JPS6188868A - たばこ用吸口体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はたばこ製品、特に紙巻たばこや紙巻たばこ用ホ
ルダーに用いる吸口体に関する。

従来技術 紙ぎたばこ用の通気式フィルターとして、非透気性の被
覆手段により被包された濾材から成る本体の外周に吸口
端へ向かって延在する複数の嵩を設けて構成されている
ものが知られている。溝の深さは浅く、例えば０．７５
ｍｍである。この←トのフィルターを包含している紙巻
たばこはフィルターの被包材に複数の通気穴が設けられ
ていて、その穴のいくつかは溝の上に重なるよう配設さ
゛れている。かかる紙巻たばこの喫煙時には、たばこ煙
が濾材を通過して吸引され、空気が通気穴を通って溝内
へ吸引される。吸入された空気は病の吸口端から流出す
るまでたばこ煙と接触しない。かがるフィルターは「分
類外周通気（ＳＰＶ）フィルター」と呼ばれる。このフ
ィルターにおいて、通気用空気はＳＰ■フィルターの谷
溝から噴流となって流出する。かかる噴流により、濾材
から成る本体から流出する前記たばこ煙の流煙分布形態
が変化し、こり流煙形態の変化が喫煙者の喫煙感に有効
に作用することが知られている。

英国特許出願公告第２０４６５７３Ａ号にはＳＰＶフィ
ルターが開示されている。

好ましい流煙形態をＩＨる上で重要な要件として２つの
事項が考えられるが、これら２つの要件を択一的にまた
は併用して適用すれば種々の異なる流煙形態を得ること
ができる。

第１の要件はフィルターの流出口にお（プる空気対たば
こ煙の流速度比率である。この流速度比率は、通常の装
置による吸煙条件下では１０以上の比率となるよう構成
すべきであることが解った。

第２の要件はフィルターの流出口における空気とたばこ
煙との間の接触度数である。すなわら、この度数が大き
くなるほど流煙形態の変化も大ぎくなる。

本発明が解決しようとする問題点 英国特許出願公告第２１００５７３Δ号には、相互に分
離した通気路の空気が吸口体の吸口端の中央部から流出
し、たばこ煙が吸口端の残りの部分から流出するように
なっている紙巻たばこの吸口具が開示されている。空気
の噴流はたばこ煙により包囲されているめ、空気流とた
ばこ煙流との接触度は、ＳＰ■フィルターに比べ高くな
り、従って流煙形態に対する作用効果が高くなっている
。

しかし、かかる吸口体は構造が複雑で製造が厄介であり
製造費も高くなる等の欠点がある。

本発明の目的は、製造が容易で比較的製造費用が安く、
しかも流煙形態の制御効果を充分に発揮する吸口体Ｊ３
よびかかる吸口体を包含するたばこ製品を提供すること
にある。

問題点を解決するための手段 以下の記載において、「吸口体」はたばこシＪ品の吸口
端に内蔵された、または内蔵しうる構成部品、あるいは
たばこ製品用ホルダーを成ず、またはその一部を成す構
成部品をさすものとする。かかる構成部品は、またはそ
の一部はフィルターを形成していてもよい。

本発明によるたばこ製品用吸口体は全体が筒状を成し、
吸口体の一端から他端へと延在し名寄：て開口している
１つの流煙路と、この吸口体の一端から他端へと延在し
各端で開口している（Ｊぼ均一断面の１つの通気路とで
構成され、この通気路は吸口体外周から内側へ延在し、
吸口体の幅寸法の２５％またはそれ以上の長さに匹敵す
る深さを有し、通気用空気が該通気路に進入可能となる
よう吸口体をたばこ製品に内蔵した状態で通常の喫煙装
置にて喫煙すると、吸口端における通気用空気のたばこ
煙に対する流速度比率は１０以上となる。

通気路は吸口体の外周から吸口体の半径方向へ延在する
ものであってもよいし、あるいは吸口体の直ｉ￥を通る
甲面に平行に延在させてもよい。好ましくは通気路の深
さを吸口体の直径の５０％以上の寸法にし、通気路を吸
口体の外周から延在させる。通気路は吸口体の長手方向
中心軸から吸口体の半径の約２５％相当の距雛範囲内の
位置まで延在させると有用であり、これを該中心軸まで
あるいはその近傍まで延在させるとさらに有用なものと
なる。通気路は吸口体の全長に亘り吸口体の外周にて間
口しているのがよい。

通気路の断面は所望の形状とすることができ、例えばほ
ぼＵ字状またはＶ字状に形成される。

通気路の壁面は好ましくは非透気性とする。

吸口体は吸口体の吸口端から離隔した位置に通気用空気
取入溝が設けられている。この溝は吸口体の円周上に延
在させ通気路と交差させて（１１１成づるのがよい。該
溝の壁面は好ましくは非透気性にする。

吸口体を空気が通気路へ１７．５ｃａｌ／秒の吸入率で
流入するようたばこ製品に内蔵させた場合、吸口端にお
ける通気用空気のたばこ煙に対づる流速度比率は１０を
超えるようにする。好ましくはこの比率を少なくとも１
５とし、さらに好ましくは少なくとも２０とする。通気
路の断面積は通気用空気の必要流速度値に合わせて決め
る。従って、例えば通気路の深さが決まっていて、通気
路の断面をほぼ矩形に形成した場合には、通気路の幅は
通気用空気の必要流速度により左右される。たばこ製品
の通気率は好ましくは、２０％〜９０％とし、さらに好
ましくは５０％〜８５％の範囲とする。

上述の実施例では単数の通気路を設けているが、２つの
通気路を一月）でもよい。さらに通気路は２つ以上設け
ることもできるが、その場合吸口体の１１を造上の竪ろ
う度が損なわれやすくなり、あまり好ましくない。また
深さの異なる複数の通気路を設りた場合必要流速度に合
致させるため通気路の断面積が小さくなりその結果通気
路の吸引抵抗は高くなり、不適切となることがある。

本発明による吸口体は、たばこ煙濾材、セルロース・ア
セテート、ポリプロピレン等から成り例えば金型成形等
によって通気路を設けたフィルタ一部で偶成してもよい
。かかるフィルタ一部の外周面に被包材を延在させてフ
ィルタ一部を構成し、通気路の壁面を形成してもよい。

被包材は、例えば英国特許出願第２１３４３６５Ａ号に
開示されたような熱可塑性成形材料でｔＭ成しでムよい
。この他の材料としては、例えばセルロース・アセテー
トのように非透気性のフィルム月■ｌをＩｎいることも
できる。

１憧材から成るフィルタ一部で構成した吸口体の変更例
としては、プラスチック等の竪固なほぼ管状の本体から
吸口体を形成づることもできる１゜通気路の断面を一定
に構成する場合には、連涜押出し成形によって吸口体本
体を容易に形成づることができ、その場合環状空気取入
病は必要あれば例えば金型成形等の方法により各吸口体
ごとに形成することができる。本発明による吸口体（よ
割出成形法によって形成づることもできる。

実施例 第１図と第２図に示す吸口体は全体を符号（１）で示さ
れ、直径３ｍｍの繊維セルロースアセテ−１へ製の濾材
から成るフィルタ一部（２）を非透気性フィルム状材料
から成る被包材（３）で被包して形成されでいる。通気
路を構成しているほぼＵ字状のｉ？／１（４）が吸口体
（１）の一端からＩｌ！！端ｊ上で延在している。溝（
４）の深さは３ｎ＋ｍであり、：１４（４）の壁面は被
包材（３）で構成して非透気性となっている。

吸口体（１）には吸口体の吸口端からは遠い位置に空気
取入溝（５）が周設されていて、嵩（４）と交差しン７
ら（４）に連通しでいる。

第２図において、外被包材〔６〕は吸口体（１）とたば
こ本体（１）の一部とを相互連結づる役目をしている。

たばこ本体（７〉はたばこやその他たばこ材料から成る
充填材（８）を被包紙（９）で被包して構成されている
。被包材〔６〕には通気穴（１０）を有する通気帯が設
けられ、該通気帯は空気取入溝（５）の位置に重なる位
置で吸口体に周設されている。外被包材〔６〕は、通気
穴（１０）以外の部分では非透気性となっている。

第２図の紙巻たばこを喫煙すると、空気が通気穴（１０
）を通って空気取入溝（５）内へ吸引され、空気取入溝
（５）からさらに溝（４）へと吸引される。この時、た
ばこ煙もフィルタ一部（２）の’ＩＭ材を通って吸引さ
れる。フィルタ一部（２）の吸口端から流出するたばこ
煙は一部の濾過されていないたばこ煙と共に溝（４）か
ら流出する空気噴流と密接に接触する。溝（４）の断面
積は通気用空気の流速度がフィルタ一部（２）から流出
するたばこ煙の流速度に比して少なくとも１０以上の比
率で確実に高くなるように選択する。空気とたばこ煙と
が密接に接触づること、また空気対たばこ煙の流速度比
率が高いこととにより、たばこ煙の流煙形態は５ＰＶ（
分１！ｉｌ＋外周通気）フィルターに比べより変化に富
んだものとなる。

例えば、溝（４）の断面積を３　ｍｍ２とし、フィルタ
一部（２）のたばこ煙の流煙路の断面積を４２　ｍｍ２
とし、通気径路と流煙径路との相対的圧力低下を通気率
が８０％となるように構成した場合、空気対たばこ煙の
流速度比率は約２０となる。

吸口体をその吸口端が第３図に示す形状となるよう構成
した場合、第１図と第２図に示す吸口体の形状に概ね類
似しているが、第３図の吸口体は溝（ｉｉ、　１２）か
ら成る２つの通気路を包含している。この吸口体はさら
に破線（１３）で示す環状空気取入溝を有する。第３図
の吸口体は第２図に示す紙巻たばこ内に吸口体（１）に
代わって用いることができる。

また第４図と第５図に示すような形状の吸口Ｃ′諾を有
する吸口体を第２図に示す紙巻たばこ内に吸口体（１）
に代わって用いることができるが、これらの吸口体は各
々例えば射出成形等によりプラスチック材料から形成さ
れ第２図の吸口体（１）とは描造が異なる。

第４図の吸口体はほぼ管状を成していて、周壁（１４）
と、ウェッブ（１７）により相互連結した２つの仕切壁
（１５，’　１Ｇ）から成る。このように２つの溝状通
気路（１８，１９＞が形成されている。符号（２０）で
示すごとく、この吸口体には該通気路（１８，１９）に
開口している環状の空気取入溝が設けられている。第６
図には空気取入溝（２０）が通気路（１８）に間口して
いる状態が示されている。

外周壁（１４）と仕切壁（１５，１６）により仕切られ
た空間（２１）はたばこ煙の流煙路を成している。

かかる空間（２１）にはたばこ煙の濾＋Ａを包含さＵる
ことができる。

第５図の吸口体は第４図の吸口体と類似しているので類
似する部分には同一の符号を用いて説明覆る。第５図の
１段口体には仕切壁（１５，１６）を相互連結するつ丁
ツブが設けられＵＪ＞らず、代わって仕切壁（１５，１
６）は上下端部で外周壁（１４）と一体形成された部分
によって相互連結されている。

従って単一の通気路（２２）が設けられているだけであ
り、この通気路（２２）は空気取入ｄへ（２０）の底に
吸口体の直径方向で対向する穴を設けたことにより吸口
体の外周面で開口している。かかる穴のうらの一方が第
７図に符号（２３）で示されている。この吸口体の空間
（２１）にも濾材を内包させることができる。

第４図と第６図の吸口体または第５図と第７図の吸口体
を紙巻たばこに内蔵させる際に、謡月から成るフィルタ
一部を吸口体とたばこ本体との間に介在させることがで
きる。

上述の吸口体は円形断面となっているが、本発明による
吸口体を例えば惰円形またはレンズ状の断面に構成する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、紙巻たばこに内蔵させるようになっている本
発明による吸口体の斜視図、 第２図は、第１図の吸口体をイ１刀る紙巻たばこの一部
を示す軸方向拡大断面図、 第３図から第５図は、各々第１図の吸口体とは別の本梵
明による吸口体の吸口端を示し、第６図と第７図は、各
々第４図と第５図の吸口体の斜視図である。 （１）：吸口体、　　　（２）：フィルタ一部、（３）
：被包材、　　　（４）：溝、 （５）二空気取入溝、〔６〕：外被包材、〈７）二たば
こ本体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕ほぼ筒状のたばこ用吸口体であって、前記吸口体
   の一端から他端まで延在し各端で開口している流煙路と
   、前記吸口体の一端から他端まで延在しほぼ均一断面を
   有し各端で開口している通気路とを設け、前記通気路は
   前記吸口体の外周から内向きに延在し前記吸口体の幅寸
   法の２５％以上に匹敵する深さを有し、前記吸口体を通
   気用空気が前記通気路に侵入できるようにたばこ製品に
   内蔵させてたばこ製品を通常の喫煙装置にて喫煙した場
   合、前記吸口体の吸口端における吸入空気のたばこ煙に
   対する流速度比率は１０を超えるように構成された吸口
   体。 〔２〕前記流速度比率が少なくとも１５である特許請求
   の範囲第１項記載の吸口体。 〔３〕前記流速度比率が少なくとも２０である、特許請
   求の範囲第２項記載の吸口体。 〔４〕前記通気路の壁面はほぼ非透気性となっている、
   特許請求の範囲第１項から第３項のいずれか１項記載の
   吸口体。 〔５〕前記通気路が前記吸口体の外周から内向きに延在
   し、前記吸口体の幅寸法の５０％以上に匹敵する深さを
   有している、特許請求の範囲第１項から第４項のいずれ
   か１項記載の吸口体。 〔６〕前記通気路は、前記吸口体に同一形状に形成され
   た複数の通気路のうちの１つを成している、特許請求の
   範囲第１項から第５項のいずれか１項記載の吸口体。 〔７〕前記通気路は設けられた数にかかわりなく、前記
   吸口体の全長に亘って外周で開口している、特許請求の
   範囲第１項から第６項のいずれか１項記載の吸口体。 〔８〕前記吸口体は外周にて開口し前記通気路と交差し
   ている通気用空気取入溝を有している、特許請求の範囲
   第１項から第７項のいずれか１項記載の吸口体。 〔９〕たばこ煙用濾材が前記流煙路内に設けられている
   、特許請求の範囲第１項から第８項のいずれか１項記載
   の吸口体。 〔１０〕非透気性のフィルム状材料から成る被包材が前
   記吸口体の周囲に延在しまた前記通気路の壁面を成して
   いる、特許請求の範囲第９項記載の吸口体。 〔１１〕前記吸口体は全体が管状でプラスチック材料か
   ら成る概ね竪固な本体を有している、特許請求の範囲第
   １項から第９項のいずれか１項記載の吸口体。 〔１２〕特許請求の範囲第１項から第１１項のいずれか
   １項記載の吸口体と、たばこ本体と、前記吸口体と前記
   たばこ本体とを相互連結し通気用空気を前記通気路内へ
   流入させるようになっている被包材とから成るたばこ製
   品であって、５０％〜８５％の範囲の通気率を有してい
   るたばこ製品。