JPS6169851A - 食品包装フイルム用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は塩化ビニル系＆脂組成物、特（二はｎ−へブタ
ンによる可塑剤などの抽出量が低減された、可塑剤など
の移行、溶出が少なく、かりは耐油性、耐寒性の向上さ
れた食品包装フィルム用として好適とされる塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。

（従来の技術］ 軟質塩化ビニル系フィルムは食品包装用、業務用ストレ
ッチフィルムとして業務用、家庭用に広く使用されてい
るが、これシニは微量ではあるが被包装物に可塑剤など
の移行または溶出することがあるため、厚生省告示Ｃ二
よってｎ−へブタンを二よる可塑剤などの抽出量を１５
０　ｐｐｍ以下とＴることが規定されている。

したがって一般市販の食品包装用塩化ビニル系フィルム
のｎ−ヘラダンｇ二よる可塑剤の抽出量は当然１５０ｐ
ｐｍＪａ下とされており、例えば可塑剤としてアジピン
酸ジイソノニル（以下ＤＩＮＡＩと略記する）を含有す
る塩化ビニル系樹脂組成物から作られた厚さ１０〜２０
μｍの食品包装用フィルムのそれは１３９ｐｐｍ以下と
され、厚さが増加しても１５０ｐｐｍＪ２Ｌ下となるよ
う（：されているが、これについてはより低い値とする
ことが望まれている。

そのため、食品包装用フィルムを作るための塩化ビニル
系樹脂組成物ｉ二ついては非移行性の可塑剤であるポリ
エステル系可塑剤を従来公知の可塑剤と併用するという
ことが検討されているが、このポリエステル系可塑剤は
使用量を高くしないと充分な効果が得られないので、こ
れに代るべき方法が望まれている。

（発明の構成） 本発明はこのような不利を解決したｎ−へブタンによる
可塑剤抽出量の低減された食品包装フィルム用の塩化ビ
ニル系樹脂組酸物に関するものであり、これは１）塩化
ビニル系樹ＡＭ１００１１童部、２）アクリロニトリル
・ブタジェン共重合体０．５〜２１１！ｉ部、３）可塑
剤２０〜６０富量部とからなることを特徴とするもので
ある。

これを説明すると、本発明者らは可塑剤の移行、溶出の
少ない塩化ビニル系樹脂組成物について種々検討した結
果、可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂組成物にアクリ
ロニトリル・ブタジェン共重合体く以下ＮＢＲと略記す
る）を添加すると、この組成物から作られたフィルムの
ｎ−へブタンによる可塑剤の抽出量を大巾に減少させる
ことができることを見出すと共Ｃ二、これによればフィ
ルムの耐油性、耐寒性、食品包装用のポリスチレン製の
トレーに可塑剤が移行してクラックを発生させるＰ８非
移行性も同上されるので、このフィルムには油を使った
惣菜などの包装への適応性が与えられるほか、この橋の
フィルムを使用した食品包装用トレーの劣化性が軽減さ
れることを確認し、このＮＢＲの種類、添加量などＣ二
ついての研究を進めて本発明を完成させた。

本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を構成する１）成分と
しての塩化ビニル樹脂は一般に市販されている公知のも
のでよく、これは塩化ビニルの単独重合体でもこれと共
１合し得る他のビニル系単量体、例えば酢酸ビニル、エ
チレン、プロピレンなどのオレフィンとの共重合体であ
ってもよい。しかし、このものは包装用フィルム、特Ｃ
二食品包装用フィルムを作るための原材料とされるもの
であることから、亀今度が８００〜３．０００特Ｃ：は
１．０００〜１，５００程度のものとすることがよい。

また、この２）成分としてのＮＢＲはアクリロニトリル
とブタジェンとを乳化重合して得られる公知のものでよ
いが、上記したｌ）成分としての塩化ビニル系樹脂との
混合を容易に行なうため（：粉末状のものとすることが
よい。このＮＢＲが塩化ビニル樹脂と広範囲の相溶性を
有するもので、塩化ビニル樹ＩｔｌｉＩＣ対し揮発、移
行、抽出を全く起さない一種の高分子量可塑剤として作
動するものであるということは公知とされるところであ
るが、他の一般公知の可塑剤と併用されたときにその可
塑剤のｎ−ヘプタン１：よる抽出量を減少させるという
効果を有するということは新しい知見である。

このＮＢＲの配合量はｌ）成分としての塩化ビニル系樹
脂１００奮竜部Ｃ二対し０．５電量部以下では可塑剤の
ｎ−へブタンＣ二よる抽出前低減の効果がほとんどなく
、２０部以上添加してもその効果は特に増大しないので
、０．５〜２０ｔｔ部の範囲とすればよく、特Ｃ：は１
〜１０！を部の範囲とすることがよい。

なお、このＮＢＲＩｍついてはこれＣ二含まれるアクリ
ロニトリル量によってアクリロニトリルが３６〜４１％
の高ニトリル、３１〜３５％の中高ニトリル、２５〜３
０％の中低ニドＩＪル、１８〜２４％の低ニトリルのも
のがあるが、本発明の目的（二おいては塩化ビニルとの
相溶性と可塑剤溶出防止効果のバランスということから
アクリロニトリルが２０〜５０を量％、特には３０〜４
０重量％、ブタシェフ８０〜５０重竜％、特Ｃ二は７０
〜ｂｏ軍１％のものとすることがよい。

っぎｆ二本発明の組成物を構成する３）成分としての可
塑剤は塩化ビニル系樹脂シー通常使用されているもので
よく、これにはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル
などのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、ア
ゼライン酸ジオクチルなどの直鎖二塩基酸エステル類、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
トなどのリン酸エステル類、アセチルクエン酸トリエチ
ル、アセチルクエン酸トリブチルなどのヒドロキシ多価
カルボン酸エステル、メチルアセチルレンル−トなどの
ヒマシ油誘導体、大豆油、アマニ油などをエポキシ化し
たエポキシ化植物油、○、〜０１゜のロー肪酸のエチレ
ングリコールエステルなどのようなエチレングリコール
誘導体、さらにはポリエステル系可塑剤などが例示され
るが、本発明の組成物が食品包装用フィルムとされるも
のであることからはアジピン酸ジイソノニル、アジピン
＃ジーｎ−フルキル（炭異数６〜１０の１旨肪族アルコ
ールから作られたもの）、アセチルクエン酸トリブチル
、エボ車シ化大豆油、エポキシ化アマニ油から選ばれた
ものとすることが好ましい。なお、この可塑剤の配合ｔ
はその種類によって相違するけれども、これは１）成分
としての塩化ビニル系樹脂１００ｔｔ部Ｃ：対し２０重
量部以下では軟質フィルムを形成させるための可塑化効
果が不足し、６０部以上とするとフィルムの伸びおよび
自己粘着性が過剰となるので、これは２０〜６０享１ｉ
部の範囲と丁ればよい。

つぎシ一本発明の実施例をあげるが、例中の部は重量部
を示したものである。

実施例１ 塩化ビニル樹脂・ＴＫ１３００（信越化学工業（株）製
画品名〕１００部と可塑剤−ＤＩＮＡ３０部、エポキシ
化大豆油１０部、０ａ−Ｚｎ系安定剤（昭島化学社製）
１部との配合物に、第１表Ｃ二表示した量のＮＢＲ・ケ
ミガム（グツドイヤー社製商品名）をヘンシェルミキサ
ー中で混合して塩化ビニル樹脂組成物を作り、これをＴ
−ダイ押出成形で厚さ１６μｍのフィルムとし、これに
ついてのｎ−ヘプタンＣ；よる”１ｆｆｉ剤の押出量な
しらべたところ、第１表に併記したとおりの結果が得ら
れた。

ＩＩＩ表 実施例２ 塩化ビニル樹脂・ＴＫ−１３００（信越化学工業（株１
製商品名）１００部Ｃ：可塑剤としてＤＩＮＡ３０部と
エポキシ化大豆油１０部、０ａ−Ｚｎ系複合安定剤（昭
島化学社製）１部および１８２表【：表示した量のＮＢ
Ｒ・ケミガム（グツドイヤー社製商品名ンを添加し、ヘ
ンシェルミキサー中で混合して塩化ビニル樹脂組成物を
作った。

つぎＣ二、この組成物からＴ−ダイ押出成形で厚さ１６
μｍのフィルムを作り、このフィルムについてｎ−へブ
タンＣ二よる可塑剤の抽出量を測定すると共に、ＪＩＳ
　　Ｋ−７２１６ｍ規定された脆化温度とクラツシュベ
ルグ柔軟温度測定器による柔軟温度を測定してその耐寒
性をしらべたところ、第２表（；併記したとおりの結果
が得られた。

また、このフィルムＣニハイインパクトポリスチｖンｖ
　−）　０．３３ｍｍｔ（帝国化成（株ン製、ＨＩＰＳ
シートと略記する〕と二軸延伸ポリスチレンシート０．
２５１［三菱モンナント（株）製、ｏｐｓシートと略記
する］とをｉね、プレス機で２０ＫＰ／（Ｘの圧力で３
時間常温プレスしたのち、このトレーＣ：ついての引張
り強度と伸びを測定したところ、”ｆｉ３−７１ＦＣ示
したとおりの結果が得られた。

第　　　２　　　表

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、１）塩化ビニル系樹脂１００重量部 ２）アクリロニトリル・ ブタジエン共重合体０．５〜２０重量部 ３）可塑剤２０〜６０重量部 とからなることを特徴とする食品包装フィルム用塩化ビ
   ニル系樹脂組成物。 ２、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体がアクリロ
   ニトリル２０〜５０重量％、ブタジエン５０〜８０重量
   ％のものである特許請求の範囲第１項記載の食品包装フ
   ィルム用塩化ビニル系樹脂組成物。 ３、可塑剤がアジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジ−
   ｎ−アルキル、アセチルクエン酸トリブチル、エポキシ
   化大豆油およびエポキシ化アマニ油から選ばれたもので
   ある特許請求の範囲第１項記載の食品包装フィルム用塩
   化ビニル系樹脂組成物。