JPS6190708A - アクリル系中空繊維の製造方法 - Google Patents

アクリル系中空繊維の製造方法

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JPS6190708A
JPS6190708A JP21094484A JP21094484A JPS6190708A JP S6190708 A JPS6190708 A JP S6190708A JP 21094484 A JP21094484 A JP 21094484A JP 21094484 A JP21094484 A JP 21094484A JP S6190708 A JPS6190708 A JP S6190708A
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JP
Japan
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spinning
fiber
water
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fibers
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Pending
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JP21094484A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Ochi
越智 光敏
Yoshinobu Kodera
芳伸 小寺
Tsuneo Kunishige
国重 恒男
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なアクリル系中空繊維の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、アクリル系中空繊維を製造する方法としては、(
1)芯鞘紡糸ノズルを用いて鞘部にアクリル系重合体紡
糸原液を、芯部に凝固剤あるいは後工程で溶出可能な紡
糸原液を供給して紡出する方法(特公昭57−5344
8号) 、(21紡糸ノズルのオリフィス形状を中空状
あるいは馬蹄型のようにして紡出する方法、(3)水に
対して難溶性または不溶性でかつ低沸点である化合物を
発泡剤として含有するアクリル系重合体紡糸原液を紡出
し、洗浄・延伸工程あるいは乾燥工程で発泡剤を蒸発気
化させる方法(特公昭58−38532号)、(4)ア
クリル系重合体溶剤および水に可溶な高分子量化合物を
含有するアクリル系重合体紡糸原液を紡出し、凝固浴お
よび洗浄槽で該高分子量化合物を溶出させる方法(特開
昭57−210011号)等が提案されている。
これらのうち(1)の方法は、連続した精度の高い均質
な中空繊維が得られるが、紡糸ノズルがかなり複雑であ
り、孔数を増加させることが不可能なため生産性が上げ
られず、自ずから高価なものになってしまう。(2)の
方法は、(1)はどではないが、(1)と同様に紡糸ノ
ズルコストが高く孔数を増加させることもやや困難であ
る。(3)の方法は、通常の方法では発泡剤の分散安定
性に問題があり、この分散安定性を向上させるために界
面活性剤を添加すると分散安定性は向上するものの界面
活性剤の回収が必要になる。この界面活性剤成分を含有
するモノマーを共重合させたアクリル系共重合体をブレ
ンドすることも提案されているが、分散安定性は向上し
界面活性剤を回収する必要もなくなるものの依然として
蒸発気化した発泡剤を回収する必要性は残っている。ま
た、こうして得られた繊維は中空繊維というよりは多孔
質繊維といった方が妥当であり、圧縮弾性が不足する。
(4)の方法についても(3)とほぼ同じであり、凝固
浴および洗浄工程に溶出した化合物を回収する必要があ
ったり、得られた繊維が多孔質構造であるために圧縮弾
性が不足するといった問題点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は嵩高性、圧縮弾性、保水性および保温性に優れ
たアクリル系中空繊維であってしかも上記したような不
都合を生じることなく、広範な製品展開が期待できる簡
易で且つ安価なアクリル系中空繊維の新規な製造方法を
確立することを目的としている。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明の要旨とするところは、50重量%以上のアクリ
ロニトリルを含有する共重合体の紡糸原液を三角形のオ
リフィスを通して凝固浴中に押し出して繊維化するに際
して、紡糸原液の吐出角度をノズル面に対して20〜4
0°、紡糸ドラフト比を0.9〜1.5として55重量
%以上の水を含有する溶剤水溶液中に押し出して、繊維
断面が不定形で且つ該繊維内部に不連続な中空部を有す
るアクリル系中空繊維を製造することにある。
以下本発明を更に詳しく説明する。
本発明で使用するアクリロニトリル系共重合体は、アク
リロニトリル50〜97重量%、アクリロニトリルと共
重合可能な不飽和単量体、例えばアクリル酸又はメタク
リル酸およびそれらの訪導体、塩化ビニル、臭化ビニル
、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニリデン
酢酸ビニルあるいはビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、
メクリルスルホン酸ソーダ等のイオン性不飽和単量体の
1種または2種以上3〜50重景%からなる共重合体か
ら成るものである。
これらを紡糸する紡糸溶剤としては、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等
の有機溶剤が好ましい。
紡糸オリフィスの形状および紡糸原液の吐出方向は本発
明の目的とするアクリル系中空繊維を得るために重要な
要素であり、紡糸オリフィス形状は三角形であることが
必要であり、且つ紡糸原液を三角形のオリフィスを通し
て吐出する際に、吐出角度がノズル面に対して20〜4
0’であることが必要である。
更に他の条件としては、55重量%以上の水を含有する
該アクリロニ)IJル系共重合体の溶削氷溶液の凝固浴
中に0.9〜1.5の紡糸ドラフト比で湿式紡糸するこ
とである。
中空繊維を製造し得るオリフィス形状としては三角形の
他にも種々考えられるが、オリフィス加工コストが比較
的安価であると共に本発明の効果を最大限に発揮できる
という点で三角形が好ましい。
紡出の際に、紡糸原液の吐出角度が40°を越えると中
空部分の発生量が減少し、20’ 未満では紡糸オリフ
ィスから吐出された紡糸原液が接着気味となり紡糸不可
能となる。さらに凝固浴中の水組成が55重量%未満で
は得られた繊維の断面形態は単なる円形になり中空部分
は全く発生しないし、紡糸ドラフト比が0.9未満にな
っても中空部分の発生量は減少し、紡糸ドラフト比の低
下に伴ない繊維の断面形態は円形あるいはそら豆形に近
くなる。このように紡糸ドラフト比は高いほど本発明の
目的とするアクリル系中空繊維の中空部分は増加するの
であるが、紡糸ドラフト比が1.5を越えると、後に続
く延伸工程での操業安定性が劣り好ましくない。
凝固浴より引き出された未延伸繊維は、引き続き延伸、
洗浄、乾燥、緩和処理を施す。これらの方法は、特に限
定されるものではないが、本発明者らは排水中で4〜6
倍の延伸と洗浄を同時に行った後、110〜150℃の
加熱ロール上で緊張下に乾燥し、100℃以上の飽和ス
チームで15〜35%収縮させる方法を採用した。
本発明により得られる繊維は、内部に不連続ではあるが
パイプ状の中空部を含有するため、優れた嵩高性、圧縮
弾性、保水性および保温性を有する。
〔実施例〕
以下具体的に本発明を実施例によって説明する。
実施例】 アクリロニトリル93重量%、酢酸ビニル7重量%から
なる共重合物(25℃ジメチルホルムアミド中での極限
粘度1.35)を濃度24重量%になるように常法によ
りジメチルアセトアミド(以下DMAc)に溶解し沢過
・脱泡して紡糸原液とした。この紡糸原液を一辺が0.
12朋の正三角形オリフィスが放射状に配列された孔数
200の紡糸ノズルを通してDMAc30%、水70%
からなる40℃の凝固浴中に紡糸ドラフト比1.17で
押し出す際に、紡糸原液の吐出角度を10’ から70
° の範囲で第1表に示すように変更した。引き続き熱
水中5.0倍で延伸および洗浄を行い140 ’Cで乾
燥した。引き続き該繊維を135℃の飽和水蒸気中で緩
和処理し、3d/f、lの繊度を有する繊維を得た。
かくして得られた繊維の断面形態の状況を第1表に示し
た。表から明らかなように吐出角度は20°から40°
 の範囲にあることが必要である。
第  1  表 実施例2 実施例1と同様の紡糸原液と紡糸ノズルを用い、紡糸ノ
ズル面に対して30° の角度で紡出する際に、凝固浴
組成を第2表のように変更した。凝固浴温度、紡糸ドラ
フト比、延伸、洗浄。
乾燥および緩和処理条件は実施例1と同様にした。かく
して得られた繊維の断面形態の状況を第2表に示した。
表から明らがなように凝固浴中には水が55重量%以上
含有されていることが必要である。
第  2  表 ※ 重量比 実施例3 実施例1と同様の紡糸原液を用い、第3表に示すような
正三角形オリスイスが放射状に配列された孔数200の
紡糸ノズルを通してD M A c30%、水70%か
らなる40℃の凝固浴中に吐出角度が紡糸ノズル面に対
して30’  となるようにして紡糸原液を押し出した
。この際、各。
紡糸ノズルの場合について紡糸原液吐出量を変更して、
第3表に示すような紡糸ドラフト比とした。延伸、洗浄
、乾燥および緩和処理条件は実施例1と同様にした。か
くして得られた繊維の断面形態の状況を第3表にまとめ
た。
第  3  表 表から明らかなように紡糸ドラフト化が0.9〜1.5
の範囲にある場合にのみ本発明の目的とするアクリル系
中空繊維が得られる。紡糸ドラフト比が0.9未満では
中空部の発生量が極端に少なくなり、1.5を越えると
紡糸安定性が悪くなり、特に延伸切れが多発する。
実施例4 実施例1と同様の紡糸原液を用い、−辺が0、20 m
mの正三角形オリフィスが放射状に配列された孔数10
000の紡糸ノズルを通してDMAc 30%、水70
%からなる40℃の凝固浴中に吐出角度が紡糸ノズル面
に対して30゜となるようにして0.93の紡糸ドラフ
ト比で紡糸原液を押し出した。
引き続き熱水中5.0倍で延伸および洗浄を行い140
℃で乾燥を行い公知の方法で捲縮を付与した。引き続き
該繊維を135℃の飽和水蒸気中で緩和処理すると共に
捲縮を熱セットし、その後カットして10 d/fsl
の繊度を有する152πn長の原綿を得た。
比較例として0.15 wnφの円形オリフィスを採用
したことと、紡糸ドラフト比を0.95とした他は実施
例4とまったく同様の方法で紡出。
延伸、洗浄、乾燥、捲縮付与、緩和処理およびカットを
行い’ Od/ftxの繊度を有する152rnm長の
原綿を得た。
得られた原綿は断面が不定形であり、且つ不連続ではあ
るがパイプ状の中空部を有していた。
一方比較例では紡糸オリスイス形状を円形としただけで
あり、紡糸ドラフト比もほとんど変わらず、その他の条
件は全く同じであるが、断面形状はそら豆形であり中空
部は全くなかった。
このため本発明例で得られた原綿は、比較例の原綿と比
較して嵩高性、圧縮弾性、保水性および保温性に優れて
いた。
〔発明の効果〕
本発明方法は、優れた嵩高性、圧縮弾性、保水性および
保温性を有する新規なアクリル系中空繊維を製造するこ
とを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例4の繊維断面の走査型電子顕微鏡写真(
倍率750倍)である。 第2図は実施例4の本発明例の繊維をツエ−ダー油に浸
漬した状態で側面の様子を1. O0倍光学顕微鏡写真
撮影したものである。黒い部分が中空部を示している。 このように不連続ではあるが、かなりの中空部を含有し
ていることが分る。 λ二図 手続補正書(方式) %式% 2、発明の名称 アクリル系中空繊維の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 東京都中央区京橋二丁目3番19号 (603)三菱レイヨン株式会社 取締役社長 河 崎 晃 夫 4、代 理 人 東京都中央区京橋二丁目3番19号 昭和60年1月9日(発送日60.1.29 )L、明
細書を次の如く補正する。 1)14頁下2行「(倍率750倍)」の次に「の模式
図」を挿入する。 2) 15頁2行「したもの」の次に「の模式図」を挿
入する。 2、図面を別紙の如く適正なものに補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 50重量%以上のアクリロニトリルを含有する共重合体
    の紡糸原液を三角形のオリフィスを通して凝固液中に押
    し出して繊維化するに際して、紡糸原液の吐出角度をノ
    ズル面に対して20〜40°、紡糸ドラフト比を0.9
    〜1.5として55重量%以上の水を含有する溶剤水溶
    液中に押し出すことを特徴とする繊維断面が不定形で且
    つ該繊維内部に不連続な中空部を有するアクリル系中空
    繊維の製造方法。
JP21094484A 1984-10-08 1984-10-08 アクリル系中空繊維の製造方法 Pending JPS6190708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230330A1 (ja) * 2017-06-15 2018-12-20 株式会社カネカ 水処理用多孔質膜
US11218262B2 (en) 2017-06-15 2022-01-04 Ntt Docomo, Inc. User terminal and wireless communication method

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