味保持性
が不安定となる。
本発明の塗料組成物には、前記不揮発成分のほかに有機
溶剤が用いられる。有機溶剤としては塩化ビニル樹脂を
溶解せず、他の成分を溶解するものであれば使用出来る
。このような溶剤としては、公知のアルコール系溶剤、
ケトン系溶剤、エステル系溶剤、セロソルブ類などのエ
ーテル系溶剤、芳香族系溶剤、その他の沿剤を、適宜単
独或いは併用して用いることができる。
本発明の塗料組成物は、特にその塗装焼付方法に限定は
なく、アルミ板、すす鍍金鋼板、ディンフリースチール
板等に対しては0−ルコート塗装を、またアルミ板やす
ず鍍金鋼板の絞りしごき缶(Of缶)やインパクト化の
内面に対してはスプレー塗装をおこないオーブンを通し
、焼付を行なうことにより塗膜を形成せしめることがで
きる。
本発明の塗料組成物からなる塗膜を缶内面に設けた2ピ
ース缶或いは3ピ一ス缶はアルコール飲料用缶体として
用いられるが、アルミ材或いはすず鍍金鋼板から得られ
る2ピ一ス缶の内面に化成処理を施した後2−10ミク
ロンの塗膜を形成せしめた缶体はアルコール飲料を詰め
長期間保存しても缶に異常がなくまた内容物の風味を変
化させることが無く特にこのましい。
(実施例) 次に実施例により具体的に説明するが部は重量部をあら
れす。
以下の実施例及び比較例で用いるフェノール樹脂の合成
例は次の通りである。
合成例1 P−クレゾール1モル、ホルムアルデヒド1モル(37
%水溶液使用)、水酸化マグネシウム0.02モルから
なる混合物を95度Cで3時間反応させた。その後、リ
ン酸を用いてアルカリ触媒を中和し、水洗後棚脂層をメ
チルイソブチルケトン30部、シクロへキサノン30部
、キシレン40部からなる混合溶剤で抽出し、水洗した
のち水層を取りのぞき、更に共沸により水分をのぞき油
溶性フェノール樹脂色)の30%濃度の溶液を得た。
合成例2 ビスフェノールA016モル、P−クレゾール0.4モ
ル、ホルムアルデヒド2モル(37%水溶液)、水酸化
マグネシウム0.02 Eルからなる混合物を95度C
で3時間反応させた。その後合成例1と同様にして油溶
性フェノール樹脂(B)の30部濃度の溶液を得た。
合成例3 ビスフェノールA1モル、ホルムアルデヒド2モル(3
7%水溶液使用)、水酸化アンモニウム0.12モル(
25%水溶液)を90度Cで3時間反応させた。その後
は合成例1と同様にして油溶性フェノール樹脂(C)の
30%溶液を得た。
合成例4 石炭酸1モル、ホルムアルデヒド1.5モル(37%水
溶液)、水酸化アンモニウム0.12モル(25%水溶
液)からなる混合物を85度Cで1.5時間反応させた
。その後合成例1と同様にして非油溶性フェノール樹脂
(D)の30部濃度溶液を得た。
合成例5 m−クレゾール1.0モル、ホルムアルデヒド1.5モ
ル(37%水溶液)、水酸化マグネシウム0.02モル
(25%水溶液)からなる混合物を95度Cで3時間反
応させた。その後合成例1と同様にして非油溶性フェノ
ール樹脂(E)の30部濃度溶液を得た。
実施例1 メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、ジイソブチ
ルケトンからなる溶剤200部に、カルボキシル基を含
有する塩化ビニル共重合樹脂としてビニライトVHC1
1(ユニオンカーバイド社製)44部、エポキシ樹脂エ
ピコート834(シェル化学)4部を溶解し、さらに合
成例1で得た油溶性フェノール樹脂(2)の30%溶液
26.7部を加えた。次いで塩化ビニル樹脂ゼオン12
1(日本ゼオン)44部をくわえ攪拌分散し、前記溶剤
と同様の溶剤を用い粘度20秒(フォードカップ≠4.
25度C)の塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料をえた
次に、内容量350dの絞りしごき加エアルミ缶の内面
に化成処理を施した後、前記塗料をエアレススプレー塗
装により塗布し、200度Cで3分間焼付をおこない、
膜厚約6ミクロンの塗膜を形成せしめた内面塗装色(1
)をえた。
実施例2 ビニライトVHC846部、エピコート834を3部、
油溶性フェノール樹脂色)の30%溶液を13.3部、
ゼオン121を47部用いる以外は全て実施例1と同様
にして粘度20秒の塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料
を調整し、実施例1と同様のアルミ化に塗装焼付し、膜
厚約6ミクロンの塗膜を形成せしめた内面塗装色(2)
を得た。
実施例3 油溶性フェノール樹脂色)の代わりに油溶性フェノール
樹脂(B)を同量用い、その他はすべて実施例1と同様
にして塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料を調整し、ア
ルミ化に塗装焼付し内面塗装色(3)を得た。
実施例4 油溶性フェノール樹脂(A)の代わりに油溶性フェノー
ル樹脂(B)を同量用い、その伯はすべて実施例2と同
様にして塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料を調整し、
これを用いて膜厚約6ミクロンの内面塗装色(4)を得
た。
実施例5 油溶性フェノール樹脂(2)の代わりに油溶性フェノー
ル樹脂(C)を同a用い、その他はすべて実施例1と同
様にして塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料を調整し、
これを用いて内面塗装色(5)を得た。
実施例6 油溶性フェノール樹脂(ト)の代わりに油溶性フェノー
ル樹脂(C)を回置用い、その他は全て実施例2と同様
にして塩化ビニル樹脂系塗料を調整し、これを用いた内
面塗装色(6)を得た。
実施例7 ビニライトVHCI(25部、ビニライトvAGIII
 5部、エピコート834を3部、油溶性フェノール樹
脂(2)の30%溶液23.3部、ゼオン121を50
部用いる以外はすべて実施例1と同様にして塗料を調整
し、これを用いて内面塗装色(9)を得た。
実施例8 ヒニライトVHc826部、ヒニライトVAGI+12
部、エピコート834を4部、油溶性フェノール樹脂(
C)の3%溶液26.7部、ゼオン121を50部用い
、その他はすべて実施例1と同様にして塗料を調整し、
これを用いて内面塗装色0のを得た。
比較例1 ヒニライNlHCl130部、ヒニライトvAGI11
Q部、エピコート834を4部、非油溶性フェノール樹
脂(0)の30%溶液23.3部、ゼオン121を50
部用いる以外はすべて実施例1と同様にして塩化ビニル
樹脂系塗料を調整し、これを用いて内面塗装色(0を得
た。
比較例2 不揮発成分がエピコート1007(シェル化学)48部
、エピコート1009(同社)47部、ビスフェノール
Aとホルムアルデヒドとを水酸化マグネシウムを触媒と
して反応させて冑たレゾール型フェノール樹脂5部、か
らなるエポキシフェノール樹脂塗料(本塗料は、従来よ
り一般飲料缶、食缶の内面塗料として用いられている代
表的なエポキシフェノール樹脂塗料である。)を用い、
実施@1と同様に塗装し210度Cで3分間焼付を行な
い膜厚約6ミクロンの内面塗装色(8)を得た。
比較例3 油溶性フェノール樹脂(10の代りに非油溶性フェノー
ル樹脂(E)を同量用い、その他はすべて実施例1と同
様にして塗料を調整し、これを用いて内面塗装色atを
得た。
次に、上記の内面塗装色を用いて、以下に示す様な項目
について評価を行なった。その結果を表にしめす。
(づ 風味保持性 市販ピン詰めの清酒、ワイン、耐ハイ、ビールを内面塗
装色に密封充填し、37度Cで3ケ月間保存した模とり
だし、ビン保存品を基準に風味の評価をパネラ−20名
により4段階評価で行なった。
なお、缶蓋としては、缶内面側に実施例2に相当する缶
内面塗料を用いて膜厚12ALの塗膜を設けたアルミ製
缶蓋を内面塗装缶体の缶蓋として用いた。
◎(ビンと差異なし)、○(ごくわずかに差異が認めら
れる)、Δ(すこし差異が認められる)、×(かなりの
差異が認められる)(0)  耐蝕性 前記内容物充填缶を開けたときの、缶内面側の腐食状態
を観察し評価した。
0(腐食なし)、Δ(わずかに腐食) X(Ilii食大) (ハ)エタノール抽出率 前記内面塗装色の胴部から試験片を取りエタノール中に
入れ60分間加熱沸騰させ抽出を行ない、エタノール中
に抽出されたit (a)と、抽出後の試験片からアル
ミを除去(酸により溶解)した後の抽出残さくb)を秤
量し、エタノール抽出率(100・a/a+b)を算出
した。
表−1、表−2に示す結果より明らかな如く、本発明の
塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料を用いた缶はアルコ
ール飲料用缶として優れた品質を有している。
(発明の効果) この様に、本発明によるときは、アルコール飲料缶用缶
内面塗料として、塩化ビニル樹脂系オガノゾル塗料の不
揮発分組成が 塩化ビニル樹脂     3G−60重量部塩化ビニル
共重合樹脂  30−60  重量部エポキシ樹脂  
     1−6  重量部油溶性フェノール樹脂  
3−10  重量部からなり、前記エポキシ樹脂とフェ
ノール樹脂の合計量が全不揮発分中の4−16fflf
fi%であり、かつエポキシ樹脂とフェノール樹脂の車
m比が2対1−1対3の範囲である組成としたため、加
工性、耐蝕性が良好でピンホール等の塗膜欠陥がなく、
かつ耐アルコール性に優れ、内容物との相互作用が無く
アルコール飲料の風味に影響を与えない缶内面塗膜を形
成せしめる塗料を得ることができ、本塗料を缶内面に設
けることにより、アルコール飲料を詰めたとき、その風
味保持性の優れた缶体を得ることができるという効果を
有する。
表−2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩化ビニル樹脂系オルガノゾル塗料の不揮発分組成
    が 塩化ビニル樹脂30−60重量部 塩化ビニル共重合樹脂30−60重量部 エポキシ樹脂1−6重量部 フェノール樹脂3−10重量部 からなり前記エポキシ樹脂とフェノール樹 脂の合計量が全不揮発分中の4−16重量%であり か
    つエポキシ樹脂とフェノール樹脂の重量比が2対1−1
    対3の範囲であることを特徴とするアルコール飲料缶用
    の缶内面塗料。 2、フェノール樹脂が、P−クレゾール、ビスフェノー
    ルAの少なくとも一種をアルカリ性触媒を用いてホルム
    アルデヒドと縮合させて得られるレゾール型フェノール
    樹脂を単独もしくは併用したレゾール型フェノール樹脂
    である前記第1項記載の缶内面塗料。 3、エポキシ樹脂がビスフェノールAとエピクロルヒド
    リンの縮合により得られる数平均分子量が300−10
    00でありエポキシ当量が180−500エポキシ樹脂
    である前記第1項記載の缶内面塗料。 4、塩化ビニル共重合樹脂が、カルボキシル基を有する
    塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を50重量%以上含有
    した塩化ビニル共重合樹脂である前記第1項記載の缶内
    面塗料。 5、特許請求の範囲第1項記載の塩化ビニル樹脂系オル
    ガノゾル塗料からなる塗膜を缶内面に設けたアルコール
    飲料缶用缶体。
JP21806484A 1984-10-17 1984-10-17 アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体 Pending JPS6197372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21806484A JPS6197372A (ja) 1984-10-17 1984-10-17 アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21806484A JPS6197372A (ja) 1984-10-17 1984-10-17 アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6197372A true JPS6197372A (ja) 1986-05-15

Family

ID=16714081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21806484A Pending JPS6197372A (ja) 1984-10-17 1984-10-17 アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6197372A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133778A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Dic Graphics Corp アルミニウム製インパクト缶用外面塗料組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399235A (en) * 1977-02-10 1978-08-30 Kansai Paint Co Ltd Coating composition for can
JPS5589363A (en) * 1978-12-28 1980-07-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd Coating composition for metallic can
JPS5883070A (ja) * 1981-11-12 1983-05-18 Kansai Paint Co Ltd イ−ジ−オ−プニング缶蓋内面用塗料組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399235A (en) * 1977-02-10 1978-08-30 Kansai Paint Co Ltd Coating composition for can
JPS5589363A (en) * 1978-12-28 1980-07-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd Coating composition for metallic can
JPS5883070A (ja) * 1981-11-12 1983-05-18 Kansai Paint Co Ltd イ−ジ−オ−プニング缶蓋内面用塗料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133778A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Dic Graphics Corp アルミニウム製インパクト缶用外面塗料組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6511097B2 (ja) ポリマーの官能化のための方法と材料及び官能化ポリマーを含むコーティング
JP6571720B2 (ja) 金属基材用ポリエルテル系コーティング組成物
CA2648083C (en) Food cans coated with a composition comprising an acrylic polymer
CN104540744B (zh) 容器涂层体系
JP7324705B2 (ja) 軽減された風味スカルピング特性を有するラテックスコーティング組成物
JP2019518091A (ja) スチレンを含まないコポリマー、及びこのようなコポリマーを含有するコーティング組成物
CN104105764A (zh) 容器和其他制品用涂料组合物及其使用方法
US3040781A (en) Solderable coating
WO2007019144A1 (en) Can coatings, methods for coating can and cans coated thereby
US6514619B2 (en) Aqueous resin composition and coated metal material having cured coating of the same
US5767175A (en) Aqueous coating composition
US4751256A (en) Aqueous epoxy resin can coating compositions
JP5048316B2 (ja) 水性塗料組成物及び飲料缶
JPS6197372A (ja) アルコ−ル飲料缶用缶内面塗料及びそれを用いた缶体
CN108350291A (zh) 柔性容器涂料组合物
US4283428A (en) Beverage containers coated with a water-based liner
US5139834A (en) Metal container coated with a composition comprising an acrylic polymer latex, melamine formaldehyde resin and a phenol formaldehyde resin
PT96507B (pt) Processo para a preparacao de massas de revestimento
JPH0613667B2 (ja) 金属用塗料組成物
CN111133063A (zh) 包含甲阶酚醛树脂的涂料组合物、制品以及涂布方法
JP7523421B2 (ja) 軽減された風味スカルピング特性を有するラテックスコーティング組成物
CN104955859A (zh) 用于涂覆容器的聚氨酯分散体
JP7525078B1 (ja) ポリエステル樹脂の水性分散体、塗料、缶蓋の製造方法および缶胴の製造方法
JPH056566B2 (ja)
JPS6375075A (ja) 缶用水性塗料及び塗装缶体