JPS6172810A

JPS6172810A - バルブ機構

Info

Publication number: JPS6172810A
Application number: JP19554384A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiko Tsuzuki; 都築　義彦
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1984-09-18
Filing date: 1984-09-18
Publication date: 1986-04-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は内燃機関に用いられるバルブ機構に関するもの
である。

（従来の技術） −Ｓに、バルブ機構の構造において、バルブステムにバ
ルブリテーナを組付けて固定する場合は、組付の容易性
が要求される一方、往復動時の固有振動数特性の低下を
きたさぬ禄高剛性化が要求される。

そこで従来は、例えば第６図に示すように。

バルブステム４の上端部４ａをバルブリテーナ５のボス
部５ａに溶接により固定する方法がとられていた（実願
昭５８−１０５５４号）。尚、第６図において、ｌはシ
リンダヘッド、２はバルブポート、３はバルブシート、
４ｂはバルブステム傘部、６は半割れ状のガイドブツシ
ュ、７は気密性を確保するためのシール体、８はコイル
状のバルブスプリング、９はカムである。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、第６図のように、上端部４ａとボス部５
ａとを溶接する場合は、溶接時の歪を抑えるために、レ
ーザビーム等の特殊な溶接により行なわれなければなら
ない。

この様な特殊な溶接には、汎用性のない高価な溶接機器
を用いなければならず、量産化によるコストダウンを図
る一１二で、ひとつの問題点となっていた。

本発明は、このような問題点を解決したバルブ機構を提
供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は上記問題点を解決するための手段として、バル
ブリテーナを、板体により、固着用内壁部を有する筒体
に形成し、前記内壁部とバルブステムヘッドとを固着し
た構成とすることを特徴とする。

（作用）かかる構成においては、バルブリテーナの素材を板体と
したことにより、折曲加工、絞り加工等の種々の加工が
容易になり、強度的にも充分なバルブリテーナをつくる
ことができる。そして、バルブリテーナを上記形状の筒
体に形成し、固着用内壁部とバルブステムヘッドとを固
着することとすれば、固着面積は大きなものとなるため
種々の固着手段を用いることができる。

（効果）以上のように、本発明によると、例えばスポット溶接等
の簡易な固着手段を用いることができ、高剛性化を維持
しつつ、容易にバルブステムとバルブリテーナの組付け
を行うことができる。また、これに伴いコストダウンが
図れることともなる。

（実施例）以下１本発明の実施例を第１図乃至第５図に基き説明し
、第６図における部材と対応する部材には同一符号を付
することとする。

シリンダへラドｌには、四部１ａが形成され、凹部１ａ
の底面にはバルブボート２と連通し径ｄ３を有する孔１
ｂが形成されている。

孔１ｂには図示するように、半割れ状のガイドブツシュ
６が装着され、ガイドブツシュ６の内部には半割れ状の
樹脂製シール体７が、エポキシ樹脂等の接着剤により固
定されている。

このガイドブツシュ６及びシール体７の内部をバルブス
テム４が挿通し、下方のバルブステム傘部４ｂはバルブ
シート３に着座し、上方のバルブステムヘッド４ａは凹
部１ａの開口端に位置している。

バルブステムヘッド４ａは、固着用内壁部５ｂを有する
筒体に形成されたバルブリテーナ５に嵌着され、バルブ
ステムヘッド４ａと内壁部５ｂとはスポット溶接により
固定されている。そして。

本実施例のバルブ機構は主として、いわゆるＤＯＨＣタ
イプのものであるが、ロッカーアームタイプのものとし
ても用いることができる様に、板厚調整を兼ねて当て金
ｌＯが設けられている。すなわち、当て金１０に一体に
固着されたリング状の取付座１０ａを、バルブステムヘ
ッド４ａの内側の凹部４Ｃに、温度差嵌め等の手段によ
り圧入したものである。

そして、凹部１ａ内にはコイル状のバルブスプリング８
が装着され、バルブステム傘部４ｂが常時バルブシート
３に着座する方向へ、バルブリテーナ５及びバルブステ
ム４を付勢している。

尚、バルブステム４は径ｄＯの小径部と径ｄｌの大径部
を有し、バルブステムヘッド４ａの外径はｄ２となって
いる。これらと前述の孔１ｂの径ｄ３はｄｏ（ｄ、＜　
ｄ２＜　ｄ３の関係を有している。

また、本バルブ機構においては、バルブステム４及びバ
ルブリテーナ５の往復動を案内する個所は、ガイドブツ
シュ６の小径部ｄｉが挿通されている取付孔の内周面（
第１図中Ａで示した個所）と、凹部１ａの上方内周面（
第１図中Ｂで示した個所）の２個所になっている。この
様に２個所の案内部Ａ、Ｂを有し、かつＡとＢとのスパ
ンが大きくなっているため１本バルブ機構においては往
復動時の案内精度が非常に高いものとなっている。従っ
て、バルブステム４の径の大半をｄｏに細径化し、軽量
化を図ることが可能となる。

本実施例に係るバルブ機構は概ね以上のように構成され
るが、次に本実施例に用いられるバルブリテーナの作り
方につき説明する。

第２図（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）　、　（ｄ）は
ブランク（素材）が所定形状のリテーナ５に成形される
過程を示したものである。まず、（ａ）において板厚ｔ
１を有する鋼板の円形ブランク５０が用意される０次い
で（ｂ）において底部を有する円筒部５１がプレス絞り
成形加工されると共に孔抜き加工がなされ、底部中央に
孔５２が形成される。そして（Ｃ）において、孔５２を
利用していわゆるバーリング加工がなされ、内壁部５ｂ
が形成される。最後に（ｄ）においては、再絞りプレス
加工（リドロー）が施され、外壁部５３が成形される。

この後、さらに熱処理が行なわれ、（ｄ）において示し
た様に、内壁部５ｂの内周面、外壁ｇＡ５３の外周面、
当て金１０との当接面はそれぞれグランイダ等による研
削仕上げがなされる。

第３図はこのバルブリテーナ５の平面図であり、第４図
は第３図のＴＶ−ＴＶ面に沿う断面図である。内壁部５
ｂと外壁部５３との間には中間壁５４が形成され、バル
ブリテーナ５全体の強度を向上させている。尚、図中Ｃ
で示した個所は、バルブステムヘッド４ａと溶接される
べき個所を例示したものである。

次に、本バルブ機構の組付けを第１図及び第４図に基い
て説明する。

まず、バルブステムヘッド４ａを孔１ｂより凹部Ｉａへ
差し込み、半割れ状のガイドブツシュ６及びシール体７
を、温度差嵌めの圧入により孔１ｂへ装着する。そして
、バルブスプリング８を凹部ｌａ々噛着し、バルブリテ
ーナ５を凹部１ａの開口部上方からバルブステムヘッド
４ａに嵌着する。

このときバルブステム傘部４ｂがバルブシート３に着座
するように固定されているので、バルブリテーナ５はバ
ルブスプリング８により付勢され、上方へ突出しようと
する。

そこで、第５図に示すように、バルブリテーナ５の上面
を円筒形の治具１１により押え、治具１１の内側からス
ポット溶接機先端の電極１２によりバルブステムヘッド
４ａと内壁部５ｂを溶着する。溶着すべき個所は第３図
及び第４図において示した個所Ｃとし、バルブステムヘ
ッド４ａノ肉厚Ｌ２はｔｌとほぼ等しい厚さとなってい
る。

このように本バルブ機構においては、バルブステムヘッ
ド４ａとバルブリテーナ５との溶着個所の面積を大きく
とることができるので、簡易な固着手段により、高剛性
を維持しつつ、両者を固着することができる。

尚、バルブ機構を軽量化するためには、バルブリテーナ
５の材質としてＡｎ系の材質を用いることも考えられる
が、（強度）×（重量）の値はＡＭ系もＦｅ系もほぼ同
じであることから、Ｆｅ系の材質を用いた方が得策であ
る。本実施例においては、溶接性が良く、絞り成形等の
加工がし易い極軟鋼を用いている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるバルブ機構の構造を示す断面図、
第２図（ａ）〜（ｄ）はバルブリテーナの成形過程を示
す断面図、第３図はバルブリテーナの平面図、第４図は
第３図のＴＶ−ＴＶ線に沿う断面図、第５図はスポット
溶接による溶着方法を示した要部断面図、第６図は従来
のバルブ機構の断面図である。４・・・バルブステム、４ａ・・・バルブステムヘッド
５・・・バルブリテーナ、５ｂ・・・内壁部特許出願人
　トヨタ自動車株式会社代理人　弁理士　萼　　優　美（ほか１名）牙１図２２図３図４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）バルブリテーナを、板体により、固着用内壁部を
有する筒体に形成し、前記内壁部とバルブステムヘッド
とを固着したことを特徴とするバルブ機構。