JPS6178862A - 二軸配向ポリエステルフイルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフイルム

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JPS6178862A
JPS6178862A JP20224484A JP20224484A JPS6178862A JP S6178862 A JPS6178862 A JP S6178862A JP 20224484 A JP20224484 A JP 20224484A JP 20224484 A JP20224484 A JP 20224484A JP S6178862 A JPS6178862 A JP S6178862A
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JP
Japan
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film
polyester
blend
biaxially oriented
polymer
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Pending
Application number
JP20224484A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Itoyama
糸山 国義
Kunihiro Hotta
堀田 訓弘
Shigemi Seki
関 重巳
Tomoyuki Minami
智幸 南
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルム、さらに詳しく
は磁気テープ用やフレキシブルプリント回路基板用に好
適な寸法安定性にすぐれた高弾性率二軸配向ポリエステ
ルフィルムに関する。
[従来技術とその欠点1 磁気テープのベースやフレキシブルプリント回路基板に
は二軸配向したポリエチレンテレフタレートフィルムが
用いられている。
しかし、磁気テープやフレキシブルプリント回路の加工
工程の省力化又は使用目的の高度化に伴って、一層高弾
性率で寸法安定性の良いフイルム特性が要求されるに至
った。しかるに二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの場合、フィルム製膜工程において多段的に延伸
するとある程度弾性率が高まるが、寸法安定性は逆に不
良となる欠点があった。
一方、分子鎖が剛直な、溶融異方性形成能をもつ液晶ポ
リマをナイロンやポリエチレンテレフタレーj・のよう
な柔軟鎮ポリマにブレンドして、高弾性又は低熱収縮化
することが未延伸テープ状物、繊維について知られてい
る。例えば、ナイロンにライてはPure &App1
.CC11e、、 55 、5 、819 (1983
) : J、 Macromol、Sci、 −Phy
s、。
B17,4,591 (1980)、または繊維に”)
 イ’U 11、’Mi711)a57−101020
号、特開昭57−101021号に液晶ポリマのブレン
ド効果について示されでいる。しかしながら、液晶ポリ
マをブレンドしたポリマ系についてのフィルムの二軸延
伸は試みられてなく、また液晶ポリマを柔軟鎖ポリマに
無作意にブレンドするだけでは、分散性不良や分散相界
面での破壊により二軸延伸可能なフィルムは得られない
[発明の目的] 本発明は、上記二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの欠点を解消せしめ、弾性率が高く、しかも寸法
安定性にすぐれた(低熱収縮率)ポリエステルフィルム
を提供せんとするものである。
[発明の構成] 本発明は上記目的を達成するため、次の構成、すなわち
下記一般式で表わされる(A)及び(B)成分からなる
、350℃以下の流動温度をもち、かつ溶融異方性形成
能を有するポリエステル(1)をポリエチレンテレフタ
レートにブレンドさせてなるフィルムであり、該フィル
ムは、ポリエステル(I)中の(A)成分のモル分率が
40モル%以上で、その値をMf(モル%)とすると、
ポリエステル(1)のブレンド率x、<重量%)は1≦
Xし≦−0.8Mモ+90 の範囲から選ばれたブレンド物からなり、かつ、ポリエ
チレンテレフタレート結晶<ioo>而の面配向係数が
0.75〜0.97、該面方向の結晶1tイズか35〜
65大であることを特徴とする二軸配向ポリエステルフ
ィルムである。
0− R−C−(A > (式中、〃は2,4.6から選ばれる整数であり、R,
R’は1.3フエニレン、1,4フエニレン、r、( 本発明のフィルムを構成する一つの成分であるポリエチ
レンテレフタレート(以下、PETと略称する)は、実
質的に O の繰り返し単位からなるポリマである。このポリマはエ
チレングリコール単位及びテレフタル酸単位以外の成分
が共1合されていても、約10モル%までであれば許容
される。
本発明のフィルムを構成する他の一つの成分であるポリ
エステル(1)とは、溶融異方性形成能を有するポリエ
ステルで下記一般式で表わされる(A)及び(B)成分
からなり、(A)成分のモル分率が40モル%以上で、
流動温度が350℃以下であるポリマである。
0−R−C−(A) 一○−(CHz)x  −OC−R’  C(B)II
           II O このポリエステル(1)は、(A)成分のモル分率があ
る値以上であれば、流動温度以上にポリマを加熱したと
き光学的異方性を示し液晶構造をとる。また、加熱融解
によって液晶を形成しないポリマであっても、(A)成
分のモル分率が40モル%以上であると、ポリマを2枚
のガラス板にはさんで、流動温度以上の温度で、1枚の
ガラス板を固定し、他のガラス板をすべらして、融液に
10sec−1以下の比較的に小さいすり速度をかける
と流動複屈折を示し、光学的異方性液となる。
ここで、ポリマ融液の光学異方性は、ヒーティングスデ
ジ付の偏光顕微鏡を用いて直交ニコル下で観察できる。
このように、ポリマを流動湯度以上に加熱して、静止状
態又は10sec−1以下のずり変形下で光学的異方性
を示すポリマを゛溶融異方性形成能をもつ′という。ま
た、溶融異方性形成能のもう一つの判定法は、粘度計を
用いてずり速度−ずり応力の関係を調べることである。
すなわら、ポリマ融液のずり応力をずり速度を増加させ
ながら測定し、その後、ずり速度を減少させながら測定
したときに前者と復習でずり応力−ずり速度曲線が一致
しない場合、いわゆるヒステリシスを示すとき、ポリマ
は溶融異方性形成能をもつという。
このように、本発明フィルムにおいてPETにブレンド
するポリエステルは、溶融異方性形成能を有し、静止、
流動状態で分子が相互に配列・配向し易い性質をもって
いるのが¥t′eIi的である。この特性を保持するた
めには、分子の(A)成分モル分率は少なくとも40モ
ル%以上である必要があり、これによって、二軸配向ポ
リエステルフィルムのすぐれた特性を発現せしめること
が可能となる。(A)成分のモル分率が40モル%より
少ないと、ブレンドして得た二軸配向ポリエステルフィ
ルムの弾性率、熱収縮率などの特性はPET単独のフィ
ルムとほとんど差異がなくなるか、又は劣り、ブレンド
による特性改善は認められなくなる。
上述のように、ブレンドするポリエステルの(A>成分
のモル分率は40モル%以上、好ましくは50〜80モ
ル%がよい。この範囲では溶融異方性形成能をもつポリ
エステルはPETの融点に近い流動温度をもつこと、及
びPETマトリックス中の分散が良好になることから、
フィルムの製膜性が向上し、フィルムとしての特性は著
しく良好となる。
本発明のフィルムの溶融異方性形成能をもつポリエステ
ル(I)の(A)、(B)成分の共重合様式はランダム
又はブロック共重合のいずれでもよいが、ランダムの方
をブレンドした方が二軸配向のための延伸が容易で・、
フ、メルム製造上好ましい。また、該ポリエステル(1
)の流aS度は350°C以下、好ましくは300 ’
C以下である。なお、流#J湯温度下限は特に限定され
ないが150℃が好ましい。ここで、流動温度とは、該
温度以上でポリマが流動化しうる温度を指し、共重合の
少ないポリエステルの場合融点と一致することが多いが
、共重合性が高まると熱分析法では明確な融点が確認で
きないにもかかわらず、加熱下でポリマが流動しはじめ
る温度の存在が認められ、その場合、この温度を指す。
350℃を越える流動温度では、融解混合温度やフィル
ムの製膜温度が高くなるためポリマの熱分解、変性が起
ったり、経済的でなくなったりして好ましいとは言えな
い。
また、該ポリエステルの構成成分(B)におけるnの値
は2.4.6から選ばれた整数であるが、フィルムの弾
性率の点から特に好ましいのはn−2の場合である。さ
らに、上記(A)、(B)式にc6けるR、R’は1,
3フエニレン、1.47ブレンドによって二軸配向フィ
ルムの特性改善がる。
本発明フィルムに用いる溶融異方性形成能をもつポリエ
ステル(I)の具体例として、(を=0.4〜0.8)
、 (’1)−=0.4〜0.8)、 1=0.4〜0.8)、 (υ=0.4〜0.8) 、 (qf=0.6〜0.9) などがあるが、この中でフィルム特性上特に好ましいポ
リエステルは(a)、(b)、(c)である。
さらに、該ポリエステルは5モル%未満であれば、他の
成分を共重合してもよい。この場合の他の成分としては
、テレフタル酸、イソフタル酸、2.6−ナフタレンジ
カルボン酸、α、β−ビス(フェノキシ)エタン4.4
′−ジカルボン酸、4.4′ジフェニルカルボン 酸類、あるいは1.4−シクロヘキサンジメタカール、
フェニールヒドロキノンなどのジオキシ化合物が用いら
れる。
本発明のフィルムを構成する溶融異方性形成をもつポリ
エステル(1)をPE下にブレンドする場合、そのブレ
ンド率Xb(重量%)の好ましい範囲は、該ポリエステ
ル中の(A>成分のモル分IMF(%)によって異なり
、次式によって示される。
1≦Xb  ≦−0.8Me+90 ここで、ブレンド率Xν (重量%)はで定義される。
該ポリエステル(I)中の(A)成分のモル分率が高ま
ると、分子鎖は剛直になること及びPETと親和力の変
化などから、適正なブレンド率の上限1直は低下する。
上記に指定した好ましいブレンド率xbの上限値を越え
て該ポリエステルをブレンドした場合、フィルムの延伸
性が低下し、得られた二軸延伸フィルムの特性は耐衝撃
性や弾性率が不良であり、好ましいものではない。また
、上記Xbの範囲の下限値以下にブレンドした場合には
、ブレンドによるフィルム特性改善の程度は実用上有意
と認められない程度であり、好ましくない。
本発明の二軸配向フィルムは高弾性率、低熱収縮率、耐
衝撃性を兼備しているが、このようなフィルムは、PE
T結晶の(100)而の面配向係数が0.75〜0.9
5、該面方向の結晶サイズが35〜65大である。面配
向係数が0.75より小さいと、二軸配向フィルムの耐
衝撃性が不良であったり、弾性率が低かったりして本発
明の目的を達成し得ない。また面配向係数が0.95を
越えると、フィルムはもろくなり、実用上必要な耐衝撃
性を持ち得ない。ざらに、結晶サイズが上記指定する範
囲の下限値を下まわった場合、二軸配向フ.Cルムの熱
的安定性が不良となり、低熱収縮が得られず、また上限
値以上では耐衝撃性が低下し、実用上使用に耐えないも
のとなるので好ましくない。
また、本発明のフィルムを構成するPET及び溶融異方
性形成能をもつポリエステル(Hのそれぞれに、もしく
は両者をブレンドしたものに他種のポリマを本発明の目
的を阻害しない範囲内で好ましくは10重量%未満でブ
レンドしてもよいし、また必要によっては、酸化防止剤
、熱安定剤、滑剤、核生成剤、表面突起形成剤などの無
機及び/又は有機添加剤が通常用いられる程度に添加さ
れてもよい。
次に本発明フィルムの製造方法を説明する。
まず、本発明で用いるPETは、公知の方法により、エ
チレングリコールとテレフタル酸又はその誘導体とから
重合される。フィルムの高い強度、弾性率を保証する意
味で、0.5以上の還元粘度η5p/CをもつPETが
用いられる。
本発明で用いる他の一成分である溶融異方性形成能をも
つポリエステル(1)は次のような方法で合成すること
ができる。すなわち、アルキレングリコール(炭素数:
2.4又は6)とテレフタル酸、イソフタ71し酸、2
,6−ナフタレンジカルボン酸、2.7−ナフタレンジ
カルボン酸、モノクロルテレフタル酸などのジカルボン
酸のエステル化物をカルシウム、マグネシウム、リチウ
ム化合物などの触媒の存在下で、130〜260℃の温
度でエステル交換反応せしめた後、アンチモン、ゲルマ
ニウム化合物などの触媒のもとで、220〜300℃、
高真空下で重縮合して、ホモポリエステルを合成する。
次に、このポリエステルにp−ヒドロキシ安息香酸、β
−オキシ−6−ナフトエ酸などのじドロキシカルボン酸
のアセチル化物を所定の比率ブレンドして、減圧下<1
0−1〜10’−2torr) 250〜340℃で脱
アセチル化反応させて、溶融異方性形成能をもつポリエ
ステルが得られる。該ポリエステル中の(A)成分のモ
ル%を本発明の範囲とするためには、ヒドロキシカルボ
ン酸のアセチル化物のブレンド量を適当量に選ばなけれ
ばならない。かくして得られた溶融異方性形成能をもつ
ポリエステルは、必要によっては高真空下でポリマの融
点近くまで再加熱して同相重合を行ない、重合度が高め
られる。
次に、溶融異方性形成能をもつポリエステル(1)とP
ETをブレンドする。ブレンドは両ポリマの粉末又はベ
レット状物を混合したのち、又し混合しつつ、公知の溶
融押出握に供給することによって行なうが、その方法は
特に限定されない。
しかし、該ポリエステルをPET中に出来るだけ微分散
させるのが好ましく、細かく分散するために、公知のス
タティックミキサを用いたり、混線ゾーン付きのスクリ
ュを用いることは望ましいことである。ただし、溶融状
態であまり長時間にわたって混合すると、PETと該ポ
リエステル(I)としエステル交換反応により、ポリマ
組成が変化し、予期したフィルム特性が得られないこと
かあるので注意を要する。
かくして溶融押出機に供給された2種のポリマは270
〜320℃で融解して、融体をスリット状のダイからシ
ート状に押出し、表面温度10〜80℃に制御されたキ
ャスティング・ドラムに巻き付けて冷却固化し、未延伸
フィルムを作る。この場合、急速に、かつ均一に冷却す
るためt4電印加キャスト法が有効である。     
         1PETの中に溶融異方性形成能を
もつポリエステル(1)を溶融ブレンドしたとき、多く
の場合ブレンド体は海島構造をとるが、島を形成する後
者は軸比の大きい棒、針状形態をとるのがフィルム特性
上好ましい。このため、溶融押出機から吐出した融体を
伸長させて島状に分散したポリエステルを引き延しなが
ら、キャスティング・ドラム上に冷却固化する。融体の
伸長の程度は、溶融押出機のスリットダイの断面積を、
キャスト後のフィルムの長手方向に垂直な断面積で除し
た値、すなわちドラフト比で表わすとすると、3〜30
倍のドラフト比の範囲で融体を巻き取るのが好適であり
、これによって最終的に得られる二軸配向フィルムはす
ぐれた弾性率と寸法安定性を兼備することになる。
次に、この未延伸フィルムを二軸延伸する。二軸延伸法
として公知の同時二軸延伸法や逐次二軸延伸法を用いる
ことができる。逐次二軸延伸法の場合、長手方向、幅方
向の順に延伸するのが一般的であるが、この順序を逆に
延伸してもよい。二軸延伸の条件はPET中の溶融異方
性形成能をもつポリエステル(1)の添加量や、フィル
ムの延伸方法などによって、必ずとも一定ではないが、
70〜120℃、好ましくは80〜100℃の温度で、
延伸速度103〜105%/分の範囲で延伸するのが望
ましい。また、本発明フィルムの面配向係数及び結晶サ
イズを得るための好ましい延伸倍□率は、長手方高の倍
率αと幅方向の倍率βが下式を満足することが必要であ
る。
12.5≦α2+β2≦55.0 (ただし、α〉2、β〉2) また、−ユニ軸延伸したフィルムを少なくとも一方方向
に再延伸する方法は、弾性率を高めるのに効果的である
次に、この延伸フィルムを熱処理する。熱処理はオーブ
ン又はロール上などの公知の方法で行なうことができる
。本発明のフィルムを得るための熱処理条件としては、
処理温度が180〜240°Cで0.1〜120秒の処
理時間が好ましい。
また、本発明フィルムに公知のコロナ放電処理(空気中
、窒素中、炭酸ガス中など)を施して用いてもよいし、
また接着性、耐湿性、ヒートシール性、滑性、表面平滑
性などを付与する目的で、他種ポリマを積層した形や有
機及び/又は無機組成物で被覆した形で用いてもよい。
本発明の特性値は次の測定法、評l1IIi基準による
ものである。
■ 流動温度 真空理工(株〉の熱機械試験装置(TMA)を用いてP
 enetration法で針が試料厚みの90%以上
貫入する温度を測定し、これをポリマの流動温度とした
。なお、貫入試験は、径i mmoの円柱状石英ガラス
棒をポリマシートに垂直に立て、ガラス棒に荷Φ1gを
負荷しながら20℃/minの速度で昇温した。
■ 弾性率、比弾性率 J l5−7−1702に規定された方法に従ってイン
ストロンタイプの引張試験機を用いて、25℃、65%
RHで弾性率を測定した。二軸配向フィルムの弾性率は
フィルムの長手方向と幅方向の弾性率の相加平均値とし
た。同一条件で製膜したPETフィルムとブレンドした
フィルムの弾性率をそれぞれEa、Eとすると、E /
 E oをもってブレンドしたフィルムの比弾性率とし
た。
■ 耐衝撃性 ASTM−D−256に規定された方法に従って、東洋
製i製作所のシャルピーインパクトテスタを用いて、フ
ィルムのシャルビ衝撃強度(単位ニー・cIIl/n+
m2 )を測定した。なお、値はフィルムの長手方向を
2支点間に水平にセットした場合とフィルムの幅方向を
水平にセットした場合の相加平均値を用いた。シャルビ
衝撃強度が20以上の場合は耐衝撃性良好、20未満の
場合は耐衝撃性不良と判定した。
■ 寸法安定性(熱収縮率) 試料フィルムを幅10mm、長さ250mmに切り出し
、約200ff1mの間隔で2本の標線を入れ、その間
隔を正確に測定したくこれを八)とする)。
この試料の先端に3.C1の荷重をかけた状態で180
℃の熱風オーブン中に10分間放置したのち、フィルム
を至温まで冷却し標線間隔を測定した(これをB111
l11とする)。フィルムの長手方向と幅方向について
100X (A−B)/Aを求め、それらの相加平均を
フィルムの熱収縮率とした。
■ 寸法安定係数 フィルムの弾性率E1熱収縮率δとして、δ/(E−4
00)をもって寸法安定係数とした。この値は25X1
0−3未満の場合は、ヤング率と熱収縮率がバランスが
良好、25X10−3以上の場合は不良と判定した。
■ 面配向係数 X線回折において、回折角2θ=25.7°のPET(
100)面回折の強度を試料を方位角回転させながら観
察し、そのときに描くピークの半価幅をΔとすると、面
配向係数はく180−△)X100/180で与える。
■ 結晶サイズ X線回折において、回折角2θ’=25.7°のPET
 (100)面の回折ピークから、下記式に従って結晶
サイズDを算出した。
λ 但し、B:回折ピークの半価幅、b:o、12、λ:C
uのにα線波長(1,5418人)なお、チャートの2
θ=8″と2θ=366の散乱強度を示す点間を結ぶ直
線をベースラインとした。
■ 還元粘度η叩/C フェノール6容量/テトラクロロエタン4容量の混合溶
媒中に0.5g/dQの濃度になるようPETを溶解し
て、30℃で測定した粘度から還元粘度を求めた。
[作用1 本発明は、特定の比較的剛直なセグメントをもつ共重合
ポリエステルを比較的柔軟分子鎖であるPETに特定の
比率でブレンド分散させ二軸配向フィルムとしたもので
、共重合ポリエステルの分子分散及び/又は相分散によ
る補強作用によって、次のようなすぐれた効果を得るこ
とができたものである。
[発明の効果1 ■ 弾性率が高く、かつ寸法安定性、耐衝撃性のすぐれ
たフィルムとなる。
(■ 磁気テープとしたとき、電磁変換特性にすぐれた
フィルムとなる。
■ フレキシブルプリント回路基板として、寸法安定性
にずぐれたフィルムとなる。
[用途] 本発明のフィルムは、従来、二軸配向PETフィルムが
用いられてすべての用途に適用できるが、特に適した用
途は、ビデオ、オーディオの磁気テープ用ベースフィル
ム、あるいは磁気ディスク用ベースフィルム、及びフレ
キシブルプリント回路11で?)る。また、本発明フィ
ルムの厚さは特定されるものではないが、磁気テープ用
としては厚さ1〜15μm1好ましくは4〜12μmの
フィルムが小型化、長時間用テープとして好ましく、フ
レキシブルプリント回路基板としては50〜150μm
の厚みのフィルムが好適である。
次に実施例にもとづいて本発明の実施態様を説明する。
実施例1 常法に従って重合したPET (ηsP/ C= O。
66)のベレットを粉砕機で砕いて粉粒体状にした。
一方、PET粉粒体状物624重足部に対してp−アセ
トキシ安息香酸126o重量部を混合して、脱酢酸重合
法(J、 polymer  Sci、 、14.20
43 (1976)に記載の方法に従う)で、エチレン
テレフタレート−p−オキシベンゾエート共重合体(p
−オキシベンゾエート70モル%含有)を重合した。こ
のポリマは粉砕機にかけて、PETと同様に粉粒体状に
砕いた。該ポリマを加熱装置付偏光顕微鏡で約310℃
にして直交ニコル下で観察した結果、光学的異方性を示
した。また、ポリマの流動温度は350℃以下であった
次に、PETとエチレンテレフタレート−p−オキシベ
ンゾエート共重合体の粉粒体をV型ブレンダに、後者添
加量が7重量%になるよう投入し、約1時聞易合した。
このようにして混合した粉粒状物及び比較としてPET
のみの粉粒状物を、十分に乾燥したのら、スクリュー直
径35mmの押出機に供給し、290℃でシート状に溶
融押出した。
ドラフト比6の巻取り速度で、静電印加キレスト法を用
いて表面温度20℃のキャスティング・ドラムに溶融体
シートを巻きつけて冷却固化し、厚さ約1100uの実
質的に無配向の未延伸フィルムを作った。この未延伸フ
ィルムを80℃に予熱しつつ、延伸温度90℃で長手方
向に3.0倍延伸した。延伸は2組のロールの周速差に
よって行なわれ、延伸速度は50.000%/分であっ
た。
この−軸延伸フィルムを、ステンタを用いて90℃に予
熱しつつ、延伸温度95℃で幅方向に3゜2倍延伸した
。この場合の延伸速度は5,000%/分であった。さ
らにこの二軸延伸フィルムを210℃で定長下に15秒
間熱処理して、厚さ約11μmのフィルムを1qた。こ
のフィルムの比弾性率は1.2と良好であり、寸法安定
係数、耐衝撃性も良好であった。また、面配向係数0.
89、結晶サイズ52人であった。
実施例2〜4、比較例1.2 実施例1で得たエチレンテレフタレート−p−オキシベ
ンゾエート共重合体を第1表の実施例2゜3.4の割合
でPETにブレンドして、それぞれ次のような条件で製
膜した。
まず、実施例1と同様にして作った厚さ約110μmの
実質的に無配向の未延伸フィルムを、フィルムストレッ
チャ(T、M、long社製)を用い、85℃で長手方
向及び幅方向にそれぞれ3゜5倍に同時2軸延伸した。
この場合の延伸速度は20.000%/分であった。さ
らにこの二軸延伸フィルムを210℃で定長下に15秒
間熱処理して厚さ約10μmのフィルムを得た。これら
のフィルムの物性値は第1表に示したとおり、いずれの
フィルムも弾性率が良好でしかも寸法安定係数、耐衝撃
性にもすぐれていることがわかる。しかし、溶融異方性
形成能をもつポリマの組成が本発明と同じであっても比
較1.2のようにブレンド率が本発明外であれば、同表
に示すように、弾性率、寸法安定係数、耐衝撃性の少な
くともいずれかが不良となる。ただし、比較例2の場合
は上記イ8率の延伸ができず、延伸倍率をフィルムの長
手方向1.5倍、幅方向145倍に変更して製膜した。
実茄例5,6、比較例3,4 PETとp−アセトキシ安息香酸の程合比率を変え、実
施例1と同じ方法で第1表の実施例5゜6、比較例3.
4に示すポリマ組成のエチレンテレフタレート−p−オ
キシベンゾエート共重合体を合成した。ここで、比較例
3のポリマだけでは溶融異方性形成能をもたなかった。
また、いずれのポリマの流動温度も350℃以下であっ
た。
これらの共重合ポリエステルを、それぞれ第1表に示す
ブレンド率でPETに混合して、実施例2〜3と同様に
して二軸延伸フィルムを得た。これらのフィルムの物性
値は同表に示したとおり、共重合ポリエステルの組成、
ブレンド率が本発明内であればフィルムの特性は良好で
ある。しかし、ポリマ組成、ブレンド率のいずれかが本
発明外であれば、弾性率、耐衝撃性の欠点が認められる
ただし、比較例3.4の場合は上記倍率の延伸ができず
、延伸倍率をフィルムの長手方向2.0倍、幅方向2.
0倍に変更して製膜した。
比較例5 実施例1で得た未延伸フィルムをフィルムストレッチャ
を用いて、85℃で幅を固定して長手方向に4.0倍延
伸した。この場合の延伸速度は5゜000%/分であっ
た。さらに、この幅固定−軸延伸フィルムを210℃で
定長下に15秒間熱処理した。このフィルムの面配向係
数は0.5つ、結晶サイズは50人であり、耐衝撃性が
不良であった。
比較例6 実施例1の二軸延伸フィルムを235℃で定長下に11
0011i熱処理した。このフィルムの面配向係数0.
97、結晶サイズ70人であり、寸法安定係数は良好で
あったが耐衝撃性は不良であった。
実施例7、比較例7.8 PET粉粒体状物624重量部とβ−オキシ−6ナフト
工M1316重i部を混合して実施例1の条件で脱酢酸
重合し溶融異方性形成能をもつ共重合ポリエステルを合
成した。このポリマの流動温度は350℃以下であった
次に、この共重合ポリエステルを第1表の実施例7、比
較例7,8に示した割合でPETにブレンドして、それ
ぞれ実施例1と同様な方法で未延伸フィルムを作成した
。さらに、実施例2〜4の方法で同時二輪延伸、熱処理
をして二輪延伸フィルムを得た。ただし、比較例8は延
伸できず、未延伸フィルムの特性を評圃した。これらの
フィルムの物性値は第1表に示したとおり、ブレンド率
が本発明内であれば、良好であるが、本発明外であれば
寸法安定係数又は耐衝撃性が不良となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式で表わされる(A)及び(B)成分か
    らなる、350℃以下の流動温度をもち、かつ溶融異方
    性形成能を有するポリエステル( I )をポリエチレン
    テレフタレートにブレンドさせてなるフィルムであり、
    該フィルムは、ポリエステル( I )中の(A)成分の
    モル分率が40モル%以上で、その値をMf(モル%)
    とすると、ポリエステル( I )のブレンド率X_b(
    重量%)は1≦X_b≦−0.8M_f+90 の範囲から選ばれたブレンド物からなり、かつ、ポリエ
    チレンテレフタレート結晶(100)面の面配向係数が
    0.75〜0.97、該面方向の結晶サイズが35〜6
    5Åであることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィ
    ルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼(A) ▲数式、化学式、表等があります▼(B) (式中、nは2,4,6から選ばれる整数であり、R、
    R′は1,3フェニレン、1,4フェニレン、2,6ナ
    フタレン、2,7ナフタレン、▲数式、化学式、表等が
    あります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼の中から選ばれる)
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